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第6章 異世界転移
52話 レッドカイザーフェニックス地上に落つ
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レッドカイザーフェニックスが、とんでもない大きさの火球を撃ち出した。これはレッドドラゴンのファイヤーブレスの比ではなく、炎を圧縮している分威力が高い事がわかる。
「「「「「お、終わった・・・・・・」」」」」
兵士達の心境は、火山が噴火し火砕流が眼前に迫り来るような感じだった。自然災害に遭遇して身動きが取れず、瞳孔が開き命を諦めるしかない状況だった。
しかし、レッドカイザーフェニックスが撃ち出したファイヤーボールは地上に届くことはなく、結界に完璧にふさがれたのだ。
それを見た兵士は泣き叫ぶ子供達を抱き抱え、建物の中に飛び込んだ。今は最高級の防犯システムが公共施設に張られているからだ。
「駄目だろ?外はまだ危険な状態なんだぞ」
「ごめんなさい。うわぁ~~~~~~ん!」
子供達が、建物の外に飛び出るのは無理がなかった。暑さでストレスが溜まっていたところに気温が下がったので、もう大丈夫と思ってしまったのだ。
子供達の両親は、子供を抱き抱えながら兵士達に何回も頭を下げていた。
「しかし、この結界はどうなっているんだ?今までとは全く違うな」
「だが、暑さで倒れる人間はもういなくなるな」
「ああ!あとは、あのレッドカイザーフェニックスを討伐さえできれば・・・・・・」
兵士達は下唇を噛んでやるせない気持ちになっていた。その時、城壁に立つ魔道師団の姿があった。
オーエンの気温が下がった事で、城門警備の騎士団と魔道師団の兵士が城壁に立ち、騎士団は弓、魔道師団は水属性魔法を一斉砲火したのだ。
「今こそ、ロスヤード王国騎士団と魔道師団の底力を見せる時だ!撃て!」
「「「「「「ロングショット!」」」」」」
「「「「「「アイスジャベリン!」」」」」」
「「「「「「アイスショット!」」」」」」
「「「「「「ウォーターバレット!」」」」」」
町の気温が下がった事で、兵士が町中を行動できるようになったのだ。その騎士団の勇姿にオーエンの民は歓声を上げたのだった。しかし、その歓声もすぐに止んでしまい、相手が悪すぎたのである。
「何てやつだ!」
そう呟いたのは、ロスヤード王国魔道師団団長のレイマーズだ。レッドカイザーフェニックスに、攻撃した矢はの水属性付与された物なのに、命中する直前蒸発するように消滅した。また、魔道師団の攻撃魔法もレッドカイザーフェニックスの灼熱の体の熱で消滅してしまった。
『キョエエエエエエエエエエエ!』
レッドカイザーフェニックスは、魔族の集中砲火に気が立ち咆哮をあげる。その声は甲高くまるで超音波だ。
王都オーエンにいる住民は、耳を押さえうずくまる。
「なんという声だ・・・・・・皆の者!構え!」
レイマーズは、部下達に号令をかけるが耳を押さえないと立っていられなかった。
その声は王城の地下の結界魔方陣の部屋にも届いていた。
「まったく、とんでもない化け物だな!」
「マ、マルク様。本当に大丈夫ですか?」
「ブローズさん、僕の目的はフェニックスの討伐で結界の強化じゃないよ」
「はい・・・・・・」
「ラダン隊長、ここは任せましたよ」
「マルク殿、本当にありがとう!あなたのおかげで結界装置はもう大丈夫だ」
「じゃあ、行ってきます」
「「ロスヤードをお願いします」」
マルクは、結界魔方陣の間を急いで出る。そして外に出ると、オーエンの上空には炎の体を持つ怪鳥がいた。その体は真っ赤に燃えて炎の翼はキラキラ輝き美しさがあった。
