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第7章 新たな進化
41話 護衛メンバーに魔法師団
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ミルファーは、一枚の鱗を手に取り震えていた。
「これは、まさかファイヤードラゴンの素材ですか?」
「さすが、ミルファー課長になっただけはあるな」
「鱗が何枚あるのですか?」
「数えてないが、ダンジョン産ボス部屋からのファイヤードラゴンだから1000枚はあるよ」
ヒロトシは、ダンジョン産のファイヤードラゴンを誇張した。
ダンジョンだと討伐した場合、死体はダンジョンに吸収され、そのあと素材や宝箱が出現する。地上だと、鱗や素材は討伐の傷跡で素材はたくさんあるが傷んで使えない場合がある。
しかし、ダンジョン産の素材は数が少なくなるが傷ひとつ無い素材が手に入る。当然、運が良ければ牙や爪、魔石も手に入るのだ。
そして、ダンジョン産の素材は地上の魔物より強く高価なものとなるのである。
「こ、この鱗だけでもとんでもない売り上げになりますよ。ギルドでは、この鱗だと500枚が精一杯です」
「そうか。なら500枚を冒険者ギルドで買い取ってもらえるかい?」
「あの・・・・・・他の素材は?」
「悪いな。今回の討伐は俺は行ってないんだよ。だから、出た素材は鱗だけだったらしいよ」
「ど、どういう事ですか?ヒロトシ様がダンジョンに行っていない?」
「ああ。このファイヤードラゴンは、うちの護衛メンバーだけで討伐したものなんだ。うちの連中は強いんだが運がなかったようだ。あははは!」
「でも、宝箱には?」
「+3マジカル武器が2本入っていたよ。だけど、これはうちで使う事になったから売らないよ」
「そ、そうですか?」
「そんな残念そうにするなよ」
「ですが、鱗だけじゃなく他の素材もあった方がいいじゃないですか?」
「ミルファー重要なお知らせだ」
「な、なんですか?いきなり・・・・・・」
「このファイヤードラゴンは、5階層のボス部屋に出現したものらしい」
「はぁい?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
ミルファーは変な声を漏らし、周りの受付嬢は硬直してしまい気絶する人間もいた。
「これがどういう事かわかるか?」
「そんな髙ランクダンジョンが世の中にあるのですか?そんなダンジョンが溢れたら!」
「いやいや、そんな所を問題にしてないよ」
「はぁあ?ヒロトシ様は何を言っているのですか?そんなダンジョンが溢れたら世の中は滅亡しちゃいますよ?」
「そのダンジョンは、俺の管轄する土地にあるから俺が管理するから安心してくれ。俺が言っているのはそこじゃない」
「じゃあ・・・・・・」
「今、ミルファーさんは鱗だけじゃなく他の素材はと言っただろ?」
「ま、まさか!」
「そのまさかだ。そんな頻繁には無理だがファイヤードラゴン級の素材を納品させてもらいよ」
「本当ですか?」
「ただ、言って置くが依頼は受け付けないからな」
「わ、わかりました」
ヒロトシは、ギルドの行動を先に釘を指した。生産ギルドもそうだが、こうした時は必ずと言って注文をつけてくるからだ。
まぁ、冒険者ギルドではミルファーや副ギルドマスターのカチュアは聞き分けがいい方だが、生産ギルドのアリベスは厄介だったからだ。
「今回は、ファイヤードラゴンの鱗500枚を買い取ってくれ。次回は何が討伐できるかわからんが、期待して待っていて欲しい」
「は、はい。わかりました」
それを聞いていた受付嬢達や冒険者達は、ヒロトシの偉大さに感服していた。
そして、顔を青くしていたのは先ほど購入されたばかりの魔法使い達だった。
「俺達どうなるんだ。そんなダンジョンに連れて行かれるのか?」
「そんなの無理だ。死んでしまう・・・・・・」
「だが、ご主人様の命令は絶対だ」
「あたし達に選択など・・・・・・」
「お前達、心配しなくてもいいよ。いきなりそんな場所には連れていかないから」
「「「「「本当ですか?」」」」」
