【R18】エロ乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢は攻略対象キャラ達の愛の檻に囚われる。

此花チリエージョ

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“闇の聖女”ルピティナ監禁END

ルプス異母弟ルート

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※親近相姦
※無理矢理
※がっつりエロ有り
※覗き要素有り?
※妊娠ネタ
※囲いこみ?
※洗脳? 記憶操作要素有り

ーーーー


「やぁ、やっ、だ、だめっ!!」
「はぁ、お姉様ッ!」
「だっ、誰かぁ」
「くっ、人払いしてるので、誰も来ないよ」

 父親譲りの濃紺の短い髪と瞳、母親譲りの整った顔立ちの異母姉弟おとうとが、私の部屋のベットの上で全身裸姿で、同じ姿の私に覆い被さる。

 これは夢だ。
 あの “ゲーム” じゃあるまいし、異母弟おとうとと、こんな関係になるなんて夢に決まってる。

「そろそろ、中は大丈夫かな」
「や、やめて」

 ルプスは私の秘部の触れて中の様子を確かめる。

「はぁ、はぁ。 “最初” は痛いと聞くので “コレ” を飲んで」
「んん。 はぁ、これはぁ?」

 私は口移しで飲まされ、ルプスが持っている透明な瓶に入っている、透き通る薄紅色の液体を見上げる。

「僕特性の “媚薬” です」
「ルプス特性って、まさか、どうして、気を付けていたのに」
「 “素” のお姉様は、意外と “無防備” だから。 ねぇ、アイネ」
「……ッ」

 どうして、どうして、ルプスが前世わたし愛音名前を知っているの。

「 “全部” アイネが教えてくれたんだよっ!」
「やっ、あぁっ‼︎」

 ルプスが私の秘部から中へ、勢いよく入ってきて、私の胸元に『黒薔薇』が浮かび上がる。
 ルプスは浮かび上がった『黒薔薇』を愛おしそうに見つめ、

「あぁ、アイネの “予言書” の通りだ」
「ぁあ、やぁ、よっ、予言書って、まっ、まさかぁ、私のっ!」
「うん、アイネが書いた “㊙︎ノート” だよ」
「そんなぁ、ぁあ、やぁ、あぁ」
「アイネは、もう僕のものだ。 他の ”攻略対象キャラ“ に渡さないっ! 僕からは絶対 ”解放“ させないっ!」

 ルプスは胸元の『黒薔薇』に口付けすると、私の身体を、愛らしい見た目とは正反対の、力強く激しく上下に揺さぶる。
 ”処女“ だった私は、ルプスの ”媚薬“ のおかげで痛みを感じず、ルプスが与える ”快楽“ に、ただただ喘ぐだけしか出来なかった。
 お父様が公爵邸に不在なこの日を境に、お父様がいない夜だけ、異母弟おとうとルプスに愛される ”悪夢“ を見るようになった。



 ーーーー




「お姉様、このドレスは如何でしょうか?」
「可愛らし過ぎないかしら」
「そんなことないですよ!」

 アルフィーレート公爵邸の広間で、ルピティナ・アルフィーレート公爵令嬢は、異母弟おとうとのルプス・アルフィーレート公爵子息が選んだドレスを見つめる。
 ルプスが選んだのは、薄紫色で肩の部分がふんわり広がってるパフスリーブのエンパイアドレスで、胸下のリボンがポイントの切り替え部分から、真っ白な透けてるレースが広がり、裾にカスミソウの刺繍が施されている。

「よくお召しになるシンプルなドレスも素敵ですが、今度の卒業パーティーは今までとイメージかえてみてはどうですか?」
「……そうね。たまにはこういうドレスもいいかも」

 ルピティナは頬をほんのり朱色にそめ、昨夜見た “悪夢” のせいでルプスを “直視” 出来ず、目を反らしながらドレスを受け取ると別室に移動する。
 ルピティナはドレスをじっと見つめる。
 ヤバい、すっごく好みだけど、昨夜見た“夢”のせいで、ルプスをまともに見れないわ!
 どこの世の中に、異母弟おとうと相手に、にゃんにゃんな “夢” を見る “異母姉あね” がいるのよ!

