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第7章 新たな進化
52話 ギルドが創立以来初めて折れた
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ヒロトシは、町の様子を見てまわっていた。
「ご主人様、いかがなされましたか?」
護衛メンバーのアイリーンが話かけてきた。
「なんかな・・・・・・難しいなと思ってな」
「いろんな人間がいますからね」
「そうだな。特にこの世界は・・・・・・・いや、止めておこう。愚痴が止まらなくなりそうだ」
「ご主人様、愚痴は吐き出す方がよろしいですよ」
「そうです。あたし達で良ければ、聞くことしかできませんし・・・・・・」
「みんなありがとな。でも、大丈夫だから」
ヒロトシは、そのまま黙って町を見てまわったいた。せっかく、貴族と悪徳商人の不正が少なくなってきた王都だが、そうなればまた新たな問題が出てくるとヒロトシは頭を抱えた。
「ギルドは、どう出るかな?」
「それは、ご主人様の要求を飲むしかありません」
「そうですよ。Cランク冒険者達に治療費と生活費の保証をしないと王都が滅亡しちゃうのは目に見えているんですからね」
「こんな条件を出さないと、下の者が犠牲になると思うとどうしようもないな」
「ご主人様は、もしギルドが要求を飲まないなら本当に王都を撤退するのですか?」
「当然だな」
「「「「「本当に?」」」」」
「王都が滅亡するのですよ?」
「まあ、そうなるがまずそんな事になれば、王国が黙ってないよ。いくらギルドが、国が関与できない組織だと言ってもだ」
「そうですよね」
ヒロトシのいうように、当初冒険者ギルドはヒロトシの要求に足踏みしていた。しかし、ギルドでの噂がローベルグに届き、冒険者ギルドに早急に慰謝料を払えと指示をだしたのだ。
そして、ギルドはその指示に異論申し立てに、国王ローベルグと面会をしていた。
「どうしてギルドが、国から指示を出されないといけないのですか?」
「余としても、ギルドの関係を壊したくはない!しかし、ヒロトシの要求は飲んでもらう。再三にわたり、ヒロトシはCランク冒険者には研磨を断っていた証言もとれていて、その理由も冒険者を思っての事だ」
「しかしながら、ヒロトシ様の研磨をすることで冒険者の生活は楽になったのは事実です。ただ、冒険者が油断しただけでギルドが保証する必要はないかと?」
「余も若い頃は冒険者だった。冒険者は基本自己責任で冒険者ギルドの言うこともわかる」
「そうですよね?だったら!」
「しかし、今回はヒロトシが忠告を再三言ったはずで、冒険者ギルドは自分達の売り上げの為だけに研磨を要求したではないか?」
「しかし、我々は王都の経済の事を考えてですな」
「それでどうなった?」
「えっ?」
「ギルドの冒険者の一番多い層のC・Dランクに怪我人だらけで、魔物の素材が品薄になっているではないか?」
「それは・・・・・・」
「王都の事を本当に思ってくれたのであれば、余もなにも言わん!本来、ギルドという組織は国とは別の組織だからな」
「だったら!」
「しかし、ヒロトシの要求を飲まないならヒロトシは王都から撤退すると聞いてはな。余も黙っているわけにはいかない」
「それが本当の理由ですか?」
「当たり前であろう!」
「だったら、余計に国から指示を受けるわけにはいきません。ヒロトシ様は王国貴族の一人です。ヒロトシ様の言うこと聞けば、これから先ギルドは国から口出される事になりかねません」
「本当にそれでよいのか?ロドン王国はギルドに譲歩しておるのだぞ?」
「譲歩?」
「ヒロトシが、王都を撤退すれば魔の森が進出してくる。王都は滅亡するであろう!その損害賠償をギルドに支払ってもらおう!」
「なっ!」
「ヒロトシには、新たな王都の建設に協力は取ってある。王都はこの場所から、更に南に遷都する予定だ。それら、建設にかかる費用。平民達全員の移住にかかる費用全てギルドに請求させてもらう!そして、新たな王都にはギルドはいらない。以上だ!」
ギルドマスターは、顔から生気を失いまるでゴーストのようになっていた。幹部達もまた、あれだけ威勢がよかったのに言葉を失った。
「今なら、まだ間に合うぞ?余もそのような事はしたくない」
「じゃあ、遷都というのは・・・・・・」
「言っておくぞ!ヒロトシがいなかったら夢物語だが、ヒロトシなら簡単にそれも容易に遷都を実現させてしまうぞ」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「お主達に、選択の余地はない。ヒロトシに喧嘩を売った地点でお主達の負けだ!大人しくヒロトシの要求を飲むのが最善の選択だよ」
冒険者ギルドは、創立して初めて国からの指示に従う事になった。この報告に、ギルド総本部はどうしようもないと諦め、ロドン王国の指示に従った。
冒険者ギルド王国本部、ギルドマスターはその責任をとらされ懲戒解雇、冒険者達の慰謝料の一部を支払わされる事になった。
