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第4章 魔道スキルと研磨スキル
29話 タルデュースとレートンの逮捕
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それから数日し、生産ギルドミトン支部は、オーラン支部に㋪美研のノーマル武器を持って契約を取りに行った。
「これはこれは、ミトン支部のギルドマスター自ら訪問なさるとはどういうことでしょうか?」
「そんな丁寧な言葉はいらんよ。フェイバー」
「なんだよ。せっかく丁寧に迎え入れているつもりなのに」
「お前との付き合いは、もう半世紀以上になるんだぞ。今更そんなのいらんわ」
「そうだよな。小さいころは近くの川に行って、親によく怒られたものだ。あの頃が懐かしいよ」
「なんだ?そんな感傷的になりおって」
「そりゃなりたくもなるさ。お前の町にはあの英雄様がいるんだろ?本当に羨ましいぜ。俺の町なんか鍛冶師がどんどん少なくなっている状況なんだぞ」
「ああ、聞いているよ。領主様とはどう話し合っているんだ?」
「証拠は殆どそろっているのだが、全く打開策が見つからん……これもレートンのバックに知恵をつけた者がいるらしいのだ。今や、鍛冶界わいはレートンが幅を利かせているよ」
「生産ギルドで何とかできないのか?」
「あいつを追放したら、この生産ギルドは大打撃だ。あいつからの武器が支えていると言っても過言ではない」
「そうか……ヒロトシ様の言った通りだな」
「何でそこで英雄様の名前が出てくるんだ?」
「今回、わしがここまで来たのはオーラン支部に武器を売りに来たからだよ」
「今更武器を?」
「ああ。それも㋪美研の武器をだ。これを見てくれないか?」
「しかし、㋪の武器は今の俺達には高価過ぎて……」
「いや、ノーマル武器だよ」
「なんだこれは⁉」
「気づかないか?これはあの刀のレシピで作られたロングソードやダガーだよ。これをお前んとこに卸そうじゃないか?そうしたらどうなる?」
「ほ、本当に良いのか?」
「俺とお前の仲じゃないか。それと言っておくが、こっちの方が威力は大きいし、使い慣れた武器が揃っている。冒険者はこちらの方に向くのは間違いないぞ」
「た、確かに……コイツは凄い……でも、なんで英雄様が?」
「お前も知っていると思うが、オーランの領主様はヒロトシ様にダンジョン前の屑石の処理を依頼していただろ?」
「それでその時に?」
「ああ……その時に愚痴に付き合っていたらしく、相談された?らしい」
「この武器がオーランに卸されれば、あの異常ともいえる価格が元に戻せるよ……本当にありがとう!」
「ミトン支部が困った時は助けてくれよ」
「ったく……相変らずちゃっかりしてやがるな」
「まあ、そう言うな。お前との仲だ。仲良くやっていこうじゃないか」
「わかったよ。お前には敵わんよ」
ロドンとフェイバーは、武器の前で笑顔で話に花を咲かせていた。そして、持ってきていた武器は生産ギルドオーラン支部から販売される事になり、これはレートンがギリギリの値段まで下げた値段より、少し高い値段で販売される事になった。素材が青鉱石で製作されていることもあり妥当の値段だった。
これにはレートンが慌てた。そして、タルデュースの屋敷に駆けこむことになる。
「タ、タルデュース様!大変でございます」
レートンは、屋敷に案内され客室で待っていて、タルデュースが部屋に入ってくると同時に大声を出していた。
「なんだ?騒がしいぞ!」
「そ、それが……生産ギルドから新しい武器が販売されました……」
「それがどうしたと言うのだ?今更、生産ギルドから売り出されようが意味はないだろう?」
「そ、それが刀と同じレシピで、いえ……それを洗練させた、切れ味の鋭いロングソードやダガーが販売されたのです」
「ば、バカな‼」
タルデュースはその説明に、顔がドンドン真っ赤になりテーブルを拳で叩いた。
「もう、あの武器は売れないです……」
「馬鹿な事を……価格は高いがいい武器ではあるんだ」
「それが……生産ギルドの武器はうちより性能がよく、その上武器の種類が豊富なのです」
「ばかな、あのレシピ以上の物が?」
「そして、価格も十分抑えられていて、他の鍛冶士達に迷惑が掛からないような値段設定に……つまり、あの武器の性能に対して価格設定をすると、うちの武器を買うのならあちらの武器を買った方が断然いいと……」
「だったら、お前もあのレシピでロングソードを作ればいいじゃないか?」
「そのような事をしても、基本的にあちらの方が切れ味が鋭く攻撃力があるのです……どちらにしても売れるとは思えないのですが……」
