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第4章 魔道スキルと研磨スキル
32話 通信機
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ミトンの町は、壮絶な自然災害に見舞われた。これはシュガーの村でも揺れたことで相当大きなものとして認知されていた。
「なんだ?地震か?」
「こんな場所で揺れるなんて……」
「ご主人様は大丈夫なんだろうか?」
「しかし、私たちだけでミトンの町には行けないわ」
そう不便なのはこう言った時に、連絡手段がない事である。王国内ならば手紙等の連絡は出来るが、シュガーの村に来れるのは唯一ヒロトシだけだ。こういう時、村の人間は教会でヒロトシの無事を祈る事しか出来ないでいた。
その頃、ヒロトシもようやく救助作業を終えて、㋪美研に戻ってこれたばかりだった。冒険者ギルドでは労いの食事のお誘いを受けていたが、家の様子が気になっていたので断った。
ヒロトシが家に帰ると、家のなかはむちゃくちゃになっており、マイン達が忙しなく動いていて、家の掃除をしていた。
「みんな、やっと終わったよ」
「「「「「「ご主人様!」」」」」」」」
「旦那様、おかえりなさいませ。よくご無事で」
「ああ。まさか、地震が起きるとは思いもしなかったよ。それで怪我をした人間はいないか?」
「ええ全員……いえ、10名程犠牲者が出ましたが、それ以外は旦那様に治してもらいましたのでもう大丈夫です」
「その10名の亡骸は?」
「部屋で寝かせてあります」
ヒロトシは、その犠牲となった10人が安置されている部屋に行き手を合わせた。
「なあ、セバス?」
「なんでしょうか?」
「この世界に死者蘇生なんていう魔法は存在するのか?」
「旦那様ならそういうと思いましたが、そんな魔法見たことも聞いた事もありませんね……多分国王陛下ですら聞いたことはないでしょう……」
国王のローベルグでも、長い間冒険者をして色んなレアなものを手に入れていたが、死者蘇生となるとリッチのような魂を護符に移し、念入りに準備したうえで、死んでも生き返る禁忌のような魔法しか存在は確認していない。
後は魔王スルトが用いたクローンである。肉体を10gを用いてクローンを作り、予備の肉体を保管する方法だ。
この魔法をかける事で、冒険や不慮の事故に遭った時、死んでしまうと魂が一瞬でクローンの肉体に戻り生き返る方法だ。これは、ヒロトシも確認した訳ではないので、魔王スルトが生き返っているとは今だ夢にも思っていない。
後、頼みの綱となるのは、ローベルグの元パーティーであるクレリックの職に就いていたエルフ族の仲間だが、現在行方知れずになっていて、連絡が取れない状況である。
ローベルグのような人間と同じパーティーの聖職者なら、ひょっとしたらそういう魔法の存在を知っているかもしれないのだが、現在連絡が取れないのではどうしようもない事だ。
「やっぱり蘇生は無理か……」
「常識的に考えれば無理としか……ただ、今までの旦那様のやってきた経験で申しますと、これからの未来にひょっとしたらという期待を持ってしまう私もいます」
「そ、そうか……」
「根拠を聞かれたら困りますが」
セバスはそう言って、苦笑いを浮かべた。そして、ヒロトシはその10人を埋葬はせず、インベントリに収納した。この中では時間が停止しているので遺体も腐らずそのまま保管できるからだ。この先の未来に、ヒロトシが死者蘇生の方法を見つけれる事を祈る事しか出来なかった。
そして、次の日ヒロトシはシュガーの村に向かった。こっちの方の被害が心配だったからだ。しかし、シュガー村に着くと村人全員がヒロトシが来たことで安心し安堵していた。
「ご主人様!大丈夫でしたか?」
「怪我はしたが、命に問題はないよ。それよりお前達は大丈夫だったか?怪我人はいなかったか?」
「多少怪我をした人間もいましたが、ご主人様が万が一の為にポーションを補充してくれているので大丈夫でした」
「それにしても、凄かったよ。ミトンの町は倒壊した建物も多数あって、稀に見る災害だった」
「それで、他の人達は?」
「ああ……孤児院の子供達にも犠牲者が……」
それを聞いた村の人間は悲しそうな顔をした。
「ここは倒壊はしていないよな?」
