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第5章 最強への道
18話 依頼主は知り合いだった
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マルク達は、カレン達の事が片付き、冒険者ギルドにやってきていた。ステファニーが専属受付嬢として対応した。
「マルクさん、ようやく昇格試験を受けるのですね」
「ステファニーもようやく落ち着いたの知っているだろ?」
「ええ、カレンもいきいきとしてますもんね。でも、ハナちゃんが将来の目標ができて頑張っているので、本当に嬉しいと思います」
「うん。そうだね」
マルク達は、カウンターで楽しく会話しながら、ステファニーに依頼手続きをしてもらった。
「じゃあ、今回は長くなるが留守番よろしく」
「わかりました。出発は三日後の商人です」
マルク達は、ランク昇格試験となる行商人の護衛依頼を受け、今回は長旅となり準備が必要となる。
いつもなら、ファントムスティードを召還して長くとも三日程で帰るが、護衛として一ヶ月の旅だ。馬車には大量の商品を積み込み、ほとんど徒歩のようなスピードになるのだ。
「あーあ。もっと速く往復できたら、こんな準備しなくてもいいのにな」
「オウカ、こればかりはしょうがないよ」
「だってマルクなら、片道15日の旅も1日かからないだろ?」
「プッ!」
「なに笑ってるんだよ」
「確かに僕なら1日で行けるけど、オウカはそんなスピード出したら泣き叫ぶじゃないか」
「ぐっ・・・・・・例えばだよ!何も1日じゃなくとも5日で行けるだろ?」
「まぁ、スピードを抑えればね。だけど、今回は依頼主がいて、その人に合わせなきゃいけないんだよ」
「でも、マルクが商品を預かって移動したら速いスピードで往復できるじゃないか?」
「商人が、商品を赤の他人に預ける訳がないだろ?そういうのはもっと信頼関係が築けないと無理だよ」
「確かに!」
「それに、いつも僕達が護衛出来る訳じゃないだろ?」
「それはそうだけど何かあるわけ?」
「僕が商品を預かって移動したら、凄く楽になるだろ?」
「商人も喜ぶんじゃ?」
「それが普通になったら、商人が困ることになるんだよ」
「どういう事?」
「その護衛方法が、他のパーティーにはできないからさ。暁月は出来たのになんで他のパーティーは出来ないと苦情となるんだよ」
「なるほど・・・・・・」
「つまり、世の中の常識とされる護衛方法でやらないと、商人の命が危険にさらされるというわけだ!」
「だから、今回は長旅になるのか」
「そういう事!それに僕達も基本はしっかり覚えないと駄目なんだよ。基本がしっかりしてないと応用ができないからね」
「「「「「確かに!」」」」」
こうして、長旅の準備をしっかりして三日目の朝となった。
「なんか緊張するね」
「シオン、いつも通りやればいいんだよ」
「マルクはそういうけど、やっぱりどんな人に当たるかわからないじゃない・・・・・・」
シオン達はどういう行商人になるのかわからないので緊張していた。冒険者は、一般人と交流出来ないといけない。上のランクに行けば貴族との付き合いも出てくるからだ。ただ、魔物を狩るだけならCランクでもいいが、上のランクの依頼となれば、それなりの言葉遣いや交流術を身に付けないといけない。
それなりの言葉遣いとは、貴族達も冒険者に完璧な礼儀や敬語を求める事はないからで、多少言葉遣いが乱暴でも目をつむってくれるからだ。
つまり、Bランクに上がると討伐以外にも、コミュニケーション能力も上げていかないといけないのだ。
マルク達は、緊張しながら集合場所にやってきた。
「おはようございます。今日から一ヶ月の間お世話になります。僕は暁月の明星のリーダーマルクといいます」