「ぐう……なんてこった!これからもっと稼いで、上級貴族に賄賂を贈り便宜を図って貰うはずだったのに……全てパーではないか」
その頃、レートンの工場には、領主直属の兵士が乗り込んでいた。もうレートンやタルデュースに遠慮することが無いからだ。
「な、なんで、兵士がこの工場に?」
「この工場は不正の疑いがあり、責任者レートン出頭せよ!」
工場で働いていた人間、鍛冶師達は動けなくなっていた。
「責任者のレートン様はここにはいらっしゃいません」
「どこに行ったか分かるか?」
兵士達は見当がついていたが、証言を得る為にわざと従業員に聞いていた。
「そ、それが……」
「どうした?はっきり言わぬか」
「どこに行ったか知りませんが、貴族様のお屋敷にと思うのですが……」
鍛冶師達には、その貴族の正体は誰だかばらしてはいなくて、本当に知らないでいた。しかし、時おり訪問してくる人間の雰囲気で、貴族だと思っていた。
「すぐに帳簿を!」
兵士はすぐに店の帳簿を確保した。するとそこには、タルデュースの名前が何回も出てきたのだ。交際費として計上されているが、あまりの高額費用に驚きびっくりするほどだった。
「やはりタルデュース準男爵が……これは賄賂だな……」
「お前達はここの者を捕らえよ!そして、これらの帳簿を証拠物件として押収。わかったな」
「「「「「「はっ!」」」」」」」
「第1第2部隊は、今からタルデュース準男爵邸に向かう!」
「「「「「分かりました!」」」」」
そして、兵士達の行動は早かった。すぐさまタルデュースの屋敷に突入を掛けたのだった。
「タルデュース!賄賂の疑いがあり兵舎まで同行してもらおう!」
「ここをどこだと思っておる!貴族の屋敷であるぞ。控えろ!」
「レートンに知恵を授け、この町の鍛冶師を排除したことは明白である!そのせいで町の経済は落ち込んだ罪は償ってもらうぞ」
「馬鹿な事を!町の経済が落ち込んだのは領主が無能だっただけだ!儂のせいにするでない!」
「問答無用!レートン共々ひっ捕らえよ!」
「無礼者!離さぬか!」
「ひぃ~~~!」
兵士達に、タルデュースが敵う訳もなく、あっという間に確保されてしまった。その際終始タルデュースはわめき散らし、レートンは抵抗もせず静かに縄についていた。
そして、兵舎では形だけの事情聴取が行われていた。
「生産ギルドから新しい武器が出ない時は、自分達が困るから黙認していた癖に!」
「黙れ!」
「自分達に都合に都合がよくなるものが出てきたら、わし等を逮捕するのか!この卑怯者共が!」
「黙れと言っておる!お前には賄賂を受け取った罪状で逮捕しているのだ!このタイミングは証拠が固まったからに過ぎない!」
「馬鹿を申せ!そんなタイミングよく証拠が揃うわけなかろう!」
「ふっ……何をどういおうが、お主はもう没落する道が決まっておる。証拠が揃っておるのだからな」
「ち、ちくしょう!」
「領主様もやっと肩の荷が下りるというものだ」
「やはり……」
「おっと!口が滑ってしまった……だが、これでやっと町の経済は元に戻るというものよ」
タルデュースは、何もできないまま証拠を押さえられ、財産は没収家名は取り潰される事になる。一族は全員町の経済を陥れたと言う事で奴隷堕ちとなる。
一方、レートンはタルデュースから知恵を貰い、数多くの鍛冶師のレシピを奪い、ノーザンの様に奴隷に落としてきた罪に問われた。
そして、その売り上げの一部をタルデュースに賄賂として、金を渡した罪に問われた。
「レートン。貴様は数多くの罪のない鍛冶師達を奴隷に落としてきた。それに間違いはないな?」
「そ、それは……」
「証言なら揃っているから嘘を言っても無駄だ」
奴隷商には、レートンに嵌められて店を乗っ取られたという証言が届いていた。それだけではなく、従業員の鍛冶師や受付にいた女性達からは無理をさせて、借金を無理やり作らされて奴隷に落とされたと言う証言も出ていた。
「あいつら……ペラペラとしゃべりやがって……」
「今更そんな事を言ってももう遅い。お前は鉱山送りとなる!」
「そ、そんな‼」
「そこで死ぬまで働き続けるんだ」
「ちょ、ちょっと待ってください!俺は、タルデュースにそそのかされて言いなりになっていただけで……」
「間違っていると思っていて、それに賛同をしたのは誰だ?今まで罪のない鍛冶師や従業員が奴隷に落とされておるのだぞ?お前がその立場になろうとしたら、助けてくれでは筋が通らぬだろう」
「そ、それは……」
「それに何を言っても無駄だよ。お前にはこれから地獄を見てもらう。それだけの事をお前はやってきたのだ!」
