92 / 347
第3章 新しい研磨
17話 砂糖
しおりを挟む
ヒロトシは、トラックに乗りミトンの町へと帰還した。
「貰った土地はいかがでしたか?」
「セバス聞いてくれ!凄い発見をしたよ」
「どういう発見ですか?」
「これが軌道に乗ったら、ミトンの町は更に裕福になると思うよ」
「それは凄い。で、どういったものですか?」
「砂糖だよ。砂糖!」
「砂糖と言うのは、エルフ国の特産の甘い粉の事ですか?」
「ああ!魔の森の中に自生してたんだ」
「本当ですか?魔の森に砂糖豆が自生していたというのですか?」
「いや、砂糖豆じゃないんだ。サトウキビと言う植物だよ」
「どういう事でしょうか?」
ヒロトシは、サトウキビをインベントリから出しセバスにみせた。
「まあ、これを口に含んでみな?」
「こ、これは!甘い」
「これで砂糖を作るんだよ」
「もしこれが成功すれば、とんでもない事になります。砂糖はエルフ国から少ししか輸出されません。その為、この町に行商が来たら奇跡と言われております」
「だろ?たぶん㋪で独占できると思うぞ」
「どういう事ですか?自生しているというのなら他の人間でも採取はできるとおもうのですが?」
「自生していた場所が問題なんだ。魔の森の入り口とはいえ、AランクやSランクの魔物が、普通に出没する場所まで行かないといけない」
「そんな危険な場所に?」
「ああ……その場所から2m3mになろうとする植物を運ぶとなると、とんでもない労力になるからね」
「そんなに育つ植物なのですか?」
セバスに与えたサトウキビは細かく砕いたもので、実物を見せたら目を見開いて驚いたのだった。
「これが上手く行けば、塩の問題どころかこの町は王都より賑わうかもしれないな」
「た、確かに……」
ヒロトシは、まず研磨の作業をか片づける事にした。そして、ガイン達にサトウキビをローラーで糖分を絞り出す道具を作ってもらう事にした。
サトウキビを絞った汁をろ過をする。そして、その汁をアヤ達メイドに煮詰めて貰い、煮汁を濃縮してもらった。
そして、最後にその煮汁を冷やす必要があるのだが、砂糖を商品化するにあたりいちいちヒロトシが魔法で冷やす事をしていられないので、冷蔵庫を作ることにした。
水属性の魔石を使う事で冷蔵魔道具を開発したのだった。煮汁を冷やす事で固まり、それを砕けば黒糖の出来上がりである。
「砂糖が黒いのですか?」
「ああ、これは黒糖と言ってコクがあり甘いぞ」
アヤ達はその甘さに驚いたのだった。たしか、エルフ国の砂糖はここまで甘くはないのだ。アヤ達は以前貴族のお屋敷で働いていた。その時砂糖を一度だけ味わった記憶があったのだ。
その精製補法に甘さの違いがあった。エルフ国は砂糖豆の殻を剥き、白色の豆の部分をすり潰す事で砂糖は出来ると聞いていた。多分、サトウキビと違うことは糖分だけを抽出していない事で、甘みが違うのだろうと推察できたのだった。
「本当は上白糖を作りたいが、真空管や遠心分離機がいるから諦めたが、黒糖でも十分勝負できそうだな」
これらの工程が全てすんだのは半年後の事だった。
その間もヒロトシは、カエデ達が住む村に通い続けていた。
「みんな、お待たせ。元気していたか?」
「ご主人様!みてください。大工の棟梁達凄いですよ。3日であそこまで家を建てちゃいましたよ」
あそこまでとは言ったが、まだ基礎工事の段階だった。
「順調そうで何よりだ。それと結界の方はどうだ?大丈夫だったろ?」
「はい!それはもう。結界内に入れない魔物達は矢で狙い撃ちで楽勝でした」
「盗賊の部類は?」
「いえ、それはありませんね。この地域が危険地帯なので、人間は足を踏み入れないみたいですね」
「分かった。じゃあお前達は作業を進めてくれ。1ヶ月したら交替するから頑張ってくれ!」
ヒロトシが言った作業とは、畑仕事である。日頃魔物がいない時は、この村で野菜を作る事になっていた。
「えっ……」
「えって、何だよ……」
