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第3章 新しい研磨
1話 王都到着
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ヒロトシはミトンの町を出て、東にトラックを走らせていた。
「だ、旦那様!もっとスピードを落として!あ、危ない!ぶつかる!」
「大丈夫だって!視界がこんなに高いだろ」
「で、ですが……」
「後ろを見てみろよ。ルビーとサイファーなんか、窓の外を見て喜んでいるじゃないか」
「「ご主人様凄い!」」
「景色が後ろに流れていくよ!」
「凄い速~~~い!」
「本当はもっとスピードは出せるが、今はこれ以上は無理だな……」
「だんなさま!これ以上は……」
「街道が舗装されていないからこれ以上は無理だな」
ヒロトシは、トラックのスピードを抑えて走っていた。しかし、時折行商人の馬車とすれ違うことがあり、馭者が慌てて馬を止める場面があった。
「冒険者の皆さん!前から得体のしれない魔物が!」
馬車から飛び出した冒険者に緊張が走った。とんでもない鉄の箱が走ってくるからだ。冒険者達は剣を抜いて構えるが、近づく前にその魔物は急停車し中なら人が顔を出したのだ。
「驚かせてすいません!大丈夫なので剣を収めてください!」
「人が中から顔を出しただと……」
「いったいどうなっている?」
冒険者は、恐る恐るヒロトシが乗ったトラックに近づき声をかけた。
「驚かせてごめんなさい」
「これは一体なんなんだ?」
「馬車と思ってくれたらいいですよ」
「馬車だと?馬などいないではないか?」
「馬など必要のない馬車なんですよ」
「王都でもこんなの見たことないぞ。君はどこから来たんだ?」
「ミトンの町から来ました。今、王都に向かって走ってます」
「王都まで随分あるから気をつけていくんだぞ」
「ご心配ありがとうございます。それでは先を急ぎますので失礼します」
「ああ。馬車を止めて悪かったな」
「いえ、こちらこそ不安にさせて申し訳ありません。それでは」
その場に残った冒険者達は、ヒロトシの馬車のスピードに驚き、その場で固まってしまっていた。
「何だよあのスピードは……」
「世の中は広いな……あんな馬車が開発されていただなんて」
そんなことが何回もあり、王都に続く街道ではとんでもない乗り物が開発されたと噂になっていた。それとその乗っていた少年が街道沿いにある町に、一回も立ち寄らない事も噂に拍車をかけていたようだ。
行商人たちの間では、鉄の箱に乗った少年と噂されていた。何とか見つけてあの乗り物が手に入れれないかという相談がしたかったようだった。
「旦那様。途中にある町に寄らずに旅が出来るなんてすごいですね」
「あのオークションで、ハウスを購入しておいて本当に良かったと思うよ」
「しかし、このハウスにこんな秘密があったとは知りませんでした」
「まあ、普通の人間はMPが足りないからな。必要最低限のMPで使用するから、テントまでしか建てられないのが普通だよな」
「ご主人様凄いです!家の中にはお風呂もついていて快適ですよ」
ヒロトシは、ハウスを建てるのにMPを2000も使い家を建てたのだった。そのおかげで30名が、余裕で泊まれる家になっていた。
そして、1週間後ヒロトシ達は王都に到着したのだった。この頃になると、セバスも助手席に座っていてもスピードの出し過ぎと慌てる事はなく、旅を楽しんでいた。
そして、城門前には乗合馬車のスペースもあり、その場所に馬車が停車していたが、行商人達は馬車のまま行列に並んでいた。ヒロトシもまたそれに習い、行商人の列の最後尾に見事なハンドル捌きで後方につけた。
その様子に、行列に並んでいる人間達は興味津々で、トラックを眺めていた。
「何だあれは?」
「凄いわねぇ……あんな乗り物があるの?」
冒険者達や、乗合馬車から降りた人たちは口々に騒いでいると、城門から衛兵がとんできたのだった。
「おいおい!なんだこの騒ぎは!それにこれは馬車なのか?おい!お主がこの馬車?乗り物の持ち主なのか?」
「お疲れ様です。行商人の馬車の所に並んだのですが、ここじゃなかったですか?」
「お主は王都に行商に来たのか?」
「いえ、行商ではないです」
「なら何しに来たのだ?身分書はあるのか?」
「あ、はい。これをどうぞ?」
ヒロトシは座席に座り、兵士に商人ギルドカードを渡した。そして、説明を続けるのだった。
「ほう!ミトンの町の商人だったのか?カードは本物のようだな。それで今日は何しに来たのだ」
「はい、この国の王様に会いに来ました」
「何だと⁉国王陛下に会いに来ただと?馬鹿も休み休み言え!国王陛下になど、お主のような子供が会えるわけがなかろう!王城には誰も近づけぬぞ」
「えっ!嘘でしょ」
「いや、本当だ。平民が近づけるのは内壁までだ!それ以上入ろうとすれば、子供とはいえ牢屋に入れられるぞ」
「そんな……俺は、この国の王様に呼ばれて、はるばるここまで来たんですよ?」
ヒロトシの言葉お聞き、衛兵の達は一瞬キョトンとして、その後大爆笑したのだった。
「わはははははは!坊主、お主は冗談がうまいな。我が主君に呼ばれただと?」
「そんな笑う事ではないでしょ?本当に呼ばれたんだから」
「坊主、そんな冗談を言っていると、我らもそれなりの対応をしないといけなくなるから、それ以上言うでない」
「兵士の皆様、少しよろしいでしょうか?」
ヒロトシと兵士のやり取りを見ていて、セバスが話に入ってきた。
「なんだ?お主はこの子供の奴隷?なのか……」
兵士は、セバスを見てあまりに身綺麗で、痩せ細ってもいなくて気品があり、奴隷とは一目では見て取れなかったので疑問形で話しかけた。
「私はセバスと言い、旦那様に仕えている奴隷の一人です」
「それでなんだ?」
「我が主は確かに、この国の王様ローベルグ=フォン=ロドン陛下に呼ばれて、王都にやってきているのです。どうか、確認だけでもいれて頂けないでしょうか?」
「何を言っておる。陛下が、子供を呼び出すなんてあり得ないだろ?」
「しかし、兵士様にもミトンでの出来事は、耳に入っているはずだと思うのですが……」
「ミトンの町での出来事だと?」
「ええ、そうです。領主のシルフォード様が暗殺されかかって、それを救った人間が主なのです」
「馬鹿な事を!確かにその話は聞いておる。だが、その人間が来るのは……もっと、先の……お、おい!その事案で報奨を受ける人間の名前はなんだった?」
「確かヒロトシ殿と聞いていますが……ですが、その人が到着するのは3週間先だと聞いていますが……それでも、普通に旅をすればミトンの町まで半年の距離にある為、誰も信じていません。当然ながら授賞式は半年先の予定になっていたはずです」
「だよな……一か月先でも連絡事項が誤って伝わったと思っていたのに、まだ1週間しか経っていないんだぞ?」
「ですが、そのギルドカードにはヒロトシ様と載っているはずなので、確認をよろしくお願いします」
セバスの説明で、城門の兵士達は冷や汗を流し、王城に確認に走らせたのだった。
「陛下!早急に確認したいことが……」
「なんだ?」
「先日、ミトンの町でシルフォード伯爵が暗殺されそうになった案件で、呼び出しに応じて頂けたミトンの町の英雄が、先ほど王都に到着されたらしいと、城門を警護している兵士達から連絡が入ったのですが……」
「……わははははははは!」
国王のローベルグも又、一度目が点となった後大笑いしたのだった。
「何を言っておる!ミトンの英雄であるヒロトシ殿はまだ到着などせぬよ。ミトンの町から、ここまでどれほどの距離があると思っておる」
「私もそう思うのですが、兵士の説明では何かあり得ない乗り物に乗っていて、商人ギルドカードは本物で確かにヒロトシ殿と記載されているようです」
「馬鹿な事を!そのヒロトシの姿格好は?」
「それがあり得ない事なのですが、成人前の子供らしいのです」
「……そんなバカな……合っておる。確かにその人物は、まだ成人しておらぬのだ」
「ほ、本当ですか?」
「ああ!その人物はミトンの町の英雄である。失礼の無い様に、王城に案内するように!」
「わ、分かりました!」
兵士は、国王の指示に従い、すぐに城門前に報告したのだった。
「ほ、本当に……こんな短期間で到着するなんて……一体どんな乗り物なんだ……」
城門前では兵士達が、ヒロトシに平謝りしていたことは言うまでもなかった。
「だ、旦那様!もっとスピードを落として!あ、危ない!ぶつかる!」
「大丈夫だって!視界がこんなに高いだろ」
「で、ですが……」
「後ろを見てみろよ。ルビーとサイファーなんか、窓の外を見て喜んでいるじゃないか」
「「ご主人様凄い!」」
「景色が後ろに流れていくよ!」
「凄い速~~~い!」
「本当はもっとスピードは出せるが、今はこれ以上は無理だな……」
「だんなさま!これ以上は……」
「街道が舗装されていないからこれ以上は無理だな」
ヒロトシは、トラックのスピードを抑えて走っていた。しかし、時折行商人の馬車とすれ違うことがあり、馭者が慌てて馬を止める場面があった。
「冒険者の皆さん!前から得体のしれない魔物が!」
馬車から飛び出した冒険者に緊張が走った。とんでもない鉄の箱が走ってくるからだ。冒険者達は剣を抜いて構えるが、近づく前にその魔物は急停車し中なら人が顔を出したのだ。
「驚かせてすいません!大丈夫なので剣を収めてください!」
「人が中から顔を出しただと……」
「いったいどうなっている?」
冒険者は、恐る恐るヒロトシが乗ったトラックに近づき声をかけた。
「驚かせてごめんなさい」
「これは一体なんなんだ?」
「馬車と思ってくれたらいいですよ」
「馬車だと?馬などいないではないか?」
「馬など必要のない馬車なんですよ」
「王都でもこんなの見たことないぞ。君はどこから来たんだ?」
「ミトンの町から来ました。今、王都に向かって走ってます」
「王都まで随分あるから気をつけていくんだぞ」
「ご心配ありがとうございます。それでは先を急ぎますので失礼します」
「ああ。馬車を止めて悪かったな」
「いえ、こちらこそ不安にさせて申し訳ありません。それでは」
その場に残った冒険者達は、ヒロトシの馬車のスピードに驚き、その場で固まってしまっていた。
「何だよあのスピードは……」
「世の中は広いな……あんな馬車が開発されていただなんて」
そんなことが何回もあり、王都に続く街道ではとんでもない乗り物が開発されたと噂になっていた。それとその乗っていた少年が街道沿いにある町に、一回も立ち寄らない事も噂に拍車をかけていたようだ。
行商人たちの間では、鉄の箱に乗った少年と噂されていた。何とか見つけてあの乗り物が手に入れれないかという相談がしたかったようだった。
「旦那様。途中にある町に寄らずに旅が出来るなんてすごいですね」
「あのオークションで、ハウスを購入しておいて本当に良かったと思うよ」
「しかし、このハウスにこんな秘密があったとは知りませんでした」
「まあ、普通の人間はMPが足りないからな。必要最低限のMPで使用するから、テントまでしか建てられないのが普通だよな」
「ご主人様凄いです!家の中にはお風呂もついていて快適ですよ」
ヒロトシは、ハウスを建てるのにMPを2000も使い家を建てたのだった。そのおかげで30名が、余裕で泊まれる家になっていた。
そして、1週間後ヒロトシ達は王都に到着したのだった。この頃になると、セバスも助手席に座っていてもスピードの出し過ぎと慌てる事はなく、旅を楽しんでいた。
そして、城門前には乗合馬車のスペースもあり、その場所に馬車が停車していたが、行商人達は馬車のまま行列に並んでいた。ヒロトシもまたそれに習い、行商人の列の最後尾に見事なハンドル捌きで後方につけた。
その様子に、行列に並んでいる人間達は興味津々で、トラックを眺めていた。
「何だあれは?」
「凄いわねぇ……あんな乗り物があるの?」
冒険者達や、乗合馬車から降りた人たちは口々に騒いでいると、城門から衛兵がとんできたのだった。
「おいおい!なんだこの騒ぎは!それにこれは馬車なのか?おい!お主がこの馬車?乗り物の持ち主なのか?」
「お疲れ様です。行商人の馬車の所に並んだのですが、ここじゃなかったですか?」
「お主は王都に行商に来たのか?」
「いえ、行商ではないです」
「なら何しに来たのだ?身分書はあるのか?」
「あ、はい。これをどうぞ?」
ヒロトシは座席に座り、兵士に商人ギルドカードを渡した。そして、説明を続けるのだった。
「ほう!ミトンの町の商人だったのか?カードは本物のようだな。それで今日は何しに来たのだ」
「はい、この国の王様に会いに来ました」
「何だと⁉国王陛下に会いに来ただと?馬鹿も休み休み言え!国王陛下になど、お主のような子供が会えるわけがなかろう!王城には誰も近づけぬぞ」
「えっ!嘘でしょ」
「いや、本当だ。平民が近づけるのは内壁までだ!それ以上入ろうとすれば、子供とはいえ牢屋に入れられるぞ」
「そんな……俺は、この国の王様に呼ばれて、はるばるここまで来たんですよ?」
ヒロトシの言葉お聞き、衛兵の達は一瞬キョトンとして、その後大爆笑したのだった。
「わはははははは!坊主、お主は冗談がうまいな。我が主君に呼ばれただと?」
「そんな笑う事ではないでしょ?本当に呼ばれたんだから」
「坊主、そんな冗談を言っていると、我らもそれなりの対応をしないといけなくなるから、それ以上言うでない」
「兵士の皆様、少しよろしいでしょうか?」
ヒロトシと兵士のやり取りを見ていて、セバスが話に入ってきた。
「なんだ?お主はこの子供の奴隷?なのか……」
兵士は、セバスを見てあまりに身綺麗で、痩せ細ってもいなくて気品があり、奴隷とは一目では見て取れなかったので疑問形で話しかけた。
「私はセバスと言い、旦那様に仕えている奴隷の一人です」
「それでなんだ?」
「我が主は確かに、この国の王様ローベルグ=フォン=ロドン陛下に呼ばれて、王都にやってきているのです。どうか、確認だけでもいれて頂けないでしょうか?」
「何を言っておる。陛下が、子供を呼び出すなんてあり得ないだろ?」
「しかし、兵士様にもミトンでの出来事は、耳に入っているはずだと思うのですが……」
「ミトンの町での出来事だと?」
「ええ、そうです。領主のシルフォード様が暗殺されかかって、それを救った人間が主なのです」
「馬鹿な事を!確かにその話は聞いておる。だが、その人間が来るのは……もっと、先の……お、おい!その事案で報奨を受ける人間の名前はなんだった?」
「確かヒロトシ殿と聞いていますが……ですが、その人が到着するのは3週間先だと聞いていますが……それでも、普通に旅をすればミトンの町まで半年の距離にある為、誰も信じていません。当然ながら授賞式は半年先の予定になっていたはずです」
「だよな……一か月先でも連絡事項が誤って伝わったと思っていたのに、まだ1週間しか経っていないんだぞ?」
「ですが、そのギルドカードにはヒロトシ様と載っているはずなので、確認をよろしくお願いします」
セバスの説明で、城門の兵士達は冷や汗を流し、王城に確認に走らせたのだった。
「陛下!早急に確認したいことが……」
「なんだ?」
「先日、ミトンの町でシルフォード伯爵が暗殺されそうになった案件で、呼び出しに応じて頂けたミトンの町の英雄が、先ほど王都に到着されたらしいと、城門を警護している兵士達から連絡が入ったのですが……」
「……わははははははは!」
国王のローベルグも又、一度目が点となった後大笑いしたのだった。
「何を言っておる!ミトンの英雄であるヒロトシ殿はまだ到着などせぬよ。ミトンの町から、ここまでどれほどの距離があると思っておる」
「私もそう思うのですが、兵士の説明では何かあり得ない乗り物に乗っていて、商人ギルドカードは本物で確かにヒロトシ殿と記載されているようです」
「馬鹿な事を!そのヒロトシの姿格好は?」
「それがあり得ない事なのですが、成人前の子供らしいのです」
「……そんなバカな……合っておる。確かにその人物は、まだ成人しておらぬのだ」
「ほ、本当ですか?」
「ああ!その人物はミトンの町の英雄である。失礼の無い様に、王城に案内するように!」
「わ、分かりました!」
兵士は、国王の指示に従い、すぐに城門前に報告したのだった。
「ほ、本当に……こんな短期間で到着するなんて……一体どんな乗り物なんだ……」
城門前では兵士達が、ヒロトシに平謝りしていたことは言うまでもなかった。
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