182 / 347
第5章 意外なスキル
19話 ドラゴン焼き?
しおりを挟む
行商人が帰った後、マインはヒロトシにベックの事を伝え、明日の朝10時にもう一度訪問する事を伝えた。
「ほう!うちに売り込みに来るなんて珍しいな」
「いえ、㋪美研ではなくサンライトの方で使ってほしいものみたいです」
「って事は食材かなにかかな?」
「ええ、この地域では珍しいものだと言う事で、誰も買ってくれないと……」
「なるほど!それで人気店のサンライトで使えば他の店でも、買ってくれるかもしれないということか」
「なるほど!商人の考える事はすごいですね」
「使えるかどうかわからないけど、その食材は楽しみだな」
そして、次の日ベックが再び㋪美研に訪れた。マインはベックを客室に案内して、セバスがお茶とケーキを出して対応していた。
「ほう!これはサンライトで出しているケーキですな。本当においしい」
「ベック様は、サンライトでケーキを食されたのですか?」
「まだだ。クッキーという物とシュークリームを頂いた。今日の帰りにでも、このショートケーキを頂くつもりだったので得した気分だな。あはははははは」
ベックは、ミトンの町に3日滞在しているようだった。そして、ゆっくりしてパルランの町に帰るつもりだった。ただ、ベックはこの商談に命運をかけていたのが、セバスから見てもよくわかるほどだった。
ここが行商の怖いところでもあった。要は当てが外れたのだ。珍しいものを持ってきたのに、この町の人間にとってその商品の魅力が伝わらず全く売れていなかった。
するとそこに、ヒロトシが部屋に入ってきた。ベックは、ヒロトシの姿にびっくりしているようだ。
「これはこれは、何回もご足労していただき申し訳ありません。俺がこの屋敷の当主のヒロトシと言います」
「これはご丁寧にありがとうございます。私はパルランを拠点に行商をしているベックと申します。以後、お見知りのほどをお願いします」
「ベックさんですね。こちらこそよろしくお願いします」
「それにしてもビックリしました。ヒロトシ様がこんなにも若い方だとは思いも知りませんでした」
「そ、そうですか?」
「ええ。噂で聞いていましたが、国王陛下とご友人でいられると聞いていましたので、国王陛下と年が近いとばかりおもっていました」
「なるほど。俺の事を知らない人は、そう思っていても不思議ではないですね」
「はい。だから、今会えてビックリしていました」
「なるほど。確かに俺はこの町から出たのは数えるぐらいしかないもんな。他の町はほとんど知らないしな」
「まあ、町を渡り歩くのは行商人ぐらいですからね。商人としてはヒロトシ様が普通ですよ」
「たしかに。あはははははは」
ヒロトシとベックの第一印象はお互いいいもので話が弾んでいた。そして、ベックは気合を入れ直したのだった。この商品が売れないとここまで旅が無駄になってしまい、大赤字になってしまうからである。
「それで、今日はサンライトで使って頂きたいものがあるのです」
「それは食材で合っていますか?」
「はい。私が持ってきたのは赤豆というもので、パルランよりさらに南にある小さな村で栽培されている食材です」
「パルランの産物ではないのか?」
「パルランでは胡椒が有名ですが、パルランでもあまり知られてないものです」
「なるほど。それで全く知らないミトンの町に持って大儲けをしようと思って当てが外れたと言う訳だな」
「うっ……今ミトンの町はいろんな行商人が集まってきています。この波に乗れればと思ったのですが、どこに行っても家畜のえさだと言われてしまって……お願いします!一度検討して頂けないでしょうか?」
「まあ、家畜のえさって……それをサンライト出すのはなぁ。まあ、まずは物を見せてよ。話はそれからだよ」
「あっ!申し訳ありません。商品はこちらです」
「こ、これは!」
「はい、これが赤豆と言いその村では、粉にして焼いて食しているのですが、とっても美容や体にいいとされているそうです」
(これは、小豆じゃないか。砂糖と一緒に使えばあんこができるな)
「これはどのくらいの量があるんですか?」
「40kg程なんですが、全部とは言いません半分の20kgでもいいので買い取ってもらいませんか?」
「いいよ。全部買い取ろうか」
「えっ⁉」
「うん。だから、全部買い取るよ。ベックさんもその方が儲けが出るんじゃないのか?」
「あ、ありがとうございます!これで大手を振ってパルランに帰れます」
「に、してもこれを家畜のえさだとは……本当に知られていないんだなあ」
「まあ、こんな硬い豆はまずすり潰さないと食べれないですからね。説明をしてもなかなか受け入れてもらえませんでした……」
