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第7章 新たな進化
34話 これからの事
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熱が下がったヒロトシは、穏やかな雰囲気を漂わせていた。
「ご主人様?」
「どうした?」
「いえ、何かいつもと違って・・・・・・なんか上手く言えないのですが雰囲気が」
「多分、進化したからかもな」
「「どういう事ですか?」」
「仙人という種族は、いわばデミゴッドだ」
「「デミゴッド?」」
「要は、半神だな。神の見習い?みたいなものなのかな?まぁ、その辺は俺にもよくわからんが、これからは自分がやりたいようにしようとすれば、なんでもできそうな感じもするからな」
「今までもそうだったような感じもしますが?」
「今までとは次元が違うよ」
「「次元が・・・・・・」」
「まぁ、気にする必要はないさ。とにかく、教会にも心配をかけたし挨拶に言って来るよ」
「病み上がりなので、ご主人様は今日1日静養してください」
その後、マインとアイがヒロトシはもう大丈夫だと、教会に連絡に走った。すると、すぐに聖女や新しく任命された大司教や大司祭がやって来た。
「ヒロトシさん、この度は本当に聖教国を救って下さりありがとうございます」
「こちらこそ心配をかけて申し訳ありません」
「いえいえ。あんな激しい戦闘をされたのです。倒れるのも無理はありません」
「しかし、ハンナさんもよかったね。今まで暗いところに閉じ込められていたけど自由になれて。これからは聖教国の為に頑張って下さい」
ヒロトシは聖女や神官達に、教会本部、聖教国の建て直しをお願いした。聖女達からは、何度も感謝をされ頭を下げられた。
後日、ヒロトシは聖教国から感謝の意を示され、聖人の位を授けられ、聖教国の英雄となった。
最初、ヒロトシはこの申し出を断った。王国でも貴族位をもらっていたので、これ以上大変な事はもう勘弁してほしかったからだ。
しかし、聖教国でもヒロトシがお礼を断れば、ヒロトシ以上の事をしなければ、褒美がもらえない事になり、断固として受け取ってほしいと懇願されたのだ。
「ご主人様、これで2国をまたがっての英雄です」
「マイン、疲れるからそんなこと言うなよ」
「あはは。あたしは主人が活躍されて、気分がいいですよ」
嫌がってはいたが、ヒロトシの態度はどことなく余裕の雰囲気を漂わせていた。
「あ、そうそう。セバスを呼んできてくれないか」
「セバスをですか?」
「ああ。これからの事を話したいからね」
「これからの事?」
「ああ。これからの拠点はシュガー村にしようと思う」
「ええ!なんでですか?ミトンの町から撤退するのですか?」
「撤退はしないさ。その為の話だよ」
「わ、わかりました。すぐに呼んできます」
マインは、ミトンの町に戻ってセバスに説明して聖教国に呼んだ。
「ご主人様。拠点をシュガー村に移すって本当ですか?」
「ああ。これからの事を考えたら、そっちの方が都合がいいからな」
「どういう事ですか?」
「今も、研磨工房でアンシーンサーバントは、働き続けているだろ?」
「まさか?」
「ああ。そのまさかだ。とりあえず、ひ美研を王都で開店する」
「では、何をしたら?」
「棟梁に言って、シュガー村に屋敷と工房を作るように言ってくれ」
「わ、わかりました」
「それと、ミルデンスにシュガー村の魔の森の北東付近の偵察をしてもらってくれ」
「魔の森の北東ですか?」
「ああ。その辺りにダンジョンがあるはずなんだ。ミルデンスに、偵察をしてもらってほしい」
「なんで、ダンジョンがあると?」
「進化してわかるようになったからとしかいえないかな?」
「わかりました」
セバスは、ヒロトシが怖くなったが自分達には理解できない領域なんだと思い込むしかなかった。
しかし、セバスはこれからヒロトシが何をしていくのかわかった気がしてた。
「ご主人様?」
「どうした?」
「いえ、何かいつもと違って・・・・・・なんか上手く言えないのですが雰囲気が」
「多分、進化したからかもな」
「「どういう事ですか?」」
「仙人という種族は、いわばデミゴッドだ」
「「デミゴッド?」」
「要は、半神だな。神の見習い?みたいなものなのかな?まぁ、その辺は俺にもよくわからんが、これからは自分がやりたいようにしようとすれば、なんでもできそうな感じもするからな」
「今までもそうだったような感じもしますが?」
「今までとは次元が違うよ」
「「次元が・・・・・・」」
「まぁ、気にする必要はないさ。とにかく、教会にも心配をかけたし挨拶に言って来るよ」
「病み上がりなので、ご主人様は今日1日静養してください」
その後、マインとアイがヒロトシはもう大丈夫だと、教会に連絡に走った。すると、すぐに聖女や新しく任命された大司教や大司祭がやって来た。
「ヒロトシさん、この度は本当に聖教国を救って下さりありがとうございます」
「こちらこそ心配をかけて申し訳ありません」
「いえいえ。あんな激しい戦闘をされたのです。倒れるのも無理はありません」
「しかし、ハンナさんもよかったね。今まで暗いところに閉じ込められていたけど自由になれて。これからは聖教国の為に頑張って下さい」
ヒロトシは聖女や神官達に、教会本部、聖教国の建て直しをお願いした。聖女達からは、何度も感謝をされ頭を下げられた。
後日、ヒロトシは聖教国から感謝の意を示され、聖人の位を授けられ、聖教国の英雄となった。
最初、ヒロトシはこの申し出を断った。王国でも貴族位をもらっていたので、これ以上大変な事はもう勘弁してほしかったからだ。
しかし、聖教国でもヒロトシがお礼を断れば、ヒロトシ以上の事をしなければ、褒美がもらえない事になり、断固として受け取ってほしいと懇願されたのだ。
「ご主人様、これで2国をまたがっての英雄です」
「マイン、疲れるからそんなこと言うなよ」
「あはは。あたしは主人が活躍されて、気分がいいですよ」
嫌がってはいたが、ヒロトシの態度はどことなく余裕の雰囲気を漂わせていた。
「あ、そうそう。セバスを呼んできてくれないか」
「セバスをですか?」
「ああ。これからの事を話したいからね」
「これからの事?」
「ああ。これからの拠点はシュガー村にしようと思う」
「ええ!なんでですか?ミトンの町から撤退するのですか?」
「撤退はしないさ。その為の話だよ」
「わ、わかりました。すぐに呼んできます」
マインは、ミトンの町に戻ってセバスに説明して聖教国に呼んだ。
「ご主人様。拠点をシュガー村に移すって本当ですか?」
「ああ。これからの事を考えたら、そっちの方が都合がいいからな」
「どういう事ですか?」
「今も、研磨工房でアンシーンサーバントは、働き続けているだろ?」
「まさか?」
「ああ。そのまさかだ。とりあえず、ひ美研を王都で開店する」
「では、何をしたら?」
「棟梁に言って、シュガー村に屋敷と工房を作るように言ってくれ」
「わ、わかりました」
「それと、ミルデンスにシュガー村の魔の森の北東付近の偵察をしてもらってくれ」
「魔の森の北東ですか?」
「ああ。その辺りにダンジョンがあるはずなんだ。ミルデンスに、偵察をしてもらってほしい」
「なんで、ダンジョンがあると?」
「進化してわかるようになったからとしかいえないかな?」
「わかりました」
セバスは、ヒロトシが怖くなったが自分達には理解できない領域なんだと思い込むしかなかった。
しかし、セバスはこれからヒロトシが何をしていくのかわかった気がしてた。
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