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第1章 役に立たないスキル
4話 大きくなる歪み
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マルクは、シオンからの提案に乗る事にした。そして、帰ってからそのことを両親に相談したのだった。
「駄目よ!」
「そうだ!そんな危険な事を認めるわけにはいかん」
マルクの両親は、村の外に出るのを反対した。たしかに、この村は比較的安全で、森に入ったところでオークでも、年間数える程度にしか遭遇しない場所である。
オーク
Cランクに位置する、2足歩行で豚の顔を持った魔物。ゴブリンと共に
女性が毛嫌いする魔物である。しかし、その肉は食糧とし、村の人間にとって
人気の高い御馳走である。
「だけど一人で行くんじゃなく、暇な時でいいから父さんや母さんにも同行して欲しいんだよ」
「俺達にもか?」
「それは何で?理由が聞きたいわ」
「僕は今まで、大事に育てられていた。父さんや母さんには感謝している。しかし、やっぱり冒険者を諦めたくないんだ。魔物や動物を倒したら経験値が入るだろ?」
「なるほど……まずは弱い動物でも倒して経験値を稼ぐと言う訳か」
「そういう事なの?だけど、強い魔物が出たら……」
「だから、シオンだけじゃなく父さんたちにも同行して欲しいんだよ。父さんならこの周辺の魔物に負けるわけないでしょ?」
「「確かに」」
マルクの両親は、この村の用心棒である。冒険者を引退して、この村に移り住み魔物が出たら討伐するのが役目だった。つまり、この周辺で一番恐ろしいとのは盗賊だけであり、魔物ぐらいは余裕で討伐できるのである。
「そんな毎日とは言わないよ。休みの日に高原で跳びネズミぐらいからお願いします!」
マルクは、両親に頭を下げたのだった。シオンの噂も聞いていて、ゴブリン程度なら討伐できると聞いていた両親は、マルクの事を考えて森に行かなければという条件で承諾した。
その日から、両親が休みの日はシオンと共に、村の近くにある野原に出かけた。そこには一角ウサギや跳びネズミぐらいしかおらず、両親やシオンにとってピクニックに行くような感じの場所だ。
「マルク、もっと確実に相手を見極めて、足腰に重心をおくんだ!」
「はい!」
マルクはダガーを持ち、素早い跳びネズミを討伐しようとしていた。
「そうじゃない!こうだ!」
マルクの父親は、跳びネズミの移動先を見極めて、そこに渾身の一撃を放つのだった。
「はい!」
マルクは、父親の教えに忠実に真似ようとしたが上手く行く事は無かった。やはりスキルがあるのとないのでは雲泥の差があった。
しかし、マルクは動物や魔物を倒して経験値を手に入れたが、それでもノーマルスキルを習得することができなかった。
そして、5年の年月が経ちマルク達は15歳となり成人したのだった。
「マルク……今日でお前は成人した。父さん達はこのまま家で自給自足して欲しいと思っている」
「……」
「父さん母さん……ごめん……やっぱり僕はみんなと一緒に冒険者になりたい」
「そうか……もう何も言わない。だが、このまま出たらお前は近いうちに死んでしまうかもしれない……冒険者とはそれほど危険がつきものだ」
「わかっているよ」
「もし町に行き、無理だと思ったらすぐに帰ってきてこの村で生活してくれ。父さんたちはいつでもお前を待っているから」
「絶対に無理はしないようにね?」
「わかったよ。今まで本当にありがとう」
マルクは両親の元を離れて暮らす事をえらんだ。そして、村を出発するみんなと一緒に、リーランの町に拠点を移す事になった。村の広場に行くと、ディクト達が揃っていた。
