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第3章 嫁
33話 これからの紅
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カノン達は現実を思い知らされて、その場に崩れ落ちた。
「これではどうしたら・・・・・・」
「カ、カノン、どうしたら?」
「「くっ・・・・・・」」
「何を落ち込んでいるの?」
「マルク、私達は装備品がなかったんだ。ギルドで依頼が受ける事が出来なくなったんだ」
「そうよ!マルクから借りてたお金をどうやって返すのよ?」
「カノン、システィナ、落ち着いて!」
「これが落ち着けるわけないだろ?」
「そうよ!あたしのツールはマジカルだったのに!あんな良いツールはもう・・・・・・」
「いいから!オウカもクレアも落ち着いて。僕も悪かったんだ」
「何でマルクがわるいんだ?私達が盗賊なんかに遅れをとったのが原因なんだ・・・・・・」
「そう。君達には、あの装備はまだ早かったんだ」
「「「「マルク!それは言い過ぎ」」」」
「実際、カノン達は今日、あの装備は無くなっただろ?それも僕とシオンが、助けにこなかったらどうなっていた?」
「「「「それは・・・・・・」」」」
「要は、カノン達にはあの装備はまだ早かったんだよ。とりあえず、奴隷に落ちなかっただけでも、不幸中の幸いと思うべきだ」
「だけど、あの装備がなかったら!」
「又、僕が買ってあげるよ」
「これ以上、マルクに迷惑は!」
「そうよ!これ以上は・・・・・・」
「それに借金を増やしても・・・・・・」
「そうだよ」
「しかし、装備もなくて君達はギルド依頼を受けるつもりかい?それこそ自殺行為じゃないか?」
「それは・・・・・・」
「ここは、カノン達は覚悟を決めるしかないんじゃない?」
「ううう・・・・・・」
「カノン達は、僕の友人だから借金で奴隷に落とすつもりはないよ。だけど、カノン達はこのままうやむやにするつもり?」
「「「「そんな事は!」」」」
「でしょ?だったら、装備を僕が新たに買うからそれを使うしかないだろ?」
「「「「・・・・・・」」」」
「まぁ、どちらにしても今答えを出さなくてもいいよ。とりあえず帰ろうか」
マルクは、カノン達を連れて王都に帰還しようとしたが、マルクは世界地図でアジトの中を確認しなおした。
すると、アジトにはまだ奥があり、盗賊達が誘拐した人間がいたのだ。王都の周囲にある村の女性達だった。
マルクが、もう大丈夫と言うと女性達は歓喜したが、村は全滅させられ帰る場所はもうないと言う。なので、マルク達と王都に行く事になった。この女性達も、奴隷に落とされるところだったが、マルクのおかげで助かったのだ。
そして、外は真っ暗に日が落ちていたことで、アジトで日が昇るのを待つ事にした。マルクとシオンだけなら、飛んで帰れるが装備品のないカノン達と戦闘能力のない女性達10数人を連れて、夜の森を歩くのは危険だったからだ。
「ここで一夜を過ごすのか?」
「カノン達は装備がないだろ?夜の森を歩くのは危険だ。とくに、この女性達は危険でしょ?」
「それはそうだけど!ここは盗賊達のアジトで外に出ていた奴等が帰ってくるかもしれないだろ?」
「当然、見張りはするさ。僕とカノンとクレア、そしてシオンとシスティナとオウカのペアだ」
「あたし達は装備がないだろ?」
「オウカ、お前達は見張りだけだ。見張りぐらいできるだろ?」
「そりゃ出来るよ!」
「盗賊なら、僕とシオンだけでも十分だからね」
マルクは、誘拐された女性達に説明した。女性達はここで一夜を過ごすことに不安に思ったが、夜の森を歩く事を考えれば納得するしかなかった。
それに、今から王都に向かっても日が昇らないと城門は開かないから、王都には入れないので我慢するしかなかった。
マルクは女性達を安心させるつもりで、クリーンの魔法を唱えてきれいにしてあげると、少し元気になった。
「そんなに不安にならないで、僕達が必ず王都に連れて帰るからね」
「「「「「はい・・・・・・」」」」」
女性達は、マルクの言葉に安心した。そして、不安だった盗賊達の帰還はその夜はなかった。日が昇りマルク達は、盗賊のアジトを出た。ザック達生き残りはカノン達が連行することになった。大量の遺体はマルクがインベントリに収納した。