「まあ、パンのように小麦をすり潰すとはわけが違うからな……」
「いやぁ……本当に助かりました。これで首をくくらなくて済みます」
「次来たときには、この赤豆をミトンの町で流行らせておくよ」
「ほ、本当ですか?では、また行商しに来ますよ」
「ただ使えるのは、取り敢えずうちのサンライトだけだと思うけど。いろんな料理に使えるのは確かだよ」
「それはありがたい!」
ヒロトシは、ベックの言値で全部買い取った。これはベックに自分の印象をよくする為だ。これで、ベックはこの赤豆をサンライトに、必ず卸してくれるようになるからだ。
ベックは、商談を終え笑顔で帰っていった。
「旦那様。全部買い取って本当に良かったのですか?」
「ああ!構わないよ。これでどら焼きが出来るからね」
「どら焼きですか?」
「そうどら焼きだ!まずはこの小豆……いや、赤豆だったな。これを柔らかく煮ないといけない」
「こんな硬い物が柔らかくなるのですか?」
「まあな」
ヒロトシは厨房に行き、セバスもついてきた。そして、赤豆を水で丁寧に洗い、鍋で煮詰め始めた。厨房にいたアヤは不思議そうに見つめていた。
「えっ?ここで放置するのですか?」
「ああ。20分ほど蒸らしておくんだ」
「料理中に放置するとは思いもしませんでした」
その後、ヒロトシは湯きりをした。
「あああ!何で捨てちゃうのですか?」
「いやいや。これは渋切りというものだよ。そして、もう一度こうやって煮詰め直してアクを取っていくんだ」
「手間がかかるのですね……」
「まあな。硬い物を柔らかくするんだ。手間もかかるという物だよ」
「えええ!また30分も放置するのですか?」
「そうだよ。これで全体の豆が柔らかくなるよ」
そして、ヒロトシは鍋のふたを開けて砂糖を投入し素早くかき混ぜた。最後に塩を少し入れて味をしめる。そしてできたあんこを別容器に入れて冷ましたのだった。
「味見して見るか?」
「はい!」
アヤは味見をすると驚いた。あんなに硬い豆が柔らかくとてもおいしかったのだ。
「どうだ柔らかく美味しいだろ?」
「は、はい!本当に柔らかくて甘いです」
ヒロトシはホットケーキミックスが無いのを思いだした。
「しまった……皮の部分は何で作ろうか……小麦粉だけじゃなんかなあ……」
ヒロトシは、家畜のえさに使われている米を使う事にした。米は普通にミトンの町にもあるが、米も食べられていない。小麦でパンが主流となっていたからだ。
ヒロトシもそんなに米に執着があるほうではなく、どちらかと言えばパンの方が好きだった。なので、ヒロトシは米粉を使う事にしたのだ。
そして、皮を作りそれをあんこを挟んだ。
「これがどら焼きだ!」
「えっ?」
「えってなんだよ?」
「何でそんな名前なのですか?てっきり、ドラゴンの由来があるのかと思っていました。これじゃあ、なんかスライムのようですね」
「いやな事言うな!俺もなんで名前がどら焼きというのか知らん」
「へええ……ご主人様でも知らないことがあるのですね」
「当たり前だろ。そんな事はいいから食べて見な」
どら焼きを食べたメイド達は、全員幸せそうな顔をしていた。あんこの甘さと食感が、今までにないものでとても好評だった。
そして、サンライトでは期間限定スイーツとしてどら焼きを販売したが、何故か客の間ではドラゴン焼きと名付けられていた。
これもビアンカのせいでもあった。小さい子竜がどら焼きと言ったもので、いつの間にかドラゴン焼きと定着してしまったのだ。
ドラゴン焼きは3種類で販売される事になった。一つはノーマルであんこしか入っていない分で、後の2つは生クリームが入った分とイチゴの入った物である。
「やっぱり生クリームの分がいいわ。甘さがまろやかになって」
「やっぱりイチゴだろ?甘酸っぱくてうまいぜ」
「あたしはノーマルがいいわね。甘さがダイレクトに味わえるわ」
お客には3種類どれも好評だった。しかし、このスイーツは期間限定なのが、客にとって不服みたいだった。つまり、この期間内に味わえなかった人間がたくさんいたからだ。当然だが、早く次の期間限定として販売して欲しいと言う声が上がっていた。
サンライトの店長を任されていたリサは、お客に丁寧に説明をしていた。
「なあ、俺はドラゴン焼きを食べていないんだ」
「あたしもよ!」
「何とかもっと販売してくれよ」
「申し訳ありません。中に入っている材料がもうないのです。作りたくとも材料が無いのでは、お出しすることが出来ないのです」
「じゃあ、いつ入荷するんだ?」
「あの豆は、この間入荷したばかりのもので、次いつ入るかわからないのです。本当に申し訳ありません」
リサは、お客にいちいち説明をして断っていた。そのたびにお客も材料が無いと言うのならしょうがないと諦めるしかなかったのだった。