「なあ、マルクお前本当に冒険者になるつもりか?」
「ああ!小さいころからの夢なんだ。それに一緒にパーティーを組む約束してたじゃないか?」
「だがなあ……お前足手纏いじゃねえか」
「頼むよ?ポーターでもいいから同じパーティーに入れてくれよ」
「お前が入るおかげで、うちのパーティーには魔法使いがいなくなるんだぞ?それが分かっているのか?」
ディクトはパーティー人数の事で文句を言ってきた。タンカーはディクト、ファイターはシオンとヴァイス、ローグはヴィトラ、プリーストはソフィアとなっていた。これで、マルクがちゃんとした魔法使いなら良かったが、スキルは何もなし、魔法も唱えることが出来ないんでは1枠無駄になるからだ。
「ディクト、マルクは凄い魔法使いになれるよ」
「シオン、何でそう言えるんだよ。マルクは生活魔法すら使えないんだぞ」
「今はそうかもしれないけど、MPの伸びは驚異的なんだよ?」
「MPだけじゃないか?魔法が使えなきゃその大量にあるMPも無駄じゃないか?」
「だけど、こんな事は普通じゃないわ。ソフィアだってそう思うでしょ?」
「うん。それはそう思うけどマルクは本当にいいの?今の状態で冒険に出たら本当に危険なんだよ?」
「僕頑張るから頼むよ!ソフィアからもみんなを説得してくれよ」
「ねえ、ディクト」
ソフィアはディクトにお願いをした。
「……ったく、しょうがねえなあ。ソフィアにお願いされたら断れないだろ」
「ディクトありがとね」
「おい!マルク。ソフィアにちゃんとお礼を言えよ。俺は反対なんだからな」
「ソフィアありがとう!」
「いいえ。どういたしまして」
「シオンもありがとな」
シオンは、マルクの事が好きになっていた。だけど、マルクにはソフィアがいたのでその想いは隠していた。シオンは、マルクの嬉しそうな顔を見れただけで満足だった。
「じゃあ、行くか!俺達、【雷神】の冒険をよ!」
ディクトをリーダーに、雷神と名付けられたパーティーが、名もない村をリーランの町を目指して出発したのだった。
そして、月日は更に流れて、1年が経ちマルクは冒険者ギルドの酒場にいた。
「なあ、マルク……雷神を抜けてくれないか?」
「なっ、なんでそんな事を言うんだよ。僕だって頑張っているじゃないか?」
「頑張っていると言われてもだな……結局お前はスキルの一つも覚えないじゃないか。俺達もそろそろ次のステップに上がりたいんだ」
「そ、それは……だけど、雷神を追い出されたら僕は!」
「それはお前が悪いんだろ?スキルを全然覚えねえんだからな。だが、俺達も幼馴染という事で今まで我慢をしていたんだぜ?いつか、お前がスキルを覚えるとな」
「僕だって好きで覚えないわけじゃなく……」
「ああ!その言い訳は聞きあきたよ。俺達は1年も我慢をしたんだ。本当ならとっくに、Cランクいや、Bランクになれているんだぞ?なあ、俺達の事を想うならお前からパーティーを抜けてくれないか?」
「ソフィア!お前も僕が抜けた方がいいと思っているのか?」
「ねえ、マルク……もういい加減わかっているんでしょ?自分が役立たずだってことが!それに、いつまであたしと結婚できると思っているのよ?」
「えっ……」
「あたしは、もう貴方の事は何とも思っていないわ」
「な、なんで……」
「なんでって、あなたと結婚しても幸せになれそうもないもの」
「そ、そんな……僕達は小さいころからずっと一緒だったじゃないか?」
「じゃあ、聞くけどこのままあなたが冒険者を続けてやっていけるの?小さいころの約束通りあたしを守ってくれるの?守れないでしょ?いつも、魔物から逃げてばかりであたし達が貴方を守っているじゃない?」
「ぐっ……」
「そうだぜ?俺だってそろそろ我慢の限界だ。お前が普通の魔法使いなら、ピンチの時サポートしてもらえるのに、いつも逃げ回ってばかりだしな」