「ルピティナ様、如何なさいましたか?」
「えっ! マダム、何でもないわ」
「左様でございますか」

 いけない、いけない、つい素が出でしまった。
 ルピティナはちらっと先程声をかけた仕立屋のマダムを見る。
 私の挙動不審を見ても、笑顔を絶やさない。 流石はプロだわ。

「では、お手伝い致します」
「お願いね」

 私には誰にも言えない “秘密” がある。
 それは前世の記憶がある “転生者” だってこと。
 前世むかしの私は、日本の一般家庭で育った『真谷まみや愛音あいね』という名前の “オタク” の女子高生だった。
 そして、その時から、私は “この世界” と “ルピティナ・アルフィーレート” を知っている。
 当時の私がハマっていた18禁乙女ゲーム『自由と鳥籠の聖女~光と闇の覚醒~』のヒロインのライバル役、悪役令嬢ルピティナなのだから。
 だけど、私は生まれつき前世の記憶があった訳じゃない。
 現世いまの母親にラファエル伯爵邸に連れられて “ゲーム” の “攻略対象キャラ” のルビア・ラファエルと庭園で遊んでいる時に噴水に落ちた “ショック” で、前世を思い出した。

「ルピティナ様、ご準備が出来ましたわ」
「ありがとう」

 いけない “過去” の記憶に浸りすぎてしまった。
 私はこの “記憶” だけを頼りに、一カ月後の “卒業パーティー” を乗りきって “ゲーム” の “しがらみ” から “解放” されなきゃいけない。
「あら、ルピティナ様。 胸元の痣は如何なさいましたか?」
「痣? 本当だわ。 いつのまにか出来たのかしら?」
「『黒薔薇』みたいな痣ですわね」
「ええ、そう……ね」

 黒薔薇、何かあった気がするけど……そんな物思いに浸っておると、仕立屋のマダムが私のドレス姿を、しみじみと見つめている事に気が付いた。

「マダム?」
「……本当はルプス様に口止めされておりましたが、このドレスはルプス様がルピティナ様の卒業のお祝いにプレゼントなさる “予定” でした、ドレスでございます」
「ルプスが、わたくしに?」

 私は “ゲーム” の悪役令嬢ルピティナの『わたくし』呼びに直して、マダムに答える。

「ええ、そうでございます。 ですが、急遽、卒業パーティーでお召しになさるドレスが必要となりましたので、ルプス様がこちらをと」
「……そう」

 “ゲーム” ではルプスが姉にドレスをプレゼントする “イベント” はなかったと思うけど。

「わぁ。 お姉様、お似合いです!」
「……」
「お姉様?」
「……え、あ、ああ」
「?」

 いつの間にか広間に戻ってきていたのね。
 無意識に “ゲーム” の事を考えて、周りを見えなくなるのは悪い癖ね。

「ルプス、このドレス、とっても素敵だわ。ありがとう」
「……マダムから “ドレス” の事、聞いてしまったんですね。 言わないでって “口止め” していたのに」
「あら、お姉様はとても嬉しかったわ。 だから “こんな形” で着ることになってしまって、申し訳ないわ……」
「お姉様は何も悪くありません。 本来はお姉様の婚約者であるレイルド殿下が、卒業パーティーでお召しになるドレスを用意すべきですが……」
「殿下はフィーリィール子爵令嬢に “夢中” だもの、仕方ないわ」
「それでも “まだ婚約者であるお姉様” に “誠意” はみせるべきです。 こんなドレスを用意出来ないと、一方的な手紙ではなく、今すぐ “婚約を白紙” に戻すべきでしょう」
「こうなることは分かっていたわ」
「……」

 レイルド王太子殿下は “ゲーム” の “攻略対象キャラメインヒーロー” で、殿下が “夢中” なリリア・フィーリィール子爵令嬢は “ヒロイン” だ。
 二人が惹かれ合うのは分かっていた。

