216 / 361
第6章 異世界転移
29話 二人のエルフ
しおりを挟む
国王陛下ローランドとの面会も終わり、この世界でもマルクは大金持ちになっていた。
国王陛下の面会でブリーナッシュ王国を救った功績を称えられ、褒美の品をいただいたからだ。
今回のドワーフ王国であった事は、ドンガリオンが他国に声明を発表し、今後ドンガズム王国はブリーナッシュ王国と同盟を組むとなる。
この発表にドラコニア王国を筆頭に、激震が大陸中に走った。
そして、それから数日後マルクは冒険者ギルドに顔を出して酒場でゆっくりしていた。
「マルクさん。ちょっとよろしいですか?」
「あー、マーブルさんか。どうかしたの?」
「ちょっと提案なんですがいいですか?」
「提案?」
「ええ。マルクさんは今凄くお金を持っていますよね?」
「まあ、使う事がないからね」
「それでなんですが家を購入される予定はありませんか?」
「あー、そういう事ね。だけど、家を購入する予定はないかな」
「なんでですか?マルクさんなら屋敷が買えるかと!」
マーブルは、マルクに家を購入して欲しかったのだ。マルクが王都に来て日は浅いが、これほど頼りになる冒険者はいない。
ギルドとしても、マルクを王都に止めておきたいのだ。その為、副ギルドマスターとしてなんとか王都から離れないようにしたかった。
「あー、ごめんなさい。マーブルさんは僕が王都から離れないようにしたいんですよね?」
「それは・・・・・・」
「前にも言ったと思いますが、僕はいずれ王都から離れますよ」
「そんな事言わないで、王都で暮らしませんか?」
「悪いけど、これは決定事項なんだ。だから、僕は定着しないように家の購入は考えていないよ」
「駄目ですか?」
「うん。駄目だね。まあ、僕はまだ王都を離れないから大丈夫だよ」
「でもいずれいなくなるのでしょ?」
「まあね」
「そんなの嫌です!」
「だったら、今すぐはなれようか?金はいっぱいだし、どこでも裕福に生活できるからな」
「そ、そんなぁ!」
マーブルはマルクの腕をつかんで離さなかった。周りからみると、マルクがマーブルを捨てようとしているみたいだった。
「お二人さん!いい加減にしてください。周りを見て下さいよ。みんなドン引きしてますよ」
「「あっ・・・・・・」」
別の受付嬢が、マルクとマーブルをたしなめたのだった。
「マーブルさんもこんなとこでイチャイチャしてないで仕事して下さい!」
「私、イチャイチャだなんて!」
「さっき、ギルドマスターがマーブルさんを探してましたよ。書類がどうこう言ってましたが?」
「あっ!忘れてた!」
そう言って、マーブルはギルドの奥へ駆けていってしまった。
「マーブルさんも抜けている時があるんだな」
「普段はしっかりしているんですけどね」
受付嬢は、マーブルの後ろ姿を見て苦笑いを浮かべていた。マルクと受付嬢が苦笑いをしていると声をかけてきた人間がいた。
「すまない。このギルドにマルクと言う人間がいるとおもうのだが、紹介していただけないだろうか?」
「えーっと、貴方はどちらさまですか?」
「私はエルフ王国、王都ハイネスから来たキャベートと言います」
「キャロルです」
キャベートは、真っ白な豪華な装飾の入ったプレートメイルを装備していた。容姿もさすがといったところだろう。金髪で瞳はブルー、男のマルクも見惚れるほどイケメンである。
また、キャロルは真っ白なローブを羽織、立派な大きな水晶が付いた杖を持ち、聖職者だとわかる。
キャロルもまた、造型美のような近寄りがたい美しい女性だった。絹のような金髪に吸い込まれそうな綺麗な瞳をし、プロポーションはスレンダー体型だ。
「ご丁寧にどうも」
「それでマルクさんはどこに?」
キャベートはマルクの言葉を遮り、マルクの所在を聞いた。
「エルフのくせにせっかちだな?」
「なっ!失礼な!」
「キャベート止めなさい。貴方は本当にいつも人の話を聞かないんだから!」
「しかしだな!今は一秒でも時間が欲しい!」
エルフは、人間からしたら永遠な時間を生きるほど長命種族だ。その為、行動や考え方がゆったりしている印象が強い。
システィナのようにマルクの事が気に入り、ヒューマン社会にとけこむと、そのサイクルが普通になるがそれでもヒューマン族に比べるとゆったりしていると感じだ。
「失礼しました。それであなたは?」
キャロルが、キャベートを抑え会話を取り話始めた。
