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第3章 新しい研磨
27話 総帥
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闇ギルドの各国の責任者は、総帥が今回の会議に参加することを聞いて驚いた。
「ま、まさか?総帥が参加するだと……」
「ああ……」
「総帥に会えるのは本当に久しぶりだな」
「いったい、何が起こったと言うのだ」
すると、総帥が座るであろう上座の席に人影が映った。総帥が座る席は全員が見渡せるように1段高い位置に設置してあり、その姿はカーテンで覆われて総帥の顔は見る事が出来なかった。
総帥の席の両隣には、護衛の人間だろうか漆黒のドレスを身にまとった女性が表情なく佇んでいた。
「皆さま静かに。各席におつき下さい」
「会議を始めます。王国代表皆様に説明を」
そのように総帥の側にいる能面のような顔の女性が会議をスタートさせた。
「今回皆さんに集まってもらったのは、王国領ミトンの町に出現した英雄についてです」
「どこにでもそう言われる人間はいるものだな」
「ああ。確かに!それでその英雄様がどうしたというのだ?」
「まさか、王国殿、我らを集結させてその英雄をどうにかして欲しいと言う訳でもあるまいな?」
「……」
王国の本部長は罰が悪そうに、言葉を詰まらせて無言だった。
「おいおい!冗談はよせ。英雄一人に我らがお主に力を貸すだと?」
「そうは言わない……言わないが、どうにかできるものなら何とかしてほしい」
「馬鹿な事を!相手がどこかの国や巨大組織ならいざ知らず、闇ギルドを集結させて一個人をどうにかして欲しいだと?」
「そうだ!我々を馬鹿にしているのか?」
「そんな事の為に我らは時間をかけてここ王都に呼び出したのか?」
「馬鹿にするでない!」
各国の本部長たちは、王国の本部長に怒りをあらわにした。すると、その時総帥が口を開いた。
「少しは落ち着くがよい!」
その低い声に本部長たちは、ビクッと体を震わせた。
「「「「「「総帥!」」」」」」
「王国!どういう事か詳しく話すが良い」
「はっ!」
王国の本部長は、これまでのいきさつを詳細に話したのだった。その説明にこの場にいる全員が言葉を詰まらせていた。
「はぁあ?我らにそれを信じろと言うのか?」
「信じろも何もこれが事実だ……皆の意見を聞きたい。王国の英雄をどうにかするのならば、闇ギルドの力を持ってどうにかしないとどうにもならん!」
「「「「「馬鹿な!」」」」」
「しかし、王国ではもう、あ奴の事は無視をしてミトンの町やあ奴に係わる事をせず活動した方がいいと言う意見も出ている案もあるのだ」
「馬鹿な事を!闇ギルドが個人に負けを認めろと言うのか?」
「だからこうして、総帥にも参加してもらって緊急会議を開いてもらったのだ」
「お主は何を言っておるのだ?そんなの総帥に聞くまでもあるまい!」
「どういう事だ?魔人殿」
「これはお前達王国で何とかする事であろう!闇ギルド全体の問題にする必要はない」
「本当にそういうことでいいのか?」
「当たり前だ!なぜワシ等がその英雄一人に駆りだされなくてはならん」
「分かり申した……それでは、闇ギルド王国本部はヒロトシから手を引く」
「な、何を言っておる!闇ギルドが只の個人から尻尾を巻くと言うのか?」
「そのことは余から説明しよう!」
「「「「「総帥⁉」」」」」」
「お主達が協力すると言うのなら、もう一度その英雄とやらに報復を考えていた。しかし、今はその時期ではないようだ」
「どういう事でしょうか?」
王国本部長だけが下を向いていた。事前に今回の事を総帥の横にいた女性に相談をしていたのである。もし、今回の事を王国本部だけでなんとかしないといけなくなった場合、王国本部はミトンの町を諦める算段だった。これは、総帥にも承諾を得ての事だった。
