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第3章 嫁
1話 Cランクからは護衛依頼
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マルクとシオンは、Cランクに昇格しすぐさま行商人の依頼を受けて、護衛のノウハウを学ぶことにした。
「今回が初めての護衛ですが、よろしくお願いいたします」
「あんたが受けてくれたのかい?よろしく頼むよ」
「「はい!」」
マルクとシオンは、隣町までの比較的簡単な依頼を受けた。鉄鉱石を運ぶ行商人でマチスという穏和な感じの男性だった。
「そういやあんたの顔どこかで見たような?」
「Cランクに上がったばかりのマルクといいます。こっちはシオンです」
「マルク?この間、領主様から表彰された冒険者かい?」
「「はい!」」
「そうかそうか。あんたらが!」
マチスは、優良冒険者と知りより笑顔となった。
「そういや、護衛依頼は初めてと言いましたね」
「「はい」」
「私の運ぶのは隣町の鍛冶屋です。距離は3日程で簡単なものですが、護衛は難しいと言えます。なぜだかわかりますか?」
マチスは、マルクとシオンに問いかけた。マルクは3日の距離が何で難しいのか分からなかった。
「なんでですか?」
「これを見てください」
マチスは、馬車の車輪を指差し説明を続けた。
「私の運ぶ荷は重いのですよ。だから、魔物や盗賊に襲われた場合、逃げることが難しいのです」
「「なるほど・・・・・・」」
「しかし、隣町に誰か鉄鉱石を運ばないといけません。そうしないと町に迷惑がかかります。難しい依頼ですが確実に運ばないといけません」
冒険者ギルドでも、マチスが言ったように確実に運ばないとペナルティーが大きく設定されており、護衛依頼は、Cランク冒険者からとあるが信頼がないと受けられないようにされていた。
「という事は、護衛依頼でも、運ぶものによって値段が変わってくるのは、重さや量によってって事ですか?」
「そういう事です。あなた方暁月の明星は二人パーティーですか?」
「「はい」」
「ならば、早く6人パーティーを組む事です」
「それはなんでですか?」
「この町の行商人はあなた方の事は存じ上げていますが、他の土地の方は知らないからですよ。行商人の立場からすれば、2人より6人の方が安心できますからね」
「なるほど。勉強になります」
マチスは、マルクとシオンの優良冒険者と知っているのと、オークの一件も身近だった事もあり何の心配もしていなかった。
ただ、マルク達には行商人の依頼の経験がないだけである。
「じゃあ出発しますか?荷台に乗ってください」
「「はい」」
マルクとシオンは、マチスが馭者をし荷台の方に乗り込んだ。
「マチスさん、馬に魔法をかけてもいいですか?」
「馬に魔法?」
「ええ。そんなの聞いたことないな」
「そうなんですか?」
「魔法使いは、いつ戦闘になるかわからないから、いざという時に備えてMPは温存して置くものなんだよ」
マチスの行商の範囲は、リーランの町と今から行くダルニアの町を往復する3日程の範囲だ。
その為、冒険者はCランク冒険者ばかりと言ってもいいのだ。つまり、MPに余裕のある冒険者はいない。
「僕は大丈夫ですよ」
マルクは、馬二頭にストレングスをかけた。馬の筋力が10倍になり、馬は軽々馬車を引いたのだった。
「こいつは凄い!この効果は、どれくらいもつんだい?」
マチスは、馬車のスピードが上がって気持ちが高ぶっていた。
「20分ですね」
「じゃあ、効果が切れたらかけてくれるかい?」
「それは止めた方がいいかも」
「なんでだい?」
「今、効果を見せたのは、襲われた場合の為です。ずっとかけてもいいのですが、それだと馬が潰れてしまいますよ?」
「なるほど!そいつは困るな。だが、襲われた場合スピードが出せるのはありがたい」
「はい。その間に僕達が何とかしますのでよろしくお願いいたします」
「ああ。わかったよ!」
マチスの依頼は、3日と問題なく依頼達成した。魔物に襲われた時、マルクが馬にストレングスをかけた。馬車のスピードが上がって荷台の上から、魔法で討伐ができたのだった。
「君達のおかげで、安全に鉄鉱石を全て運べたよ。ありがとう」
マチスは、マルク達が本当に優良冒険者と実感できた。危ない時は、鉄鉱石を捨て荷台を軽くして逃げた時もあったからだ。
今回、魔物に遭遇して鉄鉱石を捨てずに運べたのは奇跡に近い事だからだ。
マチスは、依頼達成証明書を渡しその証明書には依頼評価が優のところに印をされていた。
「僕達、初めての護衛依頼だったのに優でいいのですか?」
「ああ。君達の態度、戦闘能力、機転の早さ満点だよ。ただ、夜営の経験がないから戸惑っていたみたいだが、それもこれからの経験が埋めてくれるだろう。私からの不満はなかったよ」
マチスの言葉を聞いて、マルクとシオンは笑顔となった。
この依頼達成証明書を、ダルニアの冒険者ギルドに持って行けば依頼達成となり、ダルニアのギルドで依頼報酬が受けとることができる。