「僕があなた達が探しているマルクですよ」
「お前がマルクか!直ぐに、エルフ国に来てくれ!」
キャベートは目の前にいるのがマルクと知ると、いきなりマルクの手を取ったのだ。その行動にマルクはビックリして思考が止まった。
「あなたは何をやっているのですか!」
「痛ったぁ!」
キャロルは、突拍子のない行動をしたキャベートの頭を杖でおもいっきり叩いた。
「申し訳ありません。どうかキャベートは無視して下さい」
「貴女は話が出来る人みたいだね」
「キャロル!何すんだよ。ヒューマンは多種族の奴・・・・・・」
「あなたはまだそのようなことを!」
「ぎゃあああああああ!」
キャロルはキャベートの頭を杖でボコボコに殴った。
「もう、ヒューマン族は前のような扱いは出来ないと言ったではありませんか!」
「そんなのは、お前達一部の人間が言っているだけじゃないか!」
「何を言っているんですか?あたし達はマルクさんに頼みに来ている立場なんです」
「だから、ヒューマンに頼むのが間違っているんだ。今までのように無理やりにだな!」
「だから貴方は国に残れと言ったんです!世界の状況が見えていない人間は邪魔なだけです」
冒険者ギルドのホールで、二人のエルフが喧嘩を始めたのだった。
「まあまあ、二人共喧嘩は止めて下さい」
マルクが二人の間に入った。
「ヒューマンが私に触れるな!」
キャベートは、以前の多種族の態度と変わらなかった。今では、ブリーナッシュ王国に住む多種族はマルクには頭が上がらなくなっており、ドラコニア族のブレス達が目を光らせている。王都に住む平民の依頼をこなし、わだかまりがないと言えば嘘になるが治安は良くなってきていた。
「お前達ヒューマンは黙って、私に力を貸せばいいんだ!」
「もう貴方は黙りなさい!」
ドワーフ王国がヒューマン王国と和平条約を結んだことで、他国でもヒューマン王国の対応が二分しているみたいだった。
「いいや!下がらぬ。ここでヒューマンに対して対応を変えたら、元の木阿弥だからな!」
「貴方は本当に馬鹿なんですか!」
「馬鹿とはなんだ!」
「マルクさんは、今までのようなヒューマン族ではありません!力ずくでどうにか出来る人ではありません!」
「キャロルさんは、世界がよく見えてるね。キャロルさんからなら話を聞くよ。キャベートだったかな?あんたは何も考えていない馬鹿だから帰っていいよ」
「な、なんだと!ヒューマンが私に楯突くつもりか!」
「キャベート!」
キャベートはマルクの言葉に頭に血が上り、腰のものを抜いたのだ。それに焦ったキャロルは大声を出しキャベートを止めようとした。
「キャロルは退いてろ!」
「きゃっ!」
キャベートはキャロルを払いのけた。キャロルはよろめき、後方にいたエルフの冒険者に抱き止められた。
「キャベート!」
「キャロルさんだったかな?黙って見てろよ。キャベートだったよな?面白い事になるぜ?キャロルさんが正解だよ」
エルフの冒険者は、キャロルをささえながらキャベートの対応が間違っていると言った。
「お前はキャロルさんの護衛じゃないのか?キャロルさんを突き飛ばして何考えているんだ。キャロルさんに謝れ!」
「うるさい!私に指示するな!お前が大人しく言う事を聞いていればいいのだ!」
キャベートは、マルクに対し剣を振りかぶったのだ。
「馬鹿な奴だ・・・・・・何でこんなやつを交渉人に選んだんだ?」
マルクは、キャベートの剣を避ける訳でもなく、親指と人差し指で摘まんでしまう。
「なっ!私の剣を・・・・・・」
キャベートは、摘ままれた剣を思いっきり引いたがびくとも動かなかった。
「ぐっ!私の剣を離せ・・・・・・」
「もう暴れないか?」
「うるさい・・・・・・私に指図・・・・・するな・・・・・・」
キャベートは訳が分からなかった。ヒューマン族がエルフの剣技を封じ込めていた。確かにエルフの得意分野は弓である。しかし、ヒューマン族に封じ込められる剣技ではない。
「は、離せ・・・・・・ぐっ」
キャベートが更に力を込めて剣を引いた瞬間指を離した。その瞬間キャベートは後方に吹き飛ぶはずだったが吹き飛ばず、その場に止まり片足を軸に回転をして流れるように剣を凪ぎ払おうとした。
「私にそのような子供だましは通じなっ!」
キャベートは余裕でマルクに攻撃を仕掛けようとした瞬間、腹に重い衝撃を受ける。
「ぐほっ!」
キャベートは、マルクの一撃に後方に吹き飛び、ギルドの壁に打ち付けられ気絶してしまった。
