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第7章 新たな進化
18話 聖女のストレス
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聖女ハンナは、ヒロトシに促されて風呂に入っていた。
「聖女様、湯加減の方はいかがですか?」
「あ、はい。とても気持ちいいです」
「それは良かった。ごゆるりとして下さい」
「あの、すいません」
「どうかしましたか?」
「この石鹸はわかるのですが、このシャンプーとトリートメント?これはいったいなんでしょうか?」
「ああ。それは髪の石鹸です。よろしければ、お手伝いさせていただきますが、浴場に入ってもよろしいですか?」
「あ、はい・・・・・・」
メイドは、自分の立場が奴隷だったので、ハンナに許可をとってから浴場に入って、シャンプーの使い方を教えた。その際、自分達がお手伝いしましょうかと尋ねたが、ハンナは丁寧に断ったのだった。
「凄い良い香りがしますね」
「聖女様、髪を乾かす魔道具をお使い下さい」
「これはいったいなんでしょうか?」
「ここから温風とイオンというものが出て、髪を乾かすドライヤーというものです」
「えーと香油は使わないのですか?」
「大丈夫ですよ。あのトリートメントで髪を乾かすだけで髪はサラサラになってまとまりますので」
「そんなものがあるのですか?」
「はい。ご主人様のオリジナル石鹸です。聖女様、風邪をお引きになられます。早く体を拭きましょう」
「は、はい・・・・・・ありがとうございます」
メイド達は、聖女が不安にならないようにお世話をして、寝室に案内してゆっくり睡眠をとってもらうのだった。
次の日、ハンナはスッキリした朝を迎えた。
「聖女様、おはようございます。朝食の準備ができております」
「ありがとうございます」
「食堂の方へどうぞ。そのあと、主人のヒロトシと
お話がありますのでよろしくお願いいたします」
「わ、わかりました」
聖女ハンナは、久しぶりに味わう朝食に涙を流したのだ。これには、メイド達が驚き焦って声をかけた。
「せ、聖女様お口にあいませんでしたか?」
「い、いえ。本当に美味しいです。わたくしをあの場所から救っていただき本当にありがとうございます」
聖女は、教皇達に監禁され薄暗く何もない部屋で食事も薄味のスープや生臭い魚などだった。教皇も相手が聖女なので、栄養失調にならないようにはしていたみたいだ。
しかし、味は最悪でここの食事のように、胡椒はおろか塩も使われていなかったのだ。
「そ、そうですか。お口にあって良かったです」
この屋敷の者達にとっては、この味が普通の事なので、聖女の今までの生活は本当に酷いものだったと思い、メイド達はハンナにおかわりを聞いて奉仕していた。
そして、ハンナは朝食を堪能し、ヒロトシが待つ部屋に通された。
「聖女様、ゆっくりできましたか?俺はこの屋敷の主人でヒロトシと言います。よろしくお願いいたします」
「わたくしは、聖教国の聖女をしているハンナと申します。今回は、聖教国から救っていただき本当にありがとうございます」
「いきなり部下を行かせて戸惑ったと思いますが、いう通りにしていただき本当に助かりました」
「それなのですが、女神ミレーヌ様に聞いていたので指示に従ったんです。ただ、最近では女神ミレーヌ様の声が聞こえなくなってきたので、あの二人が救いに来た者なのかは不安に思いましたが」
「まぁ普通はそう思いますよね。ですが、もう大丈夫ですよ」
「ですが、ヒロトシ様は大丈夫ですか?仮にも聖女であるわたくしを、あの場所から連れ去った形になるのです」
「それは気にしないでください」
「ですが・・・・・・」
「聖女様には、いずれ聖教国に戻っていただきますから何も心配はいりません。今は、教皇を始め大幹部達を、聖教国から排除する方が大事だからな」
「ですが、ヒロトシ様はなんで聖教国に首を突っ込むのですか?」
「そりゃもちろん、ミレーヌさんから頼まれたからだよ」
「ミレーヌさ・・・・・・ん?」
「ああ。気を悪くさせたらすまない。ミレーヌさんとは友人だから、ミレーヌさんから許可をもらっている」
「女神ミレーヌ様に許可?いったいどういう事ですか?」
「まぁ細かい事はいいが、俺が女神様から聖女様を救ってくれと依頼を受けたんだよ。だけど、聖女様はこのままここで生活をするかい?」
「何を言っているのですか?」
「俺としては、聖教国の事はどうでもいいんだよ。今回の依頼は聖女様を救ってくれという依頼だからね。聖女様がこのままここで生活すると言えば依頼達成なんだ」
「わたくしは、聖教国が心配です!」
「そういう事ならば、聖教国の癌とも言える教皇や大幹部達は、聖教国から排除して聖女様が安心して聖教国に帰れるようにするのが、俺の仕事だよ」
「ですが、どうやって教皇を?」
「それはもうじきわかる事だよ。聖女様はその時まで体調をととのえておいてくれ。たぶん女神様からの声が聞こえなくなってしまったのは、ストレスからくるものだからな」
「・・・・・・」
実際に、ヒロトシの言う通りでハンナは、シュガー村で過ごして3日目にして、徐々に女神ミレーヌの声が聞こえ始めてきたのである。
「聖女様、湯加減の方はいかがですか?」
「あ、はい。とても気持ちいいです」
「それは良かった。ごゆるりとして下さい」
「あの、すいません」
「どうかしましたか?」
「この石鹸はわかるのですが、このシャンプーとトリートメント?これはいったいなんでしょうか?」
「ああ。それは髪の石鹸です。よろしければ、お手伝いさせていただきますが、浴場に入ってもよろしいですか?」
「あ、はい・・・・・・」
メイドは、自分の立場が奴隷だったので、ハンナに許可をとってから浴場に入って、シャンプーの使い方を教えた。その際、自分達がお手伝いしましょうかと尋ねたが、ハンナは丁寧に断ったのだった。
「凄い良い香りがしますね」
「聖女様、髪を乾かす魔道具をお使い下さい」
「これはいったいなんでしょうか?」
「ここから温風とイオンというものが出て、髪を乾かすドライヤーというものです」
「えーと香油は使わないのですか?」
「大丈夫ですよ。あのトリートメントで髪を乾かすだけで髪はサラサラになってまとまりますので」
「そんなものがあるのですか?」
「はい。ご主人様のオリジナル石鹸です。聖女様、風邪をお引きになられます。早く体を拭きましょう」
「は、はい・・・・・・ありがとうございます」
メイド達は、聖女が不安にならないようにお世話をして、寝室に案内してゆっくり睡眠をとってもらうのだった。
次の日、ハンナはスッキリした朝を迎えた。
「聖女様、おはようございます。朝食の準備ができております」
「ありがとうございます」
「食堂の方へどうぞ。そのあと、主人のヒロトシと
お話がありますのでよろしくお願いいたします」
「わ、わかりました」
聖女ハンナは、久しぶりに味わう朝食に涙を流したのだ。これには、メイド達が驚き焦って声をかけた。
「せ、聖女様お口にあいませんでしたか?」
「い、いえ。本当に美味しいです。わたくしをあの場所から救っていただき本当にありがとうございます」
聖女は、教皇達に監禁され薄暗く何もない部屋で食事も薄味のスープや生臭い魚などだった。教皇も相手が聖女なので、栄養失調にならないようにはしていたみたいだ。
しかし、味は最悪でここの食事のように、胡椒はおろか塩も使われていなかったのだ。
「そ、そうですか。お口にあって良かったです」
この屋敷の者達にとっては、この味が普通の事なので、聖女の今までの生活は本当に酷いものだったと思い、メイド達はハンナにおかわりを聞いて奉仕していた。
そして、ハンナは朝食を堪能し、ヒロトシが待つ部屋に通された。
「聖女様、ゆっくりできましたか?俺はこの屋敷の主人でヒロトシと言います。よろしくお願いいたします」
「わたくしは、聖教国の聖女をしているハンナと申します。今回は、聖教国から救っていただき本当にありがとうございます」
「いきなり部下を行かせて戸惑ったと思いますが、いう通りにしていただき本当に助かりました」
「それなのですが、女神ミレーヌ様に聞いていたので指示に従ったんです。ただ、最近では女神ミレーヌ様の声が聞こえなくなってきたので、あの二人が救いに来た者なのかは不安に思いましたが」
「まぁ普通はそう思いますよね。ですが、もう大丈夫ですよ」
「ですが、ヒロトシ様は大丈夫ですか?仮にも聖女であるわたくしを、あの場所から連れ去った形になるのです」
「それは気にしないでください」
「ですが・・・・・・」
「聖女様には、いずれ聖教国に戻っていただきますから何も心配はいりません。今は、教皇を始め大幹部達を、聖教国から排除する方が大事だからな」
「ですが、ヒロトシ様はなんで聖教国に首を突っ込むのですか?」
「そりゃもちろん、ミレーヌさんから頼まれたからだよ」
「ミレーヌさ・・・・・・ん?」
「ああ。気を悪くさせたらすまない。ミレーヌさんとは友人だから、ミレーヌさんから許可をもらっている」
「女神ミレーヌ様に許可?いったいどういう事ですか?」
「まぁ細かい事はいいが、俺が女神様から聖女様を救ってくれと依頼を受けたんだよ。だけど、聖女様はこのままここで生活をするかい?」
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「俺としては、聖教国の事はどうでもいいんだよ。今回の依頼は聖女様を救ってくれという依頼だからね。聖女様がこのままここで生活すると言えば依頼達成なんだ」
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「そういう事ならば、聖教国の癌とも言える教皇や大幹部達は、聖教国から排除して聖女様が安心して聖教国に帰れるようにするのが、俺の仕事だよ」
「ですが、どうやって教皇を?」
「それはもうじきわかる事だよ。聖女様はその時まで体調をととのえておいてくれ。たぶん女神様からの声が聞こえなくなってしまったのは、ストレスからくるものだからな」
「・・・・・・」
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