護衛依頼は、いちいち受けた町に帰らなくても報酬が受けとることが出来て便利なのだ。
そして、ダルニアの町でリーランの町に行く護衛依頼を受けて帰るのもよし。更に別の町に行く護衛依頼を受けてもいいのだ。
「今回が初めての護衛ですが、よろしくお願いいたします」
「あんたが受けてくれたのかい?よろしく頼むよ」
「「はい!」」
マルクとシオンは、隣町までの比較的簡単な依頼を受けた。鉄鉱石を運ぶ行商人でマチスという穏和な感じの男性だった。
「そういやあんたの顔どこかで見たような?」
「Cランクに上がったばかりのマルクといいます。こっちはシオンです」
「マルク?この間、領主様から表彰された冒険者かい?」
「「はい!」」
「そうかそうか。あんたらが!」
マチスは、優良冒険者と知りより笑顔となった。
「そういや、護衛依頼は初めてと言いましたね」
「「はい」」
「私の運ぶのは隣町の鍛冶屋です。距離は3日程で簡単なものですが、護衛は難しいと言えます。なぜだかわかりますか?」
マチスは、マルクとシオンに問いかけた。マルクは3日の距離が何で難しいのか分からなかった。
「なんでですか?」
「これを見てください」
マチスは、馬車の車輪を指差し説明を続けた。
「私の運ぶ荷は重いのですよ。だから、魔物や盗賊に襲われた場合、逃げることが難しいのです」
「「なるほど・・・・・・」」
「しかし、隣町に誰か鉄鉱石を運ばないといけません。そうしないと町に迷惑がかかります。難しい依頼ですが確実に運ばないといけません」
冒険者ギルドでも、マチスが言ったように確実に運ばないとペナルティーが大きく設定されており、護衛依頼は、Cランク冒険者からとあるが信頼がないと受けられないようにされていた。
「という事は、護衛依頼でも、運ぶものによって値段が変わってくるのは、重さや量によってって事ですか?」
「そういう事です。あなた方暁月の明星は二人パーティーですか?」
「「はい」」
「ならば、早く6人パーティーを組む事です」
「それはなんでですか?」
「この町の行商人はあなた方の事は存じ上げていますが、他の土地の方は知らないからですよ。行商人の立場からすれば、2人より6人の方が安心できますからね」
「なるほど。勉強になります」
マチスは、マルクとシオンの優良冒険者と知っているのと、オークの一件も身近だった事もあり何の心配もしていなかった。
ただ、マルク達には行商人の依頼の経験がないだけである。
「じゃあ出発しますか?荷台に乗ってください」
「「はい」」
マルクとシオンは、マチスが馭者をし荷台の方に乗り込んだ。
「マチスさん、馬に魔法をかけてもいいですか?」
「馬に魔法?」
「ええ。そんなの聞いたことないな」
「そうなんですか?」
「魔法使いは、いつ戦闘になるかわからないから、いざという時に備えてMPは温存して置くものなんだよ」
マチスの行商の範囲は、リーランの町と今から行くダルニアの町を往復する3日程の範囲だ。
その為、冒険者はCランク冒険者ばかりと言ってもいいのだ。つまり、MPに余裕のある冒険者はいない。
「僕は大丈夫ですよ」
マルクは、馬二頭にストレングスをかけた。馬の筋力が10倍になり、馬は軽々馬車を引いたのだった。
「こいつは凄い!この効果は、どれくらいもつんだい?」
マチスは、馬車のスピードが上がって気持ちが高ぶっていた。
「20分ですね」
「じゃあ、効果が切れたらかけてくれるかい?」
「それは止めた方がいいかも」
「なんでだい?」
「今、効果を見せたのは、襲われた場合の為です。ずっとかけてもいいのですが、それだと馬が潰れてしまいますよ?」
「なるほど!そいつは困るな。だが、襲われた場合スピードが出せるのはありがたい」
「はい。その間に僕達が何とかしますのでよろしくお願いいたします」
「ああ。わかったよ!」
マチスの依頼は、3日と問題なく依頼達成した。魔物に襲われた時、マルクが馬にストレングスをかけた。馬車のスピードが上がって荷台の上から、魔法で討伐ができたのだった。
「君達のおかげで、安全に鉄鉱石を全て運べたよ。ありがとう」
マチスは、マルク達が本当に優良冒険者と実感できた。危ない時は、鉄鉱石を捨て荷台を軽くして逃げた時もあったからだ。
今回、魔物に遭遇して鉄鉱石を捨てずに運べたのは奇跡に近い事だからだ。
マチスは、依頼達成証明書を渡しその証明書には依頼評価が優のところに印をされていた。
「僕達、初めての護衛依頼だったのに優でいいのですか?」
「ああ。君達の態度、戦闘能力、機転の早さ満点だよ。ただ、夜営の経験がないから戸惑っていたみたいだが、それもこれからの経験が埋めてくれるだろう。私からの不満はなかったよ」
マチスの言葉を聞いて、マルクとシオンは笑顔となった。
この依頼達成証明書を、ダルニアの冒険者ギルドに持って行けば依頼達成となり、ダルニアのギルドで依頼報酬が受けとることができる。
護衛依頼は、いちいち受けた町に帰らなくても報酬が受けとることが出来て便利なのだ。
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