国王陛下の面会でブリーナッシュ王国を救った功績を称えられ、褒美の品をいただいたからだ。
今回のドワーフ王国であった事は、ドンガリオンが他国に声明を発表し、今後ドンガズム王国はブリーナッシュ王国と同盟を組むとなる。
この発表にドラコニア王国を筆頭に、激震が大陸中に走った。
そして、それから数日後マルクは冒険者ギルドに顔を出して酒場でゆっくりしていた。
「マルクさん。ちょっとよろしいですか?」
「あー、マーブルさんか。どうかしたの?」
「ちょっと提案なんですがいいですか?」
「提案?」
「ええ。マルクさんは今凄くお金を持っていますよね?」
「まあ、使う事がないからね」
「それでなんですが家を購入される予定はありませんか?」
「あー、そういう事ね。だけど、家を購入する予定はないかな」
「なんでですか?マルクさんなら屋敷が買えるかと!」
マーブルは、マルクに家を購入して欲しかったのだ。マルクが王都に来て日は浅いが、これほど頼りになる冒険者はいない。
ギルドとしても、マルクを王都に止めておきたいのだ。その為、副ギルドマスターとしてなんとか王都から離れないようにしたかった。
「あー、ごめんなさい。マーブルさんは僕が王都から離れないようにしたいんですよね?」
「それは・・・・・・」
「前にも言ったと思いますが、僕はいずれ王都から離れますよ」
「そんな事言わないで、王都で暮らしませんか?」
「悪いけど、これは決定事項なんだ。だから、僕は定着しないように家の購入は考えていないよ」
「駄目ですか?」
「うん。駄目だね。まあ、僕はまだ王都を離れないから大丈夫だよ」
「でもいずれいなくなるのでしょ?」
「まあね」
「そんなの嫌です!」
「だったら、今すぐはなれようか?金はいっぱいだし、どこでも裕福に生活できるからな」
「そ、そんなぁ!」
マーブルはマルクの腕をつかんで離さなかった。周りからみると、マルクがマーブルを捨てようとしているみたいだった。
「お二人さん!いい加減にしてください。周りを見て下さいよ。みんなドン引きしてますよ」
「「あっ・・・・・・」」
別の受付嬢が、マルクとマーブルをたしなめたのだった。
「マーブルさんもこんなとこでイチャイチャしてないで仕事して下さい!」
「私、イチャイチャだなんて!」
「さっき、ギルドマスターがマーブルさんを探してましたよ。書類がどうこう言ってましたが?」
「あっ!忘れてた!」
そう言って、マーブルはギルドの奥へ駆けていってしまった。
「マーブルさんも抜けている時があるんだな」
「普段はしっかりしているんですけどね」
受付嬢は、マーブルの後ろ姿を見て苦笑いを浮かべていた。マルクと受付嬢が苦笑いをしていると声をかけてきた人間がいた。
「すまない。このギルドにマルクと言う人間がいるとおもうのだが、紹介していただけないだろうか?」
「えーっと、貴方はどちらさまですか?」
「私はエルフ王国、王都ハイネスから来たキャベートと言います」
「キャロルです」
キャベートは、真っ白な豪華な装飾の入ったプレートメイルを装備していた。容姿もさすがといったところだろう。金髪で瞳はブルー、男のマルクも見惚れるほどイケメンである。
また、キャロルは真っ白なローブを羽織、立派な大きな水晶が付いた杖を持ち、聖職者だとわかる。
キャロルもまた、造型美のような近寄りがたい美しい女性だった。絹のような金髪に吸い込まれそうな綺麗な瞳をし、プロポーションはスレンダー体型だ。
「ご丁寧にどうも」
「それでマルクさんはどこに?」
キャベートはマルクの言葉を遮り、マルクの所在を聞いた。
「エルフのくせにせっかちだな?」
「なっ!失礼な!」
「キャベート止めなさい。貴方は本当にいつも人の話を聞かないんだから!」
「しかしだな!今は一秒でも時間が欲しい!」
エルフは、人間からしたら永遠な時間を生きるほど長命種族だ。その為、行動や考え方がゆったりしている印象が強い。
システィナのようにマルクの事が気に入り、ヒューマン社会にとけこむと、そのサイクルが普通になるがそれでもヒューマン族に比べるとゆったりしていると感じだ。
「失礼しました。それであなたは?」
キャロルが、キャベートを抑え会話を取り話始めた。
「僕があなた達が探しているマルクですよ」
「お前がマルクか!直ぐに、エルフ国に来てくれ!」
キャベートは目の前にいるのがマルクと知ると、いきなりマルクの手を取ったのだ。その行動にマルクはビックリして思考が止まった。
