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第3章 新しい研磨
10話 行商人
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2年が経ち、ヒロトシもやっと成人したのだった。この2年でシルフォードは塩の輸送に力を入れて、町から補助金を出し、ガーラの町に製塩工場を建てて塩を確保していた。これもヒロトシが王国に受賞された事で、王国から補助金が出たことで出来た事だった。
それと同時に、ガーラの町への街道を整備する資金を確保できたのである。これにより、ミトンの町にはいろんな行商人が立ち寄ることになり、㋪美研のミスリル装備を買い求める行商人が数多く立ち寄る事になる。
「何で?一本しか武器を売ってくれぬのだ?」
「うちの店の武器は冒険者達に買ってもらう事が目的であり、行商人が儲ける為のものではないからです」
「ぬぐぐぐ!こんなに安く売っているんだ少しぐらい良いであろう!」
「申し訳ないですが、我が主人の意図するところではないので諦めてください」
「お主では話にならん!店主を呼べ!」
周りにいた冒険者達は、この行商人終わったなと哀れな目でみていた。
「やめておいた方が……」
「うるさい!お前では話にならないからすぐに店主を呼べ!」
「マインちゃん、こういう輩はおもいしらせてやった方が早いと思うぞ?」
「何だと貴様?冒険者が横からしゃしゃり出るんじゃない!」
「分かりました……すぐに呼んでまいります……」
「最初からそう言えばいいんだ」
「なあ、あんた?本当に行商人か?」
「当たり前だ!まさかこんな田舎の町にこんな儲け話があるとは思わなかったわい!このミスリル装備を他の町で売れば大儲け間違いなしだ」
「商人なら情報が命だぞ?」
「はっ!冒険者が何を知ったかぶりを!」
「まあ、もうちょっとでお前の顔が変わることが見ものだよ。俺達はそれを酒の肴に飲ませてもらおうかな」
「そりゃいいな!がはははははは!」
「確かにそれは見ものだな」
「何だこいつら……なにをいっているんだ?」
「まあ、いくらお前が情報が無かったとしても、この店の店主を見たらどういう訳かわかるさ」
「「「「「「そうだ!そうだ!」」」」」」」
「本当に楽しみだぜ」
マインがヒロトシを店のホールに連れてきた。
「お客様、何かご迷惑を掛けましたでしょうか?」
「お主がこの店の店主か?この奴隷達はどういう教育をしておる!儂に武器を一本しか売らんと言うのだ……」
「それはこの店の方針でございます。行商人達の中間マージンの為に販売をしている訳ではないので、そういう目的の方はご遠慮して頂きたいのです」
「何だと……儂を誰だと思っている。王都で最大の商会……って、あんたどこかで見たことがあるな……」
周りを見ると冒険者達は、ニヤニヤ笑っていたのである。
「俺はヒロトシと言います」
「ヒロトシだと?……どこかで聞いたこ……はっ⁉ま、まさか……2年前に大豪商伯の位を……」
「そうです。そのヒロトシですよ」
先ほどまで強気になっていた行商人は、ヒロトシの正体に気づき、顔を真っ青にして土下座したのだった。王都では、ヒロトシの事は噂で聞いていた。商人なのにローベルグ陛下に気にいられて、貴族の称号を与えられたばかりでなく、友達になったと言う噂まで聞いていたからだ。
「申し訳ございません!ヒロトシ様の店だと知らなくて……」
「ヒロトシ様!先ほどまで、コイツはマインちゃんを脅していたんだぜ」
「なっ……」
周りにいた冒険者は、面白がってヒロトシに告げ口をしたのだった。
「ほう……あんた、俺の従業員を脅したのか?」
「い、いえ、私はただ……装備を売ってくれないと言われたので……」
「その説明は、この者がちゃんとしたはずだと思うが?」
「ですが、一本だけだなんて……納得いかなくて……」
「貴方が納得いくかいかないかなんて、俺の知った事じゃない。この店にはこの店のルールがあるんだ!」