「さて、レッドカイザーフェニックスを討伐しますか・・・・・・フライ!」
マルクは、自分にフライをかけるのと同時に、体の回りに水と風の魔力を張った。結界を飛び出るとそこは灼熱地獄だ。普通の人間が生存できる世界ではない。
「本当、魔法(EX)様々だね」
マルクの体を纏わした風の魔力で空気の確保。その外側に水の魔力で氷を次々に作り出していくのだ。氷は外気の熱で溶けて行くがマルクに問題はなかった。
レッドカイザーフェニックスは、自分に近づける者はいないとたかをくくり、咆哮を上げ結界に突進している。
ドシンドシンと地響きを立て、オーエンの公共施設以外の建物は崩れていた。
「とんでもないやつだな。まず、あの咆哮を何とかしないとな・・・・・・」
マルクは、レッドカイザーフェニックスの射程距離まで飛んでいき魔法を唱えた。
「サイレンス!」
サイレンスは、風属性魔法で音を消す魔法だ。本来は魔法使いにかけて相手の魔法を封じる事に使う魔法使いキラーの魔法である。
『キョエエエエエエエエエエエ』
レッドカイザーフェニックスは咆哮をあげる事ができなくなり、不審に思い周りを見渡した。すると眼前に白いモヤモヤした物体を発見する。そのモヤモヤした物体は当然マルクだ。
そのモヤモヤした物は、氷が蒸発し水蒸気爆発を繰り返し起きているものだ。マルク自身内側には風の魔力で防がれており問題はまったくなかった。
レッドカイザーフェニックスの咆哮が止んだ瞬間、地上からの集中砲火が再開され始めた。
「撃て!今がチャンスだ!」
騎士団と魔道師団の攻撃が始まる。しかし、レッドカイザーフェニックスにはまったく通じない。攻撃が届いていた瞬間矢も魔法も消滅した。
「くそぉ!攻撃が通じない!我々に力はこんなものなのか・・・・・・」
レイマーズは、攻撃が通じない事を嘆き、壁に拳を打ち付けた。
「団長!あれを見てください」
魔道師団の一人が上空を指差して団長のレイマーズに言った。
「あれは!」
上空にモヤモヤした物体から、氷のランスが撃ち出されたのだ。魔道師団と同じ魔法でアイスジャベリンだ。しかし、魔道師団と違いアイスジャベリンは、レッドカイザーフェニックスにダメージを与えたのだ。
『ギョエエエエエエエエエエ!』
レッドカイザーフェニックスは苦痛に苦しんだが叫び声は聞こえない。
「オーエンの魔道師団と騎士団の攻撃は邪魔だがそんなこと言ってられない!アイスジャベリン!」
マルクはレッドカイザーフェニックスに続けて、アイスジャベリンを発射した。マルクの魔法はレッドカイザーフェニックスの体を穿つ。しかし、さすが不死身のフェニックスだけあり、ダメージを受けたところから再生していく。
レッドカイザーフェニックスは、地上の事はどうでもよくなったみたいで、マルクに目標を変更したようで突進してきた。
「緑飛竜と戦った時の事を思い出すよ。しかし、あいつより遅いね!」
マルクはレッドカイザーフェニックスの突進を回避して、アイスジャベリンを撃ち込む。しかし、ダメージはすぐに回復してしまった。
「しょうがないね。取って置きをお見舞いしてやるか!」
『キィエエエエエエエエエ!』
レッドカイザーフェニックスは、マルクを侮っていた。魔法を撃たれてもダメージにならなかったからだ。レッドカイザーフェニックスは、渾身の突進をかます。
「化け物と言っても所詮は魔物だな。考えなしに突っ込んできたか」
マルクは、レッドカイザーフェニックスに右手の人差し指を差し魔力を込めて撃った。
「アブソリュート・ゼロ!」
マルクの指先から発射された。青色に輝く一線の光線は、レッドカイザーフェニックスの脳天を貫いた。
すると、マルクの魔力は燃え盛るレッドカイザーフェニックスの灼熱の体を凌駕した。
「討伐完了!」
