176 / 347
第5章 意外なスキル
13話 河川の修繕
しおりを挟む
シルフォード達は河川の土手の修復計画に奮闘していた。どうにか予算を捻出しないといけなかった。もうすぐ雨期に入るのでそれまでには、河川の曲がった外側だけでも修復しないと大変な事になるのが、どう考えても分かりきっていたからだ。
シルフォードと町の役員達は連日会議を開いていた。
「ちょっと待ってください!こちらに回す予算をそんなに削られては……」
「しかし、今は河川の修復をだな?」
「何を言っているのですか。教会の修復にも金はかかるのだ」
「教会は後回しにしてだな。まずは孤児院をなんとかせねば……」
「いやいや。なにを言っておる!図書館をまず何としないと書籍の管理が出来ぬだろう?書籍の価値は皆も知っておるではないか?」
シルフォードは、頭を抱えてしまった。各部署の言う事も納得できる事ばかりだった。そんな時に、会議室の外が何やら騒がしくなってきた。
「ちょっとヒロトシ様お待ちください」
「まあ、いいからいいから。このままじゃ本当に大変な事になるんだよ?それでもいいのか?」
「ですが今は会議中で皆様ピリついていますから……ああ……」
「失礼します!」
「今は会議中だ!誰が入室を許した」
「ちょっと失礼します」
「ヒロトシ君!いったいなんだね?今は会議中だ」
ヒロトシが見た会議は会議とは言えないようなものだった。全員が目の下にクマを作り、苛立っていたからだ。そして、貴族だと言うのに何日も風呂に入っていない様子で、会議室は異様な匂いで充満していたのだ。
「シルフォード様!このまま会議を続けたら本当に死んじゃいますよ」
「今は頑張らないと町は本当に水害で滅亡してしまう。何とかしないといけない時なんだ」
「俺、前に言いましたよね?そんな急いで根を詰めるなって!これは貴方達役員の皆さんにも当てはめて考えてください」
「馬鹿な事を!今我々が休んでいては……」
シルフォードはヒロトシの言葉に机をたたき立ち上がった。しかし、急に立ち上がった事で立ちくらみが起こり、そのまま力が抜けた様に座席に座り込んでしまった。
「「「「「シルフォード様!」」」」」」
町の役員は、シルフォードに駆け寄り腕を取ったりしていた。
「こんな状態でいい案が浮かびましたか?」
「そ、それは……」
「会議するなら、ちゃんと睡眠をとってください!じゃないと、時間だけが過ぎいい案が出るわけないじゃないですか?」
ヒロトシはそう言いながら、シルフォード達に【クリーン】を唱えた。
「いいですか?貴方達は人間です。こんな無理をしたら本当に過労死してしまいます。そしたら誰が町を守ると言うのですか?」
「「「「「うっ……」」」」」
「まずは甘いものでも食べてください。疲れているときは糖分補習です」
ヒロトシは、会議室にいた人間すべてに、新商品のシュークリームをだした。そのシュークリームを食べたシルフォード達は、ちょっと気が休まったような感じになった。
「ヒロトシ君……少し気が休まった感じがするよ」
「いいですか?皆さんお腹もすいていたのでしょ?そんなんじゃイラつくだけで、会議にならなかったんじゃありませんか?」
「「「「「そっ!そんな事は……」」」」」」
シルフォード達は反論できなかった。確かに各部署各々が怒鳴りあっていたからだ。
「とりあえず、各自言いたいことは分かりますが、最重要課題は河川の修復ですよね?」
「ちょっと待ちたまえ!なぜヒロトシ様が会議の進行をしておる?それは我々に任せて頂こう!」
「貴方達は、とりあえず休憩をした方がいいんじゃないんですか?」
「そんな事をやっている暇は……」
「分からない人達ですね。河川の事は俺に任せろと言っているんだ!」
「はぁあ⁉任せろだと?」
「ヒロトシ君!君は何を言っているんだね?」
「シルフォード様は、とりあえず身体を休めてください。その間に河川の事は俺がやっておきます。休憩した後、冷静な判断で町の復興を考えて頂けますか?」
「馬鹿な事を!河川の土手をヒロトシ君1人で修繕工事をするつもりかね?」
「これは特別です!土手が決壊したら俺も困るんでね」
「しかし……」