「いえ……わたし達1ヶ月ここで生活するのですか?」
ミランダたちは、聞いてないよとばかりに落ち込んでいた。
「そんなに落ち込むな」
「でも、ご主人様と1ヶ月も会えないだなんて……」
「だから、3日に一回はこうして逢いに来るだろ?」
「ですが……ここにきても、すぐに森に出向いてそのあとすぐに帰るじゃないですか?」
「それはしょうがない。俺も帰って研磨作業をしないといけないんだからな。お客を待たせるわけにはいかん」
「でも……」
「甘えるんじゃない。1ヶ月なんてすぐだよすぐ。それにここで修業をしたらレベルも上がるだろ?」
「それはそうですが……」
護衛メンバーは、魔物が入れない城壁の上から矢を撃てばいいだけであった。今の現状は、安全地帯から狙い撃ちで経験値が入るので手軽にレベルが上がっていくのである。
普通なら、BランクやAランクの魔物を、そんなに手軽に討伐などできない。しかし、安全地帯から余裕で討伐が出来、魔物が逃げたら放っておけばいいからだ。
「お前達が成長すれば、俺の護衛も務まるかもしれないから頑張れよ」
「本当ですか?」
「まあ、お前が成長しても俺はさらに上をいくだろうけどね」
「それじゃあ、意味が無いじゃないですか?」
「意味が無いと言う事はないだろう?お前達の経験は何一つ無駄はないんだぞ?」
「でも……」
「お前達は何でそうなんだ?ガイン達も同じような事で文句をいうんだ」
「どういう事ですか?」
「ガイン達も今のままじゃ意味が無いと言っていたんだ。今はやっと鏡面研磨が出来るようになって、手鏡を徐々にやり始めている」
「それとわたし達に何の関係が?」
「一緒だよ。今あいつ等が鏡面研磨が出来るようになったのは、下積み時代の3年があってようやくスタート地点に立てたんだよ?無駄な事なんて一つもない。護衛メンバーであるお前も、今は俺よりは弱いが弱いなりにやれることはたくさんあって、それはお前の未来に役立つはずだぞ?」
「わたしの未来ではなく、今のご主人様の側で役に立ちたいと言っているのです」
「お前達は、十分に役に立っているよ。功を焦るな!お前達は直接危険が伴う仕事だ。焦るととんでもない事になるんだぞ?」
「それは……」
「いいか?お前達が、ここでカエデさんや俺の家族であるメイド達を護衛メンバーとして行動しているからこそ、俺は安心してミトンの町で商売が出来るんだ。十分に役に立っているじゃないか」
「でも……」
「いいか?今の経験は絶対に将来の糧になる。今のまま、俺の側で成長せずレベルだけ上がっても、張りぼての護衛になるぞ。これは絶対に言える事だ」
「張りぼて……」
「ああ、そうだ。俺の研磨依頼はBランク冒険者からだって事は知っているだろ?」
「はい……」
「レベルが低いうちに、強力な武器が手には入ればそれに振り回されるから、研磨依頼はBランクからだ。お前達もそう言えるんだぞ?俺の側で強くなっても意味が無いんだ。ここの魔物は強すぎる為、絶対に未来の自分や俺の役に立つ」
「未来のご主人様の役に?」
「そうだ!ガイン達もこの3年間下積みで俺の足を引っ張っていたが、それはしょうがない事だ。なんせ、経験が無かったんだからな。しかし経験を積んで、今は俺がいなくても手鏡の生産は止まらない様になった」
「過去のガイン達は、今のわたし達と同じと言う事なのですか?」
「ようやくわかったか?」
「では、わたし達も護衛メンバーとして、未来のご主人様の役に立てると?」
「ああ。今は俺の側にいても反対に俺に守られるだけだ。将来的にはある計画を立てているから、それを楽しみにして、今は経験値を積む事だ」
「その計画は教えてくれないのですか?」
「ああ、教えない」
「ご主人様の意地悪!でも、わかりました。今は自分の為に頑張ります」
「それでいい。その頑張りが、将来俺の役に立てるようになるからな」
ヒロトシの頭の中にはある計画があり、それに対して進めていくのだった。
「貰った土地はいかがでしたか?」
