265 / 347
第7章 新たな進化
1話 ミレーヌからとんでもない発言
しおりを挟む
ミトンの町から、視察団が引き上げ更に教会は有名な名所となり、いろんな場所から人が集まってきていた。
「これが、聖教国の教会より、立派な大聖堂か」
「確かに一度は拝まないと勿体ない名所の一つだ」
「本当に、女神様が神々しいですわ」
「ほら、みんなでお祈りを上げよう」
「「「「はい」」」」
司教達、聖教国の視察団が来たことで遠くの聖都にある大聖堂に行くより、ミトンの町の教会が立派だと噂が一人歩きをしているようだ。
実際のところ、ミトンの町の教会の方が格段に立派な大聖堂だった。その為、王国領に住む権力者達は、ミトンの町にお祈りにきていた。
そして、視察団は航路を使いできるだけ聖都に帰還した。司教達は、教皇と聖女にミトンの町の教会や周辺地域の事を報告したのだった。
司教達は、教皇と面通しをしていた。教皇は威厳があり、直接顔は見れないようにカーテンでしきられ会話だけできた。
「それでミトンの町の教会はどうであった?」
「それは素晴らしいものでした。あのような神々しい女神神像は見たことがありません」
「そうか。視察ご苦労であった。下がってよい」
「教皇様。少しお待ちください」
「なんだ?まだなにかあるのか?遠慮なく申せ」
「はい。確かにミトンの町の大聖堂は、聖都の大聖堂より格段に立派なものでした。しかし、ヒロトシ様に受注はやめておいた方がよろしいかと」
「何を言っておる?聖女様が聖教国の改装を、女神様からの啓示で聞いたのだぞ」
「それは確かにそうなのですが、ヒロトシ様を聖教国に関わらすと大変な事になるかと・・・・・・」
司教達は、視察で見てきた事を詳細に教皇に伝えたのだ。
「フム」
「確かに、聖教国にはヒロトシ様の研磨の技術が入る事で大聖堂はまた大陸でその栄光を取り戻せるでしょう!本当におそれ多いのですが、ヒロトシ様は教皇様を立てることはまずしないでしょう」
「なに?私は、人類の先導者なるぞ!」
「申し訳ありません!信じられぬ事に、ヒロトシ様となる人物はロドン王国国王ローベルグ様に対しても、対等な立場を貫き、その地位を確立しております」
「ローベルグと一緒にするでないわ!あやつは王国のトップだが、私は人類全てのトップだ!」
「それは当然でございます。しかし、ヒロトシ様の常識は私達にとっての非常識でございます」
「非常識ならば正せばいいだけではないか」
「それが、いろいろ聞いた事をまとめると信じられない事に、ヒロトシ様の非常識が全部通っているのです」
「そのような馬鹿な事がありえるのか?」
「はい・・・・・・なので、依頼を出したら聖教国の常識が覆される恐れがあります」
「ヒロトシの常識とは、どういうものだ?」
「わかった事は、平民あっての貴族・・・・・・聖教国では、聖職者だという事です」
「なんだと?」
「つまり、我々は平民達の税金のおかげで生活ができている。税金は平民達の為に使わねばならないと考えです」
「なっ・・・・・・」
「そして、ヒロトシ様に改装工事の依頼を出しても教皇様とヒロトシ様の立場は対等であり、交渉をさせてもらうと・・・・・・」
「私と対等の立場だと・・・・・・・無礼者が!」
「申し訳ありません!」
教皇は、司教の説明に顔を真っ赤にして激昂したのだった。
時は遡り、聖教国の視察団がミトンの町を離れた頃、ヒロトシは教会にお祈りをしていた。ヒロトシは、また天界にやってきていた。
「ヒロトシ様、どういう事ですか?」
「ミレーヌさん、それはこっちのセリフだよ」
「うっ」
「俺を聖教国に巻き込ませようとしたでしょ?どういうつもりですか?」
女神ミレーヌは、ヒロトシの言葉に頬を膨らませていた。
「そんな顔してもごまかせないですよ」
「ヒロトシ様!どうかお力を貸してください!」