「とりあえず、川のカーブした場所のこちら側を補習すれば何とかなりそうですか?」
「ああ……その個所さえ雨季に間に合えば、後はこちらの予算で賄えるとおもう」
雨季に間に合わせる為に、突貫工事を依頼するとなれば割増料金が発生するが、通常工事なら今のミトンの財政で何とかなる見積もりだった。
「分かりました。皆さんは今日と明日の2日ゆっくりしてください。この2日で何とか終わらせますので」
「「「「「……」」」」」
ヒロトシの2日という説明に、全員が言葉を失ってしまっていた。そして、町の役員達はヒロトシの言葉にすがるしかなかった。これ以上考えてもしょうがないとは言わないが、いい案が出る確証が無かったからだ。
それだけ言って、ヒロトシは会議室を後にした。会議室を出るとカチュア達副ギルドマスターが、ヒロトシに話しかけてきた。
「ヒロトシ様、どうなりましたか?」
「カチュアさん達はこれ以上会議を開かせないでほしい。とりあえず、このまま会議を続けても、疲労がたまっていくだけだしな」
「だけど……」
「とりあえず、冷静になって貰わないと優先事項もまとまらないんじゃ、いくら会議を開いても時間の無駄じゃないか?」
「それはそうですが……」
「こんな調子では、こちらがいくら新商品で協力しようが、頭が潰れてしまったらどうするんだ?」
「……」
「とりあえず、河川の土手は俺が修繕しておく。君達はギルドマスターの補佐をして頭の固い連中を休ませてくれ」
「わ、分かりました……何とかやってみます」
カチュアやアリベス達、副ギルドマスターは2日後の会議内容をまとめておくと言って、役員達を説得したようだった。
ヒロトシは、ミトンの町のそばを流れる河川に行くと、土手は地震の影響で崩れていた。
「主君。これはひどいですね……」
「ああ……土手が崩れて河の流れが詰まっている個所もあるな……」
「本当に大丈夫ですか?」
「何を言っているんだ?心配なんかしてないくせに」
「主君なら何でもできそうですけどね」
「ああ。任せておけって」
『ヒロトシ何をするの?』
「ビアンカは大人しくしてろよ」
『えぇ!何をするか教えてって言っただけじゃない……』
「ビアンカ!お前はこっちに来い。主君はこれから凄いことするんだからな。教えてもらうより、何も知らないほうが楽しいぞ?」
『ミルデンス、本当?』
「当たり前だろ?知ってから見るのと知らずに見るのじゃ全然違うに決まっているじゃないか?」
『ミルデンスが言うならわかった。そうする』
ビアンカは、そう言ってパタパタと羽ばたき、ミルデンスの肩にちょこんとのった。そして、ミルデンスはお利口さんという様にビアンカの頭を撫でたのだった。
「君達仲がいいね……」
「い、いえ……私はタダ主君の邪魔にならない様にと思ってですね」
『あ~!ミルデンスあたしの事を邪魔と言った』
「いや、そうじゃなくてだな。主君はこれから凄い事をするから側にいたら危ないだろ?」
「はいはい。わかったわかった……お前達は本当に仲がいい」
ミルデンスとビアンカは本当に仲が良かった。ミルデンスは50をこえ、おじさんと言われる年である。一方ビアンカはまた生まれたばかりで、知識を蓄えている途中なのに、なにが気が合うのかよく分からないヒロトシだった。
「じゃあ、土手の修繕と行くか……」
ヒロトシは呆れた様子で、崩れた土手の辺りに【ウォールオブストーン】を唱えた。これは土属性で土の壁を作る魔法である。ヒロトシはこの魔法でシュガー村の城壁を一瞬にして作った。それと同じ要領で、河川の土手を盛り上げて頑丈な土手を作り上げてしまった。
『ヒロトシ、凄い!』
「なっ?だから言っただろ?知らない状態の方が驚いただろ」
『うん。ミルデンスの言った通りだ』
土壁は、ゆうに3mの高さに盛り上がり、土壁の長さは10mほどだった。この土手ならば、雨期が来ても十分耐えられるとミルデンスは思った。
「主君。この魔法もとんでもない効果ですね」
「この魔法のおかげで、シュガー村の城壁は作られているんだぞ」
「確かに、この魔法が無ければ村は出来るまでに、もっと時間がかかっていたかもしれませんね」
「まあ、あの城壁は形だけだけどな。結界があるからどっちでも構わないと言ったら構わないんだけどな」
「な、なるほど……」
「主君は何で出来てしまうから、出来ない事を見つける方が大変ですね」
「そんな事はないぞ」
「そんなことありますよ」
「俺はガインみたいに鍛冶が出来ないし、錬金術だってできないしな。俺からしたらあいつ等の方が凄いと思うぞ。それにミルデンスだって、剣術はもう達人レベルだ」
「そんな、戦闘能力を考えれば主君の方が……」
「俺は剣術は出来ないよ。まあ格闘術では負けるつもりはないけどな。それにスキルレベルで言えば、まだ1レベルだ。俺は単純にレベルが高いだけだよ」
「それがすごいじゃないですか」
「だから、出来る事は人それぞれなんだよ。俺だって苦手な部分はいくらでもあるんだ。出来る事をやっているだけだよ」
そう言いながらヒロトシは、ドンドン土手を修復していくのだった。
シルフォードと町の役員達は連日会議を開いていた。
「ちょっと待ってください!こちらに回す予算をそんなに削られては……」
「しかし、今は河川の修復をだな?」
「何を言っているのですか。教会の修復にも金はかかるのだ」
「教会は後回しにしてだな。まずは孤児院をなんとかせねば……」
「いやいや。なにを言っておる!図書館をまず何としないと書籍の管理が出来ぬだろう?書籍の価値は皆も知っておるではないか?」
シルフォードは、頭を抱えてしまった。各部署の言う事も納得できる事ばかりだった。そんな時に、会議室の外が何やら騒がしくなってきた。
「ちょっとヒロトシ様お待ちください」
「まあ、いいからいいから。このままじゃ本当に大変な事になるんだよ?それでもいいのか?」
「ですが今は会議中で皆様ピリついていますから……ああ……」
「失礼します!」
「今は会議中だ!誰が入室を許した」
「ちょっと失礼します」
「ヒロトシ君!いったいなんだね?今は会議中だ」
ヒロトシが見た会議は会議とは言えないようなものだった。全員が目の下にクマを作り、苛立っていたからだ。そして、貴族だと言うのに何日も風呂に入っていない様子で、会議室は異様な匂いで充満していたのだ。
「シルフォード様!このまま会議を続けたら本当に死んじゃいますよ」
「今は頑張らないと町は本当に水害で滅亡してしまう。何とかしないといけない時なんだ」
「俺、前に言いましたよね?そんな急いで根を詰めるなって!これは貴方達役員の皆さんにも当てはめて考えてください」
「馬鹿な事を!今我々が休んでいては……」
シルフォードはヒロトシの言葉に机をたたき立ち上がった。しかし、急に立ち上がった事で立ちくらみが起こり、そのまま力が抜けた様に座席に座り込んでしまった。
「「「「「シルフォード様!」」」」」」
町の役員は、シルフォードに駆け寄り腕を取ったりしていた。
「こんな状態でいい案が浮かびましたか?」
「そ、それは……」
「会議するなら、ちゃんと睡眠をとってください!じゃないと、時間だけが過ぎいい案が出るわけないじゃないですか?」
ヒロトシはそう言いながら、シルフォード達に【クリーン】を唱えた。
「いいですか?貴方達は人間です。こんな無理をしたら本当に過労死してしまいます。そしたら誰が町を守ると言うのですか?」
「「「「「うっ……」」」」」
「まずは甘いものでも食べてください。疲れているときは糖分補習です」
ヒロトシは、会議室にいた人間すべてに、新商品のシュークリームをだした。そのシュークリームを食べたシルフォード達は、ちょっと気が休まったような感じになった。
「ヒロトシ君……少し気が休まった感じがするよ」
「いいですか?皆さんお腹もすいていたのでしょ?そんなんじゃイラつくだけで、会議にならなかったんじゃありませんか?」
「「「「「そっ!そんな事は……」」」」」」
シルフォード達は反論できなかった。確かに各部署各々が怒鳴りあっていたからだ。
「とりあえず、各自言いたいことは分かりますが、最重要課題は河川の修復ですよね?」
「ちょっと待ちたまえ!なぜヒロトシ様が会議の進行をしておる?それは我々に任せて頂こう!」
「貴方達は、とりあえず休憩をした方がいいんじゃないんですか?」
「そんな事をやっている暇は……」
