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第7章 覚醒
43話 悪魔の魔法
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帝都の城に悪魔が姿を現し、宰相が帝国騎士団と魔法師団に守られていた。
「なぜ!悪魔が城に?」
その悪魔は不気味な奇声を上げて笑う。宰相達はその悪魔の姿に身の毛が震えた。
その悪魔は、漆黒の玉に蝙蝠の翼が生え矢印のような尻尾が生えていた。そして、その玉の本体に大きく見開いた二つの目ではなく、剥き出した歯が二つあったからだ。
『『キャハハハハハハハハハ!』』
「なんだあの生き物は!」
『我々はダンジョンマスター様の使い魔』
『今日は生け贄1000匹を受け取りにきた!』
『『生け贄を差し出せ!キャハハハハハハ!』』
「そのようなものはいない!」
『なんと!愚か者共』
『まさか我々に逆らうと申すか?』
「帝国は、これから生まれ変わる!」
『生まれ変わるだと?』
『もう遅い遅い!帝国は生け贄を差し出せ!平民からの信頼は皆無皆無!キャハハハハハハハハハ!』
使い魔に、騎士団隊長ラサールが剣を構えた。騎士団も団長が引退して今はいない。騎士団隊長が隊を率いている。
「やかましい!帝国民から信頼を失ったのは元皇帝陛下であり、次期皇帝陛下の信頼は落ちてはない!ダーナ!」
「わかってる!ストレングス。ファイヤーウェポン!」
ダーナと呼ばれたのは帝国魔法師団隊長でラサールに強化魔法を唱えた。
「この悪魔が!」
ラサールは、漆黒の玉の悪魔に斬りかかって突進した。
『『この愚か者目が!』』
『キャハハハハハハ!弱い弱い!』
『そのような腕で、我が主にさからうとはな!』
『『逆らった罰を与える!明日までに生け贄を2000匹用意せよ!』』
ラサールが悪魔に斬りかかると、その光景にこの場にいる人間は言葉を失った。ラサールは、次期騎士団長を担う筆頭候補にもかかわらず、使い魔にダメージを与える事が出来ず、刀が手から弾きとんだのだった。
「て、手が痺れる・・・・・・」
『お主の力などその程度よ』
『わかったならおとなしく従うがよい!』
「あんた、あたしを忘れてない?ウォールオブファイヤー」
ダーナは、魔法師団の次期団長が決まっている程優秀な魔法使いだ。漆黒の悪魔にダーナはウォールオブファイヤーを唱えた。
ウォールオブファイヤーは床から噴火したように炎が噴き出し悪魔を炙る。
『『ぎゃあああああああああああ!』』
「使い魔ごときになめられてたまるものですか!」
「ダーナでかしたぞ!」
「さすがダーナだ!」
悪魔が、ダーナの魔法に悲鳴をあげたのを見て、宰相とラサールは歓喜の声を上げ、ラサールとダーナの部下は笑みが溢れた。
『なーんちゃって!』
『キャハハハハハハ!人間の作った炎など涼しいだげだ』
悪魔には、魔法やマジックアイテムでしかダメージを与える事が出来ないといわれている。しかし、この悪魔はダーナの高位魔法のウォールオブファイヤーを食らってもダメージを受けていないようだった。
悪魔は基本的にマジックレジストを能力で持っているものだ。この使い魔でも40%は持っていて、そこにファイヤーレジストを自分に付与していた。つまり、この地点でダーナのウォールオブファイヤーの威力は90%減の威力だ。
本来であればダーナはまず、悪魔に対してディスペルマジックを唱えて、ファイヤーレジストを打ち消さないといけなかったのだ。そうすれば、炎属性魔法の50%キャンセルはなくなり、悪魔本来のレジスト能力だけとなり60のダメージは通った。
ダーナやラサールは、次期団長を任せられるほどの人材だが、悪魔を相手にするのはこれが始めてであり経験がまだ足りなかった。