「セバス聞いてくれ!凄い発見をしたよ」
「どういう発見ですか?」
「これが軌道に乗ったら、ミトンの町は更に裕福になると思うよ」
「それは凄い。で、どういったものですか?」
「砂糖だよ。砂糖!」
「砂糖と言うのは、エルフ国の特産の甘い粉の事ですか?」
「ああ!魔の森の中に自生してたんだ」
「本当ですか?魔の森に砂糖豆が自生していたというのですか?」
「いや、砂糖豆じゃないんだ。サトウキビと言う植物だよ」
「どういう事でしょうか?」
ヒロトシは、サトウキビをインベントリから出しセバスにみせた。
「まあ、これを口に含んでみな?」
「こ、これは!甘い」
「これで砂糖を作るんだよ」
「もしこれが成功すれば、とんでもない事になります。砂糖はエルフ国から少ししか輸出されません。その為、この町に行商が来たら奇跡と言われております」
「だろ?たぶん㋪で独占できると思うぞ」
「どういう事ですか?自生しているというのなら他の人間でも採取はできるとおもうのですが?」
「自生していた場所が問題なんだ。魔の森の入り口とはいえ、AランクやSランクの魔物が、普通に出没する場所まで行かないといけない」
「そんな危険な場所に?」
「ああ……その場所から2m3mになろうとする植物を運ぶとなると、とんでもない労力になるからね」
「そんなに育つ植物なのですか?」
セバスに与えたサトウキビは細かく砕いたもので、実物を見せたら目を見開いて驚いたのだった。
「これが上手く行けば、塩の問題どころかこの町は王都より賑わうかもしれないな」
「た、確かに……」
ヒロトシは、まず研磨の作業をか片づける事にした。そして、ガイン達にサトウキビをローラーで糖分を絞り出す道具を作ってもらう事にした。
サトウキビを絞った汁をろ過をする。そして、その汁をアヤ達メイドに煮詰めて貰い、煮汁を濃縮してもらった。
そして、最後にその煮汁を冷やす必要があるのだが、砂糖を商品化するにあたりいちいちヒロトシが魔法で冷やす事をしていられないので、冷蔵庫を作ることにした。
水属性の魔石を使う事で冷蔵魔道具を開発したのだった。煮汁を冷やす事で固まり、それを砕けば黒糖の出来上がりである。
「砂糖が黒いのですか?」
「ああ、これは黒糖と言ってコクがあり甘いぞ」
アヤ達はその甘さに驚いたのだった。たしか、エルフ国の砂糖はここまで甘くはないのだ。アヤ達は以前貴族のお屋敷で働いていた。その時砂糖を一度だけ味わった記憶があったのだ。
その精製補法に甘さの違いがあった。エルフ国は砂糖豆の殻を剥き、白色の豆の部分をすり潰す事で砂糖は出来ると聞いていた。多分、サトウキビと違うことは糖分だけを抽出していない事で、甘みが違うのだろうと推察できたのだった。
「本当は上白糖を作りたいが、真空管や遠心分離機がいるから諦めたが、黒糖でも十分勝負できそうだな」
これらの工程が全てすんだのは半年後の事だった。
その間もヒロトシは、カエデ達が住む村に通い続けていた。
「みんな、お待たせ。元気していたか?」
「ご主人様!みてください。大工の棟梁達凄いですよ。3日であそこまで家を建てちゃいましたよ」
あそこまでとは言ったが、まだ基礎工事の段階だった。
「順調そうで何よりだ。それと結界の方はどうだ?大丈夫だったろ?」
「はい!それはもう。結界内に入れない魔物達は矢で狙い撃ちで楽勝でした」
「盗賊の部類は?」
「いえ、それはありませんね。この地域が危険地帯なので、人間は足を踏み入れないみたいですね」
「分かった。じゃあお前達は作業を進めてくれ。1ヶ月したら交替するから頑張ってくれ!」
ヒロトシが言った作業とは、畑仕事である。日頃魔物がいない時は、この村で野菜を作る事になっていた。
「えっ……」
「えって、何だよ……」
「いえ……わたし達1ヶ月ここで生活するのですか?」
ミランダたちは、聞いてないよとばかりに落ち込んでいた。
「そんなに落ち込むな」