「……お姉様」
「心配しないで、わたくしは殿下の “心変わり” は気にしていないの」

 私は子犬が飼い主を慕うように、私が時折見る “悪夢” に関係なく、私を純粋に “姉” と慕うルプスを優しく抱き締め、額に “親愛” の口付けをする。

「……卒業パーティーの “パートナー” は? 殿下も流石にお姉様のパートナーの “役目” は果たされますよね?」
「  “殿下” は “フィーリィール子爵令嬢” の “パートナー” をされると、手紙に書かれていたわ」
「そんなっ! 僕が、お姉様のパートナーになります」
「ルプス。 でも、貴方に迷惑は「お姉様に恥はかけられませんっ!」

 この “中世ヨーロッパ” に似た世界でパーティーに参加する時は必ずパートナーの同伴が必要だけど。

「駄目よ! 貴方をわたくしと殿下の “問題” に巻き込めないわっ!」
「では、他に誰がおられますか? あのお父様は絶対無理ですよ」

 1ヶ月後に行われる “卒業パーティー” は “ゲーム” の “終盤” で “重大なイベント” がある。 それは “悪役令嬢ルピティナ断罪イベント”
 このイベントは “ヒロイン” と “ヒロインと結ばれた攻略対象キャラ” が悪役令嬢わたしをヒロインに対して行った、学園内の無視やいじめを “糾弾” するイベントだ。
 この “断罪イベント” を “回避” する為に、ヒロインと攻略対象キャラ達と “距離” をとっていたけど、物語の “強制力” が働くかもしれないから、油断は出来ない。
 だって、私と殿下の婚約も、ルピティナの初恋がルビアなのも、私の母親が馬車の事故で亡くなって、ルプスの母親が病死して公爵邸に引き取られたのも、全部 “ゲーム” の “ストーリー” 通りなんでもの。

「わたくしは一人で参加します」
「お姉様っ!?」
「これが一番いい方法よ」

 断罪イベントが起きるかどうかは分からないけど、もし、起きたとしても “悪役令嬢” はストーリー通りに “国外追放” の可能性が高い。
 “ゲーム” の “エンディング” をむかえ、悪役令嬢わたしが “国外追放” されたら、私はやっと “ゲーム” から “解放” されて “自由” になれる。
 “悪役令嬢ルピティナ” を “演じる” 必要もなくなり “素の私” に戻れる “チャンス” なの!

「ルプス、お姉様は大丈夫よ。 着替えてくるから紅茶を淹れてちょうだい。 お姉様は貴方が淹れた紅茶が大好きよ」
「……はい」

 もし “断罪イベント” が起きなくても、殿下との “婚約が白紙” に戻れば、お父様に公爵邸を追い出される可能性も高いから、秘密裏に公爵邸を出る “準備” はしてきた。 大丈夫、どう転んでも生きていける。




 ドレスから濃紺のワンピースに着替えた私は、ルプスと公爵邸の中庭の四阿で、二人きりでお茶会をする。

「やっぱりルプスが淹れた紅茶は美味しいわ。 少し味が違う気もするけれど 、茶葉はアリサッムかしら?」
「そうです。 アリサッムをベースにして、他の茶葉もブレンドした “特別な茶葉” です。 この紅茶を飲めるのは、この世に “お姉様” だけですよ」
「あら、嬉しいわ。 他の茶葉は何かしら?」
「それは “秘密” です」
「もう、教えてくれても良いじゃない」
「あはは、や、やめてください。 くすぐらないで」

 アリサッムの濃厚な味に隠れて、微かに甘味を感じる。
 ……甘味、甘味がある、何かひっかかるけど、何かあったかな。 それに、何か大切なことを……忘れている気がするけど……すごく眠い……。

「お姉様?」
「すぅ、すぅ」
「やっと “アレ” と一緒に淹れた “睡眠薬” が効いたね」

 ルプスはぐっすり眠るルピティナを優しくお姫様抱っこで抱き上げる。
 中庭から邸の中へ入ると、若い使用人の男性が近より、

「ルプス様、私がルピティナ様をお運び致します」
「いや、大丈夫。 それより、お姉様はとてもお疲れのようだから、お姉様の部屋には起きるまで誰も近付かないように、皆に伝えて」
「かしこまりました」
「それとお父様は何時頃、戻られる?」
「旦那様は今夜は邸には戻られず、王宮にとどまり陛下の補佐をすると、先程ご連絡がございました」
「そう、最近のお父様は忙しいんだね。無理をしないでと、伝えてくれる」
「かしこまりました」
「ふぅ、少し疲れちゃったな。 お姉様を運んだら、僕も部屋で休むから、部屋にも誰も近付かないでね」
「……かしこまりました」