「ヴァイス、お前もそんな事を言うのかよ」
「そんな事言うのかよって、これが普通だろ?ポーターと言ってもスキルはねえし、お前をポーターとして連れて行くより、スキルを持ったポーターの方が荷物も多く持てるぜ?ヴィトラもそう思うよな?」
「あたしは別に……どっちでもいいよ。マルクはいてもいなくても一緒だしね。まあどちらかと言えば、抜けてくれた方があたし達は楽になるのは確かだね」
「ヴィトラ……お前までそんな事を言うのか?」
「ちょっとみんな待ってよ!マルクはみんなの幼馴染でしょ?もうちょっと一緒に頑張ろうよ」
「シオン!お前はマルクに好意を持っているだけで言っているだろ?」
「そ、そんなこと……」
「じゃあ、聞くがもうちょっとっていつまで我慢すればいいんだ?今の調子じゃ全然上にいけねえぜ?」
「みんなで歩幅を合わせて上を目指せばいいじゃない!」
「ああ!確かに歩幅をあわせるのは大事だ。しかし、俺達のスキルランクとマルクでは歩幅を合わせようにも辛いんじゃないのか?どう考えてもマルクのせいで停滞しているだろ?」
「そ、それは……」
「ぼ、僕は抜けない……雷神を抜けたら冒険がそこで終わってしまうからな……」
「どうしても抜けないつもりか?」
「ああ!」
「分かった。じゃあダンジョンに行くから、お前は俺達に歩幅をあわせろ」
「ちょっと、ディクト。ダンジョンだなんて!」
「大丈夫だ!俺達もマルクにあわせてやるよ。5階層までしかいかん。それなら大丈夫だろ?」
「う、うん……それならマルクにも行けそうね」
「ただし、マルクのサポートはシオンに任せるからな」
「うん、分かった!」
「ううううう……シオンありがとう!」
「マルク、大丈夫だからね。早くスキルを覚えれたらいいね?」
マルクとシオンは、このとき素直にディクトのいう事を聞けばと後悔する事になる。まさか、マルクとシオン以外の4人が、あんなことをするとは思っていなかったのだ。
「駄目よ!」
「そうだ!そんな危険な事を認めるわけにはいかん」
マルクの両親は、村の外に出るのを反対した。たしかに、この村は比較的安全で、森に入ったところでオークでも、年間数える程度にしか遭遇しない場所である。
オーク
Cランクに位置する、2足歩行で豚の顔を持った魔物。ゴブリンと共に
女性が毛嫌いする魔物である。しかし、その肉は食糧とし、村の人間にとって
人気の高い御馳走である。
「だけど一人で行くんじゃなく、暇な時でいいから父さんや母さんにも同行して欲しいんだよ」
「俺達にもか?」
「それは何で?理由が聞きたいわ」
「僕は今まで、大事に育てられていた。父さんや母さんには感謝している。しかし、やっぱり冒険者を諦めたくないんだ。魔物や動物を倒したら経験値が入るだろ?」
「なるほど……まずは弱い動物でも倒して経験値を稼ぐと言う訳か」
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「だから、シオンだけじゃなく父さんたちにも同行して欲しいんだよ。父さんならこの周辺の魔物に負けるわけないでしょ?」
「「確かに」」
マルクの両親は、この村の用心棒である。冒険者を引退して、この村に移り住み魔物が出たら討伐するのが役目だった。つまり、この周辺で一番恐ろしいとのは盗賊だけであり、魔物ぐらいは余裕で討伐できるのである。
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マルクは、両親に頭を下げたのだった。シオンの噂も聞いていて、ゴブリン程度なら討伐できると聞いていた両親は、マルクの事を考えて森に行かなければという条件で承諾した。
その日から、両親が休みの日はシオンと共に、村の近くにある野原に出かけた。そこには一角ウサギや跳びネズミぐらいしかおらず、両親やシオンにとってピクニックに行くような感じの場所だ。
「マルク、もっと確実に相手を見極めて、足腰に重心をおくんだ!」
「はい!」
マルクはダガーを持ち、素早い跳びネズミを討伐しようとしていた。
「そうじゃない!こうだ!」
マルクの父親は、跳びネズミの移動先を見極めて、そこに渾身の一撃を放つのだった。
「はい!」
マルクは、父親の教えに忠実に真似ようとしたが上手く行く事は無かった。やはりスキルがあるのとないのでは雲泥の差があった。
しかし、マルクは動物や魔物を倒して経験値を手に入れたが、それでもノーマルスキルを習得することができなかった。
そして、5年の年月が経ちマルク達は15歳となり成人したのだった。
「マルク……今日でお前は成人した。父さん達はこのまま家で自給自足して欲しいと思っている」
「……」
「父さん母さん……ごめん……やっぱり僕はみんなと一緒に冒険者になりたい」
「そうか……もう何も言わない。だが、このまま出たらお前は近いうちに死んでしまうかもしれない……冒険者とはそれほど危険がつきものだ」
「わかっているよ」
「もし町に行き、無理だと思ったらすぐに帰ってきてこの村で生活してくれ。父さんたちはいつでもお前を待っているから」
「絶対に無理はしないようにね?」
「わかったよ。今まで本当にありがとう」
マルクは両親の元を離れて暮らす事をえらんだ。そして、村を出発するみんなと一緒に、リーランの町に拠点を移す事になった。村の広場に行くと、ディクト達が揃っていた。
「なあ、マルクお前本当に冒険者になるつもりか?」
「ああ!小さいころからの夢なんだ。それに一緒にパーティーを組む約束してたじゃないか?」
「だがなあ……お前足手纏いじゃねえか」
「頼むよ?ポーターでもいいから同じパーティーに入れてくれよ」
「お前が入るおかげで、うちのパーティーには魔法使いがいなくなるんだぞ?それが分かっているのか?」
ディクトはパーティー人数の事で文句を言ってきた。タンカーはディクト、ファイターはシオンとヴァイス、ローグはヴィトラ、プリーストはソフィアとなっていた。これで、マルクがちゃんとした魔法使いなら良かったが、スキルは何もなし、魔法も唱えることが出来ないんでは1枠無駄になるからだ。
「ディクト、マルクは凄い魔法使いになれるよ」
「シオン、何でそう言えるんだよ。マルクは生活魔法すら使えないんだぞ」
「今はそうかもしれないけど、MPの伸びは驚異的なんだよ?」
「MPだけじゃないか?魔法が使えなきゃその大量にあるMPも無駄じゃないか?」
「だけど、こんな事は普通じゃないわ。ソフィアだってそう思うでしょ?」
「うん。それはそう思うけどマルクは本当にいいの?今の状態で冒険に出たら本当に危険なんだよ?」
「僕頑張るから頼むよ!ソフィアからもみんなを説得してくれよ」
「ねえ、ディクト」
ソフィアはディクトにお願いをした。
「……ったく、しょうがねえなあ。ソフィアにお願いされたら断れないだろ」
「ディクトありがとね」
「おい!マルク。ソフィアにちゃんとお礼を言えよ。俺は反対なんだからな」
「ソフィアありがとう!」
「いいえ。どういたしまして」
「シオンもありがとな」
シオンは、マルクの事が好きになっていた。だけど、マルクにはソフィアがいたのでその想いは隠していた。シオンは、マルクの嬉しそうな顔を見れただけで満足だった。
「じゃあ、行くか!俺達、【雷神】の冒険をよ!」
ディクトをリーダーに、雷神と名付けられたパーティーが、名もない村をリーランの町を目指して出発したのだった。
そして、月日は更に流れて、1年が経ちマルクは冒険者ギルドの酒場にいた。