王都に帰る途中に、魔物にあったがシオンが全て討伐してしまいカノン達に被害は全くなかった。
王都に近づくにつれて、ザック達盗賊がそわそわしてきた。中には騒ぎ出す人間もいた。
「うるさい!静かに歩け!」
「うー!うー!うー!」
「ううう!」
盗賊達は後ろ手で縛られ、猿轡でしゃべることが出来ず、うめき声をあげるしかなかった。ザック達はナガレスに、マルクには関わるなと言われていたのだ。
それなのに、マルクに囚われてしまったので、ナガレスに恐怖を覚えていたのだ。この事がナガレスに知られたら、暗殺されるかもしれないのだ。
「えっ?マルク殿とシオンさんか?いったいこれはどうしたのですか?」
マルクとシオンの姿を確認した城門警備の兵士は驚いた。欠損した人間を縛り、女性達を引き連れていたからだ。
「すいません。盗賊達を捕らえてきたんだ。多分、闇ギルドと繋がりがあると思います」
「闇ギルドと?」
「ああ!紅が誘拐されたのでアジトに救出に向かうと、この女性達もいたんだ。王都の近隣の村は全滅させられ、女性達だけ誘拐されていた」
「なんだと!それは本当か?」
「こいつはザック。こいつは主人の命令で動いていた節がある」
「はぁあ?奴隷に盗賊をさせていたのか?」
「ええ!こいつらの主人はナガレス商会のナガレスです。至急確保をお願いします」
ザック達は、主人の事を言ったつもりはなかったので、目を見開いて驚いた。
「うー!うー!うー!(違う!違う!違う!)」
「うー!うー!(俺達は!違う!)」
マルクに隠し事は無理である。鑑定したら、ナガレスの奴隷と表示されているからだ。
「それは、こちらでも調べるからすぐには無理だ!間違いだった場合問題になるからな」
「だったら、ナガレスが逃げないように警備をする事をおすすめします」
「わ、わかったよ。本当にナガレスが首謀者なんだな?」
城門警備の兵士も、マルクの実力は知っていたので半信半疑だったが、ナガレスの見張りを承諾したのだった。
それを聞きザック達盗賊はその場に崩れ落ちた。この盗賊達の表情を見た兵士達は確信に変わった。
「これではどうしたら・・・・・・」
「カ、カノン、どうしたら?」
「「くっ・・・・・・」」
「何を落ち込んでいるの?」
「マルク、私達は装備品がなかったんだ。ギルドで依頼が受ける事が出来なくなったんだ」
「そうよ!マルクから借りてたお金をどうやって返すのよ?」
「カノン、システィナ、落ち着いて!」
「これが落ち着けるわけないだろ?」
「そうよ!あたしのツールはマジカルだったのに!あんな良いツールはもう・・・・・・」
「いいから!オウカもクレアも落ち着いて。僕も悪かったんだ」
「何でマルクがわるいんだ?私達が盗賊なんかに遅れをとったのが原因なんだ・・・・・・」
「そう。君達には、あの装備はまだ早かったんだ」
「「「「マルク!それは言い過ぎ」」」」
「実際、カノン達は今日、あの装備は無くなっただろ?それも僕とシオンが、助けにこなかったらどうなっていた?」
「「「「それは・・・・・・」」」」
「要は、カノン達にはあの装備はまだ早かったんだよ。とりあえず、奴隷に落ちなかっただけでも、不幸中の幸いと思うべきだ」
「だけど、あの装備がなかったら!」
「又、僕が買ってあげるよ」
「これ以上、マルクに迷惑は!」
「そうよ!これ以上は・・・・・・」
「それに借金を増やしても・・・・・・」
「そうだよ」
「しかし、装備もなくて君達はギルド依頼を受けるつもりかい?それこそ自殺行為じゃないか?」
「それは・・・・・・」
「ここは、カノン達は覚悟を決めるしかないんじゃない?」
「ううう・・・・・・」
「カノン達は、僕の友人だから借金で奴隷に落とすつもりはないよ。だけど、カノン達はこのままうやむやにするつもり?」
「「「「そんな事は!」」」」
「でしょ?だったら、装備を僕が新たに買うからそれを使うしかないだろ?」
「「「「・・・・・・」」」」
「まぁ、どちらにしても今答えを出さなくてもいいよ。とりあえず帰ろうか」
マルクは、カノン達を連れて王都に帰還しようとしたが、マルクは世界地図でアジトの中を確認しなおした。