この村の家は全部、魔の森から伐採した材木でとても丈夫な材料で作られているので問題はなかった。多少タンスが倒れたりしたぐらいで全員が無事だったのだ。
「旦那あ!無事で何よりだ!早速これを見てくれ!」
「ノーザンこれはなんだ?」
ノーザンが持ってきたのは、棒にとげとげが付いていて、2本の棒が鎖でつながれた武器を持ってきたのだ。
「新しい武器を考えたんだ。ヌンチャクって言うんだぜ」
「ったくお前は!何を考えているんだ。こんな武器誰が使うんだよ!」
ヒロトシはいくら言っても分からないノーザンの頭を叩いた。
「痛えぇ!なにすんだよ……」
その様子を見て、村の人間は大笑いをした。
「ノーザン……だから言ったでしょ?ご主人様の言う通りに、客のニーズを考えなさいって」
今は、アイリとオリビアがこの村に護衛の派遣に来ていた。その際、アイリは何度もノーザンに、その武器は止めておけとアドバイスしていた。
「いい武器だと思うんだけどな……」
「ったく、お前は今回の地震でも生き残っただろうな」
「俺は、体は丈夫に出来ているからよう、心配するな」
「誰もお前なんか心配なんかしてねえよ」
「ひ、ひでぇ……」
ヒロトシの説明に、みんなが又大笑いをしたのだった。
「それにしても、ノーザンは放っておいてご主人様に相談があるのですがよろしいですか?」
ノーザンを見ると、ブチブチ文句を言いながら工房に帰っていったようだ。
「相談って何だ?」
「今回のような時です。わたし達はご主人様に何かあっても神に祈る事しか出来ませんでした。無理を承知でのお願いなのですが、町間で伝書鳩のような連絡手段をここにもお願いしたいのです」
「ああ。それに関しては、俺も同じような事を考えていたところだ」
「本当ですか?」
「ここに来るまで俺も心配でしょうがなかったからな。ちょっと待ってくれ。なんかいい方法を考えてみるよ」
それを聞いて、ここにいた村人は歓声を上げた。
「まあ、今回はこの村はさほど被害はなかったからよかったよ。カエデさんも無事で何よりだし、後の事はよろしく頼むぞ」
「「「「「わかりました」」」」」」
ヒロトシは、シュガー村の安全を確認してミトンの町へと帰還した。そして、今回の地震で新たな問題を見つけたヒロトシは連絡手段と別の事で頭を悩ませることになった。
ミトンの町に戻り、㋪美研の後片づけを早急に終わらせ、早速仕事に取り掛かる事にした。今回、ヒロトシが作った魔道具は通信機である。魔道砲のようなパラボラアンテナを利用し風の魔石を使ったもので、魔石にウィンドーボイスを付与してみた。
ウィンドーボイスは、遠くにいる人間に声を届ける魔法でそれを利用してみたのだ。そして、その声を受信するために、もう一方の受信機に風の魔石に、声が届く様にした。メンテナンスも手軽で傘の部分は、魔道砲の様に巨大なものではなく小さいもので、これなら研磨作業も簡単である。
パラボラアンテナの中心に、風の魔石を設置して声を飛ばすのだ。これは拡声器の様に大きな声を出すわけではなく、言葉を魔力に返還しその魔力を受信するものである。そして、受信した声を届けるものだ。
こうして、今回の災害で問題点となった、シュガー村との連絡手段が完成して、ヒロトシはすぐさまシュガー村にこの通信機を設置したのだった。
「本当にこれで、ミトンの町にいるご主人様とお話が出来るのですか?」
「ああ、大丈夫だよ。このボタンを押してみな。これが呼び出し音となる」
ボタンを押すと、セバスの声が聞こえたのだ。
「こちら、ミトンの町セバスです。成功のようですね」
「本当にセバスの声だ!」
ここにいたすべての人間が驚きを隠せないでいた。
「セバス、こっちの声は聞こえるか?」
「旦那様、ちゃんと聞こえます。これは物凄い発明ですよ!」
「そんなことはないよ。ギルドにも万が一の場合同じようなものがあるだろ?」
「そんな事はありませんよ……私も貴族様にお仕えしてた時に一度拝見したことがありますが、こちらの方が断然よく聞こえますからね」
「そ、そうか。なら良かったよ。じゃあ通信を切るからそちらの方よろしくな」
「はい!お帰りをお待ちしております」
そう言ったセバスは弾んた声で通信を切った。
「何かあった場合、これで通信してくれ。お前達もこれで今回のことがあっても心配はないだろ?」
