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第4章 魔道スキルと研磨スキル
23話 マールの意見
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まさかの決定だった。ヒロトシがノーザンを必要ないと言い切った。これにはノーザンと一緒に購入されたマールが驚いたのだ。そして、ノーザンはやる気を失い、只雑用の日々を過ごしていた。
「旦那様、お部屋に入ってもよろしいでしょうか?」
「あっ、マールか?どうしたんだこんな時間に?」
「あの、ノーザンさんの事でちょっとお話が」
「ノーザンがどうかしたか?というか、気になるか?」
「はい……」
「まあ、お前はノーザンと一緒にここに来た人間だったからな」
「あの、ノーザンさんはもうこのまま何でしょうか?」
「まあ、あいつがそのように選択したからな。しょうがないと思うよ」
「しかし、あのままではあまりにも……」
「マールはどうしてほしいんだ?」
「旦那様を信じ切れなかったノーザンさんが悪いのは分かっています。しかし、刀の技術まで要らないと言われたのじゃあまりにも残酷なのでは?どうせ廃れる運命ならば、技術だけでも……」
「いや、こういっては何なんだが、ノーザンはあの技術に固執し過ぎていると思うんだよ」
「固執?」
「そうだ……あの技術が命だと思っている」
「それはしょうがないですよ。数年がかりでたった一人で編み出した技法ですよ。そのレシピが旦那様にいらないと言われたのです」
「いいかい?マールも何か勘違いしているよ。俺は、ノーザンの編み出したレシピが欲しくて、あいつをここに招いたわけじゃないよ。それならば、あいつを購入した地点で、レシピを奪っているよ」
「あっ……それはそうですね。だったらなぜ?」
「俺はあいつを奴隷として扱うつもりはないと言う事だよ。鍛冶師としての基本を、あいつには思いだしてほしいんだよ。あれだけの事故を起こしておいて、まだ身を粉にしてなど言う奴はいらないと言ったんだ」
「それじゃあ」
「あいつに期待しているのは、新しいレシピを生み出したそれまでの鍛冶師としての経験だよ。一度いらないと言われたからと言って諦めるのならそれまでだな」
「だったら、それをちゃんと言ってあげても」
「それは却下だ。そんな事をしたらあいつはまた調子に乗るからな。あいつには本当の所で、刀の技術は忘れてもらうところから始めてもらう」
「でも、ノーザンさんは落ち込んでやる気をなくしていますよ」
「だから言ったろ。それで諦めるのならそれまでだって。後の余生は雑用で過ごす事になっても良いと」
「そ、そんな……」
「いいかい?あいつは刀の技法を生み出したからと思っていて、世の中に必要と思っているんだ」
「それは当たり前だと思いますが……」
「それは本人が思っちゃ駄目なんだ」
「えっ?」
「例えば、俺が研磨があるからと言って一般の冒険者に対して、これは必要なものだろとは思ってはいけないんだ。冒険者側から必要と思って貰わないといけないんだよ。わかるかこの違いが?」
「なんとなくわかるような……しかし、研磨技術は冒険者にとって必要不可欠だと思いますよ」
「そう、第3者に言ってもらえることはありがたいことなんだ。しかし、その当事者が言うとどうなるか、もうわかるだろ?ノーザンだけじゃなく、世の中にはそういった事で失敗する人間はたくさんいると言う事だよ」
「でも、それをノーザンさんが今の状況で気づけるかと言えばちょっと不安が残るのですが……」
「申し訳ないがそれで潰れるようなら、本当にノーザンは要らないしあいつが生み出したレシピだけ貰う事になる」
「でも、ノーザンさんがしゃべるとは?」
「しゃべらす必要はないよ。レシピはもうわかっているからね」
「えっ……」
「驚いたか?だが、それが現実なんだよ。ノーザンは刀のレシピに固執しすぎる。あいつの強みは刀のレシピじゃなく今までの経験だ」
マールはヒロトシがどこまでノーザンの事を想って行動しているのか分からなくなっていた。ノーザンの事を認めているかと思ったら、いらないと突き放すのだ。
そして、個人スキルと言っても過言ではないレシピを、ヒロトシがもう手に入れていた事だ。これでは、本当にノーザンが人生に諦めた場合、レシピだけがヒロトシの物になってしまうという事だ。
これでは本当にノーザンの事を想っているのか分からない。しかし、マールはそうなってもしょうがないとも思い始めている自分もいた。