「最初からそう言えばいいんですよ。巻き込ませようとして、聖教国をなんとかしようとしたんですよね?」
「はい・・・・・・」
「何でそんなことを?」
「だって、ヒロトシ様はロドン王国を変えてしまったではありませんか?」
「そりゃ、俺が住む王国領だからだよ。貴族や悪徳商人が横行されたら住みにくいからだよ」
「その力を聖教国でも奮って欲しかったのです」
「面倒臭いから嫌なんだよ。俺はミトンの町でのんびり生活ができているんだからさ」
「それはそうなんですが、教皇の力が強すぎて平民達が奴隷のように・・・・・・」
「どうせ、回復能力であこぎな商売している、名ばかりの聖職者ばかりなんだろ?」
「はい」
「それで、錬金術師もポーションでボロ儲け?」
「うううう」
「はぁあ・・・・・・やだやだ。せっかく、王国がなんとかなるかと思えば、今度は聖教国で医療の関係の金の亡者達かよ」
「聖女は違います!」
「違っていたとしても、俺から言わせれば力なき正義は無力だね」
「それはそうなんですが・・・・・・」
「地球にいた頃の俺みたいだよ。親会社の言いなりで安く雇われ休みなく働かされ、何のために働いているか全然分からなかったよ」
「だから、ヒロトシ様に聖教国をなんとかして欲しかったのです」
「だったら、あんな回りくどい事しなくてもいいでしょ」
「でも・・・・・・」
「まさか、女神様が報酬をけちったとかいわないでしょうね?」
「それはそうなんですが、ヒロトシ様にお金は必要ないでしょ?」
「だったら、前みたいにスキルとか用意してもいいでしょ?」
「そ、それは・・・・・・」
「駄目なんですか?」
「駄目ではないのですが・・・・・・」
「なんですか?はっきり言って下さいよ」
「ヒロトシ様は強すぎてですね。進化してしまうかも?」
「はっ?進化ってどういう事?」
女神ミレーヌからとんでもない発言がとびだしたのだった。
「これが、聖教国の教会より、立派な大聖堂か」
「確かに一度は拝まないと勿体ない名所の一つだ」
「本当に、女神様が神々しいですわ」
「ほら、みんなでお祈りを上げよう」
「「「「はい」」」」
司教達、聖教国の視察団が来たことで遠くの聖都にある大聖堂に行くより、ミトンの町の教会が立派だと噂が一人歩きをしているようだ。
実際のところ、ミトンの町の教会の方が格段に立派な大聖堂だった。その為、王国領に住む権力者達は、ミトンの町にお祈りにきていた。
そして、視察団は航路を使いできるだけ聖都に帰還した。司教達は、教皇と聖女にミトンの町の教会や周辺地域の事を報告したのだった。
司教達は、教皇と面通しをしていた。教皇は威厳があり、直接顔は見れないようにカーテンでしきられ会話だけできた。
「それでミトンの町の教会はどうであった?」
「それは素晴らしいものでした。あのような神々しい女神神像は見たことがありません」
「そうか。視察ご苦労であった。下がってよい」
「教皇様。少しお待ちください」
「なんだ?まだなにかあるのか?遠慮なく申せ」
「はい。確かにミトンの町の大聖堂は、聖都の大聖堂より格段に立派なものでした。しかし、ヒロトシ様に受注はやめておいた方がよろしいかと」
「何を言っておる?聖女様が聖教国の改装を、女神様からの啓示で聞いたのだぞ」
「それは確かにそうなのですが、ヒロトシ様を聖教国に関わらすと大変な事になるかと・・・・・・」
司教達は、視察で見てきた事を詳細に教皇に伝えたのだ。
「フム」
「確かに、聖教国にはヒロトシ様の研磨の技術が入る事で大聖堂はまた大陸でその栄光を取り戻せるでしょう!本当におそれ多いのですが、ヒロトシ様は教皇様を立てることはまずしないでしょう」
「なに?私は、人類の先導者なるぞ!」
「申し訳ありません!信じられぬ事に、ヒロトシ様となる人物はロドン王国国王ローベルグ様に対しても、対等な立場を貫き、その地位を確立しております」