「はい。ありがとうございます」
こうして、シュガー村との連絡手段を得たヒロトシは安心して、ミトンの町へと帰還していった。
「なんだ?地震か?」
「こんな場所で揺れるなんて……」
「ご主人様は大丈夫なんだろうか?」
「しかし、私たちだけでミトンの町には行けないわ」
そう不便なのはこう言った時に、連絡手段がない事である。王国内ならば手紙等の連絡は出来るが、シュガーの村に来れるのは唯一ヒロトシだけだ。こういう時、村の人間は教会でヒロトシの無事を祈る事しか出来ないでいた。
その頃、ヒロトシもようやく救助作業を終えて、㋪美研に戻ってこれたばかりだった。冒険者ギルドでは労いの食事のお誘いを受けていたが、家の様子が気になっていたので断った。
ヒロトシが家に帰ると、家のなかはむちゃくちゃになっており、マイン達が忙しなく動いていて、家の掃除をしていた。
「みんな、やっと終わったよ」
「「「「「「ご主人様!」」」」」」」」
「旦那様、おかえりなさいませ。よくご無事で」
「ああ。まさか、地震が起きるとは思いもしなかったよ。それで怪我をした人間はいないか?」
「ええ全員……いえ、10名程犠牲者が出ましたが、それ以外は旦那様に治してもらいましたのでもう大丈夫です」
「その10名の亡骸は?」
「部屋で寝かせてあります」
ヒロトシは、その犠牲となった10人が安置されている部屋に行き手を合わせた。
「なあ、セバス?」
「なんでしょうか?」
「この世界に死者蘇生なんていう魔法は存在するのか?」
「旦那様ならそういうと思いましたが、そんな魔法見たことも聞いた事もありませんね……多分国王陛下ですら聞いたことはないでしょう……」
国王のローベルグでも、長い間冒険者をして色んなレアなものを手に入れていたが、死者蘇生となるとリッチのような魂を護符に移し、念入りに準備したうえで、死んでも生き返る禁忌のような魔法しか存在は確認していない。
後は魔王スルトが用いたクローンである。肉体を10gを用いてクローンを作り、予備の肉体を保管する方法だ。
この魔法をかける事で、冒険や不慮の事故に遭った時、死んでしまうと魂が一瞬でクローンの肉体に戻り生き返る方法だ。これは、ヒロトシも確認した訳ではないので、魔王スルトが生き返っているとは今だ夢にも思っていない。
後、頼みの綱となるのは、ローベルグの元パーティーであるクレリックの職に就いていたエルフ族の仲間だが、現在行方知れずになっていて、連絡が取れない状況である。
ローベルグのような人間と同じパーティーの聖職者なら、ひょっとしたらそういう魔法の存在を知っているかもしれないのだが、現在連絡が取れないのではどうしようもない事だ。
「やっぱり蘇生は無理か……」
「常識的に考えれば無理としか……ただ、今までの旦那様のやってきた経験で申しますと、これからの未来にひょっとしたらという期待を持ってしまう私もいます」
「そ、そうか……」
「根拠を聞かれたら困りますが」
セバスはそう言って、苦笑いを浮かべた。そして、ヒロトシはその10人を埋葬はせず、インベントリに収納した。この中では時間が停止しているので遺体も腐らずそのまま保管できるからだ。この先の未来に、ヒロトシが死者蘇生の方法を見つけれる事を祈る事しか出来なかった。
そして、次の日ヒロトシはシュガーの村に向かった。こっちの方の被害が心配だったからだ。しかし、シュガー村に着くと村人全員がヒロトシが来たことで安心し安堵していた。
「ご主人様!大丈夫でしたか?」
「怪我はしたが、命に問題はないよ。それよりお前達は大丈夫だったか?怪我人はいなかったか?」
「多少怪我をした人間もいましたが、ご主人様が万が一の為にポーションを補充してくれているので大丈夫でした」
「それにしても、凄かったよ。ミトンの町は倒壊した建物も多数あって、稀に見る災害だった」
「それで、他の人達は?」
「ああ……孤児院の子供達にも犠牲者が……」
それを聞いた村の人間は悲しそうな顔をした。
「ここは倒壊はしていないよな?」
この村の家は全部、魔の森から伐採した材木でとても丈夫な材料で作られているので問題はなかった。多少タンスが倒れたりしたぐらいで全員が無事だったのだ。
「旦那あ!無事で何よりだ!早速これを見てくれ!」
「ノーザンこれはなんだ?」
