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第5章 意外なスキル
21話 ミストラルの常識
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ベックは意気揚々と旅路についていたが、不測の事態に陥っていた。ミトンの町までの進行具合が進んでいなかったのだ。
前日に降った雨のせいで、道がぬかるんでいたからだ。ミトンの町に近づけば近づくほど、この地域はこの時期は雨期に入り、雨が降る日が多くなる。これがあったので、シルフォードは出来るだけ早く河川の土手の修理を急がせたのだ。まだこの辺りは、ミトンの町まで距離があり、雨は少ないがベックは不運だっというしかなかった。
「くそぉ……何でこの場所に大雨が降ったんだ?おかげで道がぬかるんで馬が疲れている……」
「旦那大丈夫か?」
「ああ……この調子なら次の町には着けるはずだ」
ベックの予想なら何もなければ、次の町にはギリギリ間に合うはずだった。しかし、ここでオークが5匹出てきたことで、計算が狂ってしまった。冒険者達が守ってくれたのもあり、命は助かったが時間を食い、町まで到着が出来なかった。
しかし、最初はまだよかった。旅が長くなれば長くなるほど疲労が蓄積していくからだ。そうなると、中間地点の町までつけず野宿が増えることになり、冒険者は見張りが必要となる。この見張り役が本当に地味にきつくなってくるのだ。
「おい……しっかりしないか。魔物が出ない時も護衛としての役目はあるんだぞ?」
「ああ……悪ぃ……少しウトウトしていた」
「旦那すまないが、次の町では1泊してくれないか?」
「オサム何を言っている?本当ならミトンの町に着いていてもおかしくないんだぞ?」
ベック一行の旅は、30日を過ぎてもまだ半分の位置にいた。
「しかし、このままでは護衛に差支えがでる。俺達だって休憩は必要だ。毎日のように野宿になれば疲れがたまる」
「ぐっ……しかし、一泊するのにも金がかかる。もう予算はだいぶんオーバーをしているんだ」
「今までのような魔物が襲ってきたらギリギリで対処は出来よう。しかし、それ以上の魔物が出てきたら我らはあんたを見捨てるぞ?」
「馬鹿な事を!そんな事が許されるはずが……」
「いや、これは許される事案だ!こんな無理な旅を強行したら、守れるモノも守れないと判断されるだろう」
「しかし依頼は失敗と……」
「確かに依頼は失敗するかもしれないし、違約金も払わないといけないだろう?」
「そうだろ?だったら!」
「俺達にも生活があるし死ねない理由もある。金より命の方が大事だ!」
パーティーリーダーのオサムは、依頼主のベックに文句を言った。その気迫にベックはおされて、次の町で一泊することを決めた。
「わ、分かった……君達の言う通りにしよう」
ベックの判断に冒険者達は笑顔となったが少し遅かった。その様子をずっと見ていた者がいたからだ。
「へへっ。あの馬車を見たか?」
「ああ!あの車輪の沈み具合からして、商品を満載に積み込んでいる見てぇだな」
「ああ!町に入るまで時間があらあな!」
「親方に報せようぜ」
「この報告をすれば、俺達の分け前は自由に選ばせてもらえそうだぜ」
そう、旅の心配は何も魔物だけではないのだ。この世界には山賊や海賊が普通に存在する。山賊たちはこの雨季には、馬車の車輪のぬかるみ具合で馬車の中の量を判断していた。
「親方!朗報ですぜ!」
「なんでえ、今楽しみの最中だ!」
盗賊の親方は、どこかから埒ってきた女性を弄んでいたのだ。
「そんな事より行商人がいました。あのぬかるみ具合からして馬車の中身は大量ですぜ?」
「それは本当か?」
「ええ!それも長旅で馬はへばってたみたいです」
「でかしたぞ!皆の者いくぞ!」
この瞬間、ベック達の命運は尽きたと言ってよかった。
見張りをしていた盗賊達に連れられてきた盗賊グループはニタニタしてベックの馬車を見ていた。
「ほう!お前達でかしたぜ。あの馬車はたくさんモノが積んである」
盗賊の親分は、部下の功績を褒め称えた。そして、親分は部下達に号令をかけたのだ。
「者共、かかれぇ~~~~~!」
盗賊達は弓矢を放ったのだった。
「男は皆殺しだ!女は捕虜にしろ!」