「す、すいません!ここがヒロトシ様の店だなんて知らなかったんです。知ってたら私はこんな事は……」
「ほう!貴方は何か勘違いしているようだな?ここが俺の店じゃなかったら、自分の言う事を押し通すと言ってんだぞ?確かさっき面白い事を言ってたよな?」
「……」
その行商人は、土下座をしながら冷や汗がだらだら流れていた。
「王都最大の商会だと言ったな?」
「そ、それは……」
「貴方は、いつも商会の権力を使って、あんな商売をしているのか?」
「ううううう……」
「貴方は相手が、俺だとそんな態度に変わるのか?なあ!ちゃんとこっちをみろよ!」
行商人はヒロトシの方を見ようと、頭を少し上げた。しかし、その眼光を見た瞬間背筋が凍ったのだ。
「俺は貴方のような人間は嫌いだ!権力を振りかざしやがって、そういう人間には俺も容赦はしないと決めている」
「申し訳ございません!これからはこのような事は絶対にしません!」
「信用できないな!貴方は、他の町に行けば俺の目が届かないと思い、この場を逃れればいいと思っているだろ?」
「そんな事は……」
「それに貴方はもう終わりだよ?」
「ゆ、ゆるしてください!」
「あんたは、貴族であるこの俺に不敬を働いたんだ。その責任は取ってもらうぞ」
「ゆ、許してください!もうしません!だ、だから!」
「大商会の権力を振りかざす馬鹿者が!どこの商会かちゃんと言え!」
貴族であるヒロトシに怒鳴られ、行商人は震えながらどこの商会か震えながらしゃべりだした。
「ミガラス商会です……」
「本当か?嘘だったらどういう事になるかわかってんだろうな?」
「はい……」
「もう一度聞くぞ?ミガラス商会は嘘じゃないだろうな?パジョー」
「な、なぜ……儂の名前を……」
「お前の嘘など最初から分かっていたんだよ!あんたはニガラスの人間だろうが!」
パジョーは、大商会の名前を語っていただけだった。本当はニガラス商会の人間で弱小商会の人間だった。ヒロトシに自分が所属する商会を言い当てられて、その場から逃げ出そうとしたが、冒険者達に取り押さえられてしまったのだった。
「マイン、王国騎士団の宿舎に衛兵を呼びに行ってくれ」
「わ、分かりました」
マインは、大通りにある兵舎に衛兵を呼びに行ったのだった。そして、衛兵は状況証拠を冒険者達からも事情聴取に協力してもらい、パジョーを逮捕したのだった。
ヒロトシは不敬罪にはせず、恐喝で逮捕してもらったのだった。そして、ニガラス商会ミトン支部に苦情を入れたのだった。
まさか、ニガラスに所属している人間が、ヒロトシにそんな事をしたとは思わなかったが、パジョーはミトン支部の人間ではなく、王都の方面から来た人間だった。
その為、ここがヒロトシの店だとは気づかなかった。そして、苦情を入れられたニガラス商会は事情を聴き、ニガラスの支部長と幹部達が顔を真っ青にして、㋪美研に謝罪しに来たのだった。
「このたびは、内の行商人がご迷惑をかけたようで本当に申し訳ございません!」
「あんた達の所はミガラスと嘘をついて、個人店に圧力をかける商売をしているのか?」
「そんな事は絶対しておりません!そんな事がミガラス商会にばれたら反対にこちらが潰されてしまいます」
「しかし、あの者は内の従業員にそう脅して来たんだぞ?」
「そんな事は絶対にありません……」
「じゃあ、あいつの独断でそんな事をしたと言うんだな?」
「当たり前です!わたし達のような弱小商会は地道に商売をしています」
「そうか。その言葉を信じるぞ?」
「はい!あのパジョーは商会に迷惑をかけたとして、奴隷に落とす予定になっています。あの者に損害賠償請求してもらっても構いません」
「わかった。ニガラス商会の謝罪を受け取る事にするよ」
「あ、ありがとうございます!」
ニガラス商会の支部長は、ヒロトシがそう言ってくれて安心して謝罪を繰り返し、謝罪を受け取ってくれたことに感謝して帰っていった。
そして、パジョーはヒロトシの店に恐喝した事を訴えられ、ニガラス商会から迷惑料として損害賠償請求をされ奴隷へと落とされたのだった。
今回の事を重く見たニガラス商会ミトン支部は、今回の事は本店に報告し、従業員の教育を徹底的に見直す事になったのである。
それと同時に、ガーラの町への街道を整備する資金を確保できたのである。これにより、ミトンの町にはいろんな行商人が立ち寄ることになり、㋪美研のミスリル装備を買い求める行商人が数多く立ち寄る事になる。
「何で?一本しか武器を売ってくれぬのだ?」
「うちの店の武器は冒険者達に買ってもらう事が目的であり、行商人が儲ける為のものではないからです」
「ぬぐぐぐ!こんなに安く売っているんだ少しぐらい良いであろう!」
「申し訳ないですが、我が主人の意図するところではないので諦めてください」
「お主では話にならん!店主を呼べ!」
周りにいた冒険者達は、この行商人終わったなと哀れな目でみていた。
「やめておいた方が……」
「うるさい!お前では話にならないからすぐに店主を呼べ!」
「マインちゃん、こういう輩はおもいしらせてやった方が早いと思うぞ?」
「何だと貴様?冒険者が横からしゃしゃり出るんじゃない!」
「分かりました……すぐに呼んでまいります……」
「最初からそう言えばいいんだ」
「なあ、あんた?本当に行商人か?」
「当たり前だ!まさかこんな田舎の町にこんな儲け話があるとは思わなかったわい!このミスリル装備を他の町で売れば大儲け間違いなしだ」
「商人なら情報が命だぞ?」
「はっ!冒険者が何を知ったかぶりを!」
「まあ、もうちょっとでお前の顔が変わることが見ものだよ。俺達はそれを酒の肴に飲ませてもらおうかな」
「そりゃいいな!がはははははは!」
「確かにそれは見ものだな」
「何だこいつら……なにをいっているんだ?」
「まあ、いくらお前が情報が無かったとしても、この店の店主を見たらどういう訳かわかるさ」
「「「「「「そうだ!そうだ!」」」」」」」
「本当に楽しみだぜ」
マインがヒロトシを店のホールに連れてきた。
「お客様、何かご迷惑を掛けましたでしょうか?」
「お主がこの店の店主か?この奴隷達はどういう教育をしておる!儂に武器を一本しか売らんと言うのだ……」
「それはこの店の方針でございます。行商人達の中間マージンの為に販売をしている訳ではないので、そういう目的の方はご遠慮して頂きたいのです」
「何だと……儂を誰だと思っている。王都で最大の商会……って、あんたどこかで見たことがあるな……」
周りを見ると冒険者達は、ニヤニヤ笑っていたのである。
「俺はヒロトシと言います」
「ヒロトシだと?……どこかで聞いたこ……はっ⁉ま、まさか……2年前に大豪商伯の位を……」
「そうです。そのヒロトシですよ」
先ほどまで強気になっていた行商人は、ヒロトシの正体に気づき、顔を真っ青にして土下座したのだった。王都では、ヒロトシの事は噂で聞いていた。商人なのにローベルグ陛下に気にいられて、貴族の称号を与えられたばかりでなく、友達になったと言う噂まで聞いていたからだ。
「申し訳ございません!ヒロトシ様の店だと知らなくて……」
「ヒロトシ様!先ほどまで、コイツはマインちゃんを脅していたんだぜ」
「なっ……」
周りにいた冒険者は、面白がってヒロトシに告げ口をしたのだった。
「ほう……あんた、俺の従業員を脅したのか?」
「い、いえ、私はただ……装備を売ってくれないと言われたので……」
「その説明は、この者がちゃんとしたはずだと思うが?」
「ですが、一本だけだなんて……納得いかなくて……」
「貴方が納得いくかいかないかなんて、俺の知った事じゃない。この店にはこの店のルールがあるんだ!」
「す、すいません!ここがヒロトシ様の店だなんて知らなかったんです。知ってたら私はこんな事は……」
「ほう!貴方は何か勘違いしているようだな?ここが俺の店じゃなかったら、自分の言う事を押し通すと言ってんだぞ?確かさっき面白い事を言ってたよな?」
「……」
