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第7章 新たな進化
20話 スティーブの自業自得
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生産ギルドにやってきた、薬草問屋の営業は今まで仕入れた薬草を高値で売っていたたけだ。
他の業者を国の権力者に排除してもらい、独占業者で好き放題してきただけだった。
そして、国の権力者が通用しなくなったライバル業者が現れた今、ギルドを始め錬金術師達が優位に立ち、薬草を購入してくれないのだ。
「だ、旦那様!ギルドが薬草を購入しません」
「なんだと!それでお前は何もせず帰ってきたのか?」
「それがギルドが薬草一株を4ゴールドなら買い取ってやると・・・・・・」
「4ゴールドだと?馬鹿にしているのか?」
「私もそのように反論しました。しかし、ヒロトシの薬草は魔力をたくさん蓄えた高品質の薬草で、その薬草があるので、うちの薬草は要らないと!」
「ぐぬぬぬ!」
「ヒロトシは、完全にうちを潰すつもりで動いてます。旦那様、もう一度教皇様に!」
「む、無理だ・・・・・・」
「な、何を言っているのですか?」
「教皇様からは、もう援助はしてもらえん」
スティーブは、教会本部から切られていた。教会はスティーブと手を組むと、ヒロトシの店と敵対することになる。
そうなれば、ギルドはヒロトシを取り聖教国から撤退すると面と向かって公言されたと明かされ、教皇から暇を言い渡された。
「そんな!今まで我々がどれほど聖教国に尽くしてきたか!」
「・・・・・・もう聖教国は終わるかもしれない」
「旦那様、いったい何を!」
「教会本部は、我々にかまっていられないのだ」
「えっ?」
「今、聖教国の平民達が大人しくしているのは、聖女様のおかげだ。あの方がいる限り女神様の声を伝えてくれる」
「当たり前です。教会が繁栄する事で我々の生活が成り立つのですから!」
「その言葉を教皇様が聖女様から聞き、我々平民に伝えてくれる役目だったが、聖女様が失踪なされたのだ」
「聖女様が失踪?どういうわけですか?」
「そ、それが・・・・・・教皇様は聖女様を監禁していたという噂も出ておるのだ」
「聖女様を監禁?それが本当なら・・・・・・」
「ああ・・・・・・聖教国は、いや、教会本部の幹部達が終わるかもしれない。聖女様が失踪できる訳がなく、監禁させた聖女様を救い出されたという方がしっくりくるのだ」
「それが本当なら我々は!」
「ああ・・・・・・」
「ですが、教会本部から聖女様を救い出すなんて可能なのですか?」
「一人おるだろ?」
「ま、まさかヒロトシが?」
「そんな事ができる人間が他におるか!」
スティーブは教会から切られ、頼りにしていた教皇が聖女様を監禁していいように扱っていたと知りどうすればいいのかわからなくなっていた。
「だ、旦那様!ヒロトシが店に!」
スティーブは頭をかかえていたとき、別の従業員が書斎に飛び込んできた。営業の人間もヒロトシが店に来たと聞き身を乗り出した。
スティーブ達は、急いで店のホールに顔を出すとそこには、ヒロトシとその護衛メンバーがいた。
「き、貴様!何をしに来た!」
「あんたがスティーブさんかい?」
「そんな事をわざわざ言いに・・・・・・」
「そんなわけないだろ?どうだ?店の経営は諦めたか?」
「何を・・・・・・」
「あんたの言いなりになっていた錬金術師はいなくなり、最後の取引先のギルドからも切られ、頼りにしていた教皇からも切られ、もうどうしようもないだろ?」
「貴様のせいで!」
「俺のせいじゃなく、今まであくどい商売してきた付けが回ってきただけだ!」
「ぐぬぬぬ・・・・・・ぬかせ!」
「もうどうしようもないだろ?薬草を購入してくれる所がもうどこにもないんだぞ?」
「何もかも貴様のせいで!」
「だから、俺のせいじゃないって。それより、薬草問屋を諦めなよ。今なら、まだ傷は浅いだろ」
「馬鹿な!すでに赤字が出ておるわ!」
「だが、本年度の税金は支払えるだろ?今なら薬草問屋を解体したら、何もしらない従業員には迷惑はかからんだろ?」
「ワシはどうなる?借金をかかえて奴隷落ちだ!」
「そりゃ、お前の自業自得だ!俺の知ったことか」
「ぐぬぬぬ!」
「従業員の退職を認めて、薬草問屋を解体しろ。商売ギルドに申し立てしろ」
「誰がするか!まだ、薬師には薬草が売れるからそこから持ち返してやるわ!」
「そうか。ならしょうがない」
そう言い残し、ヒロトシは薬草問屋を後にした。そして、ヒロトシはポーション屋で次の手に出た。
「マーガレット、お前薬を売り出すから頑張ってくれ」
「わかりました」
「「「「「「はい!」」」」」」
マーガレットを主任として、部下達が元気よく返事をした。これにより教会の収益がなくなり、悪徳薬師が一掃される事になる。
スティーブは、まさかこんなすぐに薬を売り出すとは思っていなくて、従業員から報告を受けてその場に崩れ落ちた。
そして、スティーブの薬草問屋は半年後聖都からなくなり、奴隷に落ちたのだった。その際、薬草問屋の幹部達も責任を追求され、贈賄に加担していた事で奴隷に落とされた。
後の従業員は、薬草問屋がつぶれてしまい給料の支払いがなくなり、迷惑をかけられたが後日、スティーブと幹部達が奴隷に落ちたお金が商人ギルドから支給された。
中には、その支給が間に合わず借金をかかえて者もいたという。スティーブがあの時ヒロトシの言う通りにしていれば、迷惑をかけられなかった人間であり、不幸だと言うしかなかった。
他の業者を国の権力者に排除してもらい、独占業者で好き放題してきただけだった。
そして、国の権力者が通用しなくなったライバル業者が現れた今、ギルドを始め錬金術師達が優位に立ち、薬草を購入してくれないのだ。
「だ、旦那様!ギルドが薬草を購入しません」
「なんだと!それでお前は何もせず帰ってきたのか?」
「それがギルドが薬草一株を4ゴールドなら買い取ってやると・・・・・・」
「4ゴールドだと?馬鹿にしているのか?」
「私もそのように反論しました。しかし、ヒロトシの薬草は魔力をたくさん蓄えた高品質の薬草で、その薬草があるので、うちの薬草は要らないと!」
「ぐぬぬぬ!」
「ヒロトシは、完全にうちを潰すつもりで動いてます。旦那様、もう一度教皇様に!」
「む、無理だ・・・・・・」
「な、何を言っているのですか?」
「教皇様からは、もう援助はしてもらえん」
スティーブは、教会本部から切られていた。教会はスティーブと手を組むと、ヒロトシの店と敵対することになる。
そうなれば、ギルドはヒロトシを取り聖教国から撤退すると面と向かって公言されたと明かされ、教皇から暇を言い渡された。
「そんな!今まで我々がどれほど聖教国に尽くしてきたか!」
「・・・・・・もう聖教国は終わるかもしれない」
「旦那様、いったい何を!」
「教会本部は、我々にかまっていられないのだ」
「えっ?」
「今、聖教国の平民達が大人しくしているのは、聖女様のおかげだ。あの方がいる限り女神様の声を伝えてくれる」
「当たり前です。教会が繁栄する事で我々の生活が成り立つのですから!」
「その言葉を教皇様が聖女様から聞き、我々平民に伝えてくれる役目だったが、聖女様が失踪なされたのだ」
「聖女様が失踪?どういうわけですか?」
「そ、それが・・・・・・教皇様は聖女様を監禁していたという噂も出ておるのだ」
「聖女様を監禁?それが本当なら・・・・・・」
「ああ・・・・・・聖教国は、いや、教会本部の幹部達が終わるかもしれない。聖女様が失踪できる訳がなく、監禁させた聖女様を救い出されたという方がしっくりくるのだ」
「それが本当なら我々は!」
「ああ・・・・・・」
「ですが、教会本部から聖女様を救い出すなんて可能なのですか?」
「一人おるだろ?」
「ま、まさかヒロトシが?」
「そんな事ができる人間が他におるか!」
スティーブは教会から切られ、頼りにしていた教皇が聖女様を監禁していいように扱っていたと知りどうすればいいのかわからなくなっていた。
「だ、旦那様!ヒロトシが店に!」
スティーブは頭をかかえていたとき、別の従業員が書斎に飛び込んできた。営業の人間もヒロトシが店に来たと聞き身を乗り出した。
スティーブ達は、急いで店のホールに顔を出すとそこには、ヒロトシとその護衛メンバーがいた。
「き、貴様!何をしに来た!」
「あんたがスティーブさんかい?」
「そんな事をわざわざ言いに・・・・・・」
「そんなわけないだろ?どうだ?店の経営は諦めたか?」
「何を・・・・・・」
「あんたの言いなりになっていた錬金術師はいなくなり、最後の取引先のギルドからも切られ、頼りにしていた教皇からも切られ、もうどうしようもないだろ?」
「貴様のせいで!」
「俺のせいじゃなく、今まであくどい商売してきた付けが回ってきただけだ!」
「ぐぬぬぬ・・・・・・ぬかせ!」
「もうどうしようもないだろ?薬草を購入してくれる所がもうどこにもないんだぞ?」
「何もかも貴様のせいで!」
「だから、俺のせいじゃないって。それより、薬草問屋を諦めなよ。今なら、まだ傷は浅いだろ」
「馬鹿な!すでに赤字が出ておるわ!」
「だが、本年度の税金は支払えるだろ?今なら薬草問屋を解体したら、何もしらない従業員には迷惑はかからんだろ?」
「ワシはどうなる?借金をかかえて奴隷落ちだ!」
「そりゃ、お前の自業自得だ!俺の知ったことか」
「ぐぬぬぬ!」
「従業員の退職を認めて、薬草問屋を解体しろ。商売ギルドに申し立てしろ」
「誰がするか!まだ、薬師には薬草が売れるからそこから持ち返してやるわ!」
「そうか。ならしょうがない」
そう言い残し、ヒロトシは薬草問屋を後にした。そして、ヒロトシはポーション屋で次の手に出た。
「マーガレット、お前薬を売り出すから頑張ってくれ」
「わかりました」
「「「「「「はい!」」」」」」
マーガレットを主任として、部下達が元気よく返事をした。これにより教会の収益がなくなり、悪徳薬師が一掃される事になる。
スティーブは、まさかこんなすぐに薬を売り出すとは思っていなくて、従業員から報告を受けてその場に崩れ落ちた。
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中には、その支給が間に合わず借金をかかえて者もいたという。スティーブがあの時ヒロトシの言う通りにしていれば、迷惑をかけられなかった人間であり、不幸だと言うしかなかった。
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