「「「「「「おおおおおおおおおお!」」」」」」」
「なんだ?こんなところに盗賊だと!おい!起きろ」
「まさかこのタイミングで?」
「やばいかもしれない?」
この盗賊は中規模の集団だった。本来ならこれくらいなら冒険者達でなんとかできたが、全員が疲れきっていて本来の実力が出せなかった。足元はぬかるみどうしても足に力はいらない。しかし、盗賊達は皮のブーツに藁を巻き滑り止めの様にしていた。
この辺りを熟知した物の発想で、素早い動きで攻めてきたのだ。
「ぐっ!何でこんなに動けるんだ……」
「ひゃっは~~~!女がいるぜ。こいつは俺が貰った!」
「何を言っているのよ!汚らわしい!」
「あたしは生き残らないと妹が……」
このパーティーには、ヒーラーのサキとシーフのジュリが女性である。
「はぁはははははははは!そんな事しらねぇなぁ!お前等は俺達に選ばれたんだよ!」
「ぐわああああああああ!」
「コジャ!」
コジャが盗賊にやられてしまった。コジャはボーナス欲しさに説得した仲間である。
「こ、こんな馬鹿な事が……ぐふっ!」
コジャは、盗賊達に囲まれて滅多切りにされて絶命してしまった。
「コジャ~~~~~~~!」
「へっへっへっへ!やっと一人始末したぜ!」
「くっそおおおおお!」
パーティーリーダーのオサムは必死に抵抗し、馬車の行く先にいる盗賊達を切り捨てて、なんとか馬車を逃がそうとしていた。
「お前ら!馬だ!馬を狙え!」
盗賊の親分は、弓矢隊に馬の始末を命じた。その号令に子分たちは馬めがけて弓矢を放った。しかし、パーティーのタンカーのボムは弓矢を盾で防いだり、剣で叩き落としたりしていた。サキもまた魔法で馬の防御力をあげたりして必死に抵抗していた。
「こ、これじゃあ……もう終わりだ」
「旦那!諦めるな!」
オサムはベックを勇気づけて、気持ちを奮い立たせた。
「きゃあああ!」
サキは馬を防御していたが、多勢に無勢で盗賊達に押し倒されてしまった。
「今だ!弓をいれ!」
ボムが守っていた反対側から馬の首に弓が刺さり、馬は絶命してしまった。これでもう馬車は動かす事が出来なくなってしまった。
「うわああああ!馬がやられた!」
ベックは、馬車が動かせなくなり大声で叫んだと同時に、こめかみに矢が命中してそのまま動かなくなってしまった。これにより、冒険者達の護衛依頼は失敗となったが、今はそれどころではなかった。
「こ、これまでか!みんな撤退だ!うっ……」
オサムは、仲間に撤退命令を出したが、すでに時遅し。サキとジュリはに囚われ、ボムとフォースはすでに盗賊達に殺されていた。
「ぐっ!み、みんな……」
「「リーダー逃げて!もうどうしようもないわ!」」
オサムは、苦渋の選択をするしかなかった。そして、後ろを向き逃げようとした時、オサムの目の前には盗賊の親分が立ちはだかった。
「おいおい!おめぇ一人逃げれると思うなよ!」
「ぐっ!そこをどけ!」
オサムは、剣を振り回し道を開けようとしたがオサムの剣は空を切り、盗賊の親分は自分の両手剣を大きく振りかぶった。
そして、オサムの脳天に振り下ろしたのだ。力任せに振り下ろした両手剣は、オサムを真っ二つにしてしまった。
「きゃああああ!」
「オサムぅ~~~~~~~!」
こうして、ベック一行は盗賊達の手で全滅してしまい。サキとジュリだけ捕虜となってしまった。二人は、この後盗賊達に弄ばれ飽きたら、奴隷へと落とされる。奴隷商人の中にも悪徳商人はいて、盗賊から誘拐された人間を奴隷として購入する。そして、その奴隷を表向き犯罪をしていない仲間の奴隷商人に譲るのである。
「あんた達!こんな事が許されるわけないでしょう!」
「そうよ!いつか逮捕されるわよ!」
「だからなんだ?俺達は好きなように生きるだけだ。なにを言おうが、お前達は俺らに弄ばられて飽きたら奴隷商人に売られる運命だ」
「お、親方!大変です!」
「どうしたんだ?」
「馬車のなかは硬い豆しか入っていません!」
「何だと⁉中に何かまぎれさしていないか?」
盗賊はベックを悪徳行商人だと思い、豆に紛れ込ませ麻薬でも密輸している可能性を考えた。しかし、本当に赤豆しかなく親分は期待外れでサキとジュリに八つ当たりをして殴り飛ばしていた。