団長の言葉に、レートンは肩を落として何も言えずそのまま牢屋に入れられた。そして、後日領主の命令で鉱山送りとなってしまったのだった。
「これはこれは、ミトン支部のギルドマスター自ら訪問なさるとはどういうことでしょうか?」
「そんな丁寧な言葉はいらんよ。フェイバー」
「なんだよ。せっかく丁寧に迎え入れているつもりなのに」
「お前との付き合いは、もう半世紀以上になるんだぞ。今更そんなのいらんわ」
「そうだよな。小さいころは近くの川に行って、親によく怒られたものだ。あの頃が懐かしいよ」
「なんだ?そんな感傷的になりおって」
「そりゃなりたくもなるさ。お前の町にはあの英雄様がいるんだろ?本当に羨ましいぜ。俺の町なんか鍛冶師がどんどん少なくなっている状況なんだぞ」
「ああ、聞いているよ。領主様とはどう話し合っているんだ?」
「証拠は殆どそろっているのだが、全く打開策が見つからん……これもレートンのバックに知恵をつけた者がいるらしいのだ。今や、鍛冶界わいはレートンが幅を利かせているよ」
「生産ギルドで何とかできないのか?」
「あいつを追放したら、この生産ギルドは大打撃だ。あいつからの武器が支えていると言っても過言ではない」
「そうか……ヒロトシ様の言った通りだな」
「何でそこで英雄様の名前が出てくるんだ?」
「今回、わしがここまで来たのはオーラン支部に武器を売りに来たからだよ」
「今更武器を?」
「ああ。それも㋪美研の武器をだ。これを見てくれないか?」
「しかし、㋪の武器は今の俺達には高価過ぎて……」
「いや、ノーマル武器だよ」
「なんだこれは⁉」
「気づかないか?これはあの刀のレシピで作られたロングソードやダガーだよ。これをお前んとこに卸そうじゃないか?そうしたらどうなる?」
「ほ、本当に良いのか?」
「俺とお前の仲じゃないか。それと言っておくが、こっちの方が威力は大きいし、使い慣れた武器が揃っている。冒険者はこちらの方に向くのは間違いないぞ」
「た、確かに……コイツは凄い……でも、なんで英雄様が?」
「お前も知っていると思うが、オーランの領主様はヒロトシ様にダンジョン前の屑石の処理を依頼していただろ?」
「それでその時に?」
「ああ……その時に愚痴に付き合っていたらしく、相談された?らしい」
「この武器がオーランに卸されれば、あの異常ともいえる価格が元に戻せるよ……本当にありがとう!」
「ミトン支部が困った時は助けてくれよ」
「ったく……相変らずちゃっかりしてやがるな」
「まあ、そう言うな。お前との仲だ。仲良くやっていこうじゃないか」
「わかったよ。お前には敵わんよ」
ロドンとフェイバーは、武器の前で笑顔で話に花を咲かせていた。そして、持ってきていた武器は生産ギルドオーラン支部から販売される事になり、これはレートンがギリギリの値段まで下げた値段より、少し高い値段で販売される事になった。素材が青鉱石で製作されていることもあり妥当の値段だった。
これにはレートンが慌てた。そして、タルデュースの屋敷に駆けこむことになる。
「タ、タルデュース様!大変でございます」
レートンは、屋敷に案内され客室で待っていて、タルデュースが部屋に入ってくると同時に大声を出していた。
「なんだ?騒がしいぞ!」
「そ、それが……生産ギルドから新しい武器が販売されました……」
「それがどうしたと言うのだ?今更、生産ギルドから売り出されようが意味はないだろう?」
「そ、それが刀と同じレシピで、いえ……それを洗練させた、切れ味の鋭いロングソードやダガーが販売されたのです」
「ば、バカな‼」
タルデュースはその説明に、顔がドンドン真っ赤になりテーブルを拳で叩いた。
「もう、あの武器は売れないです……」
「馬鹿な事を……価格は高いがいい武器ではあるんだ」
「それが……生産ギルドの武器はうちより性能がよく、その上武器の種類が豊富なのです」
「ばかな、あのレシピ以上の物が?」
「そして、価格も十分抑えられていて、他の鍛冶士達に迷惑が掛からないような値段設定に……つまり、あの武器の性能に対して価格設定をすると、うちの武器を買うのならあちらの武器を買った方が断然いいと……」
「だったら、お前もあのレシピでロングソードを作ればいいじゃないか?」
「そのような事をしても、基本的にあちらの方が切れ味が鋭く攻撃力があるのです……どちらにしても売れるとは思えないのですが……」
「ぐう……なんてこった!これからもっと稼いで、上級貴族に賄賂を贈り便宜を図って貰うはずだったのに……全てパーではないか」
その頃、レートンの工場には、領主直属の兵士が乗り込んでいた。もうレートンやタルデュースに遠慮することが無いからだ。
