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第7章 新たな進化
76話 ヒロトシの影響力
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ところ変わって、シュガー村はその規模が様変わりしていた。ヒロトシはシュガー村の城壁でも一番高い場所から、シュガー村を見渡していた。
「旦那様?何をしているのですか?」
「ああ、セバスか?この村も大きくなったなぁーと思ってな」
「これも旦那様のおかげです。私達奴隷を救ってくださり感謝してもしきれません」
「やめろよ。俺は、セバス達を奴隷とは思ってないよ。それに、俺の方がセバス達に助けられているんだしね」
「ありがとうございます。私はもちろん、ここにいる者達全て旦那様に感謝しています」
「こちらこそありがとうな」
そこに、ヒロトシを呼びに、アヤがあわてて走ってきた。
「ご主人様ぁ~~~~~!」
「やっと、やってきたみたいだな」
「旦那様、誰がきたのかわかるのですか?」
「そりゃ、冒険者ギルド総本部の連中だよ。今やミトン支部が、冒険者ギルドの何割かの売り上げを出しているのと、あの地域のギルドも抵抗したんだ。それに加えて、聖教国本部も反抗の意思を示したんだ」
「旦那様は、事前に総本部の事を?」
「総本部の事は言ってないよ。王都の情報を流しただけだよ。最初は信じてくれなかったけどね」
「旦那様を信じなかった?」
「まぁ、しょうがないよ。俺が王都でギルドを始めると言っても、個人ギルドが成立なんかしないと心配されたからね」
「た、確かに個人ギルドなんて今までありませんからね」
ヒロトシとセバスは、シュガー村の城壁の上でアヤが走って来るのを見ていた。
時間は少し巻き戻し、冒険者ギルド総本部では、通信をミトン支部と聖教国本部から、忠告を受けて一方的に切られてしまった。
「どういう事だ!」
「カイル様、これは一体・・・・・・」
カイルは、こんな事を経験するのは初めてであった。総本部の指示にまったく従わないどころか、ヒロトシには逆らうなと忠告してきたのだ。
つまり、冒険者ギルドは王国貴族の介入を認めろと言ってきているのだ。
カイルは、通信機でオーランやガーラ支部に連絡を取った。
「こちら総本部、連絡を乞う!」
「こちらガーラ」
「こちらオーラン」
「「何かあったのですか?」」
カイルは、ミトン支部に言った事を指示した。するとオーラン支部は、ダンジョンの廃棄場で世話になっていたヒロトシに逆らうなんてあり得なかった。
「オーラン支部は、ヒロトシ様から多大な恩があるから、冒険者達がうちに来たら受け入れる」
「なんだと!」
「うちは鉱山の町だから、ヒロトシ様には屑石の処分で、多大な恩があると言っています」
「私達ガーラ支部は、塩の流通で世話になっています」
「塩の流通は、生産ギルドの領分ではないか!」
「何を言っているんですか!海の塩と山から産出される岩塩はまったく違います。冒険者ギルドがヒロトシの言う事を聞かなかったら、塩の流通が止まります」
「ぐっ!」
「止まった場合、総本部が責任をとることになるのですよ!」
「私達、オーラン支部も屑石の処分をせずに、ヒロトシ様に世話になっています!まず、この地域の町はヒロトシ様の恩恵があるので、ヒロトシ様をとらせていただきます」
「お主等正気か?それで本当にいいのか?総本部に歯向かうとどうなるか」
「「ミトン支部に何を言われましたか?」」
「なっ!」
「「我々もミトン支部と同じ意見です!」」
「話はそれだけですか?」
「ガーラも、王都の冒険者が着いたら受け入れる準備はあります!まぁ、ほとんどの冒険者はミトンの町を拠点に置くでしょうがね」
カイルは、自分の身に起こった事が本当に信じられなかった。総本部の人間の言う事を聞かず、王国貴族の言う事の方が大事だと言われて、通信を切られてしまった。
カイルは、パルラン支部にも連絡を入れたが、パルランでは、ドラゴン焼きの材料の赤豆の流通で胡椒と共に、ミトンの町といい関係にある。
ヒロトシの影響はこの地域に浸透しており、ヒロトシの言う事の方が第一であり、総本部の意向など二の次だった。
「どうなっているのだ!大陸の西側は全滅じゃないか!」
カイルは、通信室のテーブルをおもいっきり叩いた。カイルは、この事を総本部の人間に報告をして会議を開くしかなかった。
「以上が報告したとおりです」
「そんな馬鹿なことがあるのか!」
総本部のギルド総長、ブラッドはカイルの報告に目を見開き驚愕していた。カイルと同じ役員達も言葉がなかった。
「ブラッド様、このままでは冒険者ギルドの売り上げの40%はなくなるかと・・・・・・」
実質、王国領のほとんどのギルドは、ヒロトシに付き、聖教国領の冒険者ギルドも離反すると言っているのだ。
残るは、帝国領とドワーフ国領と魔人国領の3国となる。エルフ国領もあるが、エルフ国は独自の島で森林の帝国である。
人間が入れる隙はないのが現状だった。
「わ、わかった・・・・・・ヒロトシに形だけでも謝罪したらいいだろう。そして、王都のギルドは潰し、ヒロトシのギルドを吸収するしかあるまい」
「な、なるほど!そうすれば元通りに!」