 ルプスはルピティナをカーテンが締め切られた、ルピティナの部屋へ運び、部屋の鍵を閉め、優しくベットへ横たえる。

「 “アイネ” 愛している」

 ルプスはルピティナの唇に口付けをして、濃紺のワンピースを優しく脱がしていく。
 ぷるんっとこぼれ出た、ふっくらと柔らかい胸を両手で円を描くように揉み、胸の薄桃色の頂をルプスは優しく口に含み、舌で舐めたり歯で軽く噛んだりしてもてあそぶ。

「ん、んん、あっ」

 胸の愛撫で感じたのだろうか、眠っているルピティナの口から甘い声が零れる。
 そんなルピティナに気分を良くしたルプスは、もう一度ルピティナと、舌と舌を絡める深い口付けをする。



 ん、なんだろう?
 身体の奥があつい、それに、これと同じ感覚を前にも感じたことが。

「……――ッ」

 身体中に襲う快楽に引きずられて、ルピティナの意識は覚醒する。
 ルピティナの視界に自室のベッドの上で、お互いに裸のルプスと自分が深く繋がっていた。

「……ああ。 アイネ、起こしちゃったね」
「るぅ、ルプスッ!?」

 いやだ。
 また、あの “ 悪夢 ” だ。

「そうだ、アイネ。 この間の話の続きをしよう」
「んん……あぁ、続きぃ?」
「そう、 “ 初夜 ” の時の続き。 僕が、どうして “ お姉様の前世 ” を、知っているか不思議がっていたでしょ」
「そっ、それはぁ。 ……あっ、ぁぁ」

 ルプスはルピティナを「アイネ」と呼び、奥をゆっくり小刻みに攻めながら、

「〈 ウインド 〉」

 ルプスは魔法呪文を唱えると、風がルピティナの勉強机の棚を開け、奥に隠されるように大事に仕舞われたノートを取り出し、ルプスの元へ運び、そのノートをルピティナに見せ、

「これ、なにか分かる?」
「……っ!」

 ルピティナはルプスの手元にある運ばれた “ ㊙︎ノート ” を見て震える。

「〈 出現アピア 〉」

 ルプスは別の魔法呪文を唱えると、右手にノートが現れる。 そのノートを見たルピティナは、

「ど……どうしてぇ、 “ ㊙︎ノートが2冊 ” もぉ、ぁぁ、やっ」
「僕が〈 出現アピア 〉で出した、この㊙︎ノートノートはアイネが “ 前世 ” の記憶を思い出してから、 “ ゲーム ” の内容を纏めた “ 本物 ” だよ。 はぁ……っ」
「ん……っ、あっ、やめ……て……あぁ!」

 ルプスは説明しながらルピティナの胸を揉んだり、自分の身体を上下に揺らしルピティナを攻め続ける。
 ルピティナは喘ぎ続け、ルプスも感じているのか時折、甘い吐息がもれる。

「んんっ。 アイネの机の引き出しに入っていた㊙︎ノートこちらは、僕がルピティナルート…… “ 闇の聖女ルート ” と魔法道具マジックアイテムや魔法薬の薬草だけ〈 削除デリート 〉して、 “ 光の聖女ルート ” とアイネが覚えてても問題ない部分だけ〈 復元リストア 〉した “ 偽物 ” の㊙︎ノートだよ。 くっ」

 どういうこと?
 どうして㊙︎ノートを書いた “ 私 ” が、 ㊙︎ノートが入れ替わっていることに気付かなかったの? 待って〈 削除デリート 〉した魔法薬の “ 薬草 ” ?
 まさかルプスが淹れる紅茶の、あの甘味は。