「そんな緊張しなくても大丈夫だよ。こちらこそよろしくな」
「「「「「「ええ!」」」」」」
「バ、バスクさん?」
「ああ、君達の活躍は私の耳にも入ってきていたよ。マルクさん達なら、今回の旅は安心だ」
再会したのは、身の丈2mを超え恰幅のいい髭もじゃの大男だが言葉遣いが丁寧な、バーバリ商会会長のバスクだった。
「ご無沙汰してます。今日からの護衛はバスクさんだったんですね」
「ああ。冒険者ギルドから聞いて、私も驚いたよ」
冒険者ギルドから、今回の護衛依頼は昇格試験となるので、厳しく評価をつけてほしいと通達されている。
「「「「「「今回はよろしくお願いいたします!」」」」」」
「ああ。ギルドから聞いているよ。知り合いだが関係なくきっちり評価させてもらうからね。こちらこそよろしくお願いいたします」
バスクは、ニッコリ笑って頭を下げた。冒険者には当日まで誰が護衛かわからない。集合場所はギルドの中庭に集合となり、ここで初めてしらされるのだ。
試験じゃない場合は、冒険者が依頼を受けると、依頼主のところに挨拶に行き、日程を立てて出発する事になる。
「でも、知っている人で良かった」
「はっはっはっ!シオンさんは緊張していたのか?」
「はい。どんな人に当たるかわからないじゃないですか?」
「確かにな。それは商人からしても同じだからな。シオンさんの気持ちはよくわかるな」
「バスクさんもですか?」
「そりゃそうさ。どういう冒険者がくるかわからないからね。特に私達商人の命を守ってくれる冒険者なんだからね」
ギルドも、昇格試験をお願いする商人を見つけるのは大変な作業なのだ。商人達も自分の命を預ける冒険者は、少しでもランクの高い冒険者がいいからだ。
マルクの場合は、国王から表彰されたり活躍していたので、バスクじゃなくてもすぐ見つかるが、他のパーティーはまだCランクで昇格試験を承諾してくれる商人は少ないのだ。
「とにかく、今回の旅は長旅だからよろしくお願いいたします」
「「「「「「こちらこそよろしくお願いいたします!」」」」」」
こうして、マルク達は王都を出発したのだった。
「マルクさん、ようやく昇格試験を受けるのですね」
「ステファニーもようやく落ち着いたの知っているだろ?」
「ええ、カレンもいきいきとしてますもんね。でも、ハナちゃんが将来の目標ができて頑張っているので、本当に嬉しいと思います」
「うん。そうだね」
マルク達は、カウンターで楽しく会話しながら、ステファニーに依頼手続きをしてもらった。
「じゃあ、今回は長くなるが留守番よろしく」
「わかりました。出発は三日後の商人です」
マルク達は、ランク昇格試験となる行商人の護衛依頼を受け、今回は長旅となり準備が必要となる。
いつもなら、ファントムスティードを召還して長くとも三日程で帰るが、護衛として一ヶ月の旅だ。馬車には大量の商品を積み込み、ほとんど徒歩のようなスピードになるのだ。
「あーあ。もっと速く往復できたら、こんな準備しなくてもいいのにな」
「オウカ、こればかりはしょうがないよ」
「だってマルクなら、片道15日の旅も1日かからないだろ?」
「プッ!」
「なに笑ってるんだよ」
「確かに僕なら1日で行けるけど、オウカはそんなスピード出したら泣き叫ぶじゃないか」
「ぐっ・・・・・・例えばだよ!何も1日じゃなくとも5日で行けるだろ?」
「まぁ、スピードを抑えればね。だけど、今回は依頼主がいて、その人に合わせなきゃいけないんだよ」
「でも、マルクが商品を預かって移動したら速いスピードで往復できるじゃないか?」
「商人が、商品を赤の他人に預ける訳がないだろ?そういうのはもっと信頼関係が築けないと無理だよ」
「確かに!」
「それに、いつも僕達が護衛出来る訳じゃないだろ?」
「それはそうだけど何かあるわけ?」
「僕が商品を預かって移動したら、凄く楽になるだろ?」
「商人も喜ぶんじゃ?」
「それが普通になったら、商人が困ることになるんだよ」
「どういう事?」
「その護衛方法が、他のパーティーにはできないからさ。暁月は出来たのになんで他のパーティーは出来ないと苦情となるんだよ」
「なるほど・・・・・・」
「つまり、世の中の常識とされる護衛方法でやらないと、商人の命が危険にさらされるというわけだ!」
「だから、今回は長旅になるのか」
「そういう事!それに僕達も基本はしっかり覚えないと駄目なんだよ。基本がしっかりしてないと応用ができないからね」
「「「「「確かに!」」」」」
こうして、長旅の準備をしっかりして三日目の朝となった。
「なんか緊張するね」
「シオン、いつも通りやればいいんだよ」
「マルクはそういうけど、やっぱりどんな人に当たるかわからないじゃない・・・・・・」
シオン達はどういう行商人になるのかわからないので緊張していた。冒険者は、一般人と交流出来ないといけない。上のランクに行けば貴族との付き合いも出てくるからだ。ただ、魔物を狩るだけならCランクでもいいが、上のランクの依頼となれば、それなりの言葉遣いや交流術を身に付けないといけない。
それなりの言葉遣いとは、貴族達も冒険者に完璧な礼儀や敬語を求める事はないからで、多少言葉遣いが乱暴でも目をつむってくれるからだ。
つまり、Bランクに上がると討伐以外にも、コミュニケーション能力も上げていかないといけないのだ。
マルク達は、緊張しながら集合場所にやってきた。
「おはようございます。今日から一ヶ月の間お世話になります。僕は暁月の明星のリーダーマルクといいます」
「そんな緊張しなくても大丈夫だよ。こちらこそよろしくな」
「「「「「「ええ!」」」」」」
「バ、バスクさん?」
「ああ、君達の活躍は私の耳にも入ってきていたよ。マルクさん達なら、今回の旅は安心だ」
再会したのは、身の丈2mを超え恰幅のいい髭もじゃの大男だが言葉遣いが丁寧な、バーバリ商会会長のバスクだった。
「ご無沙汰してます。今日からの護衛はバスクさんだったんですね」
「ああ。冒険者ギルドから聞いて、私も驚いたよ」
冒険者ギルドから、今回の護衛依頼は昇格試験となるので、厳しく評価をつけてほしいと通達されている。
「「「「「「今回はよろしくお願いいたします!」」」」」」
「ああ。ギルドから聞いているよ。知り合いだが関係なくきっちり評価させてもらうからね。こちらこそよろしくお願いいたします」
バスクは、ニッコリ笑って頭を下げた。冒険者には当日まで誰が護衛かわからない。集合場所はギルドの中庭に集合となり、ここで初めてしらされるのだ。
試験じゃない場合は、冒険者が依頼を受けると、依頼主のところに挨拶に行き、日程を立てて出発する事になる。
「でも、知っている人で良かった」
「はっはっはっ!シオンさんは緊張していたのか?」
「はい。どんな人に当たるかわからないじゃないですか?」
「確かにな。それは商人からしても同じだからな。シオンさんの気持ちはよくわかるな」
「バスクさんもですか?」
「そりゃそうさ。どういう冒険者がくるかわからないからね。特に私達商人の命を守ってくれる冒険者なんだからね」
ギルドも、昇格試験をお願いする商人を見つけるのは大変な作業なのだ。商人達も自分の命を預ける冒険者は、少しでもランクの高い冒険者がいいからだ。
マルクの場合は、国王から表彰されたり活躍していたので、バスクじゃなくてもすぐ見つかるが、他のパーティーはまだCランクで昇格試験を承諾してくれる商人は少ないのだ。
「とにかく、今回の旅は長旅だからよろしくお願いいたします」
「「「「「「こちらこそよろしくお願いいたします!」」」」」」
こうして、マルク達は王都を出発したのだった。
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