その行商人は、土下座をしながら冷や汗がだらだら流れていた。
「王都最大の商会だと言ったな?」
「そ、それは……」
「貴方は、いつも商会の権力を使って、あんな商売をしているのか?」
「ううううう……」
「貴方は相手が、俺だとそんな態度に変わるのか?なあ!ちゃんとこっちをみろよ!」
行商人はヒロトシの方を見ようと、頭を少し上げた。しかし、その眼光を見た瞬間背筋が凍ったのだ。
「俺は貴方のような人間は嫌いだ!権力を振りかざしやがって、そういう人間には俺も容赦はしないと決めている」
「申し訳ございません!これからはこのような事は絶対にしません!」
「信用できないな!貴方は、他の町に行けば俺の目が届かないと思い、この場を逃れればいいと思っているだろ?」
「そんな事は……」
「それに貴方はもう終わりだよ?」
「ゆ、ゆるしてください!」
「あんたは、貴族であるこの俺に不敬を働いたんだ。その責任は取ってもらうぞ」
「ゆ、許してください!もうしません!だ、だから!」
「大商会の権力を振りかざす馬鹿者が!どこの商会かちゃんと言え!」
貴族であるヒロトシに怒鳴られ、行商人は震えながらどこの商会か震えながらしゃべりだした。
「ミガラス商会です……」
「本当か?嘘だったらどういう事になるかわかってんだろうな?」
「はい……」
「もう一度聞くぞ?ミガラス商会は嘘じゃないだろうな?パジョー」
「な、なぜ……儂の名前を……」
「お前の嘘など最初から分かっていたんだよ!あんたはニガラスの人間だろうが!」
パジョーは、大商会の名前を語っていただけだった。本当はニガラス商会の人間で弱小商会の人間だった。ヒロトシに自分が所属する商会を言い当てられて、その場から逃げ出そうとしたが、冒険者達に取り押さえられてしまったのだった。
「マイン、王国騎士団の宿舎に衛兵を呼びに行ってくれ」
「わ、分かりました」
マインは、大通りにある兵舎に衛兵を呼びに行ったのだった。そして、衛兵は状況証拠を冒険者達からも事情聴取に協力してもらい、パジョーを逮捕したのだった。
ヒロトシは不敬罪にはせず、恐喝で逮捕してもらったのだった。そして、ニガラス商会ミトン支部に苦情を入れたのだった。
まさか、ニガラスに所属している人間が、ヒロトシにそんな事をしたとは思わなかったが、パジョーはミトン支部の人間ではなく、王都の方面から来た人間だった。
その為、ここがヒロトシの店だとは気づかなかった。そして、苦情を入れられたニガラス商会は事情を聴き、ニガラスの支部長と幹部達が顔を真っ青にして、㋪美研に謝罪しに来たのだった。
「このたびは、内の行商人がご迷惑をかけたようで本当に申し訳ございません!」
「あんた達の所はミガラスと嘘をついて、個人店に圧力をかける商売をしているのか?」
「そんな事は絶対しておりません!そんな事がミガラス商会にばれたら反対にこちらが潰されてしまいます」
「しかし、あの者は内の従業員にそう脅して来たんだぞ?」
「そんな事は絶対にありません……」
「じゃあ、あいつの独断でそんな事をしたと言うんだな?」
「当たり前です!わたし達のような弱小商会は地道に商売をしています」
「そうか。その言葉を信じるぞ?」
「はい!あのパジョーは商会に迷惑をかけたとして、奴隷に落とす予定になっています。あの者に損害賠償請求してもらっても構いません」
「わかった。ニガラス商会の謝罪を受け取る事にするよ」
「あ、ありがとうございます!」
ニガラス商会の支部長は、ヒロトシがそう言ってくれて安心して謝罪を繰り返し、謝罪を受け取ってくれたことに感謝して帰っていった。
そして、パジョーはヒロトシの店に恐喝した事を訴えられ、ニガラス商会から迷惑料として損害賠償請求をされ奴隷へと落とされたのだった。
今回の事を重く見たニガラス商会ミトン支部は、今回の事は本店に報告し、従業員の教育を徹底的に見直す事になったのである。
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