「わ……っ、私に “ 忘却草 ” を……。あの紅茶に……混ぜてっ、飲ましてぇ、ああっ!!」
「そう。 記憶を忘れる薬草の “ 忘却草 ” を少しずつアイネに盛ったよ。 アイネの精神を消さないよう、不必要な記憶を忘れさせる程度に調節するのは難しかったけど……調合や調節もアイネが纏めてくれてて助かったよ……」
「ああ! どうしてっ、こんなっ!!」
「……僕の母が亡くなり、公爵邸に引き取られた日を覚えてる? アイネは必死にルピティナを演じていたよね。 でも僕から見たら理由は分からないけど、無理をしているのは分かったよ。 お父様にも……警戒するように接していた」
「それ……は……んんっ」

 ルプスはルピティナの言葉を遮るように深い口付けをする。 ルピティナの唇を舌で舐めてからルプスはルピティナを見下ろし、

「公爵邸ではピリッと警戒していたアイネも、ひとりになると……自室や中庭の花園では素でいたよね? 独り言も多かったし……」
「まさ……か、聞いていたの!?」
「うん、ずっと隠れて聞いていたよ。 最初は信じられなかったな。 “ 前世 ” の記憶を持ったまま……アイネの世界では異世界転生だったかな。 それがアイネに起きているなんて……おかしいと壊れていると思っていた」
「…………」

 ならどうして、こうなってるの?
 どうして私達はゲームになかった展開シナリオになっているの?
 ルピティナが主人公の “ 闇の聖女ルート” の “ ルプスルート ” は、こんなストーリーはなかった。
 ハッピーエンドは誰も異母姉弟きょうだいだと知らない遠い土地に行って添い遂げて、バットエンド1 だと、 “ 娼館 ” に囚われて愛されて逃げられない。
 バットエンド2だとルプスとお父様がルピティナを “ 娼館 ” に囚われて、ふたりに愛され続けて終わる……。

「お父様が血縁しか愛せない人間ひとなのも驚いた……。 まだ幼いアイネに欲情して、それを抑える為にレイルド王太子殿下と無理やり婚約させたことも。 相思相愛だったラファエル伯爵嫡男と引き離したことも……。 アイネへの感情を隠すために、アイネに厳しく接していることも……」
「……ッ」
「本当におかしいと……狂っていると思っていたんだ……」
「はぁ。 なら、なんで?」

 ルピティナはやっとルプスの攻めから解放され息を整えながら問いかける。 両目からはポロポロと涙が溢れ頬を伝う。

「僕がアイネを愛してしまうまでは」
「え……?」
「物語の “ ゲーム ” の “ 強制力 ” かは分からないけど、アイネがお忍びで、ひとりで出掛けた町で太陽のように笑って悲しんで、公爵令嬢とは違う、くるくるとかわる表情かおをしているアイネを見ていたら愛してしまったんだ」
「…………」
「愛してしまった以上、なにがなんでもアイネを手に入れたくなった。 “ ゲーム ” から “ 攻略対象キャラ ” から逃げたがっているアイネには悪いけど、無理矢理でも手にいれたかったんだ」
「……んん、あぁ、またっ、やぁ」

 ルプスはルピティナを顎くいして上をむかせ、ルピティナの唇を食らい付くし、再び激しく動き始める。

「くっ、アイネ。 体制を変えるね」
「あ……っ、んん、バックからやだぁ」

 ルプスはルピティナから自身を抜き、ルピティナを後ろに向かせ腰を両手で押さえ付け、再び自身をルピティナの奥へ投入して、獣同士が交じる格好で動き始める。 まるでルプスが、番を自分から逃がさないように屈服させているようだ。



 ーーーー




「あっ、ひゃ、あぁ」
「はぁっ、くっ、あぁ、気持ちいいよ。 アイネ」

 どれくらい時間が経ったんだろうか、ルピティナはまだルプスから愛され続けていた。
 ルプスは何度、ルピティナの身体の奥に愛情を注いだだろうか。 もう何度目か分からない射精を終えた時、部屋のドアから控えめなノックが響く。

「……なにかあったの?」
「お楽しみのところ申し訳ございません。 そろそろ旦那様が戻られると王宮から知らせが……」
「ああ。 コルウスが知らせに来たのか、分かった。 もう終わる。 侍女を待機させといて」
「……かしこまりました」

