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銀髪と緋色の瞳の聖女と仲間達

入浴と…

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 真っ暗な月明かりだけが差し込む部屋の片隅に、淡い白とピンクの天蓋が付いてる豪華な大きなベットの中で

(やっとひとりになれたぁ)

 春はぐったりしていた。

(夕食まではよかったんだけどなぁ)

 問題はだった。

 5人の侍女が付き従い

 洋服ふくを自分で着替えることも出来ず(自分で出来るって言ったのに)

 頭や体も誰かに洗われて(ひとりで出来るのに…)

 アロマなどを使った全身マッサージ(これは気持ちよかった)

 入浴中もひたすら世話をやかれ(ひとりになりたかった)

 前世まえ以上に誰か居る状態でちっともゆっくり出来なかった!

(このまま寝たいけど)時計を確認すると、時間は23時35分を指していた。

(の時間まで30分もない)

 春はベッドから起き上がりで受けた指示通りに動きはじめた。

『部屋のベットの下に魔法鞄マジックバックがあります』

 ベットの下を覗くと暗めの茶色のがあった。

(あったコレだ)

 魔法鞄マジックバックを掴むとベットの上に取り出して、魔法鞄マジックバックのフタを開けるとブンッとゲームのアイテム一覧の様な画面が表示された。

 魔法鞄マジックバックは異空間を創る事が出来る“空間スキル”の【技術スキル】を宿した、上限なくなんでも入る魔法道具マジックアイテムだ。

(えーとポーション、MPポーション、エリクサーにテント…)

 春は中身を確認しながら画面をスライドさせていく

(中身は…旅に必要な物ばかり)

 これからの旅に出るから必要だけれども

(こんなこそこそするのは何で?)

 疑問に思いながらもスクロールしていくと

(あった!)

 目的の物を見つけて画面をタッチすると空中にパアッと洋服や靴が出て来た。

『その中に入っている洋服に着替えて、寝たフリをして僕が来るのを持ってて下さい。
 深夜0時に迎えに行きます』

 春がネグリジェを脱ぎ下着だけの姿になった時

「ハル、お待たせ…」

 まだ約束の時間の15なのにフィルシアールが姿を現して、お互いの状況が飲み込めず固まった。
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