ノーザンが持ってきたのは、棒にとげとげが付いていて、2本の棒が鎖でつながれた武器を持ってきたのだ。
「新しい武器を考えたんだ。ヌンチャクって言うんだぜ」
「ったくお前は!何を考えているんだ。こんな武器誰が使うんだよ!」
ヒロトシはいくら言っても分からないノーザンの頭を叩いた。
「痛えぇ!なにすんだよ……」
その様子を見て、村の人間は大笑いをした。
「ノーザン……だから言ったでしょ?ご主人様の言う通りに、客のニーズを考えなさいって」
今は、アイリとオリビアがこの村に護衛の派遣に来ていた。その際、アイリは何度もノーザンに、その武器は止めておけとアドバイスしていた。
「いい武器だと思うんだけどな……」
「ったく、お前は今回の地震でも生き残っただろうな」
「俺は、体は丈夫に出来ているからよう、心配するな」
「誰もお前なんか心配なんかしてねえよ」
「ひ、ひでぇ……」
ヒロトシの説明に、みんなが又大笑いをしたのだった。
「それにしても、ノーザンは放っておいてご主人様に相談があるのですがよろしいですか?」
ノーザンを見ると、ブチブチ文句を言いながら工房に帰っていったようだ。
「相談って何だ?」
「今回のような時です。わたし達はご主人様に何かあっても神に祈る事しか出来ませんでした。無理を承知でのお願いなのですが、町間で伝書鳩のような連絡手段をここにもお願いしたいのです」
「ああ。それに関しては、俺も同じような事を考えていたところだ」
「本当ですか?」
「ここに来るまで俺も心配でしょうがなかったからな。ちょっと待ってくれ。なんかいい方法を考えてみるよ」
それを聞いて、ここにいた村人は歓声を上げた。
「まあ、今回はこの村はさほど被害はなかったからよかったよ。カエデさんも無事で何よりだし、後の事はよろしく頼むぞ」
「「「「「わかりました」」」」」」
ヒロトシは、シュガー村の安全を確認してミトンの町へと帰還した。そして、今回の地震で新たな問題を見つけたヒロトシは連絡手段と別の事で頭を悩ませることになった。
ミトンの町に戻り、㋪美研の後片づけを早急に終わらせ、早速仕事に取り掛かる事にした。今回、ヒロトシが作った魔道具は通信機である。魔道砲のようなパラボラアンテナを利用し風の魔石を使ったもので、魔石にウィンドーボイスを付与してみた。
ウィンドーボイスは、遠くにいる人間に声を届ける魔法でそれを利用してみたのだ。そして、その声を受信するために、もう一方の受信機に風の魔石に、声が届く様にした。メンテナンスも手軽で傘の部分は、魔道砲の様に巨大なものではなく小さいもので、これなら研磨作業も簡単である。
パラボラアンテナの中心に、風の魔石を設置して声を飛ばすのだ。これは拡声器の様に大きな声を出すわけではなく、言葉を魔力に返還しその魔力を受信するものである。そして、受信した声を届けるものだ。
こうして、今回の災害で問題点となった、シュガー村との連絡手段が完成して、ヒロトシはすぐさまシュガー村にこの通信機を設置したのだった。
「本当にこれで、ミトンの町にいるご主人様とお話が出来るのですか?」
「ああ、大丈夫だよ。このボタンを押してみな。これが呼び出し音となる」
ボタンを押すと、セバスの声が聞こえたのだ。
「こちら、ミトンの町セバスです。成功のようですね」
「本当にセバスの声だ!」
ここにいたすべての人間が驚きを隠せないでいた。
「セバス、こっちの声は聞こえるか?」
「旦那様、ちゃんと聞こえます。これは物凄い発明ですよ!」
「そんなことはないよ。ギルドにも万が一の場合同じようなものがあるだろ?」
「そんな事はありませんよ……私も貴族様にお仕えしてた時に一度拝見したことがありますが、こちらの方が断然よく聞こえますからね」
「そ、そうか。なら良かったよ。じゃあ通信を切るからそちらの方よろしくな」
「はい!お帰りをお待ちしております」
そう言ったセバスは弾んた声で通信を切った。
「何かあった場合、これで通信してくれ。お前達もこれで今回のことがあっても心配はないだろ?」
「はい。ありがとうございます」
こうして、シュガー村との連絡手段を得たヒロトシは安心して、ミトンの町へと帰還していった。
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