 ルプスは邪魔をされて少し不機嫌そうにノックの相手に声をかける。 ルピティナがよく知る年老いた執事長の声が控えめに聞こえてくる。

「ごめんね。 アイネ。 もっと愛しかったけど時間切れタイムリミットみたいだ」
「んん」

 ルプスは朧気なルピティナに触れるだけの口付けをしてから、

「〈 浄化ピューリファイ 〉」

 性行為で汚れたルプスとルピティナの身体を綺麗にして、ルプスは自分の洋服を身に付けて部屋から出ていく。
 ルプスと入れ違うように侍女が部屋の中へ入り、ルピティナにネグリジェを着せて性行為などなかったように綺麗に整えてからルピティナをベッドに寝かしつける。

 ああ、やっぱり、これは “ 悪夢 ” なのね。
 現実なら執事長や侍女達がこんなに平気なわけないもの。
 早くこの “ 悪夢 ” から目覚めないと。




「はぁ」

 また、見てしまった。
 ルピティナは昨夜見てしまった “ 悪夢 ” に自己嫌悪し、桜色のワンピースに着替えてからリビングへやって来た。

「お姉様、おはようございます!」
「……お、おはよう。 ルプス……」
「お姉様どうかされましたか?」
「い、いえ、何でもないの。 朝食を頂きましょう」
「??」

 ああ、異母弟ルプス相手に、あんな “ 悪夢 ” を見る異母姉あねを許して!!
 ルピティナは席に座ろうとデーブルを見ると当主の席に静かに座っている公爵当主ちちに気付く。

「お父様、おはようございます。 お戻りだったんですね」
「…………」

 相変わらず無視ね。 仕方ないけど、公爵邸を出るまでの我慢よ。
 全員が席に着くと、侍女達が料理を運んでくる。

「お姉様、今日は卒業パーティーですね!」
「ええ、そうね」
「お姉様もですが、僕も早く準備をしないといけませんね」
「え。 なんのことかしら……?」

 パートナーの話は断ったけど。 そう思いながらルピティナはミネストローネをすくっていたスプーンをとめてルプスを見つめる。

「ルピティナ。 我が公爵家の人間がパートナーもなしにパーティーに主席など恥だ。 ルプスを連れていきなさい。 これは命令だ」
「……承知いたしました。 お父様、本日のご予定は、久しぶりに邸におられますの?」
「…………」

 話はこればかりだと言わんばかりに公爵当主は無言で朝食を食べていく。

「お父様は、また王宮へ行かれるんですよね。 宰相の仕事がまだ残っていて」
「ああ」
「そう……ですの」
「…………」

 ルプスが気を利かせ会話をするが、それ以降は無言のままで、公爵当主は朝食を終え王宮へ馬車で向かって行く。

「……はぁ。 ルピティナ、あんなに素晴らしく成長して」

 馬車の中で、公爵当主が呟いた言葉は〈 盗聴イヴズドゥラプ 〉の魔法で聞いていたルプスの耳だけに届いた。

「…………もう、お父様は限界かな」
「ルプス、なにかしら?」
「ううん。 なんでもないよお姉様。 早くしないと準備間に合わないよ!」
「ええ、そうね。 ……わたくしと殿下のことに巻き込んでしまってごめんなさいね」
「僕はお姉様のためなら、なんでもするよ」

 ルプスはルピティナを部屋へ送り、自分もパーティーの準備をするために部屋へ戻り、

「コルウス、どこかで見ているんだろう。 殿下がおっしゃっていた “ 約束 ” を実行してもらっていいかな」
「……いいのか。 お前の父だろ」
「構わないよ。 僕からアイネを奪う奴らは全員敵だよ。 ……もちろん君や殿下がアイネを奪うなら容赦しない」
「俺は命令に従うだけだ」
「……そう。 殿下達に他人ひとの営みを覗く趣味があることには驚いたけど、それだけで身を引いてくれるのは助かるよ。 なにか望みの体位とかある?」
「…………上に乗せろと」
「上ね。 たしかに楽しそうだね」
「……俺は行くぞ」
「ああ、よろしくね。 殿下とは洗脳の力もあるし、上手く付き合っていきたいから」