「な、なんで、兵士がこの工場に?」
「この工場は不正の疑いがあり、責任者レートン出頭せよ!」
工場で働いていた人間、鍛冶師達は動けなくなっていた。
「責任者のレートン様はここにはいらっしゃいません」
「どこに行ったか分かるか?」
兵士達は見当がついていたが、証言を得る為にわざと従業員に聞いていた。
「そ、それが……」
「どうした?はっきり言わぬか」
「どこに行ったか知りませんが、貴族様のお屋敷にと思うのですが……」
鍛冶師達には、その貴族の正体は誰だかばらしてはいなくて、本当に知らないでいた。しかし、時おり訪問してくる人間の雰囲気で、貴族だと思っていた。
「すぐに帳簿を!」
兵士はすぐに店の帳簿を確保した。するとそこには、タルデュースの名前が何回も出てきたのだ。交際費として計上されているが、あまりの高額費用に驚きびっくりするほどだった。
「やはりタルデュース準男爵が……これは賄賂だな……」
「お前達はここの者を捕らえよ!そして、これらの帳簿を証拠物件として押収。わかったな」
「「「「「「はっ!」」」」」」」
「第1第2部隊は、今からタルデュース準男爵邸に向かう!」
「「「「「分かりました!」」」」」
そして、兵士達の行動は早かった。すぐさまタルデュースの屋敷に突入を掛けたのだった。
「タルデュース!賄賂の疑いがあり兵舎まで同行してもらおう!」
「ここをどこだと思っておる!貴族の屋敷であるぞ。控えろ!」
「レートンに知恵を授け、この町の鍛冶師を排除したことは明白である!そのせいで町の経済は落ち込んだ罪は償ってもらうぞ」
「馬鹿な事を!町の経済が落ち込んだのは領主が無能だっただけだ!儂のせいにするでない!」
「問答無用!レートン共々ひっ捕らえよ!」
「無礼者!離さぬか!」
「ひぃ~~~!」
兵士達に、タルデュースが敵う訳もなく、あっという間に確保されてしまった。その際終始タルデュースはわめき散らし、レートンは抵抗もせず静かに縄についていた。
そして、兵舎では形だけの事情聴取が行われていた。
「生産ギルドから新しい武器が出ない時は、自分達が困るから黙認していた癖に!」
「黙れ!」
「自分達に都合に都合がよくなるものが出てきたら、わし等を逮捕するのか!この卑怯者共が!」
「黙れと言っておる!お前には賄賂を受け取った罪状で逮捕しているのだ!このタイミングは証拠が固まったからに過ぎない!」
「馬鹿を申せ!そんなタイミングよく証拠が揃うわけなかろう!」
「ふっ……何をどういおうが、お主はもう没落する道が決まっておる。証拠が揃っておるのだからな」
「ち、ちくしょう!」
「領主様もやっと肩の荷が下りるというものだ」
「やはり……」
「おっと!口が滑ってしまった……だが、これでやっと町の経済は元に戻るというものよ」
タルデュースは、何もできないまま証拠を押さえられ、財産は没収家名は取り潰される事になる。一族は全員町の経済を陥れたと言う事で奴隷堕ちとなる。
一方、レートンはタルデュースから知恵を貰い、数多くの鍛冶師のレシピを奪い、ノーザンの様に奴隷に落としてきた罪に問われた。
そして、その売り上げの一部をタルデュースに賄賂として、金を渡した罪に問われた。
「レートン。貴様は数多くの罪のない鍛冶師達を奴隷に落としてきた。それに間違いはないな?」
「そ、それは……」
「証言なら揃っているから嘘を言っても無駄だ」
奴隷商には、レートンに嵌められて店を乗っ取られたという証言が届いていた。それだけではなく、従業員の鍛冶師や受付にいた女性達からは無理をさせて、借金を無理やり作らされて奴隷に落とされたと言う証言も出ていた。
「あいつら……ペラペラとしゃべりやがって……」
「今更そんな事を言ってももう遅い。お前は鉱山送りとなる!」
「そ、そんな‼」
「そこで死ぬまで働き続けるんだ」
「ちょ、ちょっと待ってください!俺は、タルデュースにそそのかされて言いなりになっていただけで……」
「間違っていると思っていて、それに賛同をしたのは誰だ?今まで罪のない鍛冶師や従業員が奴隷に落とされておるのだぞ?お前がその立場になろうとしたら、助けてくれでは筋が通らぬだろう」
「そ、それは……」
「それに何を言っても無駄だよ。お前にはこれから地獄を見てもらう。それだけの事をお前はやってきたのだ!」
団長の言葉に、レートンは肩を落として何も言えずそのまま牢屋に入れられた。そして、後日領主の命令で鉱山送りとなってしまったのだった。
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