「何で私の魔法が・・・・・・・」
『無駄だよ。キャハハハハハハハハハ!』
『そうだ。人間ごときの魔法では我ら悪魔には効かぬ!』
「ダーナ。どういう事だ?」
宰相が焦ったようにダーナを責め立てる。ダーナやラサールはどうしようもない絶望にだまるしかなかった。
『逆らった罰としてお主達は生け贄としてやろう』
『悪魔の魔法を教えてあげる!キャハハハハハハハハハ!』
漆黒の悪魔は、ダーナに同じ魔法のウォールオブファイヤーを唱えた。
「ま、まさか!使い魔が私と同じ魔法を!」
ダーナは自分の目の前に、ウォールオブファイヤーが迫り身動きが出来ず固まる。
「人間ごときの魔法を我が唱えられないと思っているのか?」
その時、ダーナの目の前に薄く光輝く壁が出来上がり、悪魔のウォールオブファイヤーが防がれた。
「助かったのか?これはいったい」
宰相達は目の前にある氷の壁に安堵した。
「間に合って良かった!」
「「「マルク殿!」」」
宰相達は、声のする方を向くとマルク達暁月の明星の姿があった。氷の壁はマルクの発動したウォールオブウォーターだ。悪魔は自分の魔法が防がれた事に一人で騒ぐ。そして、とんでもない事をしてきた。
『何で我の魔法が!』
『キャハハハハハハ!防ぐなんて人間もやるわね!もう一度!』
『『ウォールオブファイヤー!』』
人間ではあり得ない事で、口が二つある悪魔は魔法同時発動をした。悪魔から二本のウォールオブファイヤーが迫りくる。
「まさか!デュアルマジック?」
ダーナは悪魔が同じ魔法を同時詠唱した事に、顔から血の気が引いた。デュアルマジックは、一人の術者が同じ魔法を二つ唱える事だ。その威力は単純に二倍の威力ではなく、MPは倍と消費するが威力は5倍に跳ね上がるとされている。
縦に発射された悪魔のウォールオブファイヤーは、マルクのウォールオブウォーターを粉々に破壊したしまい、悪魔のもう一本のウォールオブファイヤーはダーナ達に迫りくる。
「終わった・・・・・・」
宰相は身動きが出来ず一言呟く事しか出来なかった。
「なぜ!悪魔が城に?」
その悪魔は不気味な奇声を上げて笑う。宰相達はその悪魔の姿に身の毛が震えた。
その悪魔は、漆黒の玉に蝙蝠の翼が生え矢印のような尻尾が生えていた。そして、その玉の本体に大きく見開いた二つの目ではなく、剥き出した歯が二つあったからだ。
『『キャハハハハハハハハハ!』』
「なんだあの生き物は!」
『我々はダンジョンマスター様の使い魔』
『今日は生け贄1000匹を受け取りにきた!』
『『生け贄を差し出せ!キャハハハハハハ!』』
「そのようなものはいない!」
『なんと!愚か者共』
『まさか我々に逆らうと申すか?』
「帝国は、これから生まれ変わる!」
『生まれ変わるだと?』
『もう遅い遅い!帝国は生け贄を差し出せ!平民からの信頼は皆無皆無!キャハハハハハハハハハ!』
使い魔に、騎士団隊長ラサールが剣を構えた。騎士団も団長が引退して今はいない。騎士団隊長が隊を率いている。
「やかましい!帝国民から信頼を失ったのは元皇帝陛下であり、次期皇帝陛下の信頼は落ちてはない!ダーナ!」
「わかってる!ストレングス。ファイヤーウェポン!」
ダーナと呼ばれたのは帝国魔法師団隊長でラサールに強化魔法を唱えた。
「この悪魔が!」
ラサールは、漆黒の玉の悪魔に斬りかかって突進した。
『『この愚か者目が!』』
『キャハハハハハハ!弱い弱い!』
『そのような腕で、我が主にさからうとはな!』
『『逆らった罰を与える!明日までに生け贄を2000匹用意せよ!』』
ラサールが悪魔に斬りかかると、その光景にこの場にいる人間は言葉を失った。ラサールは、次期騎士団長を担う筆頭候補にもかかわらず、使い魔にダメージを与える事が出来ず、刀が手から弾きとんだのだった。
「て、手が痺れる・・・・・・」
