役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第5章 最強への道

35話 旧街道の現状

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 ディクトとソフィアは、ヴァイスの姿に驚いた。首が左手に収まり、右手には禍々しい魔剣と漆黒の鎧に身を包んだ騎士だった。
 ソフィアと同じくヴァイスはSSSランクのデュラハンデスナイトとして、ダンジョンに降臨した。
 ディクトのダンジョンは、バンパイア真祖とデュラハンデスナイトの災厄クラスの魔人が出現した。

「俺は縮んだのか?」

「あんたの首の位置が違うのよ。左手を上げてごらんなさい」

「おおっ?視界が上がったぞ」

「ヴァイス、よく甦ってくれた!」

 ディクトは、ヴァイスに事の経緯を説明して第五階層のボス部屋の守護を任せた。そして、ディクトはダンジョンポイントを使って魔物スポット中を五階層に設置した。

魔物スポット中(アンデッド)
 毎日Cランクの魔物を10体生み出す魔道具。魔物の種類はアンデッドで、グールやレイス等である。

「そういや、ヴィトラはどうした?」

「ヴィトラはまだここだ」

「なっ!人間共め・・・・・・」

 ヴァイスは、ヴィトラの頭蓋骨を見て怒りを露にした。そして、自分も殺された時の記憶が甦ってきて、人間の世界を支配すると決めたのだった。



 そんな事になっているとは思っていないマルクは、村の復興の為に街道を通すことに尽力を注いでいた。

「確かにリーランの町と西の町サテランと繋がらないと、行商人達にはこの村に来るわけがないな・・・・・・」

「村長。やはりこの村の特産物を作った方が良いですか?」

「そうじゃのう・・・・・・」

 村長と村の農家の人間は畑も復旧しないといけないのだ。今は倒壊した建物を撤去しているが、それが終われば畑作業となる。また、村の大工達は用心棒と一緒に木材の調達にやることは山沢山である。

 マルクは街道の西側の土砂崩れを撤去していた。リーランの町の兵士達も来ていたが、どう考えてもマルクの足手まといだった。
 兵士達は土砂をシャベルですくい袋に詰め、リヤカーに載せ運搬する。一方マルクはインベントリに無制限に収納して、崩れた崖はウォールオブストーンで土壁を作り補強してしまう。

「マルク殿、我々はいない方がいいでしょうか?」

「申し訳ないがそうだね・・・・・・兵士の皆さんはリーランの町で起こっている問題に人員を割いた方が良いと思いますね」

「分かりました。ここはマルク殿におまかせ願いたい」

「分かりました。街道が通ったらリーランの町に知らせます」

 マルクは街道の土砂崩れを一人で撤去し始めた。時々、魔物が出没したがマルクにとって、この辺りの魔物等村に提供する食糧が確保できて反対に嬉しい誤算だ。

「フォレストベアか?これだけの肉はありがたいな。エアカッター」

 マルクはフォレストベアを一撃で仕留めて、インベントリに収納した。そんな感じで、一週間で西側の土砂崩れを片付けてしまった。

 そして、この先にある河に掛かる橋は木で造られた橋だったが、見事になくなっていた。
 マルクは、南に河を下ると旧街道の橋に着いた。そこは震源と離れていた為、橋は健在だったのだが新たな問題が発生していた。
 旧街道は、今は人が利用していないと言ってもいいほど、人通りがなくなっていた。つまり魔物が間引かれていないのだ。今さら、この街道を使い、リーランとサテランの流通をはかろうとしても、魔物を間引かないと使用はできなそうだった。

「旧街道は、今や死の回廊と言ってもいいかもな・・・・・・」

 マルクは、急いで村に帰りリーランの町に報告をした。

「マルク殿、どうかしましたか?」

「旧街道を使ってサテランに向かう流通は取り止めてほしい」

「何でそんな事を?今はあの街道を使わないと町は廃れるんだ」

「今、旧街道を使うのは自殺行為です」

「どういう事だ?」

「いいですか?今の街道ができて旧街道は長年放置されていましたよね?」

「そうだ。海沿いに出るに迂回する事になるからね。時間がかかりすぎるから誰も使わん。しかし、街道が使えない今は旧街道を頼るしかないからね」

「魔物が繁殖していてもですか?」

「ハッ?」

「もし、旧街道を使うならギルドと協力して魔物を間引かないと自殺行為ですよ。旧街道はうちの村のような中間地点も無いはずですよね?」

 それだけ言うと、隊長は顔が真っ白になっていた。そこに、ちょうどよく一週間前にリーランを出発した行商人達が帰ってきた。
 
「隊長さん・・・・・・旧街道は駄目だ。あの道は使えん・・・・・・」

「ぐっ!他の者はどうしたのだ?」

「我々だけなんとか帰ってこれたんです」

 サテランの町に向かったのは5パーティーの大キャラバンだったが、帰還できたのは1パーティーだけだった。

「他のパーティーはもう・・・・・・」

 マルクは、隊長にギルドへの報告を任せた。マルクは世界地図で確認すると旧街道をうろうろしている人がいるのがわかったので、ファントムスティードで向かったのだった。
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