千寿fifteen

村防衛編

千寿村

　日本の南西部に存在する土地の一つ「浅葱あさぎ」年中通して温暖なことが特徴的な地区で近年は地主が替わり都市化を進めながらその町の特色を活かすやり方で発展を進めている。
　現在、浅葱地は16の市町村を持っている。そのうちのほとんどは現在の地主である唐澤雄大からさわゆうだいのプロデュースによりそれぞれの色を出した都市になっているため、人口増加や観光客増加を果たしている。
　しかしそんな浅葱地の最東部にただひとつ、都市化を断り続けて青々としている村がある。そんな村の名は「千寿村せんじゅむら」
　人口117人。そのうち高齢者は49人（６５歳以上）、子ども（２０歳未満）は15人。言うまでもなく限界集落になるのは時間の問題と言われる村だ。
　村の2割を占める山々、また3割を占める田畑。たった二つしかないコンビニに、最低限のスーパーマーケット。子どもがいないものだから学校なんて小中高で分かれてはいなく、全て一貫で一つの学校が設置されている。
　そんな寂さびれた村にいては自分を表現できない個性の消える人間になるのでは？と他の浅葱地内の幹部等は言う。

「何より１５人の未来ある子どもたちが可哀想だ。」