「ほう!うちに売り込みに来るなんて珍しいな」
「いえ、㋪美研ではなくサンライトの方で使ってほしいものみたいです」
「って事は食材かなにかかな?」
「ええ、この地域では珍しいものだと言う事で、誰も買ってくれないと……」
「なるほど!それで人気店のサンライトで使えば他の店でも、買ってくれるかもしれないということか」
「なるほど!商人の考える事はすごいですね」
「使えるかどうかわからないけど、その食材は楽しみだな」
そして、次の日ベックが再び㋪美研に訪れた。マインはベックを客室に案内して、セバスがお茶とケーキを出して対応していた。
「ほう!これはサンライトで出しているケーキですな。本当においしい」
「ベック様は、サンライトでケーキを食されたのですか?」
「まだだ。クッキーという物とシュークリームを頂いた。今日の帰りにでも、このショートケーキを頂くつもりだったので得した気分だな。あはははははは」
ベックは、ミトンの町に3日滞在しているようだった。そして、ゆっくりしてパルランの町に帰るつもりだった。ただ、ベックはこの商談に命運をかけていたのが、セバスから見てもよくわかるほどだった。
ここが行商の怖いところでもあった。要は当てが外れたのだ。珍しいものを持ってきたのに、この町の人間にとってその商品の魅力が伝わらず全く売れていなかった。
するとそこに、ヒロトシが部屋に入ってきた。ベックは、ヒロトシの姿にびっくりしているようだ。
「これはこれは、何回もご足労していただき申し訳ありません。俺がこの屋敷の当主のヒロトシと言います」
「これはご丁寧にありがとうございます。私はパルランを拠点に行商をしているベックと申します。以後、お見知りのほどをお願いします」
「ベックさんですね。こちらこそよろしくお願いします」
「それにしてもビックリしました。ヒロトシ様がこんなにも若い方だとは思いも知りませんでした」
「そ、そうですか?」
「ええ。噂で聞いていましたが、国王陛下とご友人でいられると聞いていましたので、国王陛下と年が近いとばかりおもっていました」
「なるほど。俺の事を知らない人は、そう思っていても不思議ではないですね」
「はい。だから、今会えてビックリしていました」
「なるほど。確かに俺はこの町から出たのは数えるぐらいしかないもんな。他の町はほとんど知らないしな」
「まあ、町を渡り歩くのは行商人ぐらいですからね。商人としてはヒロトシ様が普通ですよ」
「たしかに。あはははははは」
ヒロトシとベックの第一印象はお互いいいもので話が弾んでいた。そして、ベックは気合を入れ直したのだった。この商品が売れないとここまで旅が無駄になってしまい、大赤字になってしまうからである。
「それで、今日はサンライトで使って頂きたいものがあるのです」
「それは食材で合っていますか?」
「はい。私が持ってきたのは赤豆というもので、パルランよりさらに南にある小さな村で栽培されている食材です」
「パルランの産物ではないのか?」
「パルランでは胡椒が有名ですが、パルランでもあまり知られてないものです」
「なるほど。それで全く知らないミトンの町に持って大儲けをしようと思って当てが外れたと言う訳だな」
「うっ……今ミトンの町はいろんな行商人が集まってきています。この波に乗れればと思ったのですが、どこに行っても家畜のえさだと言われてしまって……お願いします!一度検討して頂けないでしょうか?」
「まあ、家畜のえさって……それをサンライト出すのはなぁ。まあ、まずは物を見せてよ。話はそれからだよ」
「あっ!申し訳ありません。商品はこちらです」
「こ、これは!」
「はい、これが赤豆と言いその村では、粉にして焼いて食しているのですが、とっても美容や体にいいとされているそうです」
(これは、小豆じゃないか。砂糖と一緒に使えばあんこができるな)
「これはどのくらいの量があるんですか?」
「40kg程なんですが、全部とは言いません半分の20kgでもいいので買い取ってもらいませんか?」
「いいよ。全部買い取ろうか」
「えっ⁉」
「うん。だから、全部買い取るよ。ベックさんもその方が儲けが出るんじゃないのか?」
「あ、ありがとうございます!これで大手を振ってパルランに帰れます」
「に、してもこれを家畜のえさだとは……本当に知られていないんだなあ」
「まあ、こんな硬い豆はまずすり潰さないと食べれないですからね。説明をしてもなかなか受け入れてもらえませんでした……」
「まあ、パンのように小麦をすり潰すとはわけが違うからな……」
「いやぁ……本当に助かりました。これで首をくくらなくて済みます」
「次来たときには、この赤豆をミトンの町で流行らせておくよ」