この発端はノーザンが原因でそうなっていたからだ。ヒロトシの優しさに、胡坐をかいてしまったノーザンの自業自得だともいえるのだ。
「わたくしなんかが、口を出して申し訳ありませんでした」
マールはどのようにするのか正解が分からなくなってしまって、思わずヒロトシに謝っていた。
「マールも、そのような言い方は止めた方がいいよ」
「えっ?」
「わたくしなんかって言い方だよ。マールは俺がノーザンをああいう風に扱っていることに疑問を感じたんだろ?」
「い、いえ……わたくしなんかが」
「ほら。また言ってる」
「あっ……」
「だから、何か気になったりしたら、今のように言ってくれた方が、俺としては助かる場合もあるんだよ」
「どういう事でしょうか?」
「こう見えて、俺は結構臆病なんだぜ?」
ヒロトシはおちゃらけて言ってみせた。しかし、マールにはヒロトシが臆病?と言った雰囲気でよく伝わっていないようだった。
「?」
「よく分からないと言った雰囲気だね」
「旦那様が臆病って言われても……」
「今回、ノーザンには確かにむかっ腹が立ったことは確かなんだ。ここで普通はここから追い出しても誰も文句は言わないだろう」
「つまり、奴隷商に売っちゃうと言う事ですか?」
「まあ、そうだな。多分セバス達もそれを容認するだろう」
「まあ、当然でしょうね……」
「でも、マールみたいな違う意見も絶対にあると思うんだ。だけど、それは意見としてはほとんど上がってこないだろう」
「まあ、そうでしょうね。この㋪美研ではあり得ない程に奴隷達との信頼関係がありますからね。わたくしもビックリしています。それ故にわたくしのような新参者は、そう言った旦那様と信頼関係を築く前にこの生活が当たり前のようになってしまうから、ノーザンのような奴隷が出ても不思議ではないのかもしれません」
「そうだな……しかし、それで追い出してしまえば他と変わらない事になる。いつも俺はこの行動があっているのかどうかビクビクしている臆病者なんだよ」
「そういう事でしたか……」
「俺も右に習えをして、主人と奴隷の関係にした方が簡単なのはわかっているんだけど、それは俺の道徳が許さないんだよ。だから、新しい関係性を構築している」
「だから、ノーザンのような人間、いえ……ドワーフにああいう態度を?」
「まあ、偉そうな事を言っても俺も所詮人間だ。間違いもあるよ。本当なら主人としてもっとでかい懐を見せて、もう一度チャンスを与えてやるのが正解なんだけどな。でも……」
マールは、ヒロトシが言いたいことが何となくわかった気がした。ヒロトシはこの屋敷の主人として動いていると言う事に。この屋敷は、セバスやマイン達初期メンバーがいる。その信頼は、もはや崇拝と言っても過言ではない。
ヒロトシは他にはない、奴隷との関係性を築いてきているので、ノーザンのような新参者にも優しくしたいのは当然なのだが、それでは古参のメンバーが納得しないのである。
「それで、わたくしのような意見がありがたいと……」
「まあ、そういう事だな」
「って事は、ノーザンはいずれ、また個人工房に戻すと言う事ですか?」
「今のままではそれはないだろうな。あいつは、鍛冶師に戻れてもハンナとシェリーの部下として働いてもらうよ」
「では、刀の技法は?」
「いらないと言っただろ?ノーザンを頼らなくともいいものが出来ると、あいつ等を信じているよ。だけど、ノーザンが考え直す事を期待している自分もいるかな?」
「ノーザンが考え直す?」
「ああ……あいつは極端に協調性のないドワーフだからな。一人に篭ろうとして、何でも一人でやろうとするんだ。まあ、それが悪い事とは言わんが、あいつはもう奴隷という立場だから今までみたいにはできないよ」
「でも、今までああいう性格のドワーフに言っても……」
「だよな……俺の周りには【セバス達】しかいないからな。まあ、ノーザンの余生は決まったようなものだ。こればかりはしょうがないよ」
ヒロトシは、セバスと言うところを強調して言ったのだが、マールにそれが分かったのかどうか分からなかった。
「まあ、そういう事だ!さあ、もう遅いし部屋に戻れ」
「何を言っているのですか?こんな時間に、わたくしを部屋に帰らせないでください」
「えっ?お前もか?だが、お前は俺の事がまだ好きじゃないだろ?」
「何を言っているのですか?わたくしは旦那様を気に入っているから購入されたのに、いつまでたってもお呼びがかからないから、こうしてやってきているのです」
「そんなそぶり、全然なかったじゃないか」