レッドカイザーフェニックスは、ピキピキと音を立て灼熱の炎の体を凍らせ、突進してそのまま王都オーエンを通りすぎ地上に墜落した。その瞬間、地上から歓声が上がったのだった。
「「「「「お、終わった・・・・・・」」」」」
兵士達の心境は、火山が噴火し火砕流が眼前に迫り来るような感じだった。自然災害に遭遇して身動きが取れず、瞳孔が開き命を諦めるしかない状況だった。
しかし、レッドカイザーフェニックスが撃ち出したファイヤーボールは地上に届くことはなく、結界に完璧にふさがれたのだ。
それを見た兵士は泣き叫ぶ子供達を抱き抱え、建物の中に飛び込んだ。今は最高級の防犯システムが公共施設に張られているからだ。
「駄目だろ?外はまだ危険な状態なんだぞ」
「ごめんなさい。うわぁ~~~~~~ん!」
子供達が、建物の外に飛び出るのは無理がなかった。暑さでストレスが溜まっていたところに気温が下がったので、もう大丈夫と思ってしまったのだ。
子供達の両親は、子供を抱き抱えながら兵士達に何回も頭を下げていた。
「しかし、この結界はどうなっているんだ?今までとは全く違うな」
「だが、暑さで倒れる人間はもういなくなるな」
「ああ!あとは、あのレッドカイザーフェニックスを討伐さえできれば・・・・・・」
兵士達は下唇を噛んでやるせない気持ちになっていた。その時、城壁に立つ魔道師団の姿があった。
オーエンの気温が下がった事で、城門警備の騎士団と魔道師団の兵士が城壁に立ち、騎士団は弓、魔道師団は水属性魔法を一斉砲火したのだ。
「今こそ、ロスヤード王国騎士団と魔道師団の底力を見せる時だ!撃て!」
「「「「「「ロングショット!」」」」」」
「「「「「「アイスジャベリン!」」」」」」
「「「「「「アイスショット!」」」」」」
「「「「「「ウォーターバレット!」」」」」」
町の気温が下がった事で、兵士が町中を行動できるようになったのだ。その騎士団の勇姿にオーエンの民は歓声を上げたのだった。しかし、その歓声もすぐに止んでしまい、相手が悪すぎたのである。
「何てやつだ!」
そう呟いたのは、ロスヤード王国魔道師団団長のレイマーズだ。レッドカイザーフェニックスに、攻撃した矢はの水属性付与された物なのに、命中する直前蒸発するように消滅した。また、魔道師団の攻撃魔法もレッドカイザーフェニックスの灼熱の体の熱で消滅してしまった。
『キョエエエエエエエエエエエ!』
レッドカイザーフェニックスは、魔族の集中砲火に気が立ち咆哮をあげる。その声は甲高くまるで超音波だ。
王都オーエンにいる住民は、耳を押さえうずくまる。
「なんという声だ・・・・・・皆の者!構え!」
レイマーズは、部下達に号令をかけるが耳を押さえないと立っていられなかった。
その声は王城の地下の結界魔方陣の部屋にも届いていた。
「まったく、とんでもない化け物だな!」
「マ、マルク様。本当に大丈夫ですか?」
「ブローズさん、僕の目的はフェニックスの討伐で結界の強化じゃないよ」
「はい・・・・・・」
「ラダン隊長、ここは任せましたよ」
「マルク殿、本当にありがとう!あなたのおかげで結界装置はもう大丈夫だ」
「じゃあ、行ってきます」
「「ロスヤードをお願いします」」
マルクは、結界魔方陣の間を急いで出る。そして外に出ると、オーエンの上空には炎の体を持つ怪鳥がいた。その体は真っ赤に燃えて炎の翼はキラキラ輝き美しさがあった。
「さて、レッドカイザーフェニックスを討伐しますか・・・・・・フライ!」
マルクは、自分にフライをかけるのと同時に、体の回りに水と風の魔力を張った。結界を飛び出るとそこは灼熱地獄だ。普通の人間が生存できる世界ではない。
「本当、魔法(EX)様々だね」