 公爵邸の使用人達は異母姉弟きょうだいの “ 禁断の営み ” を見ても疑問に思わないほど、レイルド王太子殿下の洗脳によって、ルピティナとルプスが愛し合うのは当然だと思っている。
 いや、公爵当主も異母妹との間にルプスが生まれているから血は争えないと納得するだろうか。 この疑問に答えるものは誰もいない。




 そして、夜。 卒業パーティー開催の時刻。

「お姉様、お綺麗です……」
「ありがとう。 ルプスの見立てが素晴らしいのよ」

 ルピティナはルプスが選んでくれたエンパイアドレスに、髪の毛はアップに纏め、濃紺の薔薇が囲む真ん中に薄紫の薔薇の大輪が咲き誇り、霞みそうを思わせる白いレースをあしらった髪飾りをしている。

「お手を……」
「…………ありがとう」

 ルピティナはルプスが自分の胸元の『黒薔薇』を見て、嬉しそうに微笑んでいることに気付かないまま、ルプスから差し出された手に、自分の手を添えて馬車から降りる。

「……とうとう “ 断罪イベント ” が始まるのね」
「お姉様、なにかおっしゃいましたか?」
「いいえ、なんでもないわ。 ルプス、わたくしのエスコートを終えたら、直ぐに「わたくし」から離れなさい。 いいわね」
「そんな状況にはなりませんよ」
「え、なにか言ったかしら?」
「いえ、なんでもありません。 お姉様」
「そう……」

 なにか聞こえたんだけど気のせいだったのかなと、ルピティナは頭を抱えながら卒業パーティーの会場へ入場する。
 入場してすぐ、 “ ゲーム ” の “ ヒロイン ” を連れたレイルド王太子殿下と目線が合い、レイルド王太子殿下がヒロイン・リリアを伴ってルピティナの方へ歩いてくる。

「ルプス、離「失礼致します」
「なにかありましたか?」
「実は宰相閣下が……」

 宰相閣下、お父様がどうしたの。 ルピティナはそう思いながら使者を見つめる。 服装から王宮からの使いだろう。 使者とルプスは言葉を交わし、よく見るとレイルド王太子殿下の方も王宮から使者が訪ねて来て話しているのが見える。

「……っ、お父様が? お姉様、急いで邸へ戻りましょう」
「ルプス……?」

 ルプスはルピティナの手を引いて急いで会場から退室する。 周りの人々も何かしらとざわめいているが、そんなことは気にしていないかのようにルプスは急ぎ足で、ルピティナは必死にルプスに着いていく。
 誰も人がいない外へ出て、ルプスはやっと歩みを止める。

「はぁ、はぁ。 待って、お父様がどうかされたの?」
「……亡くなられました」
「え」
「お父様が王宮で何者かに襲われて亡くなりました」

 なにそれ、そんな展開シナリオは知らない。
 何が起きているの!?

「お姉様ッ!?」

 ルピティナは幼い頃から張っていた糸がプツンッと切れたかのようにルプスに倒れ込む。
 心配しているルプスの声が聞こえてくるが、ルピティナの意識はショックで闇へ沈んでいく。

「とうとう限界をむかえてしまいましたね。 だから一線を越えるのは、全てを終えてからと忠告したのに……」
「シェラルド殿下。 そうおっしゃいますが、早くしないと誰かに出し抜かれるでしょう。 ライバルは多いですから」
「たしかにそうですか……これからどうされますか?」
「僕は公爵家を継ぎます」
「ルピティナは……?」
「ルピティナには修道院へ行ってもらいます」
「……そうですか。 ああ、それから徐々に記憶が薄れていくルピティナとルプスの営みを見ていて楽しかったですよ。 次からは “ アイネ ” と君の営みを楽しみにしてますから」



 ーーーー



「……――様。 若奥様」
「え……? ここは、公爵邸? 卒業パーティーに主席してたと思うけど……」

 若い侍女の声で、うたた寝をしていた女性は覚醒する。 女性は周りを見渡す、いつもと変わらない公爵邸の自室だった。 窓から差し込む日差しが暖かく、そよ風が気持ちいい。