盗賊達の今回の利益は、冒険者の装備品とベックのマジックバック3つと捕虜の二人だけだった事になる。ベックが下に着こんでいたミスリルシャツは気づかなかったようだった。
前日に降った雨のせいで、道がぬかるんでいたからだ。ミトンの町に近づけば近づくほど、この地域はこの時期は雨期に入り、雨が降る日が多くなる。これがあったので、シルフォードは出来るだけ早く河川の土手の修理を急がせたのだ。まだこの辺りは、ミトンの町まで距離があり、雨は少ないがベックは不運だっというしかなかった。
「くそぉ……何でこの場所に大雨が降ったんだ?おかげで道がぬかるんで馬が疲れている……」
「旦那大丈夫か?」
「ああ……この調子なら次の町には着けるはずだ」
ベックの予想なら何もなければ、次の町にはギリギリ間に合うはずだった。しかし、ここでオークが5匹出てきたことで、計算が狂ってしまった。冒険者達が守ってくれたのもあり、命は助かったが時間を食い、町まで到着が出来なかった。
しかし、最初はまだよかった。旅が長くなれば長くなるほど疲労が蓄積していくからだ。そうなると、中間地点の町までつけず野宿が増えることになり、冒険者は見張りが必要となる。この見張り役が本当に地味にきつくなってくるのだ。
「おい……しっかりしないか。魔物が出ない時も護衛としての役目はあるんだぞ?」
「ああ……悪ぃ……少しウトウトしていた」
「旦那すまないが、次の町では1泊してくれないか?」
「オサム何を言っている?本当ならミトンの町に着いていてもおかしくないんだぞ?」
ベック一行の旅は、30日を過ぎてもまだ半分の位置にいた。
「しかし、このままでは護衛に差支えがでる。俺達だって休憩は必要だ。毎日のように野宿になれば疲れがたまる」
「ぐっ……しかし、一泊するのにも金がかかる。もう予算はだいぶんオーバーをしているんだ」
「今までのような魔物が襲ってきたらギリギリで対処は出来よう。しかし、それ以上の魔物が出てきたら我らはあんたを見捨てるぞ?」
「馬鹿な事を!そんな事が許されるはずが……」
「いや、これは許される事案だ!こんな無理な旅を強行したら、守れるモノも守れないと判断されるだろう」
「しかし依頼は失敗と……」
「確かに依頼は失敗するかもしれないし、違約金も払わないといけないだろう?」
「そうだろ?だったら!」
「俺達にも生活があるし死ねない理由もある。金より命の方が大事だ!」
パーティーリーダーのオサムは、依頼主のベックに文句を言った。その気迫にベックはおされて、次の町で一泊することを決めた。
「わ、分かった……君達の言う通りにしよう」
ベックの判断に冒険者達は笑顔となったが少し遅かった。その様子をずっと見ていた者がいたからだ。
「へへっ。あの馬車を見たか?」
「ああ!あの車輪の沈み具合からして、商品を満載に積み込んでいる見てぇだな」
「ああ!町に入るまで時間があらあな!」
「親方に報せようぜ」
「この報告をすれば、俺達の分け前は自由に選ばせてもらえそうだぜ」
そう、旅の心配は何も魔物だけではないのだ。この世界には山賊や海賊が普通に存在する。山賊たちはこの雨季には、馬車の車輪のぬかるみ具合で馬車の中の量を判断していた。
「親方!朗報ですぜ!」
「なんでえ、今楽しみの最中だ!」
盗賊の親方は、どこかから埒ってきた女性を弄んでいたのだ。
「そんな事より行商人がいました。あのぬかるみ具合からして馬車の中身は大量ですぜ?」
「それは本当か?」
「ええ!それも長旅で馬はへばってたみたいです」
「でかしたぞ!皆の者いくぞ!」
この瞬間、ベック達の命運は尽きたと言ってよかった。
見張りをしていた盗賊達に連れられてきた盗賊グループはニタニタしてベックの馬車を見ていた。
「ほう!お前達でかしたぜ。あの馬車はたくさんモノが積んである」
盗賊の親分は、部下の功績を褒め称えた。そして、親分は部下達に号令をかけたのだ。
「者共、かかれぇ~~~~~!」
盗賊達は弓矢を放ったのだった。
「男は皆殺しだ!女は捕虜にしろ!」
「「「「「「おおおおおおおおおお!」」」」」」」
「なんだ?こんなところに盗賊だと!おい!起きろ」
「まさかこのタイミングで?」
「やばいかもしれない?」
