研磨職人!異世界に渡り、色んなものを磨き魔法スキルと合わせて、幸せに暮らす。

本条蒼依

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第5章 意外なスキル

5話 叡智龍の謎

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 ヒロトシもビアンカに注意していた。

「ビアンカ。そこはローベルグ様と様をちゃんとつけるんだ」

「ん?」

「まあ、よいよい!その子は生まれたばかりなのだろ?それにヒロトシの従魔でもある。そこまでうるさく言わん」

「ご理解してくれてありがとうございます」

「それよりも、ヒロトシには本当に世話になった。王都に何も被害がなかったのはお主のおかげだ」

「いえいえ。ちょうど俺が王都に来てただけだし気にする事ないですよ」

「いや、そうはいかん。別途に何か報奨を与えたいと思う」

「だけど、もう十分もらいましたし……」

 ヒロトシはもう本当に欲しいものはなかった。お金も人生何周できるのっていう程貰ったし、男爵の地位と土地も危険地帯だが広大な土地を貰ったのだ。

 ヒロトシ達は、城門前で話していたが、すぐに謁見の間に戻り授賞式のやり直しになった。そして、ローベルグは一本の宝剣をヒロトシに渡したのだった。
 これは、シルフォードとも言っていた王家の宝ともいえる聖剣エクスカリバーだった。

「ヒロトシにこれを授与する」

「エ、エクスカリバー?」

「これは余から感謝の印だ」

 周りは騒然となった。エクスカリバーはローベルグの愛刀の一つだったからだ。ヒロトシはローベルグの気持ちに感謝し、両手でエクスカリバーを受け取ったのだ。
 そして、この行為はヒロトシ男爵の地位をさらに高める事になる。男爵の地位ではあるが、この宝剣を授与した事で、実質上級貴族の仲間入りしたと言っても良かった。

 授賞式は何とか終わり、公式での面会は終わった。この後、ヒロトシはローベルグと友人としての会話を楽しむことになる。そこには当然ハボリム殿下とティアナも同席していた。

「ヒロトシ。少し聞きたいんだがいいか?」

「何か気になる事が?」

「お主、王都に住むつもりはないのか?」
「そうだなそうしろよ!ヒロトシ」
「そうですわ!そうすれば、いつでも会う事が出来ますし」

「それはないかな」

「何でだ?」

「俺は田舎でのんびりしたいのが正直な感想だ。それに、何やかんやと言っても俺がミトンの町が気に入っているからね」

「そうか……残念だな」
「王都の方が人は多いからいろいろ便利だぞ」

「そうだな……ははっ」

 ヒロトシにとったらどこでも不便さは同じだった。便利という事では地球での経験に勝るものではないからだ。そのため、ヒロトシはハボリムの提案には愛想笑いをしていた。その間、ビアンカはマイペースで、ドラゴンの姿に戻りヒロトシの膝の上で眠っていたのだ。

「まあ、それもまた良い。それより、まさかドラゴンをテイムするとはおもわなかったよ」

「本当だな。これでテイムのスキルも戦闘で役に立つかもしれませんね」

「あ~、それは止めておいた方がいいかもしれませんね」

「なぜだ?魔物をテイムできれば、魔物を従えれるんだぞ?」
「うむ!こんなに有効性のあるスキルはあるまい」

「では、どうやってテイムするのですか?俺は、今回ビアンカが話しかけてくれたから、偶然テイムできたにすぎないんですよ」

「「あっ……」」
「な、なるほど……大人しい動物だからこそテイムできるが、魔物をテイムしている間、大人しくしている訳はないな……」

「そういう事です。仮に成功したとしてもゴブリンが精一杯だと思いますよ」

 ヒロトシが言う事が正解だった。まず生け捕りにして、魔物の額に手を置く事をしないと、テイムは成功しないからだ。魔物が大人しくしているとは到底思えないのだ。

「確かにゴブリンを手なずけても、荷物持ちぐらいしか役に立たないかもしれないな……」

「強力な魔物は魅力的ですけどね……そうなると犠牲者が増えそうですわ」

「そういうことですね。テイムはやはり動物までですよ」

「「「残念だ(ですわ)……」」」

「しかし、このケーキという菓子は本当に美味しいな。王都にも店を開かぬか?」

「ホント、久しぶりに口にしましたけど美味しいですわ」

「なあ、ヒロトシ?サンライトの2号店を王都に開かぬか?」

「もう、俺の手はいっぱいいっぱいですよ。そこまで余裕はないです」

「店長を決めて雇えばいいじゃないか?商会はみんなそうしているだろ?」

「まあ、それもそうなんですが……広げる事が出来ない理由は砂糖の量です。王都に売り出すまでの入荷がありませんからね」

「確かに砂糖は貴重だからな……しかし、砂糖豆をどこから入荷しているのだ?」

「それは言えませんよ。仕入れ先は商人にとって命ですからね」

「そ、そうか……」

「本当に残念ですわ……」

「それで、ヒロトシはいつまで王都に滞在するつもりだ?」

「ああ。明日にでも出るつもりですよ」

「そんなに急がなくとも良いではないか?」

「留守番しているのがうるさいのでね。早く顔を見せてやらないと安心しない人間ばかりなんですよ」

「ほんと、ヒロトシには驚かされる事ばかりだ。奴隷にそこまで好かれるなんて聞いた事ない」

「まあ、俺はあいつ等を奴隷と思っていませんからね」

「そうだったな。変な事を言って悪かった」

「いえいえ」

 ヒロトシは、そう言いながらも王都にサンライトの2号店を開いてもいいかなと思っていた。ただ、そうなるとリコールを利用した魔道具の開発をしないといけないと思っていた。
 そして、その日は遅くまでローベルグとの会話を楽しむヒロトシ達だった。