「ああ。今はまだだけどな。いずれ行けるように訓練してからだ」
その言葉に、先ほど購入されたばかりの奴隷達はこの世の終わりのような絶望の表情をしていた。
「ご主人様・・・・・・」
「ミランダ、どうかしたのか?」
「そんな説明では、この者達に不安を与えただけですよ」
「だけど、今はそれしか言いようがないだろ?」
「あたし達なら、ご主人様の事はもうわかっていますが、この者達にとっては恐怖でしかありません」
「そうだな・・・・・・俺が悪かったよ。じゃあ、ミルファーさんこの鱗を買い取ってくれ」
「わかりました。ありがとうございます」
ミルファーは、鱗を500枚数えて残りはヒロトシに返却した。そして、ギルドには今これだけの金はなく後日、商人ギルドカードに振り込む事を約束した。
ヒロトシは、そのままシュガー村に帰る事になり
新しく入った、魔法使い達にこれからの事を説明した。
「急がして悪かった」
「ご主人様、この度私達10人購入ありがとうございます」
「君達には、うちの魔法師団となってもらいたいんだ」
「ご主人様の期待には、重々応えたいと思っていますが、ちょっと無理そうです・・・・・・」
ここシュガー村に来て、待遇を聞き魔法使い達はヒロトシの役に立ちたいとすでに思っていたが、内容が魔の森の魔物の討伐と聞き、とてもじゃないが自分達では無理だと思っていた。
中でも、魔法師団の団長に任命したスミスでも、火属性魔法の3レベル持ちでしかなかった。レベルも40レベルでとてもじゃないが村の外に出れるわけがなかった。
「大丈夫だ。この装備を着けて、ミルデンス達について行き、最初は後方から魔法を撃てばいいよ」
ヒロトシは、スミス達にカイワーム変異種のオリハルコンの糸で作ったローブを渡した。防御力がフルプレートメイルよりあり、回避率アップや魔法抵抗アップ等が付与されたアーティファクト級の装備だった。
「これを装備して、ミルデンス達に鍛えてもらってこい。ミルデンスわかっているな?ずっとこの装備をさせていたら駄目だからな」
「承知しています。任せてください」
「じゃあ頼んだ」
ミルデンスは、スミス達魔法師団を連れて訓練場に連れて行ったのだった。
「これは、まさかファイヤードラゴンの素材ですか?」
「さすが、ミルファー課長になっただけはあるな」
「鱗が何枚あるのですか?」
「数えてないが、ダンジョン産ボス部屋からのファイヤードラゴンだから1000枚はあるよ」
ヒロトシは、ダンジョン産のファイヤードラゴンを誇張した。
ダンジョンだと討伐した場合、死体はダンジョンに吸収され、そのあと素材や宝箱が出現する。地上だと、鱗や素材は討伐の傷跡で素材はたくさんあるが傷んで使えない場合がある。
しかし、ダンジョン産の素材は数が少なくなるが傷ひとつ無い素材が手に入る。当然、運が良ければ牙や爪、魔石も手に入るのだ。
そして、ダンジョン産の素材は地上の魔物より強く高価なものとなるのである。
「こ、この鱗だけでもとんでもない売り上げになりますよ。ギルドでは、この鱗だと500枚が精一杯です」
「そうか。なら500枚を冒険者ギルドで買い取ってもらえるかい?」
「あの・・・・・・他の素材は?」
「悪いな。今回の討伐は俺は行ってないんだよ。だから、出た素材は鱗だけだったらしいよ」
「ど、どういう事ですか?ヒロトシ様がダンジョンに行っていない?」
「ああ。このファイヤードラゴンは、うちの護衛メンバーだけで討伐したものなんだ。うちの連中は強いんだが運がなかったようだ。あははは!」
「でも、宝箱には?」
「+3マジカル武器が2本入っていたよ。だけど、これはうちで使う事になったから売らないよ」
「そ、そうですか?」
「そんな残念そうにするなよ」
「ですが、鱗だけじゃなく他の素材もあった方がいいじゃないですか?」
「ミルファー重要なお知らせだ」
「な、なんですか?いきなり・・・・・・」
「このファイヤードラゴンは、5階層のボス部屋に出現したものらしい」
「はぁい?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
