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第8章 人類の厄災
38話 ディアブロの最後
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ディアブロは、無数のファイヤーフェザーをレジストをしてしまい、不敵な笑みを浮かべる。
『下等生物が、上位悪魔の我に魔法ダメージを与えれる訳がなかろう』
ディアブロはマルクとの間合い詰めて拳を連打する。しかし、マルクはディアブロの拳をかわす。
「勝負を焦るなよ。お前を楽しませるのが僕達の義務なんだろ?」
『それを決めるのは我だ!』
マルクとディアブロの格闘に、シオン達はただ見ている事しかできないでいた。
「な、なんであいつあんな速く動けるの?」
「私達はまだ弱いというのか・・・・・・」
シオンとカノンは、マルクの援護ができないでいた。
「二人共何を言っているのよ!あたしはマルクの役に立つよ」
シオンとカノンの弱気な発言に、システィナが否定しながら弓矢を引く。
「「システィナ!」」
「システィナ止めて!矢がマルクに当たっちゃう」
「あたしはマルクの役に立つ!」
システィナは神聖の弓をおもいっきり引き、素早いディアブロを狙い撃ちした。
「ターゲットショット!」
狙い撃ちした矢はディアブロの目を撃ち抜いた。
『ぎゃあああああああああ!』
あんなに防御力のあったディアブロだったが、さすがに目玉に当たればただではすまなかった。
「システィナ!ナイスだ」
シオンとカノンは、システィナの攻撃が効いたのに驚く。これはシスティナの弓が世界樹の枝から製作した物だからだ。
悪魔のディアブロにとって、聖と光属性を持つ武器は天敵である。しかし、システィナが狙い撃ちしたのが普通にディアブロの体の一部だったなら、カノン達のように矢は弾かれていたはずだった。
システィナは剥き出しの臓器である瞳を狙い撃ち見事にその役目を遂行したのだ。
そして、マルクはこのチャンスを見逃す事はなかった。目を押さえ苦しみもがくディアブロに、マルクは渾身の一撃をぶちこむ。
「これで終わりだ!」
『ぐはっ』
マルクは目を押さえうずくまるディアブロの背中に拳をぶちこむ。
「マジックブースト」
「「「「「えっ?」」」」」
シオン達は、マルクの気がふれたのかと思った。
マジックブーストは、魔力を上げる付与魔法だからだ。ディアブロの角が折れ、ディアブロの魔力が増大したのに、マルクは更にディアブロの魔力を増大させた事になるからだ。
「マルク何をしているのよ?あいつの魔力をあげたら・・・・・・」
シオンはマルクに声をあげた。しかし、マルクはディアブロにバフをかけ素早く後方に飛び退いた。
『ぐわぁ~~~~~~~~~~!』
シオンの心配をよそに、ディアブロは目に刺さった矢など関係なく、又先程のマルクの一撃も関係なく苦しみだした。
『か、体が!』
ディアブロはマルクのマジックブーストで苦しみもがく。
『ぐわぁああああああああああああああああ!』
シオン達はディアブロに何が起こっているのかわからなく呆然とするしかなかった。
『ぐはっ!や、止めてくれ!』
ディアブロはマルクに懇願して、苦しみ地面をのたうち回る。マルクはディアブロにもうなにもしていないのに、ディアブロが自分の体を抑え身体中から血液が噴きだした。
『ぐわぁああああああああ!こ、殺してくれ!か、体が破裂する!』
ディアブロはマルクに自分を殺してくれと懇願していた。しかし、マルクはなにも言わずただディアブロを見つめていた。
そして、とうとうディアブロは身体中から血液が噴きだし、身体が自分の魔力で破裂してしまった。
『ぎゃあああああああああああああ!』
「「「「「・・・・・・・」」」」」
「あっそういう事か」
「「「「どういう事?」」」」
シオンがマルクの行動に気づいたようだった。
「ディアブロは角が折れ魔力が増大していたのよ」
「だから、パワーアップして能力が上がったんだろ?だからあたし達はあいつの素早い動きについていけなかったんだ」
オウカはマルクの役に立てなかったと思い、言葉に覇気がなかった。
「オウカそれは違うよ」
マルクがみんなの側に寄ってきた。
「だって、あたしが!」
「シオンはもうわかっているみたいだね。ディアブロはパワーアップしたんじゃない。暴走していただけなんだよ」
「はっ?」
「上位悪魔にとって、角はやはり弱点なんだよ。あいつは制御を失い自滅したんだ」
ディアブロは角を失い自滅しただけだった。これまでは角が折れても、上位悪魔として魔力をステータスで押さえ込み戦えたが、今回の相手はマルク達で計算が狂ったのだ。
本当なら、相手を全滅させ悪魔のリジェネ(回復能力)で角を生やして事なきを得る予定だった。
「「「「いったいどういう事?」」」」
「つまり、ディアブロは角が折れて魔力の制御をできないでいた。そして、今までなら格下の相手で時間内に始末できていたが、僕達が相手ではそれが出来なかったんだよ」
「な、なるほど・・・・・・」
「システィナの攻撃でディアブロの動きが止まったんで、僕はディアブロに一撃を加える事ができて良かった。あれで直接魔法をぶちこむ事ができたんだよ」
「システィナがMVPだね」
システィナはマルクの役に立てて笑顔ではにかんでいた。マルクは話を続ける。
「ただでさえ魔力制御が出来ていなかったのに、マジックブーストで魔力を増大させてやったんだ。体がついていけずに破裂してしまったんだよ」
「「「「な、なるほどね」」」」
「これからは更に何が起こってもおかしくはないから、気を引き締めていくよ」
「「「「「「うん」」」」」」
悪魔の中でも最上位のディアブロを討伐して、マルク達は更に魔の森の中心部に足を踏み入れたのだった。
『下等生物が、上位悪魔の我に魔法ダメージを与えれる訳がなかろう』
ディアブロはマルクとの間合い詰めて拳を連打する。しかし、マルクはディアブロの拳をかわす。
「勝負を焦るなよ。お前を楽しませるのが僕達の義務なんだろ?」
『それを決めるのは我だ!』
マルクとディアブロの格闘に、シオン達はただ見ている事しかできないでいた。
「な、なんであいつあんな速く動けるの?」
「私達はまだ弱いというのか・・・・・・」
シオンとカノンは、マルクの援護ができないでいた。
「二人共何を言っているのよ!あたしはマルクの役に立つよ」
シオンとカノンの弱気な発言に、システィナが否定しながら弓矢を引く。
「「システィナ!」」
「システィナ止めて!矢がマルクに当たっちゃう」
「あたしはマルクの役に立つ!」
システィナは神聖の弓をおもいっきり引き、素早いディアブロを狙い撃ちした。
「ターゲットショット!」
狙い撃ちした矢はディアブロの目を撃ち抜いた。
『ぎゃあああああああああ!』
あんなに防御力のあったディアブロだったが、さすがに目玉に当たればただではすまなかった。
「システィナ!ナイスだ」
シオンとカノンは、システィナの攻撃が効いたのに驚く。これはシスティナの弓が世界樹の枝から製作した物だからだ。
悪魔のディアブロにとって、聖と光属性を持つ武器は天敵である。しかし、システィナが狙い撃ちしたのが普通にディアブロの体の一部だったなら、カノン達のように矢は弾かれていたはずだった。
システィナは剥き出しの臓器である瞳を狙い撃ち見事にその役目を遂行したのだ。
そして、マルクはこのチャンスを見逃す事はなかった。目を押さえ苦しみもがくディアブロに、マルクは渾身の一撃をぶちこむ。
「これで終わりだ!」
『ぐはっ』
マルクは目を押さえうずくまるディアブロの背中に拳をぶちこむ。
「マジックブースト」
「「「「「えっ?」」」」」
シオン達は、マルクの気がふれたのかと思った。
マジックブーストは、魔力を上げる付与魔法だからだ。ディアブロの角が折れ、ディアブロの魔力が増大したのに、マルクは更にディアブロの魔力を増大させた事になるからだ。
「マルク何をしているのよ?あいつの魔力をあげたら・・・・・・」
シオンはマルクに声をあげた。しかし、マルクはディアブロにバフをかけ素早く後方に飛び退いた。
『ぐわぁ~~~~~~~~~~!』
シオンの心配をよそに、ディアブロは目に刺さった矢など関係なく、又先程のマルクの一撃も関係なく苦しみだした。
『か、体が!』
ディアブロはマルクのマジックブーストで苦しみもがく。
『ぐわぁああああああああああああああああ!』
シオン達はディアブロに何が起こっているのかわからなく呆然とするしかなかった。
『ぐはっ!や、止めてくれ!』
ディアブロはマルクに懇願して、苦しみ地面をのたうち回る。マルクはディアブロにもうなにもしていないのに、ディアブロが自分の体を抑え身体中から血液が噴きだした。
『ぐわぁああああああああ!こ、殺してくれ!か、体が破裂する!』
ディアブロはマルクに自分を殺してくれと懇願していた。しかし、マルクはなにも言わずただディアブロを見つめていた。
そして、とうとうディアブロは身体中から血液が噴きだし、身体が自分の魔力で破裂してしまった。
『ぎゃあああああああああああああ!』
「「「「「・・・・・・・」」」」」
「あっそういう事か」
「「「「どういう事?」」」」
シオンがマルクの行動に気づいたようだった。
「ディアブロは角が折れ魔力が増大していたのよ」
「だから、パワーアップして能力が上がったんだろ?だからあたし達はあいつの素早い動きについていけなかったんだ」
オウカはマルクの役に立てなかったと思い、言葉に覇気がなかった。
「オウカそれは違うよ」
マルクがみんなの側に寄ってきた。
「だって、あたしが!」
「シオンはもうわかっているみたいだね。ディアブロはパワーアップしたんじゃない。暴走していただけなんだよ」
「はっ?」
「上位悪魔にとって、角はやはり弱点なんだよ。あいつは制御を失い自滅したんだ」
ディアブロは角を失い自滅しただけだった。これまでは角が折れても、上位悪魔として魔力をステータスで押さえ込み戦えたが、今回の相手はマルク達で計算が狂ったのだ。
本当なら、相手を全滅させ悪魔のリジェネ(回復能力)で角を生やして事なきを得る予定だった。
「「「「いったいどういう事?」」」」
「つまり、ディアブロは角が折れて魔力の制御をできないでいた。そして、今までなら格下の相手で時間内に始末できていたが、僕達が相手ではそれが出来なかったんだよ」
「な、なるほど・・・・・・」
「システィナの攻撃でディアブロの動きが止まったんで、僕はディアブロに一撃を加える事ができて良かった。あれで直接魔法をぶちこむ事ができたんだよ」
「システィナがMVPだね」
システィナはマルクの役に立てて笑顔ではにかんでいた。マルクは話を続ける。
「ただでさえ魔力制御が出来ていなかったのに、マジックブーストで魔力を増大させてやったんだ。体がついていけずに破裂してしまったんだよ」
「「「「な、なるほどね」」」」
「これからは更に何が起こってもおかしくはないから、気を引き締めていくよ」
「「「「「「うん」」」」」」
悪魔の中でも最上位のディアブロを討伐して、マルク達は更に魔の森の中心部に足を踏み入れたのだった。
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