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第8章 人類の厄災
2話 大賢者
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マルクに追い返された貴族達は国王アーサーに事の詳細を説明していた。
「それでお主達は何もできず追い返されたのか?」
「「「「「申し訳ありません」」」」」
「もう一度説得してくるのだ!」
「しかし、陛下・・・・・・マルク殿は自分の町の建設で手が離せぬと申しております」
「だからどうしたのだ。大魔王が復活したのだぞ?今は大魔王の討伐に協力を!」
「その事も説明したのですが、マルク殿は王国は信頼できないと申されて・・・・・・」
「な、なんだと・・・・・・」
「交渉は完全に決裂いたしました・・・・・・」
アーサー王は、マルクが完全に王国から離れてしまった事を痛感してその場にうなだれてしまった。
その頃、マルクは町の建設に人力を尽くして、いまだに帝国から逃げ出している他種族の人間を町に受け入れていた。
帝国から逃げ出す平民達を引き止められないのは、大魔王復活の事が原因で他国からつま弾きにされた上に、騎士団がボロボロな状況にあるからだ。
平民達は、少しでも安全な国を目指すのは当然であり、アインシュタル王国に移住するために帝国を脱出していたのだ。
マルクは、王国に逃げてきたヒューマン以外の種族だけ受け入れていた。帝国のヒューマン族は少なからず人至上主義者がいるからだ。他種族の人間を無理には誘わないが、帝都ではマルクの事は有名になっており、帝都から逃げてきた他種族の人間はマルクの町に移住したのだ。
「ご主人様、このまま他種族を受け入れ続けるおつもりですか?」
「セバスは反対なのか?」
「私はご主人様の言う事に反論などありませんが、このままだと町から人が溢れるかと・・・・・・今はまだ余裕ですがいずれこの町に住めない人間が出ます」
「それなら大丈夫だよ」
「大丈夫とは?」
「外壁を作れば問題ないからね」
「た、確かに!ご主人様なら1日あれば建設できるのでしたね」
「そういう事!それに今は町の中じゃなく東西の伸びる街道の方が大事だからね」
「それではもうすぐ第二段階に?」
「そうだね。この事はステファニーにも水面下で動いてもらっているからね」
「まさか本当にギルドが動くのですか?」
「今はアインシュタル王国にギルド本部があるけどね。街道が繋がれば王国と帝国の中心にあるこの町は経済の中心地になるからね」
「確かにギルドとしてもメリットが大きいですが、そんなに上手くいくのでしょうか?」
「最初から本部が移住するわけはないよ。最初はこの町にギルド支部ができるだけだよ。ただすぐにこの町は商業都市として大きくなるよ」
「ご主人様の町ですからね。大陸一安全な町になると思います」
「そういう事!今は街道を作りつつ、魔の森の魔物を間引きしているからね」
「ご主人様だから出来る荒業ですよ」
セバスチャンは、マルクの説明を聞いて苦笑するのだった。するとそこにシオン達が興奮して魔の森から帰ってきた。
「マルク!あなたって本当に凄いわ!」
「本当に凄いな」
「まさかあたし達がこんな強くなれるだなんて!」
「うんうん!」
「Sランクって凄い・・・・・・」
シオン達が興奮している理由は、マルク達が帝都から帰って来た頃に時間がもどる。
「マルク、大賢者に覚醒して何ができるようになったの?」
「それがだね。とんでもない事がわかったんだ」
「「「「「なになに?」」」」」
「とんでもない事って?」
「セバス、人払いをしてくれるか?」
「承知いたしました」
セバスチャンは、周りにいた人間をシオン達だけ残し部屋の扉の外に立つ。部屋の中にはシオン達暁月のメンバーとアルマとカエデとステファニーだけとなった。
「人払いするほど?」
「うん。シオン達には、大魔王を討伐する為に強くなってもらいたいんだ」
「「「「「えっ?」」」」」
「マルク、大魔王を討伐するつもりなの?」
「当然だろ?しないと思ってたの?」
「だって、貴族様からの申し出を断っていたじゃない?」
シオンの言葉にカノン達は激しく首を上下に振って頷いていた。
「僕は今はやることがあるから断りの手紙を出しただけだよ。大魔王に大陸を征服させるわけないじゃないか」
「だったら国王陛下の呼び出しに応じた方がよかったんじゃないの?」
「王国は難民を後回しにしたじゃないか?僕があれほど頼んだのに!だから、王国の頼みは後回しにしたんだ」
「マルクっていい性格してるわ」
シオンは、マルクの説明に苦笑いをする。
「それで大賢者は何ができるの?」
「今まで、スキルを創造できたのは自分だけだったろ?」
「うん・・・・・・えっ?」
「「「「まさか?」」」」
「そのまさかだよ・・・・・・」
「旦那様嘘でしょ?」
アルマもびっくりして大声を出した。セバスチャンも扉の外で冷や汗を流す。
「ご主人様は本当にとんでもないお人ですね」
「マルク、あたしに試してみて!」
「本当にいいの?」
「当たり前じゃない!これであたしもマルクの足手纏いにならなくてすむわ!」
シオン達は、マルクのパーティーメンバーとして必死にレベルを上げてきた。やはり剣術(C)ではダメージはDの二倍である。盾術はノーマルスキルなのだ。
そして、大魔王を討伐を前にマルクの大賢者は他人に対してスキルを創造できるというのだ。
そんな事を聞いて、シオン達が興奮するのは無理もなかったのだ。
「じゃあいくよ!」
マルクは、シオンに大賢者を使ってスキルを創造した。そして、シオンには剣術(S)と盾術(S)が創造されたのだった。
「それでお主達は何もできず追い返されたのか?」
「「「「「申し訳ありません」」」」」
「もう一度説得してくるのだ!」
「しかし、陛下・・・・・・マルク殿は自分の町の建設で手が離せぬと申しております」
「だからどうしたのだ。大魔王が復活したのだぞ?今は大魔王の討伐に協力を!」
「その事も説明したのですが、マルク殿は王国は信頼できないと申されて・・・・・・」
「な、なんだと・・・・・・」
「交渉は完全に決裂いたしました・・・・・・」
アーサー王は、マルクが完全に王国から離れてしまった事を痛感してその場にうなだれてしまった。
その頃、マルクは町の建設に人力を尽くして、いまだに帝国から逃げ出している他種族の人間を町に受け入れていた。
帝国から逃げ出す平民達を引き止められないのは、大魔王復活の事が原因で他国からつま弾きにされた上に、騎士団がボロボロな状況にあるからだ。
平民達は、少しでも安全な国を目指すのは当然であり、アインシュタル王国に移住するために帝国を脱出していたのだ。
マルクは、王国に逃げてきたヒューマン以外の種族だけ受け入れていた。帝国のヒューマン族は少なからず人至上主義者がいるからだ。他種族の人間を無理には誘わないが、帝都ではマルクの事は有名になっており、帝都から逃げてきた他種族の人間はマルクの町に移住したのだ。
「ご主人様、このまま他種族を受け入れ続けるおつもりですか?」
「セバスは反対なのか?」
「私はご主人様の言う事に反論などありませんが、このままだと町から人が溢れるかと・・・・・・今はまだ余裕ですがいずれこの町に住めない人間が出ます」
「それなら大丈夫だよ」
「大丈夫とは?」
「外壁を作れば問題ないからね」
「た、確かに!ご主人様なら1日あれば建設できるのでしたね」
「そういう事!それに今は町の中じゃなく東西の伸びる街道の方が大事だからね」
「それではもうすぐ第二段階に?」
「そうだね。この事はステファニーにも水面下で動いてもらっているからね」
「まさか本当にギルドが動くのですか?」
「今はアインシュタル王国にギルド本部があるけどね。街道が繋がれば王国と帝国の中心にあるこの町は経済の中心地になるからね」
「確かにギルドとしてもメリットが大きいですが、そんなに上手くいくのでしょうか?」
「最初から本部が移住するわけはないよ。最初はこの町にギルド支部ができるだけだよ。ただすぐにこの町は商業都市として大きくなるよ」
「ご主人様の町ですからね。大陸一安全な町になると思います」
「そういう事!今は街道を作りつつ、魔の森の魔物を間引きしているからね」
「ご主人様だから出来る荒業ですよ」
セバスチャンは、マルクの説明を聞いて苦笑するのだった。するとそこにシオン達が興奮して魔の森から帰ってきた。
「マルク!あなたって本当に凄いわ!」
「本当に凄いな」
「まさかあたし達がこんな強くなれるだなんて!」
「うんうん!」
「Sランクって凄い・・・・・・」
シオン達が興奮している理由は、マルク達が帝都から帰って来た頃に時間がもどる。
「マルク、大賢者に覚醒して何ができるようになったの?」
「それがだね。とんでもない事がわかったんだ」
「「「「「なになに?」」」」」
「とんでもない事って?」
「セバス、人払いをしてくれるか?」
「承知いたしました」
セバスチャンは、周りにいた人間をシオン達だけ残し部屋の扉の外に立つ。部屋の中にはシオン達暁月のメンバーとアルマとカエデとステファニーだけとなった。
「人払いするほど?」
「うん。シオン達には、大魔王を討伐する為に強くなってもらいたいんだ」
「「「「「えっ?」」」」」
「マルク、大魔王を討伐するつもりなの?」
「当然だろ?しないと思ってたの?」
「だって、貴族様からの申し出を断っていたじゃない?」
シオンの言葉にカノン達は激しく首を上下に振って頷いていた。
「僕は今はやることがあるから断りの手紙を出しただけだよ。大魔王に大陸を征服させるわけないじゃないか」
「だったら国王陛下の呼び出しに応じた方がよかったんじゃないの?」
「王国は難民を後回しにしたじゃないか?僕があれほど頼んだのに!だから、王国の頼みは後回しにしたんだ」
「マルクっていい性格してるわ」
シオンは、マルクの説明に苦笑いをする。
「それで大賢者は何ができるの?」
「今まで、スキルを創造できたのは自分だけだったろ?」
「うん・・・・・・えっ?」
「「「「まさか?」」」」
「そのまさかだよ・・・・・・」
「旦那様嘘でしょ?」
アルマもびっくりして大声を出した。セバスチャンも扉の外で冷や汗を流す。
「ご主人様は本当にとんでもないお人ですね」
「マルク、あたしに試してみて!」
「本当にいいの?」
「当たり前じゃない!これであたしもマルクの足手纏いにならなくてすむわ!」
シオン達は、マルクのパーティーメンバーとして必死にレベルを上げてきた。やはり剣術(C)ではダメージはDの二倍である。盾術はノーマルスキルなのだ。
そして、大魔王を討伐を前にマルクの大賢者は他人に対してスキルを創造できるというのだ。
そんな事を聞いて、シオン達が興奮するのは無理もなかったのだ。
「じゃあいくよ!」
マルクは、シオンに大賢者を使ってスキルを創造した。そして、シオンには剣術(S)と盾術(S)が創造されたのだった。
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