「あなたは何をやっているのですか!」
「痛ったぁ!」
キャロルは、突拍子のない行動をしたキャベートの頭を杖でおもいっきり叩いた。
「申し訳ありません。どうかキャベートは無視して下さい」
「貴女は話が出来る人みたいだね」
「キャロル!何すんだよ。ヒューマンは多種族の奴・・・・・・」
「あなたはまだそのようなことを!」
「ぎゃあああああああ!」
キャロルはキャベートの頭を杖でボコボコに殴った。
「もう、ヒューマン族は前のような扱いは出来ないと言ったではありませんか!」
「そんなのは、お前達一部の人間が言っているだけじゃないか!」
「何を言っているんですか?あたし達はマルクさんに頼みに来ている立場なんです」
「だから、ヒューマンに頼むのが間違っているんだ。今までのように無理やりにだな!」
「だから貴方は国に残れと言ったんです!世界の状況が見えていない人間は邪魔なだけです」
冒険者ギルドのホールで、二人のエルフが喧嘩を始めたのだった。
「まあまあ、二人共喧嘩は止めて下さい」
マルクが二人の間に入った。
「ヒューマンが私に触れるな!」
キャベートは、以前の多種族の態度と変わらなかった。今では、ブリーナッシュ王国に住む多種族はマルクには頭が上がらなくなっており、ドラコニア族のブレス達が目を光らせている。王都に住む平民の依頼をこなし、わだかまりがないと言えば嘘になるが治安は良くなってきていた。
「お前達ヒューマンは黙って、私に力を貸せばいいんだ!」
「もう貴方は黙りなさい!」
ドワーフ王国がヒューマン王国と和平条約を結んだことで、他国でもヒューマン王国の対応が二分しているみたいだった。
「いいや!下がらぬ。ここでヒューマンに対して対応を変えたら、元の木阿弥だからな!」
「貴方は本当に馬鹿なんですか!」
「馬鹿とはなんだ!」
「マルクさんは、今までのようなヒューマン族ではありません!力ずくでどうにか出来る人ではありません!」
「キャロルさんは、世界がよく見えてるね。キャロルさんからなら話を聞くよ。キャベートだったかな?あんたは何も考えていない馬鹿だから帰っていいよ」
「な、なんだと!ヒューマンが私に楯突くつもりか!」
「キャベート!」
キャベートはマルクの言葉に頭に血が上り、腰のものを抜いたのだ。それに焦ったキャロルは大声を出しキャベートを止めようとした。
「キャロルは退いてろ!」
「きゃっ!」
キャベートはキャロルを払いのけた。キャロルはよろめき、後方にいたエルフの冒険者に抱き止められた。
「キャベート!」
「キャロルさんだったかな?黙って見てろよ。キャベートだったよな?面白い事になるぜ?キャロルさんが正解だよ」
エルフの冒険者は、キャロルをささえながらキャベートの対応が間違っていると言った。
「お前はキャロルさんの護衛じゃないのか?キャロルさんを突き飛ばして何考えているんだ。キャロルさんに謝れ!」
「うるさい!私に指示するな!お前が大人しく言う事を聞いていればいいのだ!」
キャベートは、マルクに対し剣を振りかぶったのだ。
「馬鹿な奴だ・・・・・・何でこんなやつを交渉人に選んだんだ?」
マルクは、キャベートの剣を避ける訳でもなく、親指と人差し指で摘まんでしまう。
「なっ!私の剣を・・・・・・」
キャベートは、摘ままれた剣を思いっきり引いたがびくとも動かなかった。
「ぐっ!私の剣を離せ・・・・・・」
「もう暴れないか?」
「うるさい・・・・・・私に指図・・・・・するな・・・・・・」
キャベートは訳が分からなかった。ヒューマン族がエルフの剣技を封じ込めていた。確かにエルフの得意分野は弓である。しかし、ヒューマン族に封じ込められる剣技ではない。
「は、離せ・・・・・・ぐっ」
キャベートが更に力を込めて剣を引いた瞬間指を離した。その瞬間キャベートは後方に吹き飛ぶはずだったが吹き飛ばず、その場に止まり片足を軸に回転をして流れるように剣を凪ぎ払おうとした。
「私にそのような子供だましは通じなっ!」
キャベートは余裕でマルクに攻撃を仕掛けようとした瞬間、腹に重い衝撃を受ける。
「ぐほっ!」
キャベートは、マルクの一撃に後方に吹き飛び、ギルドの壁に打ち付けられ気絶してしまった。
40
お気に入りに追加
492
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる