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第7章 新たな進化
24話 聖教国のクーデター
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ギルド関係者が、ヒロトシの言葉を聞いて身を乗り出した。
「聖女様だと?」
「そりゃ当然だろ。聖女様ならカリスマがあり、聖職者達から絶大な信頼を持っているからな」
「しかし、聖女様なんて・・・・・・」
「いいか?教皇を引退させて、俺が教会を引っ張っても誰もついて来ないよ」
「た、確かに神官達は納得しないでしょうな」
「だから、聖女様が適任なんだよ」
「しかし、聖女様なんて教会本部の奥にいて、誰も会うことができないんですよ」
「あのな、俺ができないことをこうして提案なんかしないよ。そればかりか、教皇の悪事を暴く為にあいつには暴君になってもらわないといけないんだ」
「ヒロトシさんは、いったい何を考えているのですか?」
「教皇は聖女様を監禁して、教会を思い通りに操っているからだよ」
「はぁあ?聖女様を監禁?」
「そうだよ。教皇の立場を考えてみな?聖女様の言葉を聞けるのは教皇だけだろ?その言葉を部下に伝える役目だ。そんなまどろっこしい事をする必要がどこにある?」
「しかし、聖女様は・・・・・・」
「神秘性とかカリスマ性とか関係ないよ。教皇が自分の都合のよい言葉をあたかも聖女様の言葉として伝える為だよ」
「それじゃ、今回の小麦税や酒税は!」
「教皇が贅沢するために、薬草問屋の代わりにした資金集めだよ」
「なんてやつだ!」
「あいつには国の事なんて考えてなんかいないよ。全部自分が贅沢をするための道具だと思っているんだ」
「ぬぐぐぐぐ・・・・・・」
「ヒロトシさん、我々ギルドは何をしたらいい?」
「そうです!何でもおっしゃってください!」
「何でも協力させていただきます」
「今は、何もしないようにね。事実を知っても教会に乗り込まないでください」
「ですが!」
「今、俺が言った証拠は、ギルドが用意できるのかい?」
「できないです・・・・・・」
「証拠がないのに乗り込んだらどうなるか、言わなくてもわかりますよね?」
「ああ・・・・・・」
「それと、教会の癌は教皇と大幹部だけだ。そんなところに乗り込んだら握りつぶされるよ」
「わかりました」
「とりあえず、今は何もせず耐えてほしい」
ヒロトシの言葉を聞いて、ギルド関係者達はヒロトシのポーション屋の裏にある屋敷を後にした。
それから、更に3ヵ月が経ち今度は塩にも特別税をかけたのだ。これにはとうとう町の人間が不満を爆発させた。
「いったいどうなっているんですか!」
「そうだ!これじゃ生活ができない!」
「本当に聖女様が言われた言葉なのですか?」
町の人間は、兵舎や教会の窓口に殺到した。
「ちょっと落ちついてください」
「これが落ちつけるわけないでしょ!」
「そうだ!小麦や塩に、こんなに税金をかけられてはどうにもならない!」
「そのように言わなくても、教皇様から聖女様の言葉を伝えられたのです」
「本当に聖女様の言葉なのか?」
「なんて事を言われるのですか!教皇様が嘘を言っているというのですか?」
「うぐっ!」
「今の言葉を懺悔してください。神はお許しになられるでしょう」
教皇を疑った人達は、聖騎士に教会の懺悔室に連れていかれてしまった。
つまり、窓口はあるが教会に不平不満を言った人間は、懺悔室に連れていかれてしまう施設だった。
訴えにきた人間は、聖騎士に拘束され教会の部屋に監禁されてしまったのだ。
これには、町の人間も唖然としてしまい、本当に女神の教えを疑るものだった。
「団長、本当にこれでよろしいのですか?」
「うっ・・・・・・」
「私達は辛いんですよ。最近の教会本部のやり方は納得できません!」
「それ以上言うな!お前達まで拘束されてしまう」
「しかし、懺悔室に連れていかれた人間全員どこに行ったのですか?」
「そうです!行方不明ではないですか」
「懺悔すれば、女神様は寛大な心で許されるはずです」
「しかし、今回は教皇様への苦情だ。つまり、聖女様の言葉を否定するものだ」
団長は、部下達に説明するとその言葉を否定する言葉が聞こえた。
「わたくしはそのような事、女神様からお聞きしていません」
「誰だ?」
団長の部屋に、二人の姿がいつの間にか侵入していた。
「団長様、お久しぶりですね」
「あ、あなたは!」
「「「「「貴様らここを何処だと思って」」」」」
「待て!」
「団長!しかし、この男はヒロトシです!」
「待つんだ!この女性は聖女様だぞ」
「「「「「「えっ?」」」」」」
「なんで聖女様とヒロトシが一緒に?」
「ヒロトシさんは、わたくしを救い出してくれたのです」
「「「「「救い出してくれた?」」」」」
「いったいどういう事です」
聖女ハンナは、今まであったことを聖騎士団に全部話した。そして、小麦税等女神様がいうわけがないと、教皇を完全否定した。
それを聞いて、聖騎士団は愕然としてその場に固まって動かなくなってしまった。
「私が弱かったせいで、聖教国はとんでもない金の亡者が巣くう国になってしまいました」
「「「「「「くっ」」」」」」
「わたくしは、聖教国を立て直したい!皆さんの力をかしていただけませんか?」