また、ギルド幹部は田舎のギルド出張所に左遷されてしまい、出世街道から外されてしまったのだった。
「ご主人様、いかがなされましたか?」
護衛メンバーのアイリーンが話かけてきた。
「なんかな・・・・・・難しいなと思ってな」
「いろんな人間がいますからね」
「そうだな。特にこの世界は・・・・・・・いや、止めておこう。愚痴が止まらなくなりそうだ」
「ご主人様、愚痴は吐き出す方がよろしいですよ」
「そうです。あたし達で良ければ、聞くことしかできませんし・・・・・・」
「みんなありがとな。でも、大丈夫だから」
ヒロトシは、そのまま黙って町を見てまわったいた。せっかく、貴族と悪徳商人の不正が少なくなってきた王都だが、そうなればまた新たな問題が出てくるとヒロトシは頭を抱えた。
「ギルドは、どう出るかな?」
「それは、ご主人様の要求を飲むしかありません」
「そうですよ。Cランク冒険者達に治療費と生活費の保証をしないと王都が滅亡しちゃうのは目に見えているんですからね」
「こんな条件を出さないと、下の者が犠牲になると思うとどうしようもないな」
「ご主人様は、もしギルドが要求を飲まないなら本当に王都を撤退するのですか?」
「当然だな」
「「「「「本当に?」」」」」
「王都が滅亡するのですよ?」
「まあ、そうなるがまずそんな事になれば、王国が黙ってないよ。いくらギルドが、国が関与できない組織だと言ってもだ」
「そうですよね」
ヒロトシのいうように、当初冒険者ギルドはヒロトシの要求に足踏みしていた。しかし、ギルドでの噂がローベルグに届き、冒険者ギルドに早急に慰謝料を払えと指示をだしたのだ。
そして、ギルドはその指示に異論申し立てに、国王ローベルグと面会をしていた。
「どうしてギルドが、国から指示を出されないといけないのですか?」
「余としても、ギルドの関係を壊したくはない!しかし、ヒロトシの要求は飲んでもらう。再三にわたり、ヒロトシはCランク冒険者には研磨を断っていた証言もとれていて、その理由も冒険者を思っての事だ」
「しかしながら、ヒロトシ様の研磨をすることで冒険者の生活は楽になったのは事実です。ただ、冒険者が油断しただけでギルドが保証する必要はないかと?」
「余も若い頃は冒険者だった。冒険者は基本自己責任で冒険者ギルドの言うこともわかる」
「そうですよね?だったら!」
「しかし、今回はヒロトシが忠告を再三言ったはずで、冒険者ギルドは自分達の売り上げの為だけに研磨を要求したではないか?」
「しかし、我々は王都の経済の事を考えてですな」
「それでどうなった?」
「えっ?」
「ギルドの冒険者の一番多い層のC・Dランクに怪我人だらけで、魔物の素材が品薄になっているではないか?」
「それは・・・・・・」
「王都の事を本当に思ってくれたのであれば、余もなにも言わん!本来、ギルドという組織は国とは別の組織だからな」
「だったら!」
「しかし、ヒロトシの要求を飲まないならヒロトシは王都から撤退すると聞いてはな。余も黙っているわけにはいかない」
「それが本当の理由ですか?」
「当たり前であろう!」
「だったら、余計に国から指示を受けるわけにはいきません。ヒロトシ様は王国貴族の一人です。ヒロトシ様の言うこと聞けば、これから先ギルドは国から口出される事になりかねません」
「本当にそれでよいのか?ロドン王国はギルドに譲歩しておるのだぞ?」
「譲歩?」
「ヒロトシが、王都を撤退すれば魔の森が進出してくる。王都は滅亡するであろう!その損害賠償をギルドに支払ってもらおう!」
「なっ!」
「ヒロトシには、新たな王都の建設に協力は取ってある。王都はこの場所から、更に南に遷都する予定だ。それら、建設にかかる費用。平民達全員の移住にかかる費用全てギルドに請求させてもらう!そして、新たな王都にはギルドはいらない。以上だ!」
ギルドマスターは、顔から生気を失いまるでゴーストのようになっていた。幹部達もまた、あれだけ威勢がよかったのに言葉を失った。
「今なら、まだ間に合うぞ?余もそのような事はしたくない」
「じゃあ、遷都というのは・・・・・・」
「言っておくぞ!ヒロトシがいなかったら夢物語だが、ヒロトシなら簡単にそれも容易に遷都を実現させてしまうぞ」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「お主達に、選択の余地はない。ヒロトシに喧嘩を売った地点でお主達の負けだ!大人しくヒロトシの要求を飲むのが最善の選択だよ」
冒険者ギルドは、創立して初めて国からの指示に従う事になった。この報告に、ギルド総本部はどうしようもないと諦め、ロドン王国の指示に従った。
冒険者ギルド王国本部、ギルドマスターはその責任をとらされ懲戒解雇、冒険者達の慰謝料の一部を支払わされる事になった。
また、ギルド幹部は田舎のギルド出張所に左遷されてしまい、出世街道から外されてしまったのだった。
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