すると、アジトにはまだ奥があり、盗賊達が誘拐した人間がいたのだ。王都の周囲にある村の女性達だった。
マルクが、もう大丈夫と言うと女性達は歓喜したが、村は全滅させられ帰る場所はもうないと言う。なので、マルク達と王都に行く事になった。この女性達も、奴隷に落とされるところだったが、マルクのおかげで助かったのだ。
そして、外は真っ暗に日が落ちていたことで、アジトで日が昇るのを待つ事にした。マルクとシオンだけなら、飛んで帰れるが装備品のないカノン達と戦闘能力のない女性達10数人を連れて、夜の森を歩くのは危険だったからだ。
「ここで一夜を過ごすのか?」
「カノン達は装備がないだろ?夜の森を歩くのは危険だ。とくに、この女性達は危険でしょ?」
「それはそうだけど!ここは盗賊達のアジトで外に出ていた奴等が帰ってくるかもしれないだろ?」
「当然、見張りはするさ。僕とカノンとクレア、そしてシオンとシスティナとオウカのペアだ」
「あたし達は装備がないだろ?」
「オウカ、お前達は見張りだけだ。見張りぐらいできるだろ?」
「そりゃ出来るよ!」
「盗賊なら、僕とシオンだけでも十分だからね」
マルクは、誘拐された女性達に説明した。女性達はここで一夜を過ごすことに不安に思ったが、夜の森を歩く事を考えれば納得するしかなかった。
それに、今から王都に向かっても日が昇らないと城門は開かないから、王都には入れないので我慢するしかなかった。
マルクは女性達を安心させるつもりで、クリーンの魔法を唱えてきれいにしてあげると、少し元気になった。
「そんなに不安にならないで、僕達が必ず王都に連れて帰るからね」
「「「「「はい・・・・・・」」」」」
女性達は、マルクの言葉に安心した。そして、不安だった盗賊達の帰還はその夜はなかった。日が昇りマルク達は、盗賊のアジトを出た。ザック達生き残りはカノン達が連行することになった。大量の遺体はマルクがインベントリに収納した。
王都に帰る途中に、魔物にあったがシオンが全て討伐してしまいカノン達に被害は全くなかった。
王都に近づくにつれて、ザック達盗賊がそわそわしてきた。中には騒ぎ出す人間もいた。
「うるさい!静かに歩け!」
「うー!うー!うー!」
「ううう!」
盗賊達は後ろ手で縛られ、猿轡でしゃべることが出来ず、うめき声をあげるしかなかった。ザック達はナガレスに、マルクには関わるなと言われていたのだ。
それなのに、マルクに囚われてしまったので、ナガレスに恐怖を覚えていたのだ。この事がナガレスに知られたら、暗殺されるかもしれないのだ。
「えっ?マルク殿とシオンさんか?いったいこれはどうしたのですか?」
マルクとシオンの姿を確認した城門警備の兵士は驚いた。欠損した人間を縛り、女性達を引き連れていたからだ。
「すいません。盗賊達を捕らえてきたんだ。多分、闇ギルドと繋がりがあると思います」
「闇ギルドと?」
「ああ!紅が誘拐されたのでアジトに救出に向かうと、この女性達もいたんだ。王都の近隣の村は全滅させられ、女性達だけ誘拐されていた」
「なんだと!それは本当か?」
「こいつはザック。こいつは主人の命令で動いていた節がある」
「はぁあ?奴隷に盗賊をさせていたのか?」
「ええ!こいつらの主人はナガレス商会のナガレスです。至急確保をお願いします」
ザック達は、主人の事を言ったつもりはなかったので、目を見開いて驚いた。
「うー!うー!うー!(違う!違う!違う!)」
「うー!うー!(俺達は!違う!)」
マルクに隠し事は無理である。鑑定したら、ナガレスの奴隷と表示されているからだ。
「それは、こちらでも調べるからすぐには無理だ!間違いだった場合問題になるからな」
「だったら、ナガレスが逃げないように警備をする事をおすすめします」
「わ、わかったよ。本当にナガレスが首謀者なんだな?」
城門警備の兵士も、マルクの実力は知っていたので半信半疑だったが、ナガレスの見張りを承諾したのだった。
それを聞きザック達盗賊はその場に崩れ落ちた。この盗賊達の表情を見た兵士達は確信に変わった。
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