「何をおっしゃいますか、若奥様。 卒業パーティーは9ヶ月も前に終えられたではありませんか。 それにパーティーへ出席されたのは若奥様ではなく、若旦那様と姉君のルピティナお嬢様でしょう」
「え、私がルピティナでしょ?」
「……なにを勘違いされておられますか。 若奥様は若旦那様、ルプス様に見初められて公爵家へ嫁いでこられた “ アイネ様 ” でしょう!」
「へ……へへぇ??」
「もう、しっかりなさいませ。 ルプス様がアイネ様を娶る際に、親族達が騒いだことを忘れてないでしょう。 王家が仲介したからなんとかなったものを」
「んんん???」
「もう、また。 変な声をおだしになって。 来月にはお子様もお生まれになられるんですから、しっかりなさいませ!」
「はッ!?」

 そこで女性、アイネは自分のお腹が膨らんでいることに気付く。

「婚姻前にはしたないと声もこざいましたが、私共使用人は喜んでおります。 前当主が亡くなり、ルピティナ様も……」

 ポロッと侍女の瞳から涙が零れる。 ぎょっとしたアイネは咄嗟に、

「ルピティナお義姉様はどうしたの?」
「ルピティナ様は…… “ 光の聖女 ” リリア様に嫌がらせして殺そうとした罪で修道院へ “ 追放 ” され、亡くなられましたわ……うぅ」
「ルプス様はルピティナ様が亡くなられ、たいそう気落ちされて、そんな中でアイネ様と出会われたのです……。 平民のアイネ様とは身分違いだと咎める声もありますが、私達、使用人はおふたりの味方でございます。 それにアイネ様はどことなくルピティナ様に似ていらして……アイネ様?」

 その侍女の言葉にアイネは自分の姿を鏡で確認する。
 鏡にうつったアイネの姿は乳白色の柔らかい肌、睫毛が長く薄紫色の大人びた瞳、肩まで綺麗に整えられた、ふわふわした薄紫色の髪、緩いマタニティドレスで体型は隠れてしまっているが、元は長身で細身のスレンダーな身体だったろう。

「……ッ!」

 ツキンッと頭痛がしてなにかを思い出しかけるが、

「アイネ。 気分はどう?」
「若旦那様、それでは私は失礼致します……」

 ティーセット一式を侍女に運ばせてるルプスが部屋へやって来る。 アイネと一緒に居た侍女はアイネとルプスに一礼してから退室していく。

「ルプス様。 お「ダメ! 呼び方が違うよ。 アイネ」

 アイネが言い終える前に、ルプスがダメ押しをして、人差し指を立ててアイネの唇へ触れる。

「なんて呼ぶんだったかな?」
「ルプス。 おかえりなさいませ」
「ただいま。 アイネ」

 ルプスはアイネを優しく抱き寄せ、自分の唇とアイネの唇を重ねる。

「久しぶりに、ティータイムにしようか?」
「ルプスが淹れてくれるの?」
「うん。 そろそろかなって」
「そろそろ?」
「なんでもない。 早く冷めちゃうよ」

 いつの間にかティーセットを運んだ侍女も退室して、部屋にはアイネとルプスのふたりきりだ。
 アイネは応接セットのソファーに座り、ルプスが淹れてくれた紅茶を一口飲んでいく。

「甘味があって美味しい。 今度、ブレンドした茶葉を教えて下さいね」
「それはね。 秘密だよ」
「もう、いつかは教えてね」

 アイネはそう呟くと、紅茶を飲んでいく。
 そういえば、さっき思い出したことはなんだっけ? 思い出せない。


 一匹のルプスに囚われて、記憶を忘却されルピティナからアイネに生まれ変わった女性は、ルプスが用意した公爵邸の “ 愛の檻 ” から、囚われたことも気付かず逃げられない。
 公爵邸の使用人達はルピティナとアイネが同一人物だと気付いている者もいるが、レイルド王太子殿下の洗脳の力か、ふたりを祝福しているからか、口を閉ざしている。

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