聖女ハンナは、聖騎士団に頭を下げた。その言葉を聞いて、固まっていた聖騎士団はハンナに臣下の礼をしてひざまついた。
「聖女様だと?」
「そりゃ当然だろ。聖女様ならカリスマがあり、聖職者達から絶大な信頼を持っているからな」
「しかし、聖女様なんて・・・・・・」
「いいか?教皇を引退させて、俺が教会を引っ張っても誰もついて来ないよ」
「た、確かに神官達は納得しないでしょうな」
「だから、聖女様が適任なんだよ」
「しかし、聖女様なんて教会本部の奥にいて、誰も会うことができないんですよ」
「あのな、俺ができないことをこうして提案なんかしないよ。そればかりか、教皇の悪事を暴く為にあいつには暴君になってもらわないといけないんだ」
「ヒロトシさんは、いったい何を考えているのですか?」
「教皇は聖女様を監禁して、教会を思い通りに操っているからだよ」
「はぁあ?聖女様を監禁?」
「そうだよ。教皇の立場を考えてみな?聖女様の言葉を聞けるのは教皇だけだろ?その言葉を部下に伝える役目だ。そんなまどろっこしい事をする必要がどこにある?」
「しかし、聖女様は・・・・・・」
「神秘性とかカリスマ性とか関係ないよ。教皇が自分の都合のよい言葉をあたかも聖女様の言葉として伝える為だよ」
「それじゃ、今回の小麦税や酒税は!」
「教皇が贅沢するために、薬草問屋の代わりにした資金集めだよ」
「なんてやつだ!」
「あいつには国の事なんて考えてなんかいないよ。全部自分が贅沢をするための道具だと思っているんだ」
「ぬぐぐぐぐ・・・・・・」
「ヒロトシさん、我々ギルドは何をしたらいい?」
「そうです!何でもおっしゃってください!」
「何でも協力させていただきます」
「今は、何もしないようにね。事実を知っても教会に乗り込まないでください」
「ですが!」
「今、俺が言った証拠は、ギルドが用意できるのかい?」
「できないです・・・・・・」
「証拠がないのに乗り込んだらどうなるか、言わなくてもわかりますよね?」
「ああ・・・・・・」
「それと、教会の癌は教皇と大幹部だけだ。そんなところに乗り込んだら握りつぶされるよ」
「わかりました」
「とりあえず、今は何もせず耐えてほしい」
ヒロトシの言葉を聞いて、ギルド関係者達はヒロトシのポーション屋の裏にある屋敷を後にした。
それから、更に3ヵ月が経ち今度は塩にも特別税をかけたのだ。これにはとうとう町の人間が不満を爆発させた。
「いったいどうなっているんですか!」
「そうだ!これじゃ生活ができない!」
「本当に聖女様が言われた言葉なのですか?」
町の人間は、兵舎や教会の窓口に殺到した。
「ちょっと落ちついてください」
「これが落ちつけるわけないでしょ!」
「そうだ!小麦や塩に、こんなに税金をかけられてはどうにもならない!」
「そのように言わなくても、教皇様から聖女様の言葉を伝えられたのです」
「本当に聖女様の言葉なのか?」
「なんて事を言われるのですか!教皇様が嘘を言っているというのですか?」
「うぐっ!」
「今の言葉を懺悔してください。神はお許しになられるでしょう」
教皇を疑った人達は、聖騎士に教会の懺悔室に連れていかれてしまった。
つまり、窓口はあるが教会に不平不満を言った人間は、懺悔室に連れていかれてしまう施設だった。
訴えにきた人間は、聖騎士に拘束され教会の部屋に監禁されてしまったのだ。
これには、町の人間も唖然としてしまい、本当に女神の教えを疑るものだった。
「団長、本当にこれでよろしいのですか?」
「うっ・・・・・・」
「私達は辛いんですよ。最近の教会本部のやり方は納得できません!」
「それ以上言うな!お前達まで拘束されてしまう」
「しかし、懺悔室に連れていかれた人間全員どこに行ったのですか?」
「そうです!行方不明ではないですか」
「懺悔すれば、女神様は寛大な心で許されるはずです」
「しかし、今回は教皇様への苦情だ。つまり、聖女様の言葉を否定するものだ」
団長は、部下達に説明するとその言葉を否定する言葉が聞こえた。
「わたくしはそのような事、女神様からお聞きしていません」
「誰だ?」
団長の部屋に、二人の姿がいつの間にか侵入していた。
「団長様、お久しぶりですね」
「あ、あなたは!」
「「「「「貴様らここを何処だと思って」」」」」
「待て!」
「団長!しかし、この男はヒロトシです!」
「待つんだ!この女性は聖女様だぞ」
「「「「「「えっ?」」」」」」
「なんで聖女様とヒロトシが一緒に?」
「ヒロトシさんは、わたくしを救い出してくれたのです」
「「「「「救い出してくれた?」」」」」
「いったいどういう事です」
聖女ハンナは、今まであったことを聖騎士団に全部話した。そして、小麦税等女神様がいうわけがないと、教皇を完全否定した。
それを聞いて、聖騎士団は愕然としてその場に固まって動かなくなってしまった。
「私が弱かったせいで、聖教国はとんでもない金の亡者が巣くう国になってしまいました」
「「「「「「くっ」」」」」」
「わたくしは、聖教国を立て直したい!皆さんの力をかしていただけませんか?」
聖女ハンナは、聖騎士団に頭を下げた。その言葉を聞いて、固まっていた聖騎士団はハンナに臣下の礼をしてひざまついた。
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