232 / 347
第6章 研磨という職
31話 魔の森の進行を止める
しおりを挟む
ローベルグは部下である貴族達に謝罪をした。その理由に魔の森が王都のある地域に進出をしており、ヒロトシの力を借りる事しか出来ないと説明した。
「では国王様は、魔の森から王都を救うためにヒロトシ殿の条件を飲んだと申すのか?
「そうだ……ヒロトシの要望は貴族達の賄賂の撲滅で、平民達の生活の向上だった」
「なんと言う事だ!ヒロトシ殿は自分の要望を通すために、国王様を思い通りにしたと言うのですか?」
「そのようにとられるかもしれぬが、魔の森がここまで広がってしまえば余にもどうにもならん……」
「……」
「皆の者も分かってほしい。今や、この状況を打破できるのはヒロトシしかおらんのだ」
貴族達は、ローベルグでさえ魔の森の魔物には太刀打ちできないと言われ、無理やり納得するしかなかった。
その頃、ヒロトシは王都の貴族達が大人しくなったと聞き、約束通り北の森にミルデンス達ときていた。
「主君。魔の森が進出してきていると聞きましたが、どうするつもりですか?」
「まず、魔の森がこれ以上進出しないように、城壁を作ろうと思う」
「なるほど!シュガーの村の時の様にバリケートを作るのですね?」
「そう言う事だな」
「それからどうするのですか?」
「後は時間稼ぎだよ。城壁にはサンクチュアリという魔法をかけておくから、大丈夫だ」
「いちいちかけに来るのですか?」
「最初はそうだが、魔道具を作ろうと思う」
「なるほど」
ヒロトシは、早速魔の森の手前に、ウォールオブストーンでバリケートを作ってしまった。そして、城壁にサンクチュアリと言う魔法をかけて行き、その周辺の土地に聖域を作ってしまったのだ。
「これで取り敢えずは大丈夫だ」
「いつ見ても、主君の魔法はとんでもないですね……」
「まあ、これぐらいできなきゃ王家に逆らえないさ」
「でも、これで王都の安全も守られましたね」
「いやまだだよ」
「どうしてですか?主君なら魔道具もすぐに製作可能じゃないのですか?」
「いやいや……それは問題ないが、貴族達がそう聞き訳があるとは思えないよ」
「な、なるほど……王都の安全が確保されれば、また調子に乗るということですか?」
「そう言う事!後はローベルグ様が、どれだけ貴族の手綱を握れるかだな」
城壁は一夜にして、全長数十キロというものが出来て、魔の森の進行がとりあえず止まった。そして、貴族達が逮捕された事で、食料や雑貨品が独占販売が無くなったことで、求めやすい値段となったのだ。
王家が、今までの不正を認めて賄賂は絶対に取り締まると公式発表をした事で平民達は喜んだのだった。
そして、ヒロトシはローベルグに呼び出されていた。
「まさかこんな手があるとは思いもしなかった……本当に礼を言う」
「まだ、安心するのは早いですよ」
「どういう事だ?」
「ローベルグ様も、今安全となったと安心しましたよね」
「違うのか?」
「とりあえずは安全となりました」
「とりあえずとはどういう事だ?」
「これから俺は、あの城壁に設置する魔道具を作ります。そうじゃないと、24時間ごとに魔法をかけ直さないといけないからです」
「そうなのか?」
「そうなればどうなると思います?」
「不味いではないか?」
「俺としては、貴族達の方がやばいと思いますよ?」
「どういう事だ?」
「つまり王都は、もう魔の森から守られたと思い込んでいる貴族達が、また動き出すと言う事ですよ」
「馬鹿な!」
「そうですか?安全となったとなれば、気が緩むのは人間の性というものですよ」
「しかし、あれほどの見せしめをして、平民達に公式発表をしたのだぞ?」
「まあ、これからがローベルグ様の腕の見せ所ですよ。俺の偵察部隊はすでに動いていますので、ローベルグ様も注意しておいてください」
