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第3章 新しい研磨
35話 ダンジョンの屑石とトラックでの騒動
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ヒロトシは、カノン達に叩き起こされていた。
「ご主人様ぁ!朝ですよ!」
「ったく、二人とも幸せそうな顔しちゃって……」
「アイリーンったらずるいわ!」
3人で、アイリーンのホッペをつまんだりしていた。
「んん~~~~~!」
「こらっ。アイリーン早く起きろ!」
「あっ……みんなおはよう」
「「「ったく……アイリーンばっかりズルいんだから」」」
「ほら早く起きて」
アイリーンはいそいそと、服を着てヒロトシの部屋を出て行った。
「ご主人様も早く起きなさぁ~~~い」
「何だよもうちょっと寝かせてくれよ」
「今日はダンジョンに向かうのでしょ?」
「早く起きなさい!」
ヒロトシは掛け布団を引っ剥がされてしまった。
「さ、寒ぅ~~~~~!分かったから布団を返せ!」
「駄目です!返したらまた寝ちゃうん……きゃっ!早く服を着てください!何で素っ裸なんですか!」
「おわっ!」
ヒロトシは、一気に目が覚めて服を着だした。
「ったく……お前達はもっと優しく起こせんのか?」
「そんなことしてたら、ご主人様はいつまでも起きないじゃないですか」
「ほら、早く顔を洗ってきてください!」
「分かったよ……」
ヒロトシはブチブチ言いながら、洗面台へ向かったのだった。
食卓に行くと、すでにララとナミの二人が朝ご飯の準備を終えていた。
「「ご主人様おはようございます」」
「おはよう。ぐっすり眠れたか?」
「「はい!ありがとうございます」」
「あんなベッドで眠ったのは初めてです。朝までぐっすりでした」
「そっか。ならよかったよ」
「それにしても、あのコンロは凄い魔道具ですね。火を起こすのが簡単です。それに水も取っ手をひねるだけですぐに出てくるし、料理の準備が物凄く楽でした」
「確かに、普通の生活は窯に火を起こすのも大変だものな。気に入ってくれてうれしいよ。それじゃ、みんなも揃ったし朝ご飯を食べよう」
「「はい!」」
ララとナミが用意したのは、パンとスープ、サラダに卵焼きにソーセージとオーソドックスな朝食だった。
そして、ヒロトシ達は朝食をすませて、ハウスを元に戻してトラックをインベントリから出した。
「ほら、出発するぞ。みんな乗ってくれ」
アイリーン達は当然コンテナの方に乗り込み、ララも一緒に乗り込もうとした。
「お義姉さんは、ご主人様の方にどうぞ」
「えっ?なんであたしが?」
「そりゃ誰か一人はご主人様の横につかなきゃいけないじゃない。あたしは後ろの席に乗りますから」
「まあ、そういう事なら……」
ナミはララに、助手席の恐怖を何も言わずに、後ろのコンテナの方に行ってしまった。
(お義姉さんご、ごめんなさい)
「ララ……あんた悪い人ねぇ」
「だってぇ……」
「まあ、気持ちは分かるけどね」
そう、アイリーンとララは後ろの席に乗り込んだ。
「きゃあああああああああ!ご、ご主人様!お許しを!もっとスピードを落してください!」
「これでも落としているんだぞ。ちょっと静かにしてくれよ」
「ララちゃん!貴女知ってたのね!」
ナミが、後ろを見るとララが両手を合わせてペコペコ謝っていた。
「いやああああああああああ!」
ヒロトシの運転するトラックから、ドップラー効果の様に悲鳴が響いていた。
そして、ようやくオーランの町のダンジョンに到着し、全員がトラックから降りたのだった。
「もう絶対に、運転席には乗らない……はぁはぁ」
「アハハ……お義姉さん大丈夫?」
「大丈夫じゃないわよ!ララちゃんの馬鹿!帰りはララちゃんがこっちに乗りなさいよ」
「絶対にいや!」
「ったく……大袈裟な……」
「「大袈裟じゃありません!」」
ヒロトシは、二人に呆れながらダンジョンの兵舎に向かった。
「すいません!」
「何か用か?」
「領主様の依頼で、屑石を処理しに来たのですが……」
「おおお!そうかありがたい。集積所はもう満タンで、わたし達が頑張ってダンジョンのゴミ捨て場に運んでいたんだよ。持てる分だけでもありがたいよ」
「それで、ここのダンジョンのゴミ捨て場はどこに?」
「ダンジョンに入ってすぐ右に行けばすぐに出るよ」
「そうですか。ありがとうございます」
「ああ!頑張ってくれよ。捨て終わったらもう一度こちらに寄ってほしい。依頼完了書を渡すからな」
「わかりました」
ヒロトシは、集積所に行き大量に積み上げられた屑石をインベントリに収納してしまった。これには、集積所にいた兵士はびっくりして腰が抜けてしまったようだ。
「これは、ど、ど、ど、どういう事だ⁉」
「領主様から、この依頼を請け負ったのでこのまま捨てに行ってきますね」
ヒロトシは、そのままダンジョンに入っていった。そしてゴミ捨て場までいくと、ミトンの町のダンジョンとよく似た崖になっているところにでたのだった。
そこで、ヒロトシは鉄鉱石金銀銅鉱石の屑石を少しづつ捨てたのだった。前回の様に一気に捨てた場合、崖の下の魔物がいた場合の事を考えてのことだった。
そして、全部の屑石を捨ててダンジョンの外に出ると、兵士達が急いでヒロトシの所にやってきた。
「き、君!本当に全部の屑石を捨ててくれたのかい?」
「えっ?先ほども言ったでしょ?領主様に依頼を受けて屑石を処理しに来たって……」
「まさか君1人で、その依頼を受けるとは思っていなくて、てっきり私は冒険者ギルドの依頼を受けてくれたんだと思っていたんだ」
「ああ……なるほど。そういう事でしたか。オーランの領主様が、ミトンの領主様に依頼を出したんですよ」
「えっ⁉ミトンの領主様に?」
「ええ!ミトンの方に冒険者がながれてしまい、こちらのダンジョンに屑石の処理が追いつかなくなってたまっているから何とかしてほしいと。それで俺がシルフォード様に頼まれてやって来たと言う訳です」
「そんな事が……それで君1人でこんな大変な事を請け負ったのかね?君は一体……」
「ああ……申し遅れました。俺はミトンで㋪美研をしているヒロトシといいます」
「えっ……ヒロトシ……様……失礼しました!まさかミトンの英雄で、国王様の御友人であられるヒロトシ様と知らず失礼の段お許しください!」
「だいじょうぶですよ。そんな硬くならないで」
「本当に申し訳ございません!」
このダンジョンを守る兵士達は、直立不動で敬礼をしていた。そして、何度もヒロトシに謝罪を繰り返したのだった。
「それじゃ、依頼は達成したので失礼しますね」
「本当にありがとうございます。これでこのダンジョンも、しばらくは廃棄依頼には困りません」
「喜んでくれて嬉しいよ。それじゃあ」
「はい!本当にありがとうございました」
ヒロトシは兵士達と別れて、インベントリからトラックを出して乗り込んだ。すると、当然ながらララとナミがどちらが助手席に乗るか言い争っていた。
「ったく……お前達は何をしているんだ。置いていくぞ」
「ほら!お義姉さん諦めて早く乗ってください!」
「何言ってのよ!義姉の言う事は聞くものよ」
「いやああああ!お義姉さん、それは横暴というものよ!」
「あたしもあの恐怖はもう嫌なのよ。年上を敬いなさい」
「ひ、ひどい!それを言うなら、奴隷としてはあたしの方が先輩よ!義姉さんは、あたしの言う事を聞かないといけないわ!」
「うぐっ……そこでそんなルールを持ち出すなんて!でも、ご主人様はあたし達を、奴隷として扱わないと言ってたじゃない!そんなルールは無効だわ」
「あ~はいはい!もう止めろ!」
ヒロトシは埒が明かないとみて、二人を制したのだ。
「「ご主人様……」」
「お前達は、後ろのコンテナに乗れ。おーい!アイリーンお前が助手席な」
「ええええええ!そんなぁ!」
「これは決定事項だ。異論は許さん」
ララとナミは、喜々として後ろの席に乗り込み、アイリーンが助手席へと座ったのだった。
「な、何でわたしが……」
「アイリーンは昨日ご主人様と楽しんだからだよ」
「そうよそうよ」
「ここでもご指名貰えてよかったね」
ウィノアとオリビアとカノンがニヤニヤ笑っていた。
「うううう……あんた達、覚えてらっしゃいよ」
「それじゃ、出発するぞ。このままミトンに帰るから、スピードを出すからな」