 そして、次の日ヒロトシはビアンカと一緒にトラックに乗り込み王都を出発した。当然ローベルグ達は見送りに来ていた。

「又、いつでも王都に遊びに来てくれ」

「はい!又来たいと思います」

 ハボリムとティアナも、笑顔で見送ってくれて握手をした。二人は別れ際も王都に住んでほしいと言っていたが、丁寧にお断りをいれた。

「それじゃ皆さんお元気で!」

「ああ。又絶対に遊びに来てくれ」

「はい。それじゃ失礼します」

 ヒロトシはトラックを走らせた。すると、ビアンカは助手席ではしゃいでいた。

『ヒロトシ!これからどこに行くの?』

「俺の住む村にだよ。しかし、申し訳ないが少しだけでいいから宿舎に入ってほしいけどいいか?」

『あの何もないとこに?』

「このままこのトラックで行くと1週間かかっちまうんだよ。少しだけでいいからさ?」

『入らないと駄目?』

「じゃないと、一緒に行けないからな……」

『じゃあ、少しだけ我慢する』

「ありがとな。向こうに着いたらすぐにみんなと会わすし、新しい事ばかりだぞ」

『そっか!それは楽しみだね』

「ビアンカに向こうではどんなことをやってもらうか考えるから楽しみにしていてくれよ」

『わかった』

 ヒロトシは、ある程度距離を走行して、人通りがなくなってからトラックから降りて、ビアンカには厩舎に入って貰った。
 そして、シュガー村まで瞬間移動をした。ヒロトシの姿を見た村の人間はヒロトシの帰還を歓迎した。

「おかえりなさいませ」

「ただいま」

「向こうではいかがでした?」

「ちょっと大変なことがあってな」

「なにかあったのですか?」

「うん。新しい家族が増える事になった」

「でも、旦那様しか……」

 ヒロトシは厩舎をだし、ビアンカをみんなに紹介した。

「「「「「「ド、ドラゴン?」」」」」」」

「ああ、白竜のビアンカだ。みんなも仲良くしてあげてくれ」

 ビアンカは、ヒロトシの後ろに隠れてしまい、ぴょこっと顔だけだした。

「ほら。お前達がいきなり大声を出すからビックリしちゃっただろ?」

「ビアンカ?大丈夫だから、みんなに挨拶をしな」

 すると、ビアンカは隠れながら挨拶をした。

『ビアンカです。生まれたばかりで何もわからないけどよろしくです』

「「「「「きゃあああああ!可愛い!」」」」」」

 女性達は、その愛くるしい姿に大声を出した。ビアンカはその声に警戒を解いた。大きな声だったが、自分を受け入れてくれるのが感じ取れたからだ。

「それにしてもご主人様……とんでもないものを拾ってきましたね?」

「なんだユリア?ビアンカの事を知っているのか?」

「いえ……この子は白龍の子ですよね?」

「ああ見たまま白竜だな……」

「違いますよ……この子は叡智龍の一匹ですよ。ご主人様が言うのはドラゴンの事で魔物の部類に入りますが、多分この子は太古の昔から存在し続ける叡智龍の方ですよ」

「太古の昔って、この子は生まれた……あっ!」

「やっぱり何か思い当たる事でも?」

「ビアンカは竜水晶を持っている……そこに知識が詰まっているみたいなんだ」

「やっぱりそうですか?」

「ユリアは、何でそんなにビアンカの事を知っているんだ?」

「知りませんよ。ただ、あたしの曾曾おばあちゃんに聞いたことがあるのです」

 ユリアの説明では、曾曾おばあちゃんから聞いたもので、ドラゴンの中には人の言葉を話すドラゴンがいて、そういったドラゴンは叡智龍と言われていた。
 そして、ドラゴンの寿命は永遠と言われていたが、それでも年は取り肉体は衰えるそうだ。それを克服したのが輪廻転生である。
 どうするのか全く分からないが生まれかわるのである。人間には知らない魔法で【リーンカネーション】がある。それを唱えると肉体は生まれる前にまで時間を遡る事ができ、ビアンカの場合、卵まで時間を遡ることになるのだ。そして、生まれかわる事になる。
 そして、魔法をかける前にビアンカはその知識を体内にある竜水晶へと封印して置き、徐々にその記憶を思い出すということになる。これを繰り返し、太古の時代から生き続けることができるのだ。



 補足であるが、ヒロトシも記憶を保存して置けるものが出来た場合、魔道スキルが5レベルとなれば同じ事が出来るようになる。それを可能にするのが時空魔法である。




 この話をユリアとしている間に、ビアンカはその愛くるしい姿で女性達の人気者になっていた。ここまで歓迎されてビアンカも笑顔となっていた。

「それでですね。このビアンカには凄い異名を持っていましてですね」

「異名って何だ?」

「幸運の龍です。この龍がいるとその土地には幸運が舞い込むと言う言い伝えがあり、エルフ国では世界樹を御神木幸運の龍を守り神とされていたのですよ」

「それはほんとうか?」

「まあ、白龍に関しては曾曾おばあちゃんより昔の時代ですけどね。今は世界樹がその役目を担っています」

 エルフが言う昔ってどれくらい昔の事なんだと、ヒロトシは冷や汗をかいた。とにかくビアンカが竜と思っていたが龍だったことに驚きを隠せなかったが、ビアンカ本人はもうマイン達に頬擦りされたりして嬉しそうにしていた。



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