「ローベルグと一緒にするでないわ!あやつは王国のトップだが、私は人類全てのトップだ!」
「それは当然でございます。しかし、ヒロトシ様の常識は私達にとっての非常識でございます」
「非常識ならば正せばいいだけではないか」
「それが、いろいろ聞いた事をまとめると信じられない事に、ヒロトシ様の非常識が全部通っているのです」
「そのような馬鹿な事がありえるのか?」
「はい・・・・・・なので、依頼を出したら聖教国の常識が覆される恐れがあります」
「ヒロトシの常識とは、どういうものだ?」
「わかった事は、平民あっての貴族・・・・・・聖教国では、聖職者だという事です」
「なんだと?」
「つまり、我々は平民達の税金のおかげで生活ができている。税金は平民達の為に使わねばならないと考えです」
「なっ・・・・・・」
「そして、ヒロトシ様に改装工事の依頼を出しても教皇様とヒロトシ様の立場は対等であり、交渉をさせてもらうと・・・・・・」
「私と対等の立場だと・・・・・・・無礼者が!」
「申し訳ありません!」
教皇は、司教の説明に顔を真っ赤にして激昂したのだった。
時は遡り、聖教国の視察団がミトンの町を離れた頃、ヒロトシは教会にお祈りをしていた。ヒロトシは、また天界にやってきていた。
「ヒロトシ様、どういう事ですか?」
「ミレーヌさん、それはこっちのセリフだよ」
「うっ」
「俺を聖教国に巻き込ませようとしたでしょ?どういうつもりですか?」
女神ミレーヌは、ヒロトシの言葉に頬を膨らませていた。
「そんな顔してもごまかせないですよ」
「ヒロトシ様!どうかお力を貸してください!」
「最初からそう言えばいいんですよ。巻き込ませようとして、聖教国をなんとかしようとしたんですよね?」
「はい・・・・・・」
「何でそんなことを?」
「だって、ヒロトシ様はロドン王国を変えてしまったではありませんか?」
「そりゃ、俺が住む王国領だからだよ。貴族や悪徳商人が横行されたら住みにくいからだよ」
「その力を聖教国でも奮って欲しかったのです」
「面倒臭いから嫌なんだよ。俺はミトンの町でのんびり生活ができているんだからさ」
「それはそうなんですが、教皇の力が強すぎて平民達が奴隷のように・・・・・・」
「どうせ、回復能力であこぎな商売している、名ばかりの聖職者ばかりなんだろ?」
「はい」
「それで、錬金術師もポーションでボロ儲け?」
「うううう」
「はぁあ・・・・・・やだやだ。せっかく、王国がなんとかなるかと思えば、今度は聖教国で医療の関係の金の亡者達かよ」
「聖女は違います!」
「違っていたとしても、俺から言わせれば力なき正義は無力だね」
「それはそうなんですが・・・・・・」
「地球にいた頃の俺みたいだよ。親会社の言いなりで安く雇われ休みなく働かされ、何のために働いているか全然分からなかったよ」
「だから、ヒロトシ様に聖教国をなんとかして欲しかったのです」
「だったら、あんな回りくどい事しなくてもいいでしょ」
「でも・・・・・・」
「まさか、女神様が報酬をけちったとかいわないでしょうね?」
「それはそうなんですが、ヒロトシ様にお金は必要ないでしょ?」
「だったら、前みたいにスキルとか用意してもいいでしょ?」
「そ、それは・・・・・・」
「駄目なんですか?」
「駄目ではないのですが・・・・・・」
「なんですか?はっきり言って下さいよ」
「ヒロトシ様は強すぎてですね。進化してしまうかも?」
「はっ?進化ってどういう事?」
女神ミレーヌからとんでもない発言がとびだしたのだった。
0
お気に入りに追加
425
あなたにおすすめの小説
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる