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第7章 覚醒
48話 弱いボスモンスター
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マルクがボス部屋に入ろうとしている頃、魔界では魔王が歓喜に震えていた。
『な、なんだこの魔力は?あのダンジョンマスターいい獲物をダンジョンに引き入れたな」
魔界から現世に復活を確信した魔王は歓喜に震えていた。マルク達のレベルは、ダンジョンで滞在するだけでポイントが貯まっていく。つまり、それだけ魔王に魔力が供給され続ける事となる。
『ぐははははは!あのダンジョンマスターがあの人間を殺せば、現世に復活が近づくはずだ!』
マルクもダンジョンマスターの役割が、魔界の魔王の復活を早めるとは知らなかった。
マルクは、シオン達にボス部屋の前で話し合いをする。
「いいかい?このダンジョンは効率化に作り、魔物はもうほとんどいない」
「なぜわかるの?」
「さっきも言った通りだよ。生け贄を要求してダンジョンを強化しているんだと思う。どういう風にしているかわからないけどね」
「そうか!マルクの説明なら冒険者をダンジョンに呼び込む必要はなくなるからか?」
「カノンの言う通りだ。帝都の人間を要求して生け贄にすればいいんだ。しかし、僕達みたいにこのダンジョンにくる冒険者もいるだろうから、強力な魔物を設置して置けばいいだけだ」
「って事は、この部屋のボスは・・・・・・」
「シオン。いいところに気がついたね。多分だが、相当強い魔物が出現するはずだ」
「腕かなるぜ!」
「オウカ!調子に乗らない」
「そういうシスティナは震えているだろ?大丈夫か?」
「うるさいわね。これは武者震いよ」
「クレアは大丈夫?」
「えっ?大丈夫・・・・・・」
「クレア、何を考えているかわからないけど、自分だけ役に立ってないとは思うなよ」
「えっ・・・・・・」
「適材適所って言葉があるからね。このダンジョンが特殊すぎるだけだ。普通はこんな簡単にボス部屋にはこれないからね」
「マルクありがと・・・・・・」
そして、シオンからボス部屋に侵入する。部屋に入ったマルクは驚いた。神眼で確認すると、出現した魔物は邪悪竜ウロボロスだった。
「「「「「ド、ドラゴン!」」」」」
『我に挑みし愚か者よ。ここに来たことを後悔して死ね!』
「ドラゴンがしゃべった?」
「あれは、ドラゴンじゃあない!叡知龍の一角ウロボロスだ!」
『我を知っているとは褒美をつかわす!』
邪悪竜ウロボロスはそういうと、漆黒の大きな翼を広げると上空に浮くと同時にブレスを吐いた。
邪悪竜の巨体が浮く事が出来る程、ボス部屋は広く作られていた。そして、ウロボロスのブレスは漆黒の炎で冥界の炎と言われる程灼熱の業火だ。
「ウォーターウォール!」
マルクはとっさにシオン達の前に、ウォーターウォールを張る。マルクの魔力は異世界に飛ばされて全属性が飛躍的にパワーアップしている。そして、今回マルクは初めて専用装備の煌めきの杖を装備していた。
「余の効果は驚いたであろう!」
煌めきの杖は、マルクの魔力をさらに引き上げる効果を持つ杖である。つまり、マルクはウォーターウォールを普通に唱えたのだが、シオン達の前に現れたのはアイスウォールだった。
『な、なんだと!』
ウロボロスが驚いたのは無理はなく、ブレスがアイスウォールに阻まれた瞬間、ウロボロスのブレスがパーンと弾けて跡形もなくなったのだ。
「す、凄い・・・・・・・」
『わ、我のブレスが氷の結晶になっただと・・・・・・』
マルクは、アタッカーのカノンとシスティナとオウカに、ホーリーウェポンとセイントオーラを付与した。
ホーリーウェポンは邪悪な存在に倍のダメージを与え、またセイントオーラは邪悪な存在からのダメージを軽減するからだ。
「トルネイドショット!」
システィナは邪悪竜の翼を射抜く。神聖の弓は聖と光の属性を有する武器だ。そこにマルクの付与魔法が加わる。
『ぐおおおおおおおおおおおおお!我の翼が!』
あれ程の大きなウロボロスの翼が、システィナのトルネイドショット一発でぶち切れる。そして、ウロボロスは撃墜され、そこにカノンとオウカの攻撃が炸裂したのだ。
「雷神突き!」
カノンの槍は、猛獣王ダイガロスの素材で制作された槍で、攻撃にライトニングの効果が乗る。そのダメージと別に一定確率で麻痺のデバフがかかる。
『ぐおおおおおおおおおおおおお!』
そこに、オウカが古代竜の素材で制作した武器で拳を打ち込む。
「破砕拳!」
オウカの属性は水であり、古代竜の武器は相性がとてもいい。オウカが殴った箇所は凍りつきウロボロスの細胞を破壊した。
『な、なぜ痛みを感じぬ?』
「お前の細胞はもう破壊されているからだよ」
『くっ!近寄るでない!』
ウロボロスは、オウカを爪で攻撃する。そこにシオンが盾で防ごうとした。
『な、なんだ?』
ウロボロスの攻撃はスローモーションのように、動きが鈍かった。
「あたしに攻撃されたあんたはもう終わりだよ!」
オウカが勝ち誇ったようにウロボロスに告げた。
『な、なんだと!』
「あたしの武器はあんたと同じ古代竜のブルードラゴンの素材で作られている」
『だからなんだ?』
「あたしの一発はスローのデバフ効果があるんだよね」
ウロボロスの動きが鈍かったのは、オウカのデバフ効果だった。当然だが、そんなスローな攻撃が当たる訳もなく、シオンは盾で受けずサッと避けたのだった。
「ウロボロス終わりだ。ホーリー!」
マルクは、後方からウロボロスの属性に効果絶大の魔法ホーリーを撃ち込む。聖属性の魔法で数少ない攻撃魔法だ。
『ぎゃあああああああああああああああ!』
ウロボロスは、聖属性魔法に体を焼かれて絶命したのだった。
『な、なんだこの魔力は?あのダンジョンマスターいい獲物をダンジョンに引き入れたな」
魔界から現世に復活を確信した魔王は歓喜に震えていた。マルク達のレベルは、ダンジョンで滞在するだけでポイントが貯まっていく。つまり、それだけ魔王に魔力が供給され続ける事となる。
『ぐははははは!あのダンジョンマスターがあの人間を殺せば、現世に復活が近づくはずだ!』
マルクもダンジョンマスターの役割が、魔界の魔王の復活を早めるとは知らなかった。
マルクは、シオン達にボス部屋の前で話し合いをする。
「いいかい?このダンジョンは効率化に作り、魔物はもうほとんどいない」
「なぜわかるの?」
「さっきも言った通りだよ。生け贄を要求してダンジョンを強化しているんだと思う。どういう風にしているかわからないけどね」
「そうか!マルクの説明なら冒険者をダンジョンに呼び込む必要はなくなるからか?」
「カノンの言う通りだ。帝都の人間を要求して生け贄にすればいいんだ。しかし、僕達みたいにこのダンジョンにくる冒険者もいるだろうから、強力な魔物を設置して置けばいいだけだ」
「って事は、この部屋のボスは・・・・・・」
「シオン。いいところに気がついたね。多分だが、相当強い魔物が出現するはずだ」
「腕かなるぜ!」
「オウカ!調子に乗らない」
「そういうシスティナは震えているだろ?大丈夫か?」
「うるさいわね。これは武者震いよ」
「クレアは大丈夫?」
「えっ?大丈夫・・・・・・」
「クレア、何を考えているかわからないけど、自分だけ役に立ってないとは思うなよ」
「えっ・・・・・・」
「適材適所って言葉があるからね。このダンジョンが特殊すぎるだけだ。普通はこんな簡単にボス部屋にはこれないからね」
「マルクありがと・・・・・・」
そして、シオンからボス部屋に侵入する。部屋に入ったマルクは驚いた。神眼で確認すると、出現した魔物は邪悪竜ウロボロスだった。
「「「「「ド、ドラゴン!」」」」」
『我に挑みし愚か者よ。ここに来たことを後悔して死ね!』
「ドラゴンがしゃべった?」
「あれは、ドラゴンじゃあない!叡知龍の一角ウロボロスだ!」
『我を知っているとは褒美をつかわす!』
邪悪竜ウロボロスはそういうと、漆黒の大きな翼を広げると上空に浮くと同時にブレスを吐いた。
邪悪竜の巨体が浮く事が出来る程、ボス部屋は広く作られていた。そして、ウロボロスのブレスは漆黒の炎で冥界の炎と言われる程灼熱の業火だ。
「ウォーターウォール!」
マルクはとっさにシオン達の前に、ウォーターウォールを張る。マルクの魔力は異世界に飛ばされて全属性が飛躍的にパワーアップしている。そして、今回マルクは初めて専用装備の煌めきの杖を装備していた。
「余の効果は驚いたであろう!」
煌めきの杖は、マルクの魔力をさらに引き上げる効果を持つ杖である。つまり、マルクはウォーターウォールを普通に唱えたのだが、シオン達の前に現れたのはアイスウォールだった。
『な、なんだと!』
ウロボロスが驚いたのは無理はなく、ブレスがアイスウォールに阻まれた瞬間、ウロボロスのブレスがパーンと弾けて跡形もなくなったのだ。
「す、凄い・・・・・・・」
『わ、我のブレスが氷の結晶になっただと・・・・・・』
マルクは、アタッカーのカノンとシスティナとオウカに、ホーリーウェポンとセイントオーラを付与した。
ホーリーウェポンは邪悪な存在に倍のダメージを与え、またセイントオーラは邪悪な存在からのダメージを軽減するからだ。
「トルネイドショット!」
システィナは邪悪竜の翼を射抜く。神聖の弓は聖と光の属性を有する武器だ。そこにマルクの付与魔法が加わる。
『ぐおおおおおおおおおおおおお!我の翼が!』
あれ程の大きなウロボロスの翼が、システィナのトルネイドショット一発でぶち切れる。そして、ウロボロスは撃墜され、そこにカノンとオウカの攻撃が炸裂したのだ。
「雷神突き!」
カノンの槍は、猛獣王ダイガロスの素材で制作された槍で、攻撃にライトニングの効果が乗る。そのダメージと別に一定確率で麻痺のデバフがかかる。
『ぐおおおおおおおおおおおおお!』
そこに、オウカが古代竜の素材で制作した武器で拳を打ち込む。
「破砕拳!」
オウカの属性は水であり、古代竜の武器は相性がとてもいい。オウカが殴った箇所は凍りつきウロボロスの細胞を破壊した。
『な、なぜ痛みを感じぬ?』
「お前の細胞はもう破壊されているからだよ」
『くっ!近寄るでない!』
ウロボロスは、オウカを爪で攻撃する。そこにシオンが盾で防ごうとした。
『な、なんだ?』
ウロボロスの攻撃はスローモーションのように、動きが鈍かった。
「あたしに攻撃されたあんたはもう終わりだよ!」
オウカが勝ち誇ったようにウロボロスに告げた。
『な、なんだと!』
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ウロボロスの動きが鈍かったのは、オウカのデバフ効果だった。当然だが、そんなスローな攻撃が当たる訳もなく、シオンは盾で受けずサッと避けたのだった。
「ウロボロス終わりだ。ホーリー!」
マルクは、後方からウロボロスの属性に効果絶大の魔法ホーリーを撃ち込む。聖属性の魔法で数少ない攻撃魔法だ。
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