「我ら王国本部は、ミトンの町の英雄には関わらない事を総帥に進言した」
「そんなバカな‼闇ギルドが個人に屈服すると言うのか?」
「ああ!あいつには4度も苦湯を飲まされた。これ以上は関わりたくないと言うのが本音だ」
「4度だと⁉」
「ああ、1度目はミトン支部が潰され、2度目はスタンピードを意図的に起こし塩の流通をストップさせたがあ奴一人で困難を切り抜けられた。3度目はあの町の領主を誘拐し乗っ取りを計画したが、またもや一人でミトン支部を潰されてしまった。そして今回、ドラゴンゾンビを召還しミトンの町を潰そうとしたが、今回はあ奴の所有する奴隷に切り抜けられたのだ……」
「馬鹿な!奴隷がドラゴンゾンビを討伐しただと?」
「ああ……細かいものを入れれば、闇ギルドの繋がりのある人間も失った。王国本部としてはもうあ奴に係わらず、闇ギルドを運営していきたいのが本音だ」
「そんな人間が……」
「総帥の意見を聞きたい。本当にそれでよろしいのですか?」
「お主達はどうなんだ?本当にそれでいいのか?怖気づいたのなら、余はそれでいい」
まさかの意見だった。先代の総帥なら、意地でも報復しろと言っていただろう。しかし、今代の総帥はいつもこんな感じである。上納金が上がってくれば、闇ギルドの面子はどうでもいい感じなのである。
王国本部もそれが分かっていたからこそ、今ヒロトシに戦争を吹っ掛ける事はせず、無視をすることを選んで進言していたのだ。
各国の本部長も、どちらかと言えば他の地域の事であり、そんな事に時間を割くような事はしたくなかったのが正直な意見だった。
「ウム……何も言わぬか?それが皆の答えのようだな。余の決裁を申し渡す。闇ギルドはミトンの町の英雄ヒロトシから手を引く」
「「「「「「……」」」」」」
「何か思う事があれば、また言いに来るが良い。解散!」
「「「「「はっ!」」」」」」」
闇ギルド本部長達は、総帥のまさかの決定に案ともいえない雰囲気になった。そして、いつの間にかカーテン越しにいた総帥の姿はなく、横にいた女性の姿もなくなっていた。
「王国殿、そう気を落とすでない。上納金は大変だと思うけどな」
「だな。これでやっと王国を抜く事が出来そうだ」
「がははははは!」
その言葉を聞き、闇ギルドに協力と言う言葉はないと王国本部長は思い知ったのだ。これで、闇ギルド王国支部は他の国の上納金に差をつけられてしまうだろうと、王国本部長は顔を青ざめたのだった。
そして、総帥はその会議を後にして、ニヤニヤしていたのだ。
「どうしたのですか?総帥」
「なにかまた面白い事を考えているのですか?総帥」
会議室を出て総帥について歩く二人の側近の女性は、表情のない顔をして総帥と呼び話していた。その総帥と呼ばれていたのはまだ10歳程度の少年だった。カーテン越しに座っていたので、正体は誰にも知られていない。今回、話を持ってきた王国本部長も、側近にいたこの女性達に話しをして、各国の本部長達もその姿を知らなかったのだ。
「シアン、セレン。プライベートで総帥と言う呼び方は止めろと言ったはずだぞ」
「「申し訳ありません!ノア様」」
そのノアと呼ばれた子供の頭には、10歳とは思えないような立派な角が生えていた。闇ギルドの総帥と呼ばれた少年は魔族であり真っ赤な髪でその瞳は真っ黒だった。
「ったく、あいつ等はしょうがないよね……僕が何も言わないと会議もあっという間に終わっちゃったし」
「ですが、ノア様。あの英雄と呼ばれる人間は、一筋縄ではどうにもならない様に思えますが……」
「はぁ⁉いつから闇ギルドはそんな拭抜けた!だったら、どうしたらいいか考えるのが普通だろ!」
「も、申し訳ありません!」
「あいつはもういらないからね」
ノアは、シアンとセレンに不気味な笑顔を向けた。
「「はっ!分かっています」」
そのあと、闇ギルド内で王国本部長の姿を見た者はいなかった。そして、新しい本部長が就任したのである。
そして、しばらくはミトンの町に平和が訪れる事になった。
「ま、まさか?総帥が参加するだと……」
「ああ……」
「総帥に会えるのは本当に久しぶりだな」
「いったい、何が起こったと言うのだ」
すると、総帥が座るであろう上座の席に人影が映った。総帥が座る席は全員が見渡せるように1段高い位置に設置してあり、その姿はカーテンで覆われて総帥の顔は見る事が出来なかった。
総帥の席の両隣には、護衛の人間だろうか漆黒のドレスを身にまとった女性が表情なく佇んでいた。
「皆さま静かに。各席におつき下さい」
「会議を始めます。王国代表皆様に説明を」
そのように総帥の側にいる能面のような顔の女性が会議をスタートさせた。
「今回皆さんに集まってもらったのは、王国領ミトンの町に出現した英雄についてです」
「どこにでもそう言われる人間はいるものだな」
「ああ。確かに!それでその英雄様がどうしたというのだ?」
「まさか、王国殿、我らを集結させてその英雄をどうにかして欲しいと言う訳でもあるまいな?」
「……」
王国の本部長は罰が悪そうに、言葉を詰まらせて無言だった。
「おいおい!冗談はよせ。英雄一人に我らがお主に力を貸すだと?」
「そうは言わない……言わないが、どうにかできるものなら何とかしてほしい」
「馬鹿な事を!相手がどこかの国や巨大組織ならいざ知らず、闇ギルドを集結させて一個人をどうにかして欲しいだと?」
「そうだ!我々を馬鹿にしているのか?」
「そんな事の為に我らは時間をかけてここ王都に呼び出したのか?」
「馬鹿にするでない!」
各国の本部長たちは、王国の本部長に怒りをあらわにした。すると、その時総帥が口を開いた。
「少しは落ち着くがよい!」
その低い声に本部長たちは、ビクッと体を震わせた。
「「「「「「総帥!」」」」」」
「王国!どういう事か詳しく話すが良い」
「はっ!」
王国の本部長は、これまでのいきさつを詳細に話したのだった。その説明にこの場にいる全員が言葉を詰まらせていた。
「はぁあ?我らにそれを信じろと言うのか?」
「信じろも何もこれが事実だ……皆の意見を聞きたい。王国の英雄をどうにかするのならば、闇ギルドの力を持ってどうにかしないとどうにもならん!」
「「「「「馬鹿な!」」」」」
「しかし、王国ではもう、あ奴の事は無視をしてミトンの町やあ奴に係わる事をせず活動した方がいいと言う意見も出ている案もあるのだ」
「馬鹿な事を!闇ギルドが個人に負けを認めろと言うのか?」
「だからこうして、総帥にも参加してもらって緊急会議を開いてもらったのだ」
「お主は何を言っておるのだ?そんなの総帥に聞くまでもあるまい!」
「どういう事だ?魔人殿」
「これはお前達王国で何とかする事であろう!闇ギルド全体の問題にする必要はない」
「本当にそういうことでいいのか?」
「当たり前だ!なぜワシ等がその英雄一人に駆りだされなくてはならん」
「分かり申した……それでは、闇ギルド王国本部はヒロトシから手を引く」
「な、何を言っておる!闇ギルドが只の個人から尻尾を巻くと言うのか?」
「そのことは余から説明しよう!」
「「「「「総帥⁉」」」」」」
「お主達が協力すると言うのなら、もう一度その英雄とやらに報復を考えていた。しかし、今はその時期ではないようだ」
「どういう事でしょうか?」
王国本部長だけが下を向いていた。事前に今回の事を総帥の横にいた女性に相談をしていたのである。もし、今回の事を王国本部だけでなんとかしないといけなくなった場合、王国本部はミトンの町を諦める算段だった。これは、総帥にも承諾を得ての事だった。
「我ら王国本部は、ミトンの町の英雄には関わらない事を総帥に進言した」
「そんなバカな‼闇ギルドが個人に屈服すると言うのか?」
「ああ!あいつには4度も苦湯を飲まされた。これ以上は関わりたくないと言うのが本音だ」
「4度だと⁉」
「ああ、1度目はミトン支部が潰され、2度目はスタンピードを意図的に起こし塩の流通をストップさせたがあ奴一人で困難を切り抜けられた。3度目はあの町の領主を誘拐し乗っ取りを計画したが、またもや一人でミトン支部を潰されてしまった。そして今回、ドラゴンゾンビを召還しミトンの町を潰そうとしたが、今回はあ奴の所有する奴隷に切り抜けられたのだ……」
「馬鹿な!奴隷がドラゴンゾンビを討伐しただと?」
「ああ……細かいものを入れれば、闇ギルドの繋がりのある人間も失った。王国本部としてはもうあ奴に係わらず、闇ギルドを運営していきたいのが本音だ」
「そんな人間が……」
「総帥の意見を聞きたい。本当にそれでよろしいのですか?」
「お主達はどうなんだ?本当にそれでいいのか?怖気づいたのなら、余はそれでいい」
まさかの意見だった。先代の総帥なら、意地でも報復しろと言っていただろう。しかし、今代の総帥はいつもこんな感じである。上納金が上がってくれば、闇ギルドの面子はどうでもいい感じなのである。
王国本部もそれが分かっていたからこそ、今ヒロトシに戦争を吹っ掛ける事はせず、無視をすることを選んで進言していたのだ。
各国の本部長も、どちらかと言えば他の地域の事であり、そんな事に時間を割くような事はしたくなかったのが正直な意見だった。
「ウム……何も言わぬか?それが皆の答えのようだな。余の決裁を申し渡す。闇ギルドはミトンの町の英雄ヒロトシから手を引く」
「「「「「「……」」」」」」
「何か思う事があれば、また言いに来るが良い。解散!」
「「「「「はっ!」」」」」」」
闇ギルド本部長達は、総帥のまさかの決定に案ともいえない雰囲気になった。そして、いつの間にかカーテン越しにいた総帥の姿はなく、横にいた女性の姿もなくなっていた。
「王国殿、そう気を落とすでない。上納金は大変だと思うけどな」
「だな。これでやっと王国を抜く事が出来そうだ」
「がははははは!」
その言葉を聞き、闇ギルドに協力と言う言葉はないと王国本部長は思い知ったのだ。これで、闇ギルド王国支部は他の国の上納金に差をつけられてしまうだろうと、王国本部長は顔を青ざめたのだった。
そして、総帥はその会議を後にして、ニヤニヤしていたのだ。
「どうしたのですか?総帥」
「なにかまた面白い事を考えているのですか?総帥」
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「シアン、セレン。プライベートで総帥と言う呼び方は止めろと言ったはずだぞ」
「「申し訳ありません!ノア様」」
そのノアと呼ばれた子供の頭には、10歳とは思えないような立派な角が生えていた。闇ギルドの総帥と呼ばれた少年は魔族であり真っ赤な髪でその瞳は真っ黒だった。
「ったく、あいつ等はしょうがないよね……僕が何も言わないと会議もあっという間に終わっちゃったし」
「ですが、ノア様。あの英雄と呼ばれる人間は、一筋縄ではどうにもならない様に思えますが……」
「はぁ⁉いつから闇ギルドはそんな拭抜けた!だったら、どうしたらいいか考えるのが普通だろ!」
「も、申し訳ありません!」
「あいつはもういらないからね」
ノアは、シアンとセレンに不気味な笑顔を向けた。
「「はっ!分かっています」」
そのあと、闇ギルド内で王国本部長の姿を見た者はいなかった。そして、新しい本部長が就任したのである。
そして、しばらくはミトンの町に平和が訪れる事になった。
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