「吸収してしまえば、理由をつけて頭を冒険者ギルドの人間をギルドマスターにおけばよい」
ブラッド達は、謝罪して金を積めばいいと安易に考えていた。しかし、ヒロトシをギルドに吸収させた事を後悔する事になる。
「旦那様?何をしているのですか?」
「ああ、セバスか?この村も大きくなったなぁーと思ってな」
「これも旦那様のおかげです。私達奴隷を救ってくださり感謝してもしきれません」
「やめろよ。俺は、セバス達を奴隷とは思ってないよ。それに、俺の方がセバス達に助けられているんだしね」
「ありがとうございます。私はもちろん、ここにいる者達全て旦那様に感謝しています」
「こちらこそありがとうな」
そこに、ヒロトシを呼びに、アヤがあわてて走ってきた。
「ご主人様ぁ~~~~~!」
「やっと、やってきたみたいだな」
「旦那様、誰がきたのかわかるのですか?」
「そりゃ、冒険者ギルド総本部の連中だよ。今やミトン支部が、冒険者ギルドの何割かの売り上げを出しているのと、あの地域のギルドも抵抗したんだ。それに加えて、聖教国本部も反抗の意思を示したんだ」
「旦那様は、事前に総本部の事を?」
「総本部の事は言ってないよ。王都の情報を流しただけだよ。最初は信じてくれなかったけどね」
「旦那様を信じなかった?」
「まぁ、しょうがないよ。俺が王都でギルドを始めると言っても、個人ギルドが成立なんかしないと心配されたからね」
「た、確かに個人ギルドなんて今までありませんからね」
ヒロトシとセバスは、シュガー村の城壁の上でアヤが走って来るのを見ていた。
時間は少し巻き戻し、冒険者ギルド総本部では、通信をミトン支部と聖教国本部から、忠告を受けて一方的に切られてしまった。
「どういう事だ!」
「カイル様、これは一体・・・・・・」
カイルは、こんな事を経験するのは初めてであった。総本部の指示にまったく従わないどころか、ヒロトシには逆らうなと忠告してきたのだ。
つまり、冒険者ギルドは王国貴族の介入を認めろと言ってきているのだ。
カイルは、通信機でオーランやガーラ支部に連絡を取った。
「こちら総本部、連絡を乞う!」
「こちらガーラ」
「こちらオーラン」
「「何かあったのですか?」」
カイルは、ミトン支部に言った事を指示した。するとオーラン支部は、ダンジョンの廃棄場で世話になっていたヒロトシに逆らうなんてあり得なかった。
「オーラン支部は、ヒロトシ様から多大な恩があるから、冒険者達がうちに来たら受け入れる」
「なんだと!」
「うちは鉱山の町だから、ヒロトシ様には屑石の処分で、多大な恩があると言っています」
「私達ガーラ支部は、塩の流通で世話になっています」
「塩の流通は、生産ギルドの領分ではないか!」
「何を言っているんですか!海の塩と山から産出される岩塩はまったく違います。冒険者ギルドがヒロトシの言う事を聞かなかったら、塩の流通が止まります」
「ぐっ!」
「止まった場合、総本部が責任をとることになるのですよ!」
「私達、オーラン支部も屑石の処分をせずに、ヒロトシ様に世話になっています!まず、この地域の町はヒロトシ様の恩恵があるので、ヒロトシ様をとらせていただきます」
「お主等正気か?それで本当にいいのか?総本部に歯向かうとどうなるか」
「「ミトン支部に何を言われましたか?」」
「なっ!」
「「我々もミトン支部と同じ意見です!」」
「話はそれだけですか?」
「ガーラも、王都の冒険者が着いたら受け入れる準備はあります!まぁ、ほとんどの冒険者はミトンの町を拠点に置くでしょうがね」
カイルは、自分の身に起こった事が本当に信じられなかった。総本部の人間の言う事を聞かず、王国貴族の言う事の方が大事だと言われて、通信を切られてしまった。
カイルは、パルラン支部にも連絡を入れたが、パルランでは、ドラゴン焼きの材料の赤豆の流通で胡椒と共に、ミトンの町といい関係にある。
ヒロトシの影響はこの地域に浸透しており、ヒロトシの言う事の方が第一であり、総本部の意向など二の次だった。
「どうなっているのだ!大陸の西側は全滅じゃないか!」
カイルは、通信室のテーブルをおもいっきり叩いた。カイルは、この事を総本部の人間に報告をして会議を開くしかなかった。
「以上が報告したとおりです」
「そんな馬鹿なことがあるのか!」
総本部のギルド総長、ブラッドはカイルの報告に目を見開き驚愕していた。カイルと同じ役員達も言葉がなかった。
「ブラッド様、このままでは冒険者ギルドの売り上げの40%はなくなるかと・・・・・・」
実質、王国領のほとんどのギルドは、ヒロトシに付き、聖教国領の冒険者ギルドも離反すると言っているのだ。
残るは、帝国領とドワーフ国領と魔人国領の3国となる。エルフ国領もあるが、エルフ国は独自の島で森林の帝国である。
人間が入れる隙はないのが現状だった。
「わ、わかった・・・・・・ヒロトシに形だけでも謝罪したらいいだろう。そして、王都のギルドは潰し、ヒロトシのギルドを吸収するしかあるまい」
「な、なるほど!そうすれば元通りに!」
「吸収してしまえば、理由をつけて頭を冒険者ギルドの人間をギルドマスターにおけばよい」
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