「えっ……そ、それはちょっ!きゃあああああああああ!」
今度は、アイリーンの叫び声がこだましたのだった。
「ご主人様ぁ!朝ですよ!」
「ったく、二人とも幸せそうな顔しちゃって……」
「アイリーンったらずるいわ!」
3人で、アイリーンのホッペをつまんだりしていた。
「んん~~~~~!」
「こらっ。アイリーン早く起きろ!」
「あっ……みんなおはよう」
「「「ったく……アイリーンばっかりズルいんだから」」」
「ほら早く起きて」
アイリーンはいそいそと、服を着てヒロトシの部屋を出て行った。
「ご主人様も早く起きなさぁ~~~い」
「何だよもうちょっと寝かせてくれよ」
「今日はダンジョンに向かうのでしょ?」
「早く起きなさい!」
ヒロトシは掛け布団を引っ剥がされてしまった。
「さ、寒ぅ~~~~~!分かったから布団を返せ!」
「駄目です!返したらまた寝ちゃうん……きゃっ!早く服を着てください!何で素っ裸なんですか!」
「おわっ!」
ヒロトシは、一気に目が覚めて服を着だした。
「ったく……お前達はもっと優しく起こせんのか?」
「そんなことしてたら、ご主人様はいつまでも起きないじゃないですか」
「ほら、早く顔を洗ってきてください!」
「分かったよ……」
ヒロトシはブチブチ言いながら、洗面台へ向かったのだった。
食卓に行くと、すでにララとナミの二人が朝ご飯の準備を終えていた。
「「ご主人様おはようございます」」
「おはよう。ぐっすり眠れたか?」
「「はい!ありがとうございます」」
「あんなベッドで眠ったのは初めてです。朝までぐっすりでした」
「そっか。ならよかったよ」
「それにしても、あのコンロは凄い魔道具ですね。火を起こすのが簡単です。それに水も取っ手をひねるだけですぐに出てくるし、料理の準備が物凄く楽でした」
「確かに、普通の生活は窯に火を起こすのも大変だものな。気に入ってくれてうれしいよ。それじゃ、みんなも揃ったし朝ご飯を食べよう」
「「はい!」」
ララとナミが用意したのは、パンとスープ、サラダに卵焼きにソーセージとオーソドックスな朝食だった。
そして、ヒロトシ達は朝食をすませて、ハウスを元に戻してトラックをインベントリから出した。
「ほら、出発するぞ。みんな乗ってくれ」
アイリーン達は当然コンテナの方に乗り込み、ララも一緒に乗り込もうとした。
「お義姉さんは、ご主人様の方にどうぞ」
「えっ?なんであたしが?」
「そりゃ誰か一人はご主人様の横につかなきゃいけないじゃない。あたしは後ろの席に乗りますから」
「まあ、そういう事なら……」
ナミはララに、助手席の恐怖を何も言わずに、後ろのコンテナの方に行ってしまった。
(お義姉さんご、ごめんなさい)
「ララ……あんた悪い人ねぇ」
「だってぇ……」
「まあ、気持ちは分かるけどね」
そう、アイリーンとララは後ろの席に乗り込んだ。
「きゃあああああああああ!ご、ご主人様!お許しを!もっとスピードを落してください!」
「これでも落としているんだぞ。ちょっと静かにしてくれよ」
「ララちゃん!貴女知ってたのね!」
ナミが、後ろを見るとララが両手を合わせてペコペコ謝っていた。
「いやああああああああああ!」
ヒロトシの運転するトラックから、ドップラー効果の様に悲鳴が響いていた。
そして、ようやくオーランの町のダンジョンに到着し、全員がトラックから降りたのだった。
「もう絶対に、運転席には乗らない……はぁはぁ」
「アハハ……お義姉さん大丈夫?」
「大丈夫じゃないわよ!ララちゃんの馬鹿!帰りはララちゃんがこっちに乗りなさいよ」
「絶対にいや!」
「ったく……大袈裟な……」
「「大袈裟じゃありません!」」
ヒロトシは、二人に呆れながらダンジョンの兵舎に向かった。
「すいません!」
「何か用か?」
「領主様の依頼で、屑石を処理しに来たのですが……」
「おおお!そうかありがたい。集積所はもう満タンで、わたし達が頑張ってダンジョンのゴミ捨て場に運んでいたんだよ。持てる分だけでもありがたいよ」
「それで、ここのダンジョンのゴミ捨て場はどこに?」
「ダンジョンに入ってすぐ右に行けばすぐに出るよ」
「そうですか。ありがとうございます」
「ああ!頑張ってくれよ。捨て終わったらもう一度こちらに寄ってほしい。依頼完了書を渡すからな」
「わかりました」
ヒロトシは、集積所に行き大量に積み上げられた屑石をインベントリに収納してしまった。これには、集積所にいた兵士はびっくりして腰が抜けてしまったようだ。
「これは、ど、ど、ど、どういう事だ⁉」
「領主様から、この依頼を請け負ったのでこのまま捨てに行ってきますね」
ヒロトシは、そのままダンジョンに入っていった。そしてゴミ捨て場までいくと、ミトンの町のダンジョンとよく似た崖になっているところにでたのだった。
そこで、ヒロトシは鉄鉱石金銀銅鉱石の屑石を少しづつ捨てたのだった。前回の様に一気に捨てた場合、崖の下の魔物がいた場合の事を考えてのことだった。
そして、全部の屑石を捨ててダンジョンの外に出ると、兵士達が急いでヒロトシの所にやってきた。
「き、君!本当に全部の屑石を捨ててくれたのかい?」
「えっ?先ほども言ったでしょ?領主様に依頼を受けて屑石を処理しに来たって……」
「まさか君1人で、その依頼を受けるとは思っていなくて、てっきり私は冒険者ギルドの依頼を受けてくれたんだと思っていたんだ」
「ああ……なるほど。そういう事でしたか。オーランの領主様が、ミトンの領主様に依頼を出したんですよ」
「えっ⁉ミトンの領主様に?」
「ええ!ミトンの方に冒険者がながれてしまい、こちらのダンジョンに屑石の処理が追いつかなくなってたまっているから何とかしてほしいと。それで俺がシルフォード様に頼まれてやって来たと言う訳です」
「そんな事が……それで君1人でこんな大変な事を請け負ったのかね?君は一体……」
「ああ……申し遅れました。俺はミトンで㋪美研をしているヒロトシといいます」
「えっ……ヒロトシ……様……失礼しました!まさかミトンの英雄で、国王様の御友人であられるヒロトシ様と知らず失礼の段お許しください!」
「だいじょうぶですよ。そんな硬くならないで」
「本当に申し訳ございません!」
このダンジョンを守る兵士達は、直立不動で敬礼をしていた。そして、何度もヒロトシに謝罪を繰り返したのだった。
「それじゃ、依頼は達成したので失礼しますね」
「本当にありがとうございます。これでこのダンジョンも、しばらくは廃棄依頼には困りません」
「喜んでくれて嬉しいよ。それじゃあ」
「はい!本当にありがとうございました」
ヒロトシは兵士達と別れて、インベントリからトラックを出して乗り込んだ。すると、当然ながらララとナミがどちらが助手席に乗るか言い争っていた。
「ったく……お前達は何をしているんだ。置いていくぞ」
「ほら!お義姉さん諦めて早く乗ってください!」
「何言ってのよ!義姉の言う事は聞くものよ」
「いやああああ!お義姉さん、それは横暴というものよ!」
「あたしもあの恐怖はもう嫌なのよ。年上を敬いなさい」
「ひ、ひどい!それを言うなら、奴隷としてはあたしの方が先輩よ!義姉さんは、あたしの言う事を聞かないといけないわ!」
「うぐっ……そこでそんなルールを持ち出すなんて!でも、ご主人様はあたし達を、奴隷として扱わないと言ってたじゃない!そんなルールは無効だわ」
「あ~はいはい!もう止めろ!」
ヒロトシは埒が明かないとみて、二人を制したのだ。
「「ご主人様……」」
「お前達は、後ろのコンテナに乗れ。おーい!アイリーンお前が助手席な」
「ええええええ!そんなぁ!」
「これは決定事項だ。異論は許さん」
ララとナミは、喜々として後ろの席に乗り込み、アイリーンが助手席へと座ったのだった。
「な、何でわたしが……」
「アイリーンは昨日ご主人様と楽しんだからだよ」
「そうよそうよ」
「ここでもご指名貰えてよかったね」
ウィノアとオリビアとカノンがニヤニヤ笑っていた。
「うううう……あんた達、覚えてらっしゃいよ」
「それじゃ、出発するぞ。このままミトンに帰るから、スピードを出すからな」
「えっ……そ、それはちょっ!きゃあああああああああ!」
今度は、アイリーンの叫び声がこだましたのだった。
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