「そんな事が……」
ローベルグは半信半疑でヒロトシのいう事を聞いていたが、1ヶ月もしないうちに賄賂を再開した貴族が逮捕されたのだった。
「なぜあれほど言ったのに……」
「しかし、もう王都は安全となったのでは……」
「馬鹿者!安全になったから賄賂を再開して良いと誰が言った!王都は豊穣の地ではないと言ったではないか?」
「……」
「お主も禁錮刑と罰金と処す!」
「そ、そんな、待ってください!わたしはただ……」
「言い訳は聞かぬ。連れて行け!」
ヒロトシは、王都が着実に良くなっていくのを感じていた。魔道具も何日かに分けてドンドン設置されていき、強固されていくのだった。
平民達の生活も、まだ元には戻らないが物価の上昇が収まってきた事で余裕が出来てきたのだった。冒険者も、王都を離れるのは保留となっており、北の森の依頼を受けるのは高ランク冒険者だけとなり、Cランク冒険者達は北以外の方向に出かける事になっていた。
「ご主人様?」
「どうかしたのか?」
「2号店にビアンカを働かせると言っていましたよね?いつからになるのですか?」
「まだ先だよ。貴族達が不正をせずに働けるようになるまでだよ。そうなれば、王都の経済も回復してくるだろうしね」
「でも、ビアンカを2号店で働かせるとなると、この地はまた豊穣の地となり、貴族様達は元に戻ったと思うんじゃないのですか?」
「ビアンカを2号店にばかりは置かないよ。時たま、2号店で働いてもらうだけだ。ビアンカは、1号店の方がいいと言っているからね」
「なるほど……この王都が豊穣の地に戻らないぐらいに回復させるというのですね」
「そういうこと!ビアンカは生まれて初めて楽しく過ごしているんだからその邪魔はしたくないよ」
ヒロトシは、ビアンカを2号店で働いてもらうが、基本は好きな場所で働いてもらうつもりだった。
「では国王様は、魔の森から王都を救うためにヒロトシ殿の条件を飲んだと申すのか?
「そうだ……ヒロトシの要望は貴族達の賄賂の撲滅で、平民達の生活の向上だった」
「なんと言う事だ!ヒロトシ殿は自分の要望を通すために、国王様を思い通りにしたと言うのですか?」
「そのようにとられるかもしれぬが、魔の森がここまで広がってしまえば余にもどうにもならん……」
「……」
「皆の者も分かってほしい。今や、この状況を打破できるのはヒロトシしかおらんのだ」
貴族達は、ローベルグでさえ魔の森の魔物には太刀打ちできないと言われ、無理やり納得するしかなかった。
その頃、ヒロトシは王都の貴族達が大人しくなったと聞き、約束通り北の森にミルデンス達ときていた。
「主君。魔の森が進出してきていると聞きましたが、どうするつもりですか?」
「まず、魔の森がこれ以上進出しないように、城壁を作ろうと思う」
「なるほど!シュガーの村の時の様にバリケートを作るのですね?」
「そう言う事だな」
「それからどうするのですか?」
「後は時間稼ぎだよ。城壁にはサンクチュアリという魔法をかけておくから、大丈夫だ」
「いちいちかけに来るのですか?」
「最初はそうだが、魔道具を作ろうと思う」
「なるほど」
ヒロトシは、早速魔の森の手前に、ウォールオブストーンでバリケートを作ってしまった。そして、城壁にサンクチュアリと言う魔法をかけて行き、その周辺の土地に聖域を作ってしまったのだ。
「これで取り敢えずは大丈夫だ」
「いつ見ても、主君の魔法はとんでもないですね……」
「まあ、これぐらいできなきゃ王家に逆らえないさ」
「でも、これで王都の安全も守られましたね」
「いやまだだよ」
「どうしてですか?主君なら魔道具もすぐに製作可能じゃないのですか?」