「ほんと、ここ数日でご主人様の事を知るのが大変でした。ずっと待っていてはいつまでたってもお呼びが無いのはしょうがない事でしたね」
そうして、マールはヒロトシをベットに押し倒したのだった。
「旦那様、お部屋に入ってもよろしいでしょうか?」
「あっ、マールか?どうしたんだこんな時間に?」
「あの、ノーザンさんの事でちょっとお話が」
「ノーザンがどうかしたか?というか、気になるか?」
「はい……」
「まあ、お前はノーザンと一緒にここに来た人間だったからな」
「あの、ノーザンさんはもうこのまま何でしょうか?」
「まあ、あいつがそのように選択したからな。しょうがないと思うよ」
「しかし、あのままではあまりにも……」
「マールはどうしてほしいんだ?」
「旦那様を信じ切れなかったノーザンさんが悪いのは分かっています。しかし、刀の技術まで要らないと言われたのじゃあまりにも残酷なのでは?どうせ廃れる運命ならば、技術だけでも……」
「いや、こういっては何なんだが、ノーザンはあの技術に固執し過ぎていると思うんだよ」
「固執?」
「そうだ……あの技術が命だと思っている」
「それはしょうがないですよ。数年がかりでたった一人で編み出した技法ですよ。そのレシピが旦那様にいらないと言われたのです」
「いいかい?マールも何か勘違いしているよ。俺は、ノーザンの編み出したレシピが欲しくて、あいつをここに招いたわけじゃないよ。それならば、あいつを購入した地点で、レシピを奪っているよ」
「あっ……それはそうですね。だったらなぜ?」
「俺はあいつを奴隷として扱うつもりはないと言う事だよ。鍛冶師としての基本を、あいつには思いだしてほしいんだよ。あれだけの事故を起こしておいて、まだ身を粉にしてなど言う奴はいらないと言ったんだ」
「それじゃあ」
「あいつに期待しているのは、新しいレシピを生み出したそれまでの鍛冶師としての経験だよ。一度いらないと言われたからと言って諦めるのならそれまでだな」
「だったら、それをちゃんと言ってあげても」
「それは却下だ。そんな事をしたらあいつはまた調子に乗るからな。あいつには本当の所で、刀の技術は忘れてもらうところから始めてもらう」
「でも、ノーザンさんは落ち込んでやる気をなくしていますよ」
「だから言ったろ。それで諦めるのならそれまでだって。後の余生は雑用で過ごす事になっても良いと」
「そ、そんな……」
「いいかい?あいつは刀の技法を生み出したからと思っていて、世の中に必要と思っているんだ」
「それは当たり前だと思いますが……」
「それは本人が思っちゃ駄目なんだ」
「えっ?」
「例えば、俺が研磨があるからと言って一般の冒険者に対して、これは必要なものだろとは思ってはいけないんだ。冒険者側から必要と思って貰わないといけないんだよ。わかるかこの違いが?」
「なんとなくわかるような……しかし、研磨技術は冒険者にとって必要不可欠だと思いますよ」
「そう、第3者に言ってもらえることはありがたいことなんだ。しかし、その当事者が言うとどうなるか、もうわかるだろ?ノーザンだけじゃなく、世の中にはそういった事で失敗する人間はたくさんいると言う事だよ」
「でも、それをノーザンさんが今の状況で気づけるかと言えばちょっと不安が残るのですが……」
「申し訳ないがそれで潰れるようなら、本当にノーザンは要らないしあいつが生み出したレシピだけ貰う事になる」
「でも、ノーザンさんがしゃべるとは?」
「しゃべらす必要はないよ。レシピはもうわかっているからね」
「えっ……」
「驚いたか?だが、それが現実なんだよ。ノーザンは刀のレシピに固執しすぎる。あいつの強みは刀のレシピじゃなく今までの経験だ」
マールはヒロトシがどこまでノーザンの事を想って行動しているのか分からなくなっていた。ノーザンの事を認めているかと思ったら、いらないと突き放すのだ。
そして、個人スキルと言っても過言ではないレシピを、ヒロトシがもう手に入れていた事だ。これでは、本当にノーザンが人生に諦めた場合、レシピだけがヒロトシの物になってしまうという事だ。
これでは本当にノーザンの事を想っているのか分からない。しかし、マールはそうなってもしょうがないとも思い始めている自分もいた。
この発端はノーザンが原因でそうなっていたからだ。ヒロトシの優しさに、胡坐をかいてしまったノーザンの自業自得だともいえるのだ。
「わたくしなんかが、口を出して申し訳ありませんでした」
マールはどのようにするのか正解が分からなくなってしまって、思わずヒロトシに謝っていた。
「マールも、そのような言い方は止めた方がいいよ」
「えっ?」
「わたくしなんかって言い方だよ。マールは俺がノーザンをああいう風に扱っていることに疑問を感じたんだろ?」
「い、いえ……わたくしなんかが」
「ほら。また言ってる」
「あっ……」
「だから、何か気になったりしたら、今のように言ってくれた方が、俺としては助かる場合もあるんだよ」
「どういう事でしょうか?」
「こう見えて、俺は結構臆病なんだぜ?」
ヒロトシはおちゃらけて言ってみせた。しかし、マールにはヒロトシが臆病?と言った雰囲気でよく伝わっていないようだった。
「?」
「よく分からないと言った雰囲気だね」
「旦那様が臆病って言われても……」
「今回、ノーザンには確かにむかっ腹が立ったことは確かなんだ。ここで普通はここから追い出しても誰も文句は言わないだろう」
「つまり、奴隷商に売っちゃうと言う事ですか?」
「まあ、そうだな。多分セバス達もそれを容認するだろう」
「まあ、当然でしょうね……」
「でも、マールみたいな違う意見も絶対にあると思うんだ。だけど、それは意見としてはほとんど上がってこないだろう」
「まあ、そうでしょうね。この㋪美研ではあり得ない程に奴隷達との信頼関係がありますからね。わたくしもビックリしています。それ故にわたくしのような新参者は、そう言った旦那様と信頼関係を築く前にこの生活が当たり前のようになってしまうから、ノーザンのような奴隷が出ても不思議ではないのかもしれません」
「そうだな……しかし、それで追い出してしまえば他と変わらない事になる。いつも俺はこの行動があっているのかどうかビクビクしている臆病者なんだよ」
「そういう事でしたか……」
「俺も右に習えをして、主人と奴隷の関係にした方が簡単なのはわかっているんだけど、それは俺の道徳が許さないんだよ。だから、新しい関係性を構築している」
「だから、ノーザンのような人間、いえ……ドワーフにああいう態度を?」
「まあ、偉そうな事を言っても俺も所詮人間だ。間違いもあるよ。本当なら主人としてもっとでかい懐を見せて、もう一度チャンスを与えてやるのが正解なんだけどな。でも……」
マールは、ヒロトシが言いたいことが何となくわかった気がした。ヒロトシはこの屋敷の主人として動いていると言う事に。この屋敷は、セバスやマイン達初期メンバーがいる。その信頼は、もはや崇拝と言っても過言ではない。
ヒロトシは他にはない、奴隷との関係性を築いてきているので、ノーザンのような新参者にも優しくしたいのは当然なのだが、それでは古参のメンバーが納得しないのである。
「それで、わたくしのような意見がありがたいと……」
「まあ、そういう事だな」
「って事は、ノーザンはいずれ、また個人工房に戻すと言う事ですか?」
「今のままではそれはないだろうな。あいつは、鍛冶師に戻れてもハンナとシェリーの部下として働いてもらうよ」
「では、刀の技法は?」
「いらないと言っただろ?ノーザンを頼らなくともいいものが出来ると、あいつ等を信じているよ。だけど、ノーザンが考え直す事を期待している自分もいるかな?」
「ノーザンが考え直す?」
「ああ……あいつは極端に協調性のないドワーフだからな。一人に篭ろうとして、何でも一人でやろうとするんだ。まあ、それが悪い事とは言わんが、あいつはもう奴隷という立場だから今までみたいにはできないよ」
「でも、今までああいう性格のドワーフに言っても……」
「だよな……俺の周りには【セバス達】しかいないからな。まあ、ノーザンの余生は決まったようなものだ。こればかりはしょうがないよ」
ヒロトシは、セバスと言うところを強調して言ったのだが、マールにそれが分かったのかどうか分からなかった。
「まあ、そういう事だ!さあ、もう遅いし部屋に戻れ」
「何を言っているのですか?こんな時間に、わたくしを部屋に帰らせないでください」
「えっ?お前もか?だが、お前は俺の事がまだ好きじゃないだろ?」
「何を言っているのですか?わたくしは旦那様を気に入っているから購入されたのに、いつまでたってもお呼びがかからないから、こうしてやってきているのです」
「そんなそぶり、全然なかったじゃないか」
「ほんと、ここ数日でご主人様の事を知るのが大変でした。ずっと待っていてはいつまでたってもお呼びが無いのはしょうがない事でしたね」
そうして、マールはヒロトシをベットに押し倒したのだった。
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