「ほ、本当ですか?では、また行商しに来ますよ」
「ただ使えるのは、取り敢えずうちのサンライトだけだと思うけど。いろんな料理に使えるのは確かだよ」
「それはありがたい!」
ヒロトシは、ベックの言値で全部買い取った。これはベックに自分の印象をよくする為だ。これで、ベックはこの赤豆をサンライトに、必ず卸してくれるようになるからだ。
ベックは、商談を終え笑顔で帰っていった。
「旦那様。全部買い取って本当に良かったのですか?」
「ああ!構わないよ。これでどら焼きが出来るからね」
「どら焼きですか?」
「そうどら焼きだ!まずはこの小豆……いや、赤豆だったな。これを柔らかく煮ないといけない」
「こんな硬い物が柔らかくなるのですか?」
「まあな」
ヒロトシは厨房に行き、セバスもついてきた。そして、赤豆を水で丁寧に洗い、鍋で煮詰め始めた。厨房にいたアヤは不思議そうに見つめていた。
「えっ?ここで放置するのですか?」
「ああ。20分ほど蒸らしておくんだ」
「料理中に放置するとは思いもしませんでした」
その後、ヒロトシは湯きりをした。
「あああ!何で捨てちゃうのですか?」
「いやいや。これは渋切りというものだよ。そして、もう一度こうやって煮詰め直してアクを取っていくんだ」
「手間がかかるのですね……」
「まあな。硬い物を柔らかくするんだ。手間もかかるという物だよ」
「えええ!また30分も放置するのですか?」
「そうだよ。これで全体の豆が柔らかくなるよ」
そして、ヒロトシは鍋のふたを開けて砂糖を投入し素早くかき混ぜた。最後に塩を少し入れて味をしめる。そしてできたあんこを別容器に入れて冷ましたのだった。
「味見して見るか?」
「はい!」
アヤは味見をすると驚いた。あんなに硬い豆が柔らかくとてもおいしかったのだ。
「どうだ柔らかく美味しいだろ?」
「は、はい!本当に柔らかくて甘いです」
ヒロトシはホットケーキミックスが無いのを思いだした。
「しまった……皮の部分は何で作ろうか……小麦粉だけじゃなんかなあ……」
ヒロトシは、家畜のえさに使われている米を使う事にした。米は普通にミトンの町にもあるが、米も食べられていない。小麦でパンが主流となっていたからだ。
ヒロトシもそんなに米に執着があるほうではなく、どちらかと言えばパンの方が好きだった。なので、ヒロトシは米粉を使う事にしたのだ。
そして、皮を作りそれをあんこを挟んだ。
「これがどら焼きだ!」
「えっ?」
「えってなんだよ?」
「何でそんな名前なのですか?てっきり、ドラゴンの由来があるのかと思っていました。これじゃあ、なんかスライムのようですね」
「いやな事言うな!俺もなんで名前がどら焼きというのか知らん」
「へええ……ご主人様でも知らないことがあるのですね」
「当たり前だろ。そんな事はいいから食べて見な」
どら焼きを食べたメイド達は、全員幸せそうな顔をしていた。あんこの甘さと食感が、今までにないものでとても好評だった。
そして、サンライトでは期間限定スイーツとしてどら焼きを販売したが、何故か客の間ではドラゴン焼きと名付けられていた。
これもビアンカのせいでもあった。小さい子竜がどら焼きと言ったもので、いつの間にかドラゴン焼きと定着してしまったのだ。
ドラゴン焼きは3種類で販売される事になった。一つはノーマルであんこしか入っていない分で、後の2つは生クリームが入った分とイチゴの入った物である。
「やっぱり生クリームの分がいいわ。甘さがまろやかになって」
「やっぱりイチゴだろ?甘酸っぱくてうまいぜ」
「あたしはノーマルがいいわね。甘さがダイレクトに味わえるわ」
お客には3種類どれも好評だった。しかし、このスイーツは期間限定なのが、客にとって不服みたいだった。つまり、この期間内に味わえなかった人間がたくさんいたからだ。当然だが、早く次の期間限定として販売して欲しいと言う声が上がっていた。
サンライトの店長を任されていたリサは、お客に丁寧に説明をしていた。
「なあ、俺はドラゴン焼きを食べていないんだ」
「あたしもよ!」
「何とかもっと販売してくれよ」
「申し訳ありません。中に入っている材料がもうないのです。作りたくとも材料が無いのでは、お出しすることが出来ないのです」
「じゃあ、いつ入荷するんだ?」
「あの豆は、この間入荷したばかりのもので、次いつ入るかわからないのです。本当に申し訳ありません」
リサは、お客にいちいち説明をして断っていた。そのたびにお客も材料が無いと言うのならしょうがないと諦めるしかなかったのだった。
1
お気に入りに追加
424
あなたにおすすめの小説
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる