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第1 章 自分だけの職業
閑話 冒険者ギルドの勧誘
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ミトンの町では、ヒロトシのおかげで財政が上向いてきていた。
「ブルクの奴、レシピを中々口を割りませんでしたから苦労しました……」
「まさか、水の代わりにお湯を使うとは思いもしなかったな」
「その温度までも測って作るシャープネスオイルだとは……この熱意はホント頭の下がる思いですよ。ブルクも、この熱意を生産に向けておけば、裕福な暮らしができたものを勿体ない……」
「クロードそう言うな。あ奴が犯罪者となりこの技術がわたしの物となったのだ。これからは、この技術を冒険者達に使って貰おうではないか」
「確かにそうですね。旦那様」
シルフォードは、ヒロトシが提案したように、ブルクからシャープネスオイル3倍効果のレシピを聞き出して、ミトンの町の特産として売り出したのだ。
これには、冒険者ギルドは沸き上がった。Cランクまでの冒険者は、今まで高すぎて購入できなかったものが、少し高いが手の出ない事はない値段で購入できるようになったからだ。
領主は、この案はヒロトシからの案だと冒険者ギルドに報告した。それにより、冒険者達は㋪を悪く言わなくなった。やはり、Bランクからしか磨きをしないと言った事で、少なからず悪く言う冒険者はいたのである。
ただ、冒険者ギルドも高ランク冒険者達は㋪の事を擁護したり良く言っていたので、表だって反論できなかったのだった。
しかし、今回領主自ら自分の手柄ではなく、ヒロトシのおかげと言った事でわだかまりが無くなったのである。後に、ヒロトシは感謝状を送られる事になり、町の英雄として町の人間から絶賛されることになるのだが……
そして、シャープネスオイルが生産ラインに乗ったところで、ヒロトシの屋敷に、冒険者ギルドが訪問してきたのだった。
「ギルドマスターが、わざわざこんなとこに来てどうしたんだ?」
「どうしたってと言われてもだな。どうだ、ヒロトシ?お前、冒険者ギルドに席を置かないか?」
「また何を言い出すかと思えば、冗談はその顔だけにしておいてくれよ」
そういうと、副ギルドマスターのカチュアが飲んでいた紅茶を噴出した。
「けほっけほっ!くっくっくっ……」
ギルドマスターのバルガンは、周りを見るとカチュアは声を殺してクスクス笑い、幹部連中は笑いを必死にこらえ下を向いていた。
「ち、ちくしょう……」
「何でいきなりそんな事を?旦那様は商人ですよ?」
場の雰囲気を変える様に、ヒロトシの横に立っていたセバスが、バルガンに話しかけた。
「いきなりではないよ。俺は前から、ヒロトシにギルドに所属して欲しかったんだ」
「申し訳ないがお断りだよ」
「何でだよ!お前が冒険者ギルドに所属してくれれば安泰なんだがな」
「何を言ってんだよ?商人の俺が冒険者になったら安泰?」
「ヒロトシ、お前はただのじゃねえだろ?」
「ただのじゃないって事は、ちゃんと自覚しているよ」
「だったら、冒険者ギルドに所属してくれねえか?」
「まあ、バルガンさんの言いたいことは分からんでもないよ?」
「そうか!分かってくれたか?」
「だけど、俺が冒険者ギルドに所属しないといけないって事はないだろ?」
「何でだよ!ジオ族を圧倒的な力でねじ伏せる事が出来るなら、冒険者でも活躍できるじゃねえか?」
「そうですよ!ヒロトシ様なら十分やっていけるかと!」
カチュアも、思わず大きな声を出して、ヒロトシを冒険者ギルドに誘ったのだった。それと同時に冒険者ギルドの幹部達も頭を下げたのである。
「まあ、待ってくれよ。俺が、冒険者ギルドに所属する意味が分からん」
「だから!お前位強ければ……」
「まあ、待てってば」
ヒロトシは、ギルドマスター達の話を遮った。
「俺は確かに、ギルドマスターであるバルガンさんより強いと思う。その辺りもちゃんと自覚しているよ。冒険者になっても、それなりの地位も築けるだろう」
「そう思うのなら!」
「だけど、俺は冒険者に魅力を感じていないんだよ」
「魅力を感じないだと?……」
「言い方は悪いとは思うが、ハッキリ言った方がいいだろ?俺は研磨という技術で、冒険者達を支援する方に魅力を感じているんだよ」
「冒険者を支援……」
「確かに俺が冒険者になっても、強い魔物と戦う事が出来るだろう。今回のように、盗賊達を捕らえて世の中を平和にも出来ると思う。しかし、俺はそんな危険な事をするより、ここでセバス達と平和に生活ができる方が、魅力を感じるんだよ」
「旦那様……」
「しかし、お前の腕があれば危険はないだろうし……」
「だから、バルガンさんの言いたいことは分かるが、冒険者をやりたいかと尋ねられたら、俺はやりたくないと答えるよ」
ギルドマスター達は、ヒロトシから完全なる拒絶を言い渡された。しかし、ヒロトシの強さを知っている冒険者ギルドにとって、これほどの者が冒険者にならないという事がどうしても勿体なかったので、素直に引き下がる事が出来なかったのだ。
「しかし、お前の腕をみて、はいそうですかと引き下がれないんだよ」
「じゃあ、分かりました!仮に俺が、冒険者に所属すると言いましょう」
「分かってくれたか?」
「仮にですよ?そうなれば……俺は研磨屋を廃業します」
「「「「「なっ!」」」」」
「それは困る!」
「いやいや!何で困るのですか?」
「研磨の技術が無くなれば、他の冒険者達が!」
「俺は冒険者でも活躍できて、それで生活が出来るのだから、研磨で生計を立てなくともいいんでよ。冒険者で思いっきり稼いで、1年後に引退してどこかの田舎に移住してのんびり生活するさ」
「馬鹿な!ヒロトシはまだ成人前じゃないか!」
「いやいや!冒険者は自由を望むものだろ?俺なら、今この時にドラゴンだって討伐できる実力があるよ。5、6匹も狩れば、一生贅沢な生活をしてもお釣りが来るさ」
「何を言っているんだ!そんな事誰も認めんぞ?」
「認めるも認めないも、俺の勝手じゃないか?なあ、カチュアさん?」
いきなり名前を呼ばれた、カチュアはビクッとなった。
「えぇ……冒険者になるのは12歳からじゃないと所属できないと規定で決められていますが、引退の年齢制限はありません……」
「だろ?だったら、12歳で所属し13歳で引退しても、何も問題ないじゃないか」
「そんな奴は、今までいなかっただけで……」
「だったら、俺が最初の人間でいいじゃないか」
「ぬぐぐぐぐ……」
「いいかい?意地悪な事を言って悪かったが、俺が冒険者になるという事はそういうことだよ。当然研磨屋は廃業。すると、Bランク以上の冒険者は今まで通り装備の強化は、ダンジョンから低確率で出るマジカルアイテムを入手しないといけなくなり、そうなれば冒険者ギルドは苦情のあらしだ」
「そ、そんな‼」
「俺だってそんなことはしたくないよ。ハッキリ言っておくがカチュアさん……」
「はい……」
「俺は、そんな犠牲的精神で冒険者と研磨屋の2足の草鞋をはくつもりはないよ」
「……」
「そして、冒険者となった俺は1年間、ドラゴンのようなSランク級の魔物を5回ほど討伐したら引退だ」
「そんな!」
「バルガンさん。これにはちゃんとした理由がある」
「どんな理由があるんだ?」
「俺は先ほどから、冒険者に魅力を感じないと言っている。要は、冒険者をやる気が無いんだ」
「ぐううう……」
「バルガンさんに聞くね?やる気のない人間が、冒険者になったらどうなる?」
「そ、それは……」
「そう!やる気のない一瞬の油断が死につながるという事だ。そんな事を何十年も続けられるわけがないよね?だから、1年は我慢して稼げるだけ稼いで引退の道を取るという訳です」
冒険者ギルドの面々は、何も言う事が出来なかったのだ。
「どうです?諦めてもらえますか?その方が、冒険者ギルドとしてもメリットが多いでしょ?」
「うぐっ……」
「俺が冒険者にならなければ、今所属している高ランクの冒険者達は、装備品を強化出来て、俺はこの町に住み続けるんだよ?それに俺はまだ成人すらしていない。この町で何年研磨をするかわからないが、その間ずっと冒険者は研磨の恩恵を受け続けることになるんだよ?」
ヒロトシの説明に、ギルドマスターは大きなため息をついた。
「分かった!分かった!俺達の負けだ……お前を冒険者にしても、メリットは最初の一年だけだ!お前の冒険者の勧誘は諦めるよ!」
そう言って、冒険者ギルドはヒロトシの所属を諦めたのだった。
「ブルクの奴、レシピを中々口を割りませんでしたから苦労しました……」
「まさか、水の代わりにお湯を使うとは思いもしなかったな」
「その温度までも測って作るシャープネスオイルだとは……この熱意はホント頭の下がる思いですよ。ブルクも、この熱意を生産に向けておけば、裕福な暮らしができたものを勿体ない……」
「クロードそう言うな。あ奴が犯罪者となりこの技術がわたしの物となったのだ。これからは、この技術を冒険者達に使って貰おうではないか」
「確かにそうですね。旦那様」
シルフォードは、ヒロトシが提案したように、ブルクからシャープネスオイル3倍効果のレシピを聞き出して、ミトンの町の特産として売り出したのだ。
これには、冒険者ギルドは沸き上がった。Cランクまでの冒険者は、今まで高すぎて購入できなかったものが、少し高いが手の出ない事はない値段で購入できるようになったからだ。
領主は、この案はヒロトシからの案だと冒険者ギルドに報告した。それにより、冒険者達は㋪を悪く言わなくなった。やはり、Bランクからしか磨きをしないと言った事で、少なからず悪く言う冒険者はいたのである。
ただ、冒険者ギルドも高ランク冒険者達は㋪の事を擁護したり良く言っていたので、表だって反論できなかったのだった。
しかし、今回領主自ら自分の手柄ではなく、ヒロトシのおかげと言った事でわだかまりが無くなったのである。後に、ヒロトシは感謝状を送られる事になり、町の英雄として町の人間から絶賛されることになるのだが……
そして、シャープネスオイルが生産ラインに乗ったところで、ヒロトシの屋敷に、冒険者ギルドが訪問してきたのだった。
「ギルドマスターが、わざわざこんなとこに来てどうしたんだ?」
「どうしたってと言われてもだな。どうだ、ヒロトシ?お前、冒険者ギルドに席を置かないか?」
「また何を言い出すかと思えば、冗談はその顔だけにしておいてくれよ」
そういうと、副ギルドマスターのカチュアが飲んでいた紅茶を噴出した。
「けほっけほっ!くっくっくっ……」
ギルドマスターのバルガンは、周りを見るとカチュアは声を殺してクスクス笑い、幹部連中は笑いを必死にこらえ下を向いていた。
「ち、ちくしょう……」
「何でいきなりそんな事を?旦那様は商人ですよ?」
場の雰囲気を変える様に、ヒロトシの横に立っていたセバスが、バルガンに話しかけた。
「いきなりではないよ。俺は前から、ヒロトシにギルドに所属して欲しかったんだ」
「申し訳ないがお断りだよ」
「何でだよ!お前が冒険者ギルドに所属してくれれば安泰なんだがな」
「何を言ってんだよ?商人の俺が冒険者になったら安泰?」
「ヒロトシ、お前はただのじゃねえだろ?」
「ただのじゃないって事は、ちゃんと自覚しているよ」
「だったら、冒険者ギルドに所属してくれねえか?」
「まあ、バルガンさんの言いたいことは分からんでもないよ?」
「そうか!分かってくれたか?」
「だけど、俺が冒険者ギルドに所属しないといけないって事はないだろ?」
「何でだよ!ジオ族を圧倒的な力でねじ伏せる事が出来るなら、冒険者でも活躍できるじゃねえか?」
「そうですよ!ヒロトシ様なら十分やっていけるかと!」
カチュアも、思わず大きな声を出して、ヒロトシを冒険者ギルドに誘ったのだった。それと同時に冒険者ギルドの幹部達も頭を下げたのである。
「まあ、待ってくれよ。俺が、冒険者ギルドに所属する意味が分からん」
「だから!お前位強ければ……」
「まあ、待てってば」
ヒロトシは、ギルドマスター達の話を遮った。
「俺は確かに、ギルドマスターであるバルガンさんより強いと思う。その辺りもちゃんと自覚しているよ。冒険者になっても、それなりの地位も築けるだろう」
「そう思うのなら!」
「だけど、俺は冒険者に魅力を感じていないんだよ」
「魅力を感じないだと?……」
「言い方は悪いとは思うが、ハッキリ言った方がいいだろ?俺は研磨という技術で、冒険者達を支援する方に魅力を感じているんだよ」
「冒険者を支援……」
「確かに俺が冒険者になっても、強い魔物と戦う事が出来るだろう。今回のように、盗賊達を捕らえて世の中を平和にも出来ると思う。しかし、俺はそんな危険な事をするより、ここでセバス達と平和に生活ができる方が、魅力を感じるんだよ」
「旦那様……」
「しかし、お前の腕があれば危険はないだろうし……」
「だから、バルガンさんの言いたいことは分かるが、冒険者をやりたいかと尋ねられたら、俺はやりたくないと答えるよ」
ギルドマスター達は、ヒロトシから完全なる拒絶を言い渡された。しかし、ヒロトシの強さを知っている冒険者ギルドにとって、これほどの者が冒険者にならないという事がどうしても勿体なかったので、素直に引き下がる事が出来なかったのだ。
「しかし、お前の腕をみて、はいそうですかと引き下がれないんだよ」
「じゃあ、分かりました!仮に俺が、冒険者に所属すると言いましょう」
「分かってくれたか?」
「仮にですよ?そうなれば……俺は研磨屋を廃業します」
「「「「「なっ!」」」」」
「それは困る!」
「いやいや!何で困るのですか?」
「研磨の技術が無くなれば、他の冒険者達が!」
「俺は冒険者でも活躍できて、それで生活が出来るのだから、研磨で生計を立てなくともいいんでよ。冒険者で思いっきり稼いで、1年後に引退してどこかの田舎に移住してのんびり生活するさ」
「馬鹿な!ヒロトシはまだ成人前じゃないか!」
「いやいや!冒険者は自由を望むものだろ?俺なら、今この時にドラゴンだって討伐できる実力があるよ。5、6匹も狩れば、一生贅沢な生活をしてもお釣りが来るさ」
「何を言っているんだ!そんな事誰も認めんぞ?」
「認めるも認めないも、俺の勝手じゃないか?なあ、カチュアさん?」
いきなり名前を呼ばれた、カチュアはビクッとなった。
「えぇ……冒険者になるのは12歳からじゃないと所属できないと規定で決められていますが、引退の年齢制限はありません……」
「だろ?だったら、12歳で所属し13歳で引退しても、何も問題ないじゃないか」
「そんな奴は、今までいなかっただけで……」
「だったら、俺が最初の人間でいいじゃないか」
「ぬぐぐぐぐ……」
「いいかい?意地悪な事を言って悪かったが、俺が冒険者になるという事はそういうことだよ。当然研磨屋は廃業。すると、Bランク以上の冒険者は今まで通り装備の強化は、ダンジョンから低確率で出るマジカルアイテムを入手しないといけなくなり、そうなれば冒険者ギルドは苦情のあらしだ」
「そ、そんな‼」
「俺だってそんなことはしたくないよ。ハッキリ言っておくがカチュアさん……」
「はい……」
「俺は、そんな犠牲的精神で冒険者と研磨屋の2足の草鞋をはくつもりはないよ」
「……」
「そして、冒険者となった俺は1年間、ドラゴンのようなSランク級の魔物を5回ほど討伐したら引退だ」
「そんな!」
「バルガンさん。これにはちゃんとした理由がある」
「どんな理由があるんだ?」
「俺は先ほどから、冒険者に魅力を感じないと言っている。要は、冒険者をやる気が無いんだ」
「ぐううう……」
「バルガンさんに聞くね?やる気のない人間が、冒険者になったらどうなる?」
「そ、それは……」
「そう!やる気のない一瞬の油断が死につながるという事だ。そんな事を何十年も続けられるわけがないよね?だから、1年は我慢して稼げるだけ稼いで引退の道を取るという訳です」
冒険者ギルドの面々は、何も言う事が出来なかったのだ。
「どうです?諦めてもらえますか?その方が、冒険者ギルドとしてもメリットが多いでしょ?」
「うぐっ……」
「俺が冒険者にならなければ、今所属している高ランクの冒険者達は、装備品を強化出来て、俺はこの町に住み続けるんだよ?それに俺はまだ成人すらしていない。この町で何年研磨をするかわからないが、その間ずっと冒険者は研磨の恩恵を受け続けることになるんだよ?」
ヒロトシの説明に、ギルドマスターは大きなため息をついた。
「分かった!分かった!俺達の負けだ……お前を冒険者にしても、メリットは最初の一年だけだ!お前の冒険者の勧誘は諦めるよ!」
そう言って、冒険者ギルドはヒロトシの所属を諦めたのだった。
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