ミルファーは変な声を漏らし、周りの受付嬢は硬直してしまい気絶する人間もいた。
「これがどういう事かわかるか?」
「そんな髙ランクダンジョンが世の中にあるのですか?そんなダンジョンが溢れたら!」
「いやいや、そんな所を問題にしてないよ」
「はぁあ?ヒロトシ様は何を言っているのですか?そんなダンジョンが溢れたら世の中は滅亡しちゃいますよ?」
「そのダンジョンは、俺の管轄する土地にあるから俺が管理するから安心してくれ。俺が言っているのはそこじゃない」
「じゃあ・・・・・・」
「今、ミルファーさんは鱗だけじゃなく他の素材はと言っただろ?」
「ま、まさか!」
「そのまさかだ。そんな頻繁には無理だがファイヤードラゴン級の素材を納品させてもらいよ」
「本当ですか?」
「ただ、言って置くが依頼は受け付けないからな」
「わ、わかりました」
ヒロトシは、ギルドの行動を先に釘を指した。生産ギルドもそうだが、こうした時は必ずと言って注文をつけてくるからだ。
まぁ、冒険者ギルドではミルファーや副ギルドマスターのカチュアは聞き分けがいい方だが、生産ギルドのアリベスは厄介だったからだ。
「今回は、ファイヤードラゴンの鱗500枚を買い取ってくれ。次回は何が討伐できるかわからんが、期待して待っていて欲しい」
「は、はい。わかりました」
それを聞いていた受付嬢達や冒険者達は、ヒロトシの偉大さに感服していた。
そして、顔を青くしていたのは先ほど購入されたばかりの魔法使い達だった。
「俺達どうなるんだ。そんなダンジョンに連れて行かれるのか?」
「そんなの無理だ。死んでしまう・・・・・・」
「だが、ご主人様の命令は絶対だ」
「あたし達に選択など・・・・・・」
「お前達、心配しなくてもいいよ。いきなりそんな場所には連れていかないから」
「「「「「本当ですか?」」」」」
「ああ。今はまだだけどな。いずれ行けるように訓練してからだ」
その言葉に、先ほど購入されたばかりの奴隷達はこの世の終わりのような絶望の表情をしていた。
「ご主人様・・・・・・」
「ミランダ、どうかしたのか?」
「そんな説明では、この者達に不安を与えただけですよ」
「だけど、今はそれしか言いようがないだろ?」
「あたし達なら、ご主人様の事はもうわかっていますが、この者達にとっては恐怖でしかありません」
「そうだな・・・・・・俺が悪かったよ。じゃあ、ミルファーさんこの鱗を買い取ってくれ」
「わかりました。ありがとうございます」
ミルファーは、鱗を500枚数えて残りはヒロトシに返却した。そして、ギルドには今これだけの金はなく後日、商人ギルドカードに振り込む事を約束した。
ヒロトシは、そのままシュガー村に帰る事になり
新しく入った、魔法使い達にこれからの事を説明した。
「急がして悪かった」
「ご主人様、この度私達10人購入ありがとうございます」
「君達には、うちの魔法師団となってもらいたいんだ」
「ご主人様の期待には、重々応えたいと思っていますが、ちょっと無理そうです・・・・・・」
ここシュガー村に来て、待遇を聞き魔法使い達はヒロトシの役に立ちたいとすでに思っていたが、内容が魔の森の魔物の討伐と聞き、とてもじゃないが自分達では無理だと思っていた。
中でも、魔法師団の団長に任命したスミスでも、火属性魔法の3レベル持ちでしかなかった。レベルも40レベルでとてもじゃないが村の外に出れるわけがなかった。
「大丈夫だ。この装備を着けて、ミルデンス達について行き、最初は後方から魔法を撃てばいいよ」
ヒロトシは、スミス達にカイワーム変異種のオリハルコンの糸で作ったローブを渡した。防御力がフルプレートメイルよりあり、回避率アップや魔法抵抗アップ等が付与されたアーティファクト級の装備だった。
「これを装備して、ミルデンス達に鍛えてもらってこい。ミルデンスわかっているな?ずっとこの装備をさせていたら駄目だからな」
「承知しています。任せてください」
「じゃあ頼んだ」
ミルデンスは、スミス達魔法師団を連れて訓練場に連れて行ったのだった。
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