この盗賊は中規模の集団だった。本来ならこれくらいなら冒険者達でなんとかできたが、全員が疲れきっていて本来の実力が出せなかった。足元はぬかるみどうしても足に力はいらない。しかし、盗賊達は皮のブーツに藁を巻き滑り止めの様にしていた。
この辺りを熟知した物の発想で、素早い動きで攻めてきたのだ。
「ぐっ!何でこんなに動けるんだ……」
「ひゃっは~~~!女がいるぜ。こいつは俺が貰った!」
「何を言っているのよ!汚らわしい!」
「あたしは生き残らないと妹が……」
このパーティーには、ヒーラーのサキとシーフのジュリが女性である。
「はぁはははははははは!そんな事しらねぇなぁ!お前等は俺達に選ばれたんだよ!」
「ぐわああああああああ!」
「コジャ!」
コジャが盗賊にやられてしまった。コジャはボーナス欲しさに説得した仲間である。
「こ、こんな馬鹿な事が……ぐふっ!」
コジャは、盗賊達に囲まれて滅多切りにされて絶命してしまった。
「コジャ~~~~~~~!」
「へっへっへっへ!やっと一人始末したぜ!」
「くっそおおおおお!」
パーティーリーダーのオサムは必死に抵抗し、馬車の行く先にいる盗賊達を切り捨てて、なんとか馬車を逃がそうとしていた。
「お前ら!馬だ!馬を狙え!」
盗賊の親分は、弓矢隊に馬の始末を命じた。その号令に子分たちは馬めがけて弓矢を放った。しかし、パーティーのタンカーのボムは弓矢を盾で防いだり、剣で叩き落としたりしていた。サキもまた魔法で馬の防御力をあげたりして必死に抵抗していた。
「こ、これじゃあ……もう終わりだ」
「旦那!諦めるな!」
オサムはベックを勇気づけて、気持ちを奮い立たせた。
「きゃあああ!」
サキは馬を防御していたが、多勢に無勢で盗賊達に押し倒されてしまった。
「今だ!弓をいれ!」
ボムが守っていた反対側から馬の首に弓が刺さり、馬は絶命してしまった。これでもう馬車は動かす事が出来なくなってしまった。
「うわああああ!馬がやられた!」
ベックは、馬車が動かせなくなり大声で叫んだと同時に、こめかみに矢が命中してそのまま動かなくなってしまった。これにより、冒険者達の護衛依頼は失敗となったが、今はそれどころではなかった。
「こ、これまでか!みんな撤退だ!うっ……」
オサムは、仲間に撤退命令を出したが、すでに時遅し。サキとジュリはに囚われ、ボムとフォースはすでに盗賊達に殺されていた。
「ぐっ!み、みんな……」
「「リーダー逃げて!もうどうしようもないわ!」」
オサムは、苦渋の選択をするしかなかった。そして、後ろを向き逃げようとした時、オサムの目の前には盗賊の親分が立ちはだかった。
「おいおい!おめぇ一人逃げれると思うなよ!」
「ぐっ!そこをどけ!」
オサムは、剣を振り回し道を開けようとしたがオサムの剣は空を切り、盗賊の親分は自分の両手剣を大きく振りかぶった。
そして、オサムの脳天に振り下ろしたのだ。力任せに振り下ろした両手剣は、オサムを真っ二つにしてしまった。
「きゃああああ!」
「オサムぅ~~~~~~~!」
こうして、ベック一行は盗賊達の手で全滅してしまい。サキとジュリだけ捕虜となってしまった。二人は、この後盗賊達に弄ばれ飽きたら、奴隷へと落とされる。奴隷商人の中にも悪徳商人はいて、盗賊から誘拐された人間を奴隷として購入する。そして、その奴隷を表向き犯罪をしていない仲間の奴隷商人に譲るのである。
「あんた達!こんな事が許されるわけないでしょう!」
「そうよ!いつか逮捕されるわよ!」
「だからなんだ?俺達は好きなように生きるだけだ。なにを言おうが、お前達は俺らに弄ばられて飽きたら奴隷商人に売られる運命だ」
「お、親方!大変です!」
「どうしたんだ?」
「馬車のなかは硬い豆しか入っていません!」
「何だと⁉中に何かまぎれさしていないか?」
盗賊はベックを悪徳行商人だと思い、豆に紛れ込ませ麻薬でも密輸している可能性を考えた。しかし、本当に赤豆しかなく親分は期待外れでサキとジュリに八つ当たりをして殴り飛ばしていた。
盗賊達の今回の利益は、冒険者の装備品とベックのマジックバック3つと捕虜の二人だけだった事になる。ベックが下に着こんでいたミスリルシャツは気づかなかったようだった。
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