「なあ、マルク……雷神を抜けてくれないか?」
「なっ、なんでそんな事を言うんだよ。僕だって頑張っているじゃないか?」
「頑張っていると言われてもだな……結局お前はスキルの一つも覚えないじゃないか。俺達もそろそろ次のステップに上がりたいんだ」
「そ、それは……だけど、雷神を追い出されたら僕は!」
「それはお前が悪いんだろ?スキルを全然覚えねえんだからな。だが、俺達も幼馴染という事で今まで我慢をしていたんだぜ?いつか、お前がスキルを覚えるとな」
「僕だって好きで覚えないわけじゃなく……」
「ああ!その言い訳は聞きあきたよ。俺達は1年も我慢をしたんだ。本当ならとっくに、Cランクいや、Bランクになれているんだぞ?なあ、俺達の事を想うならお前からパーティーを抜けてくれないか?」
「ソフィア!お前も僕が抜けた方がいいと思っているのか?」
「ねえ、マルク……もういい加減わかっているんでしょ?自分が役立たずだってことが!それに、いつまであたしと結婚できると思っているのよ?」
「えっ……」
「あたしは、もう貴方の事は何とも思っていないわ」
「な、なんで……」
「なんでって、あなたと結婚しても幸せになれそうもないもの」
「そ、そんな……僕達は小さいころからずっと一緒だったじゃないか?」
「じゃあ、聞くけどこのままあなたが冒険者を続けてやっていけるの?小さいころの約束通りあたしを守ってくれるの?守れないでしょ?いつも、魔物から逃げてばかりであたし達が貴方を守っているじゃない?」
「ぐっ……」
「そうだぜ?俺だってそろそろ我慢の限界だ。お前が普通の魔法使いなら、ピンチの時サポートしてもらえるのに、いつも逃げ回ってばかりだしな」
「ヴァイス、お前もそんな事を言うのかよ」
「そんな事言うのかよって、これが普通だろ?ポーターと言ってもスキルはねえし、お前をポーターとして連れて行くより、スキルを持ったポーターの方が荷物も多く持てるぜ?ヴィトラもそう思うよな?」
「あたしは別に……どっちでもいいよ。マルクはいてもいなくても一緒だしね。まあどちらかと言えば、抜けてくれた方があたし達は楽になるのは確かだね」
「ヴィトラ……お前までそんな事を言うのか?」
「ちょっとみんな待ってよ!マルクはみんなの幼馴染でしょ?もうちょっと一緒に頑張ろうよ」
「シオン!お前はマルクに好意を持っているだけで言っているだろ?」
「そ、そんなこと……」
「じゃあ、聞くがもうちょっとっていつまで我慢すればいいんだ?今の調子じゃ全然上にいけねえぜ?」
「みんなで歩幅を合わせて上を目指せばいいじゃない!」
「ああ!確かに歩幅をあわせるのは大事だ。しかし、俺達のスキルランクとマルクでは歩幅を合わせようにも辛いんじゃないのか?どう考えてもマルクのせいで停滞しているだろ?」
「そ、それは……」
「ぼ、僕は抜けない……雷神を抜けたら冒険がそこで終わってしまうからな……」
「どうしても抜けないつもりか?」
「ああ!」
「分かった。じゃあダンジョンに行くから、お前は俺達に歩幅をあわせろ」
「ちょっと、ディクト。ダンジョンだなんて!」
「大丈夫だ!俺達もマルクにあわせてやるよ。5階層までしかいかん。それなら大丈夫だろ?」
「う、うん……それならマルクにも行けそうね」
「ただし、マルクのサポートはシオンに任せるからな」
「うん、分かった!」
「ううううう……シオンありがとう!」
「マルク、大丈夫だからね。早くスキルを覚えれたらいいね?」
マルクとシオンは、このとき素直にディクトのいう事を聞けばと後悔する事になる。まさか、マルクとシオン以外の4人が、あんなことをするとは思っていなかったのだ。
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