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第2章 役に立つスキル
14話 最悪の決断
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マルクは、シオンに言われて変な声をもらした。
「はぁあ?嘘だろ?あの中にはマザーがいるかもしれないのに、ここを撤退しろというのか?」
「あたしもギルドマスターに言ったんだけど、これはもう国家が対応する案件だって言われた」
「そうだね。じゃあ、僕達もここを撤退しよう」
「マルク、本当にそれでいいの?」
「いいわけないよ!オークがどれだけ増えるかわからないんだよ?王国騎士団が、ここに来るまでの間僕達はやきもきしながら待つしかないんだからね」
「じゃあ、あたしと二人で攻略しちゃおう」
「そんな事無理だよ!今でもどんだけオークがいると思っているのさ?」
「だけど、ここままじゃ取り返しのつかない事になるんじゃないの?それにマルクのファイヤーボールで一網打尽にできたじゃない」
「あれは下級種だからだよ。ダンジョンの中には上級種がうじゃうじゃいるんだよ。当然、魔法抵抗をしてくるオークもいるだろう」
「でも・・・・・・」
いいわけの聞かないシオンを、マルクはじっと見つめた。シオンはマルクのその目に違和感を持ったのだった。
「まさか、あたしが足手まといなの?」
「そうだね・・・・・・冒険者達とならシオンも連れていけるよ。だけど、僕達二人だけならシオンは無理なんだ」
「だけど!マルクならフェニックスヒールがあるんでしょ?24時間以内なら蘇生も可能なんじゃ?」
「確かに・・・・・・」
「でしょ?だったら・・・・・・」
「これからいく場所がダンジョンじゃなければね」
「どういう事よ?」
「ダンジョンで死んだ場合、遺体が残らないからだよ。ダンジョンに吸収されたらアウトだよ」
「なんで?蘇生はできないの?」
「肉体が吸収されたら、魂の器がなくなるんだよ。それに伴い魂も吸収されたらどうしようもないよ」
「でも、このままじゃスタンピードが起こるんじゃないの?」
「まぁギリギリかもね」
「ギリギリ?どういう事よ?」
「僕はさっき、シオンが居ない間オークに最後のファイヤーボールをダンジョン内に撃ち込んでおいたんだよ。今はオークがダンジョンから這い出てこなくなったんだ」
「それって下級種の討伐ができたって事?」
「そうかもしれない。違うかもしれない中に入って確認しないとね。ただ、さっき世界地図で確認した限りでは下級種はいなかったよ」
「だったらそれを報告すれば!」
「まずうまくいかないと思うよ。さっきは目の前で勢いもあったからね。今度はダンジョンの中に入らないといけないからね」
マルクはシオンと、二人で攻略しようとは思わなかった。集落だけならこのまま突入していたに違いなかった。
マルクは、ギルドマスター達指揮者に報告しに陣営に戻り報告をしたが、出来たばかりのダンジョンという事もあり、不確定要素があるという事で撤退という判断となった。
「だったら、僕だけで行かせてくれませんか?」
「何を言うんだ!そんな事は認められん!マザーがいるかもしれないんだろう?マルクお前が報告したんじゃないか?」
「はい。今なら、上級種だけです。だけど、王国騎士団の皆様を待っている間に、マザーはオークを増やし続けるのですよ。次来たときにこの砦はオークの帝国を築いているかもしれないんです」
「しかし、マルク一人で行かせたらみすみす死なせる結果になる。そんな特攻隊を認められん」
「じゃあ、僕達の故郷の村やリーランの町はどうするというのですか?スタンピードの恐怖怯えて過ごせと?」
「今は、王国騎士団の到着を待つしかあるまい!」
「そうだね!マルク君の気持ちは分かるが、君のような魔法使いを死なせることはできないわ」
話を聞いていたナディアも、マルクが強いと言っても特攻隊は認めなかった。
「どうしても駄目なんですか?」
「ああ、駄目だ!冒険者は自己責任と言うが諦めててくれ」
「ギルドマスター、撤退準備が終わりました」
「わかった!みんなすぐに撤退してくれ!」
すでに王国斥候部隊が、近隣の村に警告に走っていた。近隣の村を捨て、最寄りの町に避難させることになる。
だだ、これを素直に聞く村の人間は少ないのだ。
「オークがダンジョンに?」
「ワシは余生をこの村で過ごす。今さら町では過ごせんよ」
「今までそんなことなかったんだぜ?」
「うちは子供がいっぱいいるしね・・・・・・町に避難も大変なんだよね」
デビットとステラの村にも連絡が来たが、やはり村の人間は難色を示した。
元冒険者達は、避難の準備に取りかかったが村人達はデビット達の説明になかなか動かなかった。
理由としてはスタンピードがこの村を襲うなら先に人数の多い町から襲うというのだ。実際、スタンピードはどういうわけか、人数の多い場所に向かう事が多いのだ。
まだその理由は解明されていないが、スタンピードの場合、大量の魔物が餌を求めて本能的に餌となる人間の多い場所を襲うとか、町には強い人間が村より多い事で魔力に引き寄せられているとか、いろんな説がとなえられていた。
「そんなの都市伝説じゃないか!今逃げないと後悔するぞ」
「だが、いまさら町には住めんよ」
「スミスじいさん・・・・・・」
「もう、相方も3年前に逝っちまったしのう。ワシはもう十分生きた」
「そんな事言わず一緒に避難しよう?」
村人達は、この土地を離れたがらなかった。
「はぁあ?嘘だろ?あの中にはマザーがいるかもしれないのに、ここを撤退しろというのか?」
「あたしもギルドマスターに言ったんだけど、これはもう国家が対応する案件だって言われた」
「そうだね。じゃあ、僕達もここを撤退しよう」
「マルク、本当にそれでいいの?」
「いいわけないよ!オークがどれだけ増えるかわからないんだよ?王国騎士団が、ここに来るまでの間僕達はやきもきしながら待つしかないんだからね」
「じゃあ、あたしと二人で攻略しちゃおう」
「そんな事無理だよ!今でもどんだけオークがいると思っているのさ?」
「だけど、ここままじゃ取り返しのつかない事になるんじゃないの?それにマルクのファイヤーボールで一網打尽にできたじゃない」
「あれは下級種だからだよ。ダンジョンの中には上級種がうじゃうじゃいるんだよ。当然、魔法抵抗をしてくるオークもいるだろう」
「でも・・・・・・」
いいわけの聞かないシオンを、マルクはじっと見つめた。シオンはマルクのその目に違和感を持ったのだった。
「まさか、あたしが足手まといなの?」
「そうだね・・・・・・冒険者達とならシオンも連れていけるよ。だけど、僕達二人だけならシオンは無理なんだ」
「だけど!マルクならフェニックスヒールがあるんでしょ?24時間以内なら蘇生も可能なんじゃ?」
「確かに・・・・・・」
「でしょ?だったら・・・・・・」
「これからいく場所がダンジョンじゃなければね」
「どういう事よ?」
「ダンジョンで死んだ場合、遺体が残らないからだよ。ダンジョンに吸収されたらアウトだよ」
「なんで?蘇生はできないの?」
「肉体が吸収されたら、魂の器がなくなるんだよ。それに伴い魂も吸収されたらどうしようもないよ」
「でも、このままじゃスタンピードが起こるんじゃないの?」
「まぁギリギリかもね」
「ギリギリ?どういう事よ?」
「僕はさっき、シオンが居ない間オークに最後のファイヤーボールをダンジョン内に撃ち込んでおいたんだよ。今はオークがダンジョンから這い出てこなくなったんだ」
「それって下級種の討伐ができたって事?」
「そうかもしれない。違うかもしれない中に入って確認しないとね。ただ、さっき世界地図で確認した限りでは下級種はいなかったよ」
「だったらそれを報告すれば!」
「まずうまくいかないと思うよ。さっきは目の前で勢いもあったからね。今度はダンジョンの中に入らないといけないからね」
マルクはシオンと、二人で攻略しようとは思わなかった。集落だけならこのまま突入していたに違いなかった。
マルクは、ギルドマスター達指揮者に報告しに陣営に戻り報告をしたが、出来たばかりのダンジョンという事もあり、不確定要素があるという事で撤退という判断となった。
「だったら、僕だけで行かせてくれませんか?」
「何を言うんだ!そんな事は認められん!マザーがいるかもしれないんだろう?マルクお前が報告したんじゃないか?」
「はい。今なら、上級種だけです。だけど、王国騎士団の皆様を待っている間に、マザーはオークを増やし続けるのですよ。次来たときにこの砦はオークの帝国を築いているかもしれないんです」
「しかし、マルク一人で行かせたらみすみす死なせる結果になる。そんな特攻隊を認められん」
「じゃあ、僕達の故郷の村やリーランの町はどうするというのですか?スタンピードの恐怖怯えて過ごせと?」
「今は、王国騎士団の到着を待つしかあるまい!」
「そうだね!マルク君の気持ちは分かるが、君のような魔法使いを死なせることはできないわ」
話を聞いていたナディアも、マルクが強いと言っても特攻隊は認めなかった。
「どうしても駄目なんですか?」
「ああ、駄目だ!冒険者は自己責任と言うが諦めててくれ」
「ギルドマスター、撤退準備が終わりました」
「わかった!みんなすぐに撤退してくれ!」
すでに王国斥候部隊が、近隣の村に警告に走っていた。近隣の村を捨て、最寄りの町に避難させることになる。
だだ、これを素直に聞く村の人間は少ないのだ。
「オークがダンジョンに?」
「ワシは余生をこの村で過ごす。今さら町では過ごせんよ」
「今までそんなことなかったんだぜ?」
「うちは子供がいっぱいいるしね・・・・・・町に避難も大変なんだよね」
デビットとステラの村にも連絡が来たが、やはり村の人間は難色を示した。
元冒険者達は、避難の準備に取りかかったが村人達はデビット達の説明になかなか動かなかった。
理由としてはスタンピードがこの村を襲うなら先に人数の多い町から襲うというのだ。実際、スタンピードはどういうわけか、人数の多い場所に向かう事が多いのだ。
まだその理由は解明されていないが、スタンピードの場合、大量の魔物が餌を求めて本能的に餌となる人間の多い場所を襲うとか、町には強い人間が村より多い事で魔力に引き寄せられているとか、いろんな説がとなえられていた。
「そんなの都市伝説じゃないか!今逃げないと後悔するぞ」
「だが、いまさら町には住めんよ」
「スミスじいさん・・・・・・」
「もう、相方も3年前に逝っちまったしのう。ワシはもう十分生きた」
「そんな事言わず一緒に避難しよう?」
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