「いやいや……それは問題ないが、貴族達がそう聞き訳があるとは思えないよ」
「な、なるほど……王都の安全が確保されれば、また調子に乗るということですか?」
「そう言う事!後はローベルグ様が、どれだけ貴族の手綱を握れるかだな」
城壁は一夜にして、全長数十キロというものが出来て、魔の森の進行がとりあえず止まった。そして、貴族達が逮捕された事で、食料や雑貨品が独占販売が無くなったことで、求めやすい値段となったのだ。
王家が、今までの不正を認めて賄賂は絶対に取り締まると公式発表をした事で平民達は喜んだのだった。
そして、ヒロトシはローベルグに呼び出されていた。
「まさかこんな手があるとは思いもしなかった……本当に礼を言う」
「まだ、安心するのは早いですよ」
「どういう事だ?」
「ローベルグ様も、今安全となったと安心しましたよね」
「違うのか?」
「とりあえずは安全となりました」
「とりあえずとはどういう事だ?」
「これから俺は、あの城壁に設置する魔道具を作ります。そうじゃないと、24時間ごとに魔法をかけ直さないといけないからです」
「そうなのか?」
「そうなればどうなると思います?」
「不味いではないか?」
「俺としては、貴族達の方がやばいと思いますよ?」
「どういう事だ?」
「つまり王都は、もう魔の森から守られたと思い込んでいる貴族達が、また動き出すと言う事ですよ」
「馬鹿な!」
「そうですか?安全となったとなれば、気が緩むのは人間の性というものですよ」
「しかし、あれほどの見せしめをして、平民達に公式発表をしたのだぞ?」
「まあ、これからがローベルグ様の腕の見せ所ですよ。俺の偵察部隊はすでに動いていますので、ローベルグ様も注意しておいてください」
「そんな事が……」
ローベルグは半信半疑でヒロトシのいう事を聞いていたが、1ヶ月もしないうちに賄賂を再開した貴族が逮捕されたのだった。
「なぜあれほど言ったのに……」
「しかし、もう王都は安全となったのでは……」
「馬鹿者!安全になったから賄賂を再開して良いと誰が言った!王都は豊穣の地ではないと言ったではないか?」
「……」
「お主も禁錮刑と罰金と処す!」
「そ、そんな、待ってください!わたしはただ……」
「言い訳は聞かぬ。連れて行け!」
ヒロトシは、王都が着実に良くなっていくのを感じていた。魔道具も何日かに分けてドンドン設置されていき、強固されていくのだった。
平民達の生活も、まだ元には戻らないが物価の上昇が収まってきた事で余裕が出来てきたのだった。冒険者も、王都を離れるのは保留となっており、北の森の依頼を受けるのは高ランク冒険者だけとなり、Cランク冒険者達は北以外の方向に出かける事になっていた。
「ご主人様?」
「どうかしたのか?」
「2号店にビアンカを働かせると言っていましたよね?いつからになるのですか?」
「まだ先だよ。貴族達が不正をせずに働けるようになるまでだよ。そうなれば、王都の経済も回復してくるだろうしね」
「でも、ビアンカを2号店で働かせるとなると、この地はまた豊穣の地となり、貴族様達は元に戻ったと思うんじゃないのですか?」
「ビアンカを2号店にばかりは置かないよ。時たま、2号店で働いてもらうだけだ。ビアンカは、1号店の方がいいと言っているからね」
「なるほど……この王都が豊穣の地に戻らないぐらいに回復させるというのですね」
「そういうこと!ビアンカは生まれて初めて楽しく過ごしているんだからその邪魔はしたくないよ」
ヒロトシは、ビアンカを2号店で働いてもらうが、基本は好きな場所で働いてもらうつもりだった。
1
お気に入りに追加
424
あなたにおすすめの小説
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる