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第6章 研磨という職
51話 教会の模様替え
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その日、聖職者達がヒロトシに教会を開け渡し、ミトンの町を後にした。
「ヒロトシ様。あの似非聖職者達を追い出してくれてありがとうございます」
「本当にこれで女神ミレーヌ様もホッとしてるはずです」
「ああ。女神ミレーヌ様も居心地が良くなるはずだなあ」
「おいおい、みんな好き勝手な事を言うな」
「しかし、事実ですよ」
「まぁ、みんなの気持ちはわかるが、聖教国の聖職者達も人間だ。みんなも間違いも起こすだろ?」
「それはそうかもしれないかもしれないけど」
「だけど、あいつらは聖職者なんだぞ?」
「聖職者だって人間だよ。それに、今回の事で反省をしてくれたらいいじゃないか?」
「だがな・・・・・・」
「そうだぜ。日頃あれだけ偉そうにしていたのに」
「偉そうにしていたとは?」
「悪いことをしたらダメだって。女神ミレーヌ様はいつも見てるって言ってたんだぞ」
「そうよ!なのに、自分達は税金の横領だなんて許せないわ!」
「だが、横領をした人間は聖教国に強制送還されたじゃないか?」
「だけど、あいつらも知っていたのに黙っていたんだぜ!」
「だよな!黙っていることは悪いことだといつも教えていたのに、自分達は悪くないと開き直ったんだぜ?」
「「「「「絶対おかしい!」」」」」
ミトンの町の人達は、間違いをおかしたのに謝罪しなかった態度に、あれほどの怒りをみせていた。懺悔したら女神ミレーヌ様から許しを得ましたと、いつも言っていたにもかかわらず、自分達が間違いをおかしたのに、女神ミレーヌ様が何も言わないはずがない。
その為、聖教国所属の教会にはもう、女神ミレーヌ様はいないと判断したようだった。
「ヒロトシ様。この教会を手に入れて女神様に戻ってきてもらえるのか?」
「ああ!そのつもりで手に入れた。しかし、貴方達がそういう考えだったとは思わなかったよ」
「なんでだよ?この教会は俺達のお布施も入ってんだぞ?」
「そうよ!なのに、この教会から女神様がいなくなるなんて信じられないわ」
「ヒロトシ様、この教会に女神様がいなくなって気落ちして寝込んだ人も少なくない」
「どうにかしてほしいんだ」
「大丈夫だよ。女神様がいなくなるなんてあり得ないから」
「「「「「本当か?」」」」」
「女神様は平等にちゃんと見てくださっているからな」
「だが、あの聖職者達はその声が聞こえなくなったんだぞ?」
ヒロトシは、この人達は聖職者達は全員が女神様の声が聞こえると思っていると思った。
そんな事はないと言いたかったが、ヒロトシは言うのを止めた。全員が女神の声が聞こえいるわけではないと言えば、更にややこしい事になるのは明らかだったからだ。
「絶対この教会に女神ミレーヌ様に戻ってきてもらわないとな・・・・・・」
「「「「「「ヒロトシ様、よろしくお願いいたします!」」」」」」
ヒロトシは、メイド達と教会のホールを掃除しだし、町の人達はヒロトシの邪魔にならないように教会を後にした。
「それにしても、ご主人様町の人達の怒りは凄いものでしたね」
「「「「「本当ですね」」」」」
「あたし達もびっくりしました」
「そうだな。民衆の結束は馬鹿にしたらとんでもない事になるからな」
「あたしもびっくりしました。それで、これからどうするのですか?」
「ああ!これからは、俺の本職の出番だよ」
ヒロトシの屋敷で、メイドをしているアヤやサイファ達がヒロトシに聞いた。
「ご主人様は研磨職人ですよね?」
「アヤはわからないか?」
「さっぱりです・・・・・・」
「とりあえず、教会の聖堂をきらびやかに豪華にするんだよ」
「きらびやかに?」
そう言って、ヒロトシはガイン達を呼んでいた。ホールの掃除がすんだぐらいに来てくれと言っていた。
「主、もうそろそろいいか?」
「おう!バッチリだ。早速、寸法を図ってくれ」
ガイン達は、ヒロトシの指示にしたがっていろんな場所の寸法を図っていた。
「主?この女神神像はどうするんだ?」
「それも俺が後で撤収するから置いておいてくれ。新しい神像を作るから!」
「じゃあ、神官に頼んで手続きをしないといけないんじゃないのか?」
「大丈夫だ。女神様に、直接言って許しを得たからな」
「なるほど!主は、女神ミレーヌ様と友人って言ってたもんな」
「まぁ、そういう事だな」
ヒロトシは、女神神像をインベントリに収納してしまった。
そして、次の女神神像は金属で製作することに決まっていた。
「でも、主なんで次は金属で製作するんだ?」
「お前達の鋳型技術を活かして、俺の研磨技術で最高のものを仕上げる」
「な、なるほど!そいつはすげぇや!」
職人達は、ヒロトシの計画に興奮していた。そして、いろんな場所に飾る装飾品類も研磨技術で綺麗にする事が、ヒロトシの口から告げられることになる。
この事で、このミトンの町の教会が大陸でも随一と言われる大聖堂と呼ばれる事になる。
「楽しみだなぁ!」
「ああ!お前達の腕のみせどころだぞ」
「儂は本当に、主に購入されて幸せだ」
「いきなりなんだよ?」
「だってよ。こんな素晴らしい仕事ができるんだぜぞ。奴隷に落ちた時は人生を諦めたが、主に購入してもらったから、今は本当に幸せだ」
「そうか。それなら俺も嬉しいよ」
ヒロトシはガインと笑顔で作業をすすめていた。
「ヒロトシ様。あの似非聖職者達を追い出してくれてありがとうございます」
「本当にこれで女神ミレーヌ様もホッとしてるはずです」
「ああ。女神ミレーヌ様も居心地が良くなるはずだなあ」
「おいおい、みんな好き勝手な事を言うな」
「しかし、事実ですよ」
「まぁ、みんなの気持ちはわかるが、聖教国の聖職者達も人間だ。みんなも間違いも起こすだろ?」
「それはそうかもしれないかもしれないけど」
「だけど、あいつらは聖職者なんだぞ?」
「聖職者だって人間だよ。それに、今回の事で反省をしてくれたらいいじゃないか?」
「だがな・・・・・・」
「そうだぜ。日頃あれだけ偉そうにしていたのに」
「偉そうにしていたとは?」
「悪いことをしたらダメだって。女神ミレーヌ様はいつも見てるって言ってたんだぞ」
「そうよ!なのに、自分達は税金の横領だなんて許せないわ!」
「だが、横領をした人間は聖教国に強制送還されたじゃないか?」
「だけど、あいつらも知っていたのに黙っていたんだぜ!」
「だよな!黙っていることは悪いことだといつも教えていたのに、自分達は悪くないと開き直ったんだぜ?」
「「「「「絶対おかしい!」」」」」
ミトンの町の人達は、間違いをおかしたのに謝罪しなかった態度に、あれほどの怒りをみせていた。懺悔したら女神ミレーヌ様から許しを得ましたと、いつも言っていたにもかかわらず、自分達が間違いをおかしたのに、女神ミレーヌ様が何も言わないはずがない。
その為、聖教国所属の教会にはもう、女神ミレーヌ様はいないと判断したようだった。
「ヒロトシ様。この教会を手に入れて女神様に戻ってきてもらえるのか?」
「ああ!そのつもりで手に入れた。しかし、貴方達がそういう考えだったとは思わなかったよ」
「なんでだよ?この教会は俺達のお布施も入ってんだぞ?」
「そうよ!なのに、この教会から女神様がいなくなるなんて信じられないわ」
「ヒロトシ様、この教会に女神様がいなくなって気落ちして寝込んだ人も少なくない」
「どうにかしてほしいんだ」
「大丈夫だよ。女神様がいなくなるなんてあり得ないから」
「「「「「本当か?」」」」」
「女神様は平等にちゃんと見てくださっているからな」
「だが、あの聖職者達はその声が聞こえなくなったんだぞ?」
ヒロトシは、この人達は聖職者達は全員が女神様の声が聞こえると思っていると思った。
そんな事はないと言いたかったが、ヒロトシは言うのを止めた。全員が女神の声が聞こえいるわけではないと言えば、更にややこしい事になるのは明らかだったからだ。
「絶対この教会に女神ミレーヌ様に戻ってきてもらわないとな・・・・・・」
「「「「「「ヒロトシ様、よろしくお願いいたします!」」」」」」
ヒロトシは、メイド達と教会のホールを掃除しだし、町の人達はヒロトシの邪魔にならないように教会を後にした。
「それにしても、ご主人様町の人達の怒りは凄いものでしたね」
「「「「「本当ですね」」」」」
「あたし達もびっくりしました」
「そうだな。民衆の結束は馬鹿にしたらとんでもない事になるからな」
「あたしもびっくりしました。それで、これからどうするのですか?」
「ああ!これからは、俺の本職の出番だよ」
ヒロトシの屋敷で、メイドをしているアヤやサイファ達がヒロトシに聞いた。
「ご主人様は研磨職人ですよね?」
「アヤはわからないか?」
「さっぱりです・・・・・・」
「とりあえず、教会の聖堂をきらびやかに豪華にするんだよ」
「きらびやかに?」
そう言って、ヒロトシはガイン達を呼んでいた。ホールの掃除がすんだぐらいに来てくれと言っていた。
「主、もうそろそろいいか?」
「おう!バッチリだ。早速、寸法を図ってくれ」
ガイン達は、ヒロトシの指示にしたがっていろんな場所の寸法を図っていた。
「主?この女神神像はどうするんだ?」
「それも俺が後で撤収するから置いておいてくれ。新しい神像を作るから!」
「じゃあ、神官に頼んで手続きをしないといけないんじゃないのか?」
「大丈夫だ。女神様に、直接言って許しを得たからな」
「なるほど!主は、女神ミレーヌ様と友人って言ってたもんな」
「まぁ、そういう事だな」
ヒロトシは、女神神像をインベントリに収納してしまった。
そして、次の女神神像は金属で製作することに決まっていた。
「でも、主なんで次は金属で製作するんだ?」
「お前達の鋳型技術を活かして、俺の研磨技術で最高のものを仕上げる」
「な、なるほど!そいつはすげぇや!」
職人達は、ヒロトシの計画に興奮していた。そして、いろんな場所に飾る装飾品類も研磨技術で綺麗にする事が、ヒロトシの口から告げられることになる。
この事で、このミトンの町の教会が大陸でも随一と言われる大聖堂と呼ばれる事になる。
「楽しみだなぁ!」
「ああ!お前達の腕のみせどころだぞ」
「儂は本当に、主に購入されて幸せだ」
「いきなりなんだよ?」
「だってよ。こんな素晴らしい仕事ができるんだぜぞ。奴隷に落ちた時は人生を諦めたが、主に購入してもらったから、今は本当に幸せだ」
「そうか。それなら俺も嬉しいよ」
ヒロトシはガインと笑顔で作業をすすめていた。
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