「でも、ご主人様と1ヶ月も会えないだなんて……」
「だから、3日に一回はこうして逢いに来るだろ?」
「ですが……ここにきても、すぐに森に出向いてそのあとすぐに帰るじゃないですか?」
「それはしょうがない。俺も帰って研磨作業をしないといけないんだからな。お客を待たせるわけにはいかん」
「でも……」
「甘えるんじゃない。1ヶ月なんてすぐだよすぐ。それにここで修業をしたらレベルも上がるだろ?」
「それはそうですが……」
護衛メンバーは、魔物が入れない城壁の上から矢を撃てばいいだけであった。今の現状は、安全地帯から狙い撃ちで経験値が入るので手軽にレベルが上がっていくのである。
普通なら、BランクやAランクの魔物を、そんなに手軽に討伐などできない。しかし、安全地帯から余裕で討伐が出来、魔物が逃げたら放っておけばいいからだ。
「お前達が成長すれば、俺の護衛も務まるかもしれないから頑張れよ」
「本当ですか?」
「まあ、お前が成長しても俺はさらに上をいくだろうけどね」
「それじゃあ、意味が無いじゃないですか?」
「意味が無いと言う事はないだろう?お前達の経験は何一つ無駄はないんだぞ?」
「でも……」
「お前達は何でそうなんだ?ガイン達も同じような事で文句をいうんだ」
「どういう事ですか?」
「ガイン達も今のままじゃ意味が無いと言っていたんだ。今はやっと鏡面研磨が出来るようになって、手鏡を徐々にやり始めている」
「それとわたし達に何の関係が?」
「一緒だよ。今あいつ等が鏡面研磨が出来るようになったのは、下積み時代の3年があってようやくスタート地点に立てたんだよ?無駄な事なんて一つもない。護衛メンバーであるお前も、今は俺よりは弱いが弱いなりにやれることはたくさんあって、それはお前の未来に役立つはずだぞ?」
「わたしの未来ではなく、今のご主人様の側で役に立ちたいと言っているのです」
「お前達は、十分に役に立っているよ。功を焦るな!お前達は直接危険が伴う仕事だ。焦るととんでもない事になるんだぞ?」
「それは……」
「いいか?お前達が、ここでカエデさんや俺の家族であるメイド達を護衛メンバーとして行動しているからこそ、俺は安心してミトンの町で商売が出来るんだ。十分に役に立っているじゃないか」
「でも……」
「いいか?今の経験は絶対に将来の糧になる。今のまま、俺の側で成長せずレベルだけ上がっても、張りぼての護衛になるぞ。これは絶対に言える事だ」
「張りぼて……」
「ああ、そうだ。俺の研磨依頼はBランク冒険者からだって事は知っているだろ?」
「はい……」
「レベルが低いうちに、強力な武器が手には入ればそれに振り回されるから、研磨依頼はBランクからだ。お前達もそう言えるんだぞ?俺の側で強くなっても意味が無いんだ。ここの魔物は強すぎる為、絶対に未来の自分や俺の役に立つ」
「未来のご主人様の役に?」
「そうだ!ガイン達もこの3年間下積みで俺の足を引っ張っていたが、それはしょうがない事だ。なんせ、経験が無かったんだからな。しかし経験を積んで、今は俺がいなくても手鏡の生産は止まらない様になった」
「過去のガイン達は、今のわたし達と同じと言う事なのですか?」
「ようやくわかったか?」
「では、わたし達も護衛メンバーとして、未来のご主人様の役に立てると?」
「ああ。今は俺の側にいても反対に俺に守られるだけだ。将来的にはある計画を立てているから、それを楽しみにして、今は経験値を積む事だ」
「その計画は教えてくれないのですか?」
「ああ、教えない」
「ご主人様の意地悪!でも、わかりました。今は自分の為に頑張ります」
「それでいい。その頑張りが、将来俺の役に立てるようになるからな」
ヒロトシの頭の中にはある計画があり、それに対して進めていくのだった。
1
お気に入りに追加
424
あなたにおすすめの小説
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる