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第1 章 自分だけの職業
23話 新たな人脈
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次の日、シルフォードはブルクにシャープネスオイルのレシピを聞き出す事に成功。素材は普通のオイルレシピに一手間加えるだけだった。
そして、町の役員を集めて緊急会議を開いた。これはヒロトシの提案を議題で話し合うためだ。
「シルフォード様、今日は一体どうしたのですか?」
「本当ですよ」
「それよりわたし達の提案を……」
「このままでは本当財政がひっ迫してしまいます」
「そうですよ。私達もこれ以上の給金削減は勘弁してもらいたいのです」
この役員たちも町の為にがんばっていた。しかし、これ以上経費削減で給料が上がらない事を不満に思い、かねてから町の税率を20%いや15%にしてほしいと、領主であるシルフォードに訴えていたのだ。
そのたびに、シルフォードは税率を上げない案を役員たちに意見を求めていたのだ。しかし、給料が上がらない。なにかといえば経費削減と言われ、自分の給料が上がらないとなれば、いい案が出てくるはずもなく、口を開けば税率を上げるしかないと言い続けていたのだ。
役員が全員揃ったところで、シルフォードは口を開いた。
「今回話したい議案は、町の財政についてだ」
「やっぱり税率を上げることにしたのですか?」
「いや、そうではない。町の特産としてシャープネスオイルを売り出そうと思う」
「今更、㋪の存在があるのに、オイルなんて特産には!」
「みんなよく聞いてくれ。先日逮捕したブルクが、3倍の効果を持ったオイルを売っていたのはみんな知っていると思う。このレシピの習得をした。これで、㋪がいなかったころ冒険者に買い求められていたシャープネスオイルが作れる」
「だから、今更そんなオイルに誰が見向きすると……」
「それは1本1万ゴールドだったからだ。素材の原価からしても、普通のオイルの3倍の価格600ゴールドでも、充分採算が取れる事が分かった」
「しかし、今まで使用していたBランク冒険者は、研磨技術によりマジカル武器を持っているではありませんか?」
「だからこれを、Cランク冒険者に利用してもらう。600ゴールドなら手軽に購入可能だろう」
「あっ、ああああ!な、なるほど!確かにそれならば冒険者達は購入するはず!」
「それも、Cランク以下の冒険者の方が圧倒的に人数は多い」
「それに、町の特産として売れば、他の町に輸出すればどれだけ売れるかわからん!」
「そうだ!これで町の財政は一気に上向くはずだ」
「この案は、シルフォードさま一人で考えたのですか?」
「そうだ!と言いたいが……私じゃないよ」
「では、誰がこんな起死回生の案を!この中の誰が?」
「いや……そうだったら良かったのだが、この案は12歳の子供の案だよ」
「「「「「ば、馬鹿な‼」」」」」
「こんなすごい案を12歳の子供が⁉」
「ああ……わたしも目からうろこが落ちた思いだったよ」
その中の一人が気が付いたようだった。
「シルフォード様、その12歳の子供って……まさか?」
「君も気づいたか?そうだ、㋪の店長。ヒロトシ君だよ」
「「「「㋪の店長が?」」」」
「何て子供だ……あんな凄い技術を持ち、風の群狼をも圧倒し、次はこんな案を……知力も他を圧倒しているというのか……」
「シルフォード様……この案にヒロトシ殿はいくら請求してきたのですか?今後の売り上げを考えるととんでもない額を……」
「今、この町にはそんな予算は?分割とかに……」
「みんな心配するな。ヒロトシ君は、そのような請求はしないと言ってくれた」
ヒロトシは、シルフォードの家から帰るとき発案料はいらないと断っていたのだ。ヒロトシは、今回の風の群狼の謝礼金の中に一緒に入っていると言ってくれたのだった。今回の事で、ギルドからの懸賞金と合わせれば、5億5千万ゴールドを貰っているヒロトシにとって、これ以上貰ってもどうしようもないからだ。
シルフォードはそんなわけにいかないと、ヒロトシを説得しようとしたが、そんなに言うなら町を出ると言われてしまったのだ。
その後にヒロトシは、町を出ると言ったことを謝罪し、自分一人にそんな大金を使うなら、そのお金を町の為に使ってほしいと説明した。ヒロトシの心意気に、シルフォードは感謝したのだった。
そして、シルフォードはもし何か困ったことがあれば、何でも頼ってほしいとヒロトシと約束をした。ヒロトシなら、ここにいつでも来てもいいと許可を出したのだった。
「「「「「それは、本当ですか?」」」」」
「ああ!この発案料はいらないと言ってくれたんだ。だから、これが議会で発案決定した事にできる」
それを聞き、役員達は安堵したのと同時にこれから、町の特産の生産に忙しくなると喜んだのだ。
そして、役員達は反省もした。12歳の子供が考える事が出来たのに、自分達は安易に税率を上げる事ばかり言うだけで、何も考えず文句ばかり言っていたことをシルフォードに謝罪した。
今回は、シルフォードも税率を上げるしかないと思っていた為、役員達に無理をさせていたことを理解していた。そんな状況でいい案が浮かぶはずもなく、シルフォードも又役員達に謝罪して、これからの協力を頼んだのだった。
こうして、今回の事は風の群狼が逮捕され、人身売買の拠点が無くなり、町の財政まで建て直してしまったヒロトシであった。これは、町の上層部に一気に広まったのは言うまでもなかった。
そして、数日後ヒロトシには、ギルドからの訪問があったのだった。
「だ、旦那様。大変でございます!」
「セバス、今度はどうしたんだ?これでも俺は結構忙しいんだぞ?」
「申し訳ありません……またギルドが面会して欲しいそうです。明日、こちらに来たいそうです」
「ギルドが?なんでまた?もうすぐ納税はすると言っておいてくれるか?」
「そうではありません。明日来るのは生産ギルドなんです」
「はぁあ?なんで生産ギルドが?関係ないじゃないか。手紙にはなんて書いてあるんだ?」
「それが、面会して欲しいだけで何も……」
「はは~ん……なるほどね」
「何かわかったのですか?」
「ああ……多分だけどあれしかないな」
ヒロトシは、この世界ミストラルに来て、頭の回転が速くなっていたと実感していた。それもそのはずで、レベルが300あり、ステータスが軒並み人外になっていたからだ。
INT(知力)が3000もあり、頭の回転や記憶が素晴らしい事を実感していた。その為、人の行動や考えていることが、何となくわかるようになっていた。
「旦那様……あれしかないとは?」
「ギルドの勧誘だよ」
「えっ?どういうことです?」
「今や、㋪は領主様から特別扱いにされているんだぞ?」
「確かに……先日も優良店と、領主様のお墨付きである町の許可書が届きましたからね」
この許可書は、そう簡単に貰えるものではない。領主が優良店と認める物であり、色んなことが優遇されるのだ。経営不振になった場合、納税を待ってくれたり店の資金援助などである。
「ああ。そうだ!そんな店が、生産ギルドに所属していないんだ。そりゃ、生産ギルドとしては慌てるだろう?」
「な、なるほど……」
町で、お店を開いている人間は生産ギルドにも加入していた。これは当たり前の事だったからだ。お店では、何かしらの商品を売っている。最高品質の物を売って生計を立てているのだ。
そして、それら商品を作れるようになるために、お店を開く前は生産ギルドに所属するのが当たり前になるのだ。要は鍛冶師なら、師匠に弟子入りをして武器や防具の製作を教えて貰うのだ。
これは鍛冶師だけでなく、細工師や裁縫師ありとあらゆる生産師に弟子入りする為、生産ギルドの加入して、一人前になり独立しお店を持ち、お店を開くために商人ギルドに加入するのがセオリーである。
しかし、ヒロトシの技術にはこの世界では師匠となる人間がいないし、女神ミレーヌからスキルは貰っていたことと、お金もいただいていた。つまり、ヒロトシが生産ギルドに加入する必要が無かったのだ。
「多分、生産ギルドは俺に加入を求めてくるはずだよ」
「では、断った方がよろしいですか?」
「いや、会った方がギルドも納得するだろう」
ヒロトシはセバスに、生産ギルドと会う事を言い、約束してくれというのだった。
そして、町の役員を集めて緊急会議を開いた。これはヒロトシの提案を議題で話し合うためだ。
「シルフォード様、今日は一体どうしたのですか?」
「本当ですよ」
「それよりわたし達の提案を……」
「このままでは本当財政がひっ迫してしまいます」
「そうですよ。私達もこれ以上の給金削減は勘弁してもらいたいのです」
この役員たちも町の為にがんばっていた。しかし、これ以上経費削減で給料が上がらない事を不満に思い、かねてから町の税率を20%いや15%にしてほしいと、領主であるシルフォードに訴えていたのだ。
そのたびに、シルフォードは税率を上げない案を役員たちに意見を求めていたのだ。しかし、給料が上がらない。なにかといえば経費削減と言われ、自分の給料が上がらないとなれば、いい案が出てくるはずもなく、口を開けば税率を上げるしかないと言い続けていたのだ。
役員が全員揃ったところで、シルフォードは口を開いた。
「今回話したい議案は、町の財政についてだ」
「やっぱり税率を上げることにしたのですか?」
「いや、そうではない。町の特産としてシャープネスオイルを売り出そうと思う」
「今更、㋪の存在があるのに、オイルなんて特産には!」
「みんなよく聞いてくれ。先日逮捕したブルクが、3倍の効果を持ったオイルを売っていたのはみんな知っていると思う。このレシピの習得をした。これで、㋪がいなかったころ冒険者に買い求められていたシャープネスオイルが作れる」
「だから、今更そんなオイルに誰が見向きすると……」
「それは1本1万ゴールドだったからだ。素材の原価からしても、普通のオイルの3倍の価格600ゴールドでも、充分採算が取れる事が分かった」
「しかし、今まで使用していたBランク冒険者は、研磨技術によりマジカル武器を持っているではありませんか?」
「だからこれを、Cランク冒険者に利用してもらう。600ゴールドなら手軽に購入可能だろう」
「あっ、ああああ!な、なるほど!確かにそれならば冒険者達は購入するはず!」
「それも、Cランク以下の冒険者の方が圧倒的に人数は多い」
「それに、町の特産として売れば、他の町に輸出すればどれだけ売れるかわからん!」
「そうだ!これで町の財政は一気に上向くはずだ」
「この案は、シルフォードさま一人で考えたのですか?」
「そうだ!と言いたいが……私じゃないよ」
「では、誰がこんな起死回生の案を!この中の誰が?」
「いや……そうだったら良かったのだが、この案は12歳の子供の案だよ」
「「「「「ば、馬鹿な‼」」」」」
「こんなすごい案を12歳の子供が⁉」
「ああ……わたしも目からうろこが落ちた思いだったよ」
その中の一人が気が付いたようだった。
「シルフォード様、その12歳の子供って……まさか?」
「君も気づいたか?そうだ、㋪の店長。ヒロトシ君だよ」
「「「「㋪の店長が?」」」」
「何て子供だ……あんな凄い技術を持ち、風の群狼をも圧倒し、次はこんな案を……知力も他を圧倒しているというのか……」
「シルフォード様……この案にヒロトシ殿はいくら請求してきたのですか?今後の売り上げを考えるととんでもない額を……」
「今、この町にはそんな予算は?分割とかに……」
「みんな心配するな。ヒロトシ君は、そのような請求はしないと言ってくれた」
ヒロトシは、シルフォードの家から帰るとき発案料はいらないと断っていたのだ。ヒロトシは、今回の風の群狼の謝礼金の中に一緒に入っていると言ってくれたのだった。今回の事で、ギルドからの懸賞金と合わせれば、5億5千万ゴールドを貰っているヒロトシにとって、これ以上貰ってもどうしようもないからだ。
シルフォードはそんなわけにいかないと、ヒロトシを説得しようとしたが、そんなに言うなら町を出ると言われてしまったのだ。
その後にヒロトシは、町を出ると言ったことを謝罪し、自分一人にそんな大金を使うなら、そのお金を町の為に使ってほしいと説明した。ヒロトシの心意気に、シルフォードは感謝したのだった。
そして、シルフォードはもし何か困ったことがあれば、何でも頼ってほしいとヒロトシと約束をした。ヒロトシなら、ここにいつでも来てもいいと許可を出したのだった。
「「「「「それは、本当ですか?」」」」」
「ああ!この発案料はいらないと言ってくれたんだ。だから、これが議会で発案決定した事にできる」
それを聞き、役員達は安堵したのと同時にこれから、町の特産の生産に忙しくなると喜んだのだ。
そして、役員達は反省もした。12歳の子供が考える事が出来たのに、自分達は安易に税率を上げる事ばかり言うだけで、何も考えず文句ばかり言っていたことをシルフォードに謝罪した。
今回は、シルフォードも税率を上げるしかないと思っていた為、役員達に無理をさせていたことを理解していた。そんな状況でいい案が浮かぶはずもなく、シルフォードも又役員達に謝罪して、これからの協力を頼んだのだった。
こうして、今回の事は風の群狼が逮捕され、人身売買の拠点が無くなり、町の財政まで建て直してしまったヒロトシであった。これは、町の上層部に一気に広まったのは言うまでもなかった。
そして、数日後ヒロトシには、ギルドからの訪問があったのだった。
「だ、旦那様。大変でございます!」
「セバス、今度はどうしたんだ?これでも俺は結構忙しいんだぞ?」
「申し訳ありません……またギルドが面会して欲しいそうです。明日、こちらに来たいそうです」
「ギルドが?なんでまた?もうすぐ納税はすると言っておいてくれるか?」
「そうではありません。明日来るのは生産ギルドなんです」
「はぁあ?なんで生産ギルドが?関係ないじゃないか。手紙にはなんて書いてあるんだ?」
「それが、面会して欲しいだけで何も……」
「はは~ん……なるほどね」
「何かわかったのですか?」
「ああ……多分だけどあれしかないな」
ヒロトシは、この世界ミストラルに来て、頭の回転が速くなっていたと実感していた。それもそのはずで、レベルが300あり、ステータスが軒並み人外になっていたからだ。
INT(知力)が3000もあり、頭の回転や記憶が素晴らしい事を実感していた。その為、人の行動や考えていることが、何となくわかるようになっていた。
「旦那様……あれしかないとは?」
「ギルドの勧誘だよ」
「えっ?どういうことです?」
「今や、㋪は領主様から特別扱いにされているんだぞ?」
「確かに……先日も優良店と、領主様のお墨付きである町の許可書が届きましたからね」
この許可書は、そう簡単に貰えるものではない。領主が優良店と認める物であり、色んなことが優遇されるのだ。経営不振になった場合、納税を待ってくれたり店の資金援助などである。
「ああ。そうだ!そんな店が、生産ギルドに所属していないんだ。そりゃ、生産ギルドとしては慌てるだろう?」
「な、なるほど……」
町で、お店を開いている人間は生産ギルドにも加入していた。これは当たり前の事だったからだ。お店では、何かしらの商品を売っている。最高品質の物を売って生計を立てているのだ。
そして、それら商品を作れるようになるために、お店を開く前は生産ギルドに所属するのが当たり前になるのだ。要は鍛冶師なら、師匠に弟子入りをして武器や防具の製作を教えて貰うのだ。
これは鍛冶師だけでなく、細工師や裁縫師ありとあらゆる生産師に弟子入りする為、生産ギルドの加入して、一人前になり独立しお店を持ち、お店を開くために商人ギルドに加入するのがセオリーである。
しかし、ヒロトシの技術にはこの世界では師匠となる人間がいないし、女神ミレーヌからスキルは貰っていたことと、お金もいただいていた。つまり、ヒロトシが生産ギルドに加入する必要が無かったのだ。
「多分、生産ギルドは俺に加入を求めてくるはずだよ」
「では、断った方がよろしいですか?」
「いや、会った方がギルドも納得するだろう」
ヒロトシはセバスに、生産ギルドと会う事を言い、約束してくれというのだった。
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