マルクの体を纏わした風の魔力で空気の確保。その外側に水の魔力で氷を次々に作り出していくのだ。氷は外気の熱で溶けて行くがマルクに問題はなかった。
レッドカイザーフェニックスは、自分に近づける者はいないとたかをくくり、咆哮を上げ結界に突進している。
ドシンドシンと地響きを立て、オーエンの公共施設以外の建物は崩れていた。
「とんでもないやつだな。まず、あの咆哮を何とかしないとな・・・・・・」
マルクは、レッドカイザーフェニックスの射程距離まで飛んでいき魔法を唱えた。
「サイレンス!」
サイレンスは、風属性魔法で音を消す魔法だ。本来は魔法使いにかけて相手の魔法を封じる事に使う魔法使いキラーの魔法である。
『キョエエエエエエエエエエエ』
レッドカイザーフェニックスは咆哮をあげる事ができなくなり、不審に思い周りを見渡した。すると眼前に白いモヤモヤした物体を発見する。そのモヤモヤした物体は当然マルクだ。
そのモヤモヤした物は、氷が蒸発し水蒸気爆発を繰り返し起きているものだ。マルク自身内側には風の魔力で防がれており問題はまったくなかった。
レッドカイザーフェニックスの咆哮が止んだ瞬間、地上からの集中砲火が再開され始めた。
「撃て!今がチャンスだ!」
騎士団と魔道師団の攻撃が始まる。しかし、レッドカイザーフェニックスにはまったく通じない。攻撃が届いていた瞬間矢も魔法も消滅した。
「くそぉ!攻撃が通じない!我々に力はこんなものなのか・・・・・・」
レイマーズは、攻撃が通じない事を嘆き、壁に拳を打ち付けた。
「団長!あれを見てください」
魔道師団の一人が上空を指差して団長のレイマーズに言った。
「あれは!」
上空にモヤモヤした物体から、氷のランスが撃ち出されたのだ。魔道師団と同じ魔法でアイスジャベリンだ。しかし、魔道師団と違いアイスジャベリンは、レッドカイザーフェニックスにダメージを与えたのだ。
『ギョエエエエエエエエエエ!』
レッドカイザーフェニックスは苦痛に苦しんだが叫び声は聞こえない。
「オーエンの魔道師団と騎士団の攻撃は邪魔だがそんなこと言ってられない!アイスジャベリン!」
マルクはレッドカイザーフェニックスに続けて、アイスジャベリンを発射した。マルクの魔法はレッドカイザーフェニックスの体を穿つ。しかし、さすが不死身のフェニックスだけあり、ダメージを受けたところから再生していく。
レッドカイザーフェニックスは、地上の事はどうでもよくなったみたいで、マルクに目標を変更したようで突進してきた。
「緑飛竜と戦った時の事を思い出すよ。しかし、あいつより遅いね!」
マルクはレッドカイザーフェニックスの突進を回避して、アイスジャベリンを撃ち込む。しかし、ダメージはすぐに回復してしまった。
「しょうがないね。取って置きをお見舞いしてやるか!」
『キィエエエエエエエエエ!』
レッドカイザーフェニックスは、マルクを侮っていた。魔法を撃たれてもダメージにならなかったからだ。レッドカイザーフェニックスは、渾身の突進をかます。
「化け物と言っても所詮は魔物だな。考えなしに突っ込んできたか」
マルクは、レッドカイザーフェニックスに右手の人差し指を差し魔力を込めて撃った。
「アブソリュート・ゼロ!」
マルクの指先から発射された。青色に輝く一線の光線は、レッドカイザーフェニックスの脳天を貫いた。
すると、マルクの魔力は燃え盛るレッドカイザーフェニックスの灼熱の体を凌駕した。
「討伐完了!」
レッドカイザーフェニックスは、ピキピキと音を立て灼熱の炎の体を凍らせ、突進してそのまま王都オーエンを通りすぎ地上に墜落した。その瞬間、地上から歓声が上がったのだった。
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