『お主の力などその程度よ』
『わかったならおとなしく従うがよい!』
「あんた、あたしを忘れてない?ウォールオブファイヤー」
ダーナは、魔法師団の次期団長が決まっている程優秀な魔法使いだ。漆黒の悪魔にダーナはウォールオブファイヤーを唱えた。
ウォールオブファイヤーは床から噴火したように炎が噴き出し悪魔を炙る。
『『ぎゃあああああああああああ!』』
「使い魔ごときになめられてたまるものですか!」
「ダーナでかしたぞ!」
「さすがダーナだ!」
悪魔が、ダーナの魔法に悲鳴をあげたのを見て、宰相とラサールは歓喜の声を上げ、ラサールとダーナの部下は笑みが溢れた。
『なーんちゃって!』
『キャハハハハハハ!人間の作った炎など涼しいだげだ』
悪魔には、魔法やマジックアイテムでしかダメージを与える事が出来ないといわれている。しかし、この悪魔はダーナの高位魔法のウォールオブファイヤーを食らってもダメージを受けていないようだった。
悪魔は基本的にマジックレジストを能力で持っているものだ。この使い魔でも40%は持っていて、そこにファイヤーレジストを自分に付与していた。つまり、この地点でダーナのウォールオブファイヤーの威力は90%減の威力だ。
本来であればダーナはまず、悪魔に対してディスペルマジックを唱えて、ファイヤーレジストを打ち消さないといけなかったのだ。そうすれば、炎属性魔法の50%キャンセルはなくなり、悪魔本来のレジスト能力だけとなり60のダメージは通った。
ダーナやラサールは、次期団長を任せられるほどの人材だが、悪魔を相手にするのはこれが始めてであり経験がまだ足りなかった。
「何で私の魔法が・・・・・・・」
『無駄だよ。キャハハハハハハハハハ!』
『そうだ。人間ごときの魔法では我ら悪魔には効かぬ!』
「ダーナ。どういう事だ?」
宰相が焦ったようにダーナを責め立てる。ダーナやラサールはどうしようもない絶望にだまるしかなかった。
『逆らった罰としてお主達は生け贄としてやろう』
『悪魔の魔法を教えてあげる!キャハハハハハハハハハ!』
漆黒の悪魔は、ダーナに同じ魔法のウォールオブファイヤーを唱えた。
「ま、まさか!使い魔が私と同じ魔法を!」
ダーナは自分の目の前に、ウォールオブファイヤーが迫り身動きが出来ず固まる。
「人間ごときの魔法を我が唱えられないと思っているのか?」
その時、ダーナの目の前に薄く光輝く壁が出来上がり、悪魔のウォールオブファイヤーが防がれた。
「助かったのか?これはいったい」
宰相達は目の前にある氷の壁に安堵した。
「間に合って良かった!」
「「「マルク殿!」」」
宰相達は、声のする方を向くとマルク達暁月の明星の姿があった。氷の壁はマルクの発動したウォールオブウォーターだ。悪魔は自分の魔法が防がれた事に一人で騒ぐ。そして、とんでもない事をしてきた。
『何で我の魔法が!』
『キャハハハハハハ!防ぐなんて人間もやるわね!もう一度!』
『『ウォールオブファイヤー!』』
人間ではあり得ない事で、口が二つある悪魔は魔法同時発動をした。悪魔から二本のウォールオブファイヤーが迫りくる。
「まさか!デュアルマジック?」
ダーナは悪魔が同じ魔法を同時詠唱した事に、顔から血の気が引いた。デュアルマジックは、一人の術者が同じ魔法を二つ唱える事だ。その威力は単純に二倍の威力ではなく、MPは倍と消費するが威力は5倍に跳ね上がるとされている。
縦に発射された悪魔のウォールオブファイヤーは、マルクのウォールオブウォーターを粉々に破壊したしまい、悪魔のもう一本のウォールオブファイヤーはダーナ達に迫りくる。
「終わった・・・・・・」
宰相は身動きが出来ず一言呟く事しか出来なかった。
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