でこボコ人生をゆく--孤独の天使に閉ざされる瞬間--

じゅラン 椿

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No.10 直美の成長 1才~2才

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一歳を目前にして、ようやく、つかまり立ちをする。
純子は、うれしかった。木のカタカタの玩具を、お祝いでいただいていたので、使い始めた。

1歳を、過ぎた頃である。前歯下2本が、生え始めていた。純子の姉から、お祝いで、絵と文字になっている、ひらがなの積み木をもらっていたので、直美は、それで、遊ぶようになっていた。

純子は、おむつ外しにも、懸命である。1歳3カ月頃になると、ヨチヨチ歩けるようになる。
トイレを教えるが、お漏らしは何度も繰り返す。その度に、足をつねり、
「ここは、ダメ、おまるで、するの」
と、言う。必死におむつ外しになる。内職も少しずつ行いながら、育児、家事をする生活する日々が、経過する。テレビを見ない時間は、カセットテープで、童謡を、流していた。

1歳6カ月頃、懸命なおむつ外しは、成功する。布おむつを洗う時間が、なくなりつつあった。
沢山の童謡を、聞いていた。
チューリップ、月、ゆりかご、うさぎとかめ、いっぱい、聴いている直美は歌えるようになる。

童謡たっぷり、毎日聞いて生活する、直美。お気に入りの曲はチューリップ。口ずさむようになっていた。


食事は、離乳食もおわり、普通食になって、トイレも、できる直美である。
月日が流れ、ままごとセットを、こたつのテーブルに並べ、記念写真を撮る。2歳を迎える誕生日であった。

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