「分からない人達ですね。河川の事は俺に任せろと言っているんだ!」
「はぁあ⁉任せろだと?」
「ヒロトシ君!君は何を言っているんだね?」
「シルフォード様は、とりあえず身体を休めてください。その間に河川の事は俺がやっておきます。休憩した後、冷静な判断で町の復興を考えて頂けますか?」
「馬鹿な事を!河川の土手をヒロトシ君1人で修繕工事をするつもりかね?」
「これは特別です!土手が決壊したら俺も困るんでね」
「しかし……」
「とりあえず、川のカーブした場所のこちら側を補習すれば何とかなりそうですか?」
「ああ……その個所さえ雨季に間に合えば、後はこちらの予算で賄えるとおもう」
雨季に間に合わせる為に、突貫工事を依頼するとなれば割増料金が発生するが、通常工事なら今のミトンの財政で何とかなる見積もりだった。
「分かりました。皆さんは今日と明日の2日ゆっくりしてください。この2日で何とか終わらせますので」
「「「「「……」」」」」
ヒロトシの2日という説明に、全員が言葉を失ってしまっていた。そして、町の役員達はヒロトシの言葉にすがるしかなかった。これ以上考えてもしょうがないとは言わないが、いい案が出る確証が無かったからだ。
それだけ言って、ヒロトシは会議室を後にした。会議室を出るとカチュア達副ギルドマスターが、ヒロトシに話しかけてきた。
「ヒロトシ様、どうなりましたか?」
「カチュアさん達はこれ以上会議を開かせないでほしい。とりあえず、このまま会議を続けても、疲労がたまっていくだけだしな」
「だけど……」
「とりあえず、冷静になって貰わないと優先事項もまとまらないんじゃ、いくら会議を開いても時間の無駄じゃないか?」
「それはそうですが……」
「こんな調子では、こちらがいくら新商品で協力しようが、頭が潰れてしまったらどうするんだ?」
「……」
「とりあえず、河川の土手は俺が修繕しておく。君達はギルドマスターの補佐をして頭の固い連中を休ませてくれ」
「わ、分かりました……何とかやってみます」
カチュアやアリベス達、副ギルドマスターは2日後の会議内容をまとめておくと言って、役員達を説得したようだった。
ヒロトシは、ミトンの町のそばを流れる河川に行くと、土手は地震の影響で崩れていた。
「主君。これはひどいですね……」
「ああ……土手が崩れて河の流れが詰まっている個所もあるな……」
「本当に大丈夫ですか?」
「何を言っているんだ?心配なんかしてないくせに」
「主君なら何でもできそうですけどね」
「ああ。任せておけって」
『ヒロトシ何をするの?』
「ビアンカは大人しくしてろよ」
『えぇ!何をするか教えてって言っただけじゃない……』
「ビアンカ!お前はこっちに来い。主君はこれから凄いことするんだからな。教えてもらうより、何も知らないほうが楽しいぞ?」
『ミルデンス、本当?』
「当たり前だろ?知ってから見るのと知らずに見るのじゃ全然違うに決まっているじゃないか?」
『ミルデンスが言うならわかった。そうする』
ビアンカは、そう言ってパタパタと羽ばたき、ミルデンスの肩にちょこんとのった。そして、ミルデンスはお利口さんという様にビアンカの頭を撫でたのだった。
「君達仲がいいね……」
「い、いえ……私はタダ主君の邪魔にならない様にと思ってですね」
『あ~!ミルデンスあたしの事を邪魔と言った』
「いや、そうじゃなくてだな。主君はこれから凄い事をするから側にいたら危ないだろ?」
「はいはい。わかったわかった……お前達は本当に仲がいい」
ミルデンスとビアンカは本当に仲が良かった。ミルデンスは50をこえ、おじさんと言われる年である。一方ビアンカはまた生まれたばかりで、知識を蓄えている途中なのに、なにが気が合うのかよく分からないヒロトシだった。
「じゃあ、土手の修繕と行くか……」
ヒロトシは呆れた様子で、崩れた土手の辺りに【ウォールオブストーン】を唱えた。これは土属性で土の壁を作る魔法である。ヒロトシはこの魔法でシュガー村の城壁を一瞬にして作った。それと同じ要領で、河川の土手を盛り上げて頑丈な土手を作り上げてしまった。
『ヒロトシ、凄い!』
「なっ?だから言っただろ?知らない状態の方が驚いただろ」
