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第7章 新たな進化
2話 女神にも引かない商談
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女神ミレーヌからとんでもない発言がとびだし、ヒロトシは唖然としていた。
「進化ってどういう事だよ?」
「ヒロトシ様の種族は、ヒューマンではなく最初からハイヒューマンですから、これ以上強力になられると更に進化してもおかしくはないのですよね」
「進化したらどうなるんだ?姿形が変わるとか?」
「いやぁ、その辺はわかりませんが代表的な種族は人外や仙人等になるでしょう」
「そうなるとどうなるの?」
「亜神です。神の領域に足を踏み入れます。分かりやすく言えば、ビアンカやフェンリルと同じ領域入ります」
「な、なるほど・・・・・・でも、それの何が駄目なんだ?」
「本当にいいのですか?今はまだ人間でいられています。人間じゃなくなれば、迫害される可能性が出てくるのですよ」
「あっ、なるほど」
「人間というのは、自分と違うというだけで不信感を抱きます。ヒロトシ様が進化してしまえばどのようになるか、私にもわかりません」
「まぁ、そうなればシュガー村に引きこもるよ。進化って言っても姿形が変わる訳じゃないでしょ?」
「まぁ、見た目は変わらないかと思いますが、あくまでも可能性の話ですよ」
「それに今さらな感じもしますしね」
「今さらとは?」
「この世界は、俺の常識は非常識って話ですよ。ミレーヌさんから、今のスキルや力をもらってなければ、俺なんかとっくに野垂れ死んでます」
「それは・・・・・・」
「つまり、セバスやマイン達がいなければ迫害されてますよ」
「ですが・・・・・・」
「まぁ、ハイヒューマンでも人間の上異種なんだし今更って感じですよ。それよりもミレーヌさん!」
「ハイ!」
いきなり名前を大きな声で呼ばれたミレーヌは体をビクッとさせた。
「ミレーヌさんは、俺に何も言わず聖教国の厄介事をやらせようとした事が納得いかないのですが?」
「それは、ヒロトシ様が進化しないようにですね、気を付けたというかなんというか」
「本当ですか?報酬をけちったとかいわないでしょうね?」
「私は女神です!そんなせこいことは!それにヒロトシ様だって・・・・・・」
「俺がなにか?」
「聖教国の司教に、私にも間違いがあると言っていたではありませんか。信者にそんな事言わないで下さい!」
「いやいや、俺は仮にと言っただけだよ。本当に奴隷達が教会の管理をしたら失礼にあたると言ったらドン引きしますよ」
「そんな事言いませんし、間違いはしませんよ!」
「ミレーヌさん、嘘は駄目ですよ」
「私がいつ嘘を言ったんですか!」
「ミレーヌさんは、間違って俺を殺したじゃありませんか」
「きゃああああああ!そんな事言わないでよ」
「ミレーヌ様が、ヒロトシさんを殺した?」
「違うの!ジェシカ、これはちょっとした間違いでわざとじゃ!」
ミレーヌがヒロトシを殺したと聞いて、ジェシカはドン引いていた。
「ミレーヌさんは、間違って俺を殺したけど、わざとじゃないとかちょっとした間違いとか言うんだ」
「うううう・・・・・・ご、ごめんなさい。私は女神なのに嘘を言いました。神も間違いを犯します」
「俺は、ミレーヌさんが間違ってたら意見を言わせてもらうから覚悟してくれよな」
ミレーヌは、ヒロトシにきつく言われて土下座していた。それを見ていたジェシカは冷や汗を流していた。
「これは、ローベルグも敵わないわけだわ」
ヒロトシは一息つき、ミレーヌに話し始めた。
「それでどうすればいいんだ?」
「えっ?」
「えっ?じゃないよ。ミレーヌさんは、俺を聖教国をどうにかして欲しかったんじゃないのか?」
「行ってくれるのですか?」
「行かなくていいなら、俺は面倒臭いから行かないけど、まずは聖教国の出方を見た方がいいか。司教には、俺が聖教国に入ったらデメリットがいっぱいあると教えて置いたからな」
「そうですよ!ヒロトシ様が要らぬ事を言うから、聖教国は身構えてしまったのですよ」
「いやいや、ミレーヌさんが俺を利用したのが悪いんだよ。最初から俺に依頼してくれたら良かっただけじゃないか」
「ううううう・・・・・・」
「まぁとにかく、聖教国がそれでも俺に改装工事の依頼を出してきたら動くとするよ」
「もし、聖教国が改装工事をキャンセルしてきたらどうするのですか?」
「その時は、俺が聖教国に訪問してみるよ」
それを聞いて、ミレーヌはホッとした。
「そうですか。なんとか教皇をなんとかしてください。平民達を王国のように安心して暮らせるようにお願いします」
「わかったよ。じゃあ、成功報酬をおくれ!」
「えっ?」
「えっじゃないよ。女神様からの依頼ですよ?スキルが欲しい」
「それは、ヒロトシ様が聖教国をなんとかしてくれたら成功報酬としてお支払いします」
「いや、今回は先払いですよ。じゃないと、俺は面倒臭いから動きません!」
「なんでですか!」
「当たり前です。ミレーヌさんは、俺を利用しようとしたんですよね?」
「そ、それは・・・・・・」
「それに、聖教国まで船を使っても10ヵ月もかかるだろ?」
「ヒロトシ様なら、トラックがあるし転移マットもあるじゃないですか?」
「いやいや、それでも今回は引かないからね。先払いしてくれないなら、他国の事だし俺には関係ない事だからね」
「さすが、ヒロトシさんですね。女神ミレーヌ様に一歩も引かないわ・・・・・・」
ジェシカは、ヒロトシの商人魂を見て感心して目をつむり何回もうなずいていた。
「進化ってどういう事だよ?」
「ヒロトシ様の種族は、ヒューマンではなく最初からハイヒューマンですから、これ以上強力になられると更に進化してもおかしくはないのですよね」
「進化したらどうなるんだ?姿形が変わるとか?」
「いやぁ、その辺はわかりませんが代表的な種族は人外や仙人等になるでしょう」
「そうなるとどうなるの?」
「亜神です。神の領域に足を踏み入れます。分かりやすく言えば、ビアンカやフェンリルと同じ領域入ります」
「な、なるほど・・・・・・でも、それの何が駄目なんだ?」
「本当にいいのですか?今はまだ人間でいられています。人間じゃなくなれば、迫害される可能性が出てくるのですよ」
「あっ、なるほど」
「人間というのは、自分と違うというだけで不信感を抱きます。ヒロトシ様が進化してしまえばどのようになるか、私にもわかりません」
「まぁ、そうなればシュガー村に引きこもるよ。進化って言っても姿形が変わる訳じゃないでしょ?」
「まぁ、見た目は変わらないかと思いますが、あくまでも可能性の話ですよ」
「それに今さらな感じもしますしね」
「今さらとは?」
「この世界は、俺の常識は非常識って話ですよ。ミレーヌさんから、今のスキルや力をもらってなければ、俺なんかとっくに野垂れ死んでます」
「それは・・・・・・」
「つまり、セバスやマイン達がいなければ迫害されてますよ」
「ですが・・・・・・」
「まぁ、ハイヒューマンでも人間の上異種なんだし今更って感じですよ。それよりもミレーヌさん!」
「ハイ!」
いきなり名前を大きな声で呼ばれたミレーヌは体をビクッとさせた。
「ミレーヌさんは、俺に何も言わず聖教国の厄介事をやらせようとした事が納得いかないのですが?」
「それは、ヒロトシ様が進化しないようにですね、気を付けたというかなんというか」
「本当ですか?報酬をけちったとかいわないでしょうね?」
「私は女神です!そんなせこいことは!それにヒロトシ様だって・・・・・・」
「俺がなにか?」
「聖教国の司教に、私にも間違いがあると言っていたではありませんか。信者にそんな事言わないで下さい!」
「いやいや、俺は仮にと言っただけだよ。本当に奴隷達が教会の管理をしたら失礼にあたると言ったらドン引きしますよ」
「そんな事言いませんし、間違いはしませんよ!」
「ミレーヌさん、嘘は駄目ですよ」
「私がいつ嘘を言ったんですか!」
「ミレーヌさんは、間違って俺を殺したじゃありませんか」
「きゃああああああ!そんな事言わないでよ」
「ミレーヌ様が、ヒロトシさんを殺した?」
「違うの!ジェシカ、これはちょっとした間違いでわざとじゃ!」
ミレーヌがヒロトシを殺したと聞いて、ジェシカはドン引いていた。
「ミレーヌさんは、間違って俺を殺したけど、わざとじゃないとかちょっとした間違いとか言うんだ」
「うううう・・・・・・ご、ごめんなさい。私は女神なのに嘘を言いました。神も間違いを犯します」
「俺は、ミレーヌさんが間違ってたら意見を言わせてもらうから覚悟してくれよな」
ミレーヌは、ヒロトシにきつく言われて土下座していた。それを見ていたジェシカは冷や汗を流していた。
「これは、ローベルグも敵わないわけだわ」
ヒロトシは一息つき、ミレーヌに話し始めた。
「それでどうすればいいんだ?」
「えっ?」
「えっ?じゃないよ。ミレーヌさんは、俺を聖教国をどうにかして欲しかったんじゃないのか?」
「行ってくれるのですか?」
「行かなくていいなら、俺は面倒臭いから行かないけど、まずは聖教国の出方を見た方がいいか。司教には、俺が聖教国に入ったらデメリットがいっぱいあると教えて置いたからな」
「そうですよ!ヒロトシ様が要らぬ事を言うから、聖教国は身構えてしまったのですよ」
「いやいや、ミレーヌさんが俺を利用したのが悪いんだよ。最初から俺に依頼してくれたら良かっただけじゃないか」
「ううううう・・・・・・」
「まぁとにかく、聖教国がそれでも俺に改装工事の依頼を出してきたら動くとするよ」
「もし、聖教国が改装工事をキャンセルしてきたらどうするのですか?」
「その時は、俺が聖教国に訪問してみるよ」
それを聞いて、ミレーヌはホッとした。
「そうですか。なんとか教皇をなんとかしてください。平民達を王国のように安心して暮らせるようにお願いします」
「わかったよ。じゃあ、成功報酬をおくれ!」
「えっ?」
「えっじゃないよ。女神様からの依頼ですよ?スキルが欲しい」
「それは、ヒロトシ様が聖教国をなんとかしてくれたら成功報酬としてお支払いします」
「いや、今回は先払いですよ。じゃないと、俺は面倒臭いから動きません!」
「なんでですか!」
「当たり前です。ミレーヌさんは、俺を利用しようとしたんですよね?」
「そ、それは・・・・・・」
「それに、聖教国まで船を使っても10ヵ月もかかるだろ?」
「ヒロトシ様なら、トラックがあるし転移マットもあるじゃないですか?」
「いやいや、それでも今回は引かないからね。先払いしてくれないなら、他国の事だし俺には関係ない事だからね」
「さすが、ヒロトシさんですね。女神ミレーヌ様に一歩も引かないわ・・・・・・」
ジェシカは、ヒロトシの商人魂を見て感心して目をつむり何回もうなずいていた。
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