イレギュラー思考は透空(そら)の味 ♧自分を知ったその後は・・・・・♧

じゅラン 椿

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♧No.017♧ 表の決断:4月から登校する、 裏の決意:留年の覚悟

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学校へ行くことに、戸惑いが大きすぎるゲンは、家の中で、学習したり、図書館へ通ったりして、記憶喪失の負担にならないように生活を送る。

2月テストが始まる頃。

そんな時、クラスメイトからのメールが届く。

"授業のノートコピーしたものあるから、会いたいけど、たまには、外で会わない???、返事待ってるね"と・・・・

ゲンは、凄くうれしかった。返事は戸惑うものの、クラスメイトの好意が心を動かす一歩になる。

メールの返信を"うん、ありがとう、日時・場所、連絡ください"送信した。



彼は、自身のテスト期間中も、会話しに共有時間を作ってくれていたのだ。ゲンは、感謝する一方で、"彼の大切な時間を奪っているのではないか"という、思いに襲われることもあり、不安が消せぬままにいた。

今週も彼は家に来た。



思い切って彼に尋ねる。



ゲン「いつも、ありがとう。すっごい感謝してる、でね、貴方の、大切な時間を奪っているのかと、時々不安になるの、もし、そうだとしたら、言ってほしい。」



沈黙の後・・・・



吹田「何言ってるの、そんなこと思っちゃだめだよ、共有したくて、ゲンに会いにこうして、来てるからそんな心配するなよ・・・」



ギュッと、抱きしめた。(しばらく沈黙が続く・・・)



ゲン「ありがとう いつまでも、こんなことしてられないので、4月から、登校する、決意する、こうして決意できるのは、吹田んくのおかげよ、感謝してる」



吹田「決断すごいよ、応援する、絶対に叶えよう、自分にできることは、喜んでするから、不安や心身的なこと、何でも相談して、約束だよ

今日はこれで帰るね」



気づいたら、ゲンは少しずつ自分らしさを出せるようになっていた。



"留年"という、単語が、かすかに、よぎっているのは、確かだ・・・・・

その夜、夢を見た。

次の朝起きると、不思議な感覚だった。

そう、もしも、留年したときの受け止め方、"同級生が増えるんじゃないの、だから、そんなに心配しなくてもいい、留年しても、卒業すればいいんだから"と、思えたのだ。

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