『うん。ミルデンスの言った通りだ』
土壁は、ゆうに3mの高さに盛り上がり、土壁の長さは10mほどだった。この土手ならば、雨期が来ても十分耐えられるとミルデンスは思った。
「主君。この魔法もとんでもない効果ですね」
「この魔法のおかげで、シュガー村の城壁は作られているんだぞ」
「確かに、この魔法が無ければ村は出来るまでに、もっと時間がかかっていたかもしれませんね」
「まあ、あの城壁は形だけだけどな。結界があるからどっちでも構わないと言ったら構わないんだけどな」
「な、なるほど……」
「主君は何で出来てしまうから、出来ない事を見つける方が大変ですね」
「そんな事はないぞ」
「そんなことありますよ」
「俺はガインみたいに鍛冶が出来ないし、錬金術だってできないしな。俺からしたらあいつ等の方が凄いと思うぞ。それにミルデンスだって、剣術はもう達人レベルだ」
「そんな、戦闘能力を考えれば主君の方が……」
「俺は剣術は出来ないよ。まあ格闘術では負けるつもりはないけどな。それにスキルレベルで言えば、まだ1レベルだ。俺は単純にレベルが高いだけだよ」
「それがすごいじゃないですか」
「だから、出来る事は人それぞれなんだよ。俺だって苦手な部分はいくらでもあるんだ。出来る事をやっているだけだよ」
そう言いながらヒロトシは、ドンドン土手を修復していくのだった。
1
お気に入りに追加
426
あなたにおすすめの小説
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
◆完結◆修学旅行……からの異世界転移!不易流行少年少女長編ファンタジー『3年2組 ボクらのクエスト』《全7章》
カワカツ
ファンタジー
修学旅行中のバスが異世界に転落!?
単身目覚めた少年は「友との再会・元世界へ帰る道」をさがす旅に歩み出すが……
構想8年・執筆3年超の長編ファンタジー!
※1話5分程度。
※各章トップに表紙イラストを挿入しています(自作低クオリティ笑)。
〜以下、あらすじ〜
市立南町中学校3年生は卒業前の『思い出作り』を楽しみにしつつ修学旅行出発の日を迎えた。
しかし、賀川篤樹(かがわあつき)が乗る3年2組の観光バスが交通事故に遭い数十mの崖から転落してしまう。
車外に投げ出された篤樹は事故現場の崖下ではなく見たことも無い森に囲まれた草原で意識を取り戻した。
助けを求めて叫ぶ篤樹の前に現れたのは『腐れトロル』と呼ばれる怪物。明らかな殺意をもって追いかけて来る腐れトロルから逃れるために森の中へと駆け込んだ篤樹……しかしついに追い詰められ絶対絶命のピンチを迎えた時、エシャーと名乗る少女に助けられる。
特徴的な尖った耳を持つエシャーは『ルエルフ』と呼ばれるエルフ亜種族の少女であり、彼女達の村は外界と隔絶された別空間に存在する事を教えられる。
『ルー』と呼ばれる古代魔法と『カギジュ』と呼ばれる人造魔法、そして『サーガ』と呼ばれる魔物が存在する異世界に迷い込んだことを知った篤樹は、エシャーと共にルエルフ村を出ることに。
外界で出会った『王室文化法暦省』のエリート職員エルグレド、エルフ族の女性レイラという心強い協力者に助けられ、篤樹は元の世界に戻るための道を探す旅を始める。
中学3年生の自分が持っている知識や常識・情報では理解出来ない異世界の旅の中、ここに『飛ばされて来た』のは自分一人だけではない事を知った篤樹は、他の同級生達との再会に期待を寄せるが……
不易流行の本格長編王道ファンタジー作品!
筆者推奨の作品イメージ歌<乃木坂46『夜明けまで強がらなくていい』2019>を聴きながら映像化イメージを膨らませつつお読み下さい!
※本作品は「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」にも投稿しています。各サイト読者様の励ましを糧についに完結です。
※少年少女文庫・児童文学を念頭に置いた年齢制限不要な表現・描写の異世界転移ファンタジー作品です。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる