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59話 第一王子の蘇生
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国王と王妃達は、公爵の陰謀にゆるせない感情が渦巻いていたのだった。
「あなた!マルクとその側室の処分を!」
「ああ!分かっておる……しかし、マルクは……」
「何を言っているのですか。あのような裏切り行為をした子供など、後々遺恨を残し災いのもとに!」
正室のエリーゼの言っていることはもっともであった。しかし、国王のエランにとっては今まで第2王子として可愛がってきたことは間違いなかった。
それに、マルクは何も悪くはなく。日頃から、ジークフリードを兄と慕い仲良く勉学や遊びを一緒にしていたことも国王としてよく見ていた。
「だが、マルクは……ジークフリードを本当の兄のように慕い……」
「それがなんだというのですか!」
「マルクは何も悪くはないではないか!ハーミルの奴に利用されただけではないか!それに、マルクの母親であるマーガレットはハーミルの奴に襲われたと聞く。オウカ殿そうだな?」
「確かにそのように……」
「だったら、あなたはマルク達には何の罪はないと?浮気した行為は裏切りではないですか」
「わかっておる!」
エリーゼの言っていることは当然であり、貴族の女性なら襲われそうになればなんとしてでも阻止をする為自決するのが一般的であると言っていた。
その為、結婚するとき貴族では男性から女性に指輪と別に短剣を渡すのだ。この意味は、自分以外の人間に襲われそうになれば、自決しその身を守る為のものだった。
これが、貴族の女性の誇りやプライドでもあった。その為、エリーゼ達はマーガレットやマルクの血を災いのもとだと激しく非難していた。
だが、国王にしてみたらマルクが生まれた時から7年、ジークフリードと変わらぬ愛情を注いでいたのだった。その為、処分と言う決断ができなかったのだ。
そして、今まで黙ってその状況を見ていたクロスが口を開いた。
「国王様」
「なんだ!今は……」
「俺は言っていたはずですよね?この事件は、国王様にとって辛い選択があると」
「そ、それは……しかし、まさかこんなことになるとは……」
「しかしもまさかもありません!」
クロスの言葉の強さに、エランはビクッと体を強張らせた。
「だが、この7年マルクもワシの子供と思って可愛がってきたのだ!それをいきなり処分と言われても感情が追い付かないのだ!」
「そうですか?その感情は本物ですか?」
「当たり前だ!今までマルクにも、愛情を注いでいたのは間違いない!」
その言葉に、クロスは満面の笑顔となった。
「国王様!俺は今まであなたを傲慢だと思い警戒していました。今までの事を心から謝罪します」
クロスは、その場に膝をつき頭を下げた。その行動に、国王を始め王妃達もポカンと呆けていたのだった。
「これから見る事は、ここにいる人間だけにとどめておいてください!」
「何を言っておるのだ……」
「国王様の跡取り問題や、マルク様の事など解決して見せますと言ったら?」
「そんな事が出来るのか?」
「ただし、条件があります。ここで見たことは絶対に公言をしないこと。そして、これからは特に俺達に干渉しないでくれたらありがたいです」
「ちょ、ちょっと、クロス……あなたまさか!」
「ああ!この人なら、国をいい方にもってくれると確信したよ。自分の子供じゃないと分かったのに、マルク様を大事に思っている」
「だけど……」
「もし、あそこで何の躊躇もせずマルク様を元公爵と同じように処分していたら、俺はためらいもなくこの国を潰していただろうな」
「えっ!」
「何だと……王国を潰す……だと……」
「で、俺の条件は飲んでいただけますか?」
「わ、わかった。少しひっかる事はあるが条件を飲ませてもらおう!」
「あなた!それでよろしいのですか?王国を潰すと言われて悔しくはないのですか?」
「いや……クロス様が本気を出したら、王国どころか帝国聖教国と協力した連合国でも相手にならぬよ……」
「さすが国王。よくわかってらっしゃる」
国王の言葉を聞き、王妃達は黙るしかなかった。
「それでどうするつもりだ?マルクを後継者には出来ぬぞ」
「まあ、一番いいのは国王様がもう一人お子様を授かるのが一番なんですけどね」
クロスはそういって、ジークフリードが安置されているベットの横に立った。そして、クロスはためらいなく【レザレクション】の魔法を唱えたのだった。
「ジークフリード様、目覚めてください!レザレクション」
「「「「「「はっ⁉」」」」」」
国王のエランを始め王妃達は、クロスが何の魔法を唱えたのかわからなかった。そしてオウカは、クロスの行動にホント優しいんだからと言いたいかのように呆れた表情をしていた。
ジークフリードに頭上から光が差し、それがジークフリードに収まり光り輝いた。そして、その光が落ち着くとジークフリードの目蓋がゆっくり開いたのだった。
その後景に国王のエランは言葉が出ず、母親のエリスはジークフリードを見て涙した。王女達は涙を流し、ジークフリードに抱きついたのだった。
「こ、こんな奇跡が……」
「お姉さま……一体どうしたのですか?」
ジークフリードは、何で姉達や母親が泣いているのか状況が分からなかった。そして、国王も又自分を見て涙を見せていたのだった。
「ジーク……あなたは今までずっと床に臥せていて、さっきまで死んでいたのよ」
「はっ?お姉さま何をおっしゃっているのですか?僕が死んでいた?」
「ああ!ジークよ。そなたは貴族の陰謀により呪いをかけ続けられて一回死んだんだ。しかし、ここにいるクロス様により見事生き返ったんだぞ」
ジークフリードからしてみれば、今まで意識があってなかったようなものであり、いきなりそんな事実を告げられてもわからないのは当然であった。
しかし、自分の父親である国王が涙を流しているのは見たことが無かったし、母親や姉までもが涙を流し喜んでいるところを見ると、真実なんだろうと信じるしかなかったのだ。
そして、国王がクロスに対して、膝をつき頭を下げたのだった。その後景は衝撃であり全員が言葉を失った。
「クロス様、ジークを蘇生して頂き、本当にありがとうございます」
「「あなた!」」
「父上!」」
王妃と王女は、国王が膝をつくなんてあり得ないと大声を出した。
「国王様。頭を上げてください。俺はそんな事をしてもらっても……」
「いえ……貴方は死者を蘇生することが出来る。これは神の使いと認めるしかありません。それに、これは国王としてではなく一人の父親が、息子の命を救って頂いたことで頭を下げるのは当然の事です。王族とかそういうのは関係ございません」
「そういう事でしたら、受け取らせていただきます」
クロスは、国王の行動に納得してお礼を受け取った。そして、国王の言葉に王妃や王女達も納得して、頭を下げたのだった。
ジークフリードも、ベットから出ようとしたのだが長い間寝たきりだった為、体力が落ちていて一歩も動けなかったのだった。
「ジークフリード様はそのままで。体力が落ちているはずなので無理はしていけませんよ」
「ですが……僕が一番お礼を言わなければいけない立場なので……」
「大丈夫ですよ。ジークフリード様の気持ちは分かっていますので。それじゃ、後は国の方で裁判をやって解決してください」
クロスとオウカは、ジークフリードの部屋から出て行こうとした。それに国王は慌ててクロス達を止めたのだった。
「ちょっと待ってくれ!今回の謝礼が済んでおらん!」
「いやいや……謝礼なら今、頂いたじゃないですか」
「頭を下げてた事を言ったのなら、そんなのは当然であろう!息子の命を助けてくれたのだぞ?そうではなく、今回の事件でエランの陰謀を解決した褒美である。なにか褒美の要望はないのか?」
「別に要らないです。俺は条件を出したように、これから過剰に俺達に干渉してこないのならそれでいいし、今あった事は公言もして欲しくないだけですよ」
「しかし!」
「それにどういう理由で、俺に褒美を与えるのですか?今回は、王族の恥を隠すために俺が動いたのでしょ?褒美をあたえるというのなら公式で与えることになり、公爵の事も報せなくてはいかなくなるんじゃないですか?」
「それは……」
「だから、俺は褒美などいらない!これからも、オウカと一緒に自由に過ごしたいだけだ。条件に合ったように貴族達が、俺達に干渉しなければそれでいいよ」
国王は、今回の事で褒美をあたえたかったが、クロスの言う事が正解だった。褒美をあたえるというのなら、正当な理由が必要であり、そこを濁して与えた場合、他の貴族達が納得しないからだ。
それならば、国で他の貴族達がクロス達に手を出さない様にした方が、クロス達にとってもその方が有益である。
「分かった……わしが、他の貴族達がクロス様達に手を出さない様に、目を光らさせてもらう。だから、クロス様達は王都だけでなく自由に行動してください。王族や貴族達からの強制事はしません」
「分かっていただけで感謝します」
クロスは、国王に理解してもらって頭を下げたのだった。そして、これはクロスが本当に平民の立場で、自由を勝ち取った事が出来た瞬間だった。
「あなた!マルクとその側室の処分を!」
「ああ!分かっておる……しかし、マルクは……」
「何を言っているのですか。あのような裏切り行為をした子供など、後々遺恨を残し災いのもとに!」
正室のエリーゼの言っていることはもっともであった。しかし、国王のエランにとっては今まで第2王子として可愛がってきたことは間違いなかった。
それに、マルクは何も悪くはなく。日頃から、ジークフリードを兄と慕い仲良く勉学や遊びを一緒にしていたことも国王としてよく見ていた。
「だが、マルクは……ジークフリードを本当の兄のように慕い……」
「それがなんだというのですか!」
「マルクは何も悪くはないではないか!ハーミルの奴に利用されただけではないか!それに、マルクの母親であるマーガレットはハーミルの奴に襲われたと聞く。オウカ殿そうだな?」
「確かにそのように……」
「だったら、あなたはマルク達には何の罪はないと?浮気した行為は裏切りではないですか」
「わかっておる!」
エリーゼの言っていることは当然であり、貴族の女性なら襲われそうになればなんとしてでも阻止をする為自決するのが一般的であると言っていた。
その為、結婚するとき貴族では男性から女性に指輪と別に短剣を渡すのだ。この意味は、自分以外の人間に襲われそうになれば、自決しその身を守る為のものだった。
これが、貴族の女性の誇りやプライドでもあった。その為、エリーゼ達はマーガレットやマルクの血を災いのもとだと激しく非難していた。
だが、国王にしてみたらマルクが生まれた時から7年、ジークフリードと変わらぬ愛情を注いでいたのだった。その為、処分と言う決断ができなかったのだ。
そして、今まで黙ってその状況を見ていたクロスが口を開いた。
「国王様」
「なんだ!今は……」
「俺は言っていたはずですよね?この事件は、国王様にとって辛い選択があると」
「そ、それは……しかし、まさかこんなことになるとは……」
「しかしもまさかもありません!」
クロスの言葉の強さに、エランはビクッと体を強張らせた。
「だが、この7年マルクもワシの子供と思って可愛がってきたのだ!それをいきなり処分と言われても感情が追い付かないのだ!」
「そうですか?その感情は本物ですか?」
「当たり前だ!今までマルクにも、愛情を注いでいたのは間違いない!」
その言葉に、クロスは満面の笑顔となった。
「国王様!俺は今まであなたを傲慢だと思い警戒していました。今までの事を心から謝罪します」
クロスは、その場に膝をつき頭を下げた。その行動に、国王を始め王妃達もポカンと呆けていたのだった。
「これから見る事は、ここにいる人間だけにとどめておいてください!」
「何を言っておるのだ……」
「国王様の跡取り問題や、マルク様の事など解決して見せますと言ったら?」
「そんな事が出来るのか?」
「ただし、条件があります。ここで見たことは絶対に公言をしないこと。そして、これからは特に俺達に干渉しないでくれたらありがたいです」
「ちょ、ちょっと、クロス……あなたまさか!」
「ああ!この人なら、国をいい方にもってくれると確信したよ。自分の子供じゃないと分かったのに、マルク様を大事に思っている」
「だけど……」
「もし、あそこで何の躊躇もせずマルク様を元公爵と同じように処分していたら、俺はためらいもなくこの国を潰していただろうな」
「えっ!」
「何だと……王国を潰す……だと……」
「で、俺の条件は飲んでいただけますか?」
「わ、わかった。少しひっかる事はあるが条件を飲ませてもらおう!」
「あなた!それでよろしいのですか?王国を潰すと言われて悔しくはないのですか?」
「いや……クロス様が本気を出したら、王国どころか帝国聖教国と協力した連合国でも相手にならぬよ……」
「さすが国王。よくわかってらっしゃる」
国王の言葉を聞き、王妃達は黙るしかなかった。
「それでどうするつもりだ?マルクを後継者には出来ぬぞ」
「まあ、一番いいのは国王様がもう一人お子様を授かるのが一番なんですけどね」
クロスはそういって、ジークフリードが安置されているベットの横に立った。そして、クロスはためらいなく【レザレクション】の魔法を唱えたのだった。
「ジークフリード様、目覚めてください!レザレクション」
「「「「「「はっ⁉」」」」」」
国王のエランを始め王妃達は、クロスが何の魔法を唱えたのかわからなかった。そしてオウカは、クロスの行動にホント優しいんだからと言いたいかのように呆れた表情をしていた。
ジークフリードに頭上から光が差し、それがジークフリードに収まり光り輝いた。そして、その光が落ち着くとジークフリードの目蓋がゆっくり開いたのだった。
その後景に国王のエランは言葉が出ず、母親のエリスはジークフリードを見て涙した。王女達は涙を流し、ジークフリードに抱きついたのだった。
「こ、こんな奇跡が……」
「お姉さま……一体どうしたのですか?」
ジークフリードは、何で姉達や母親が泣いているのか状況が分からなかった。そして、国王も又自分を見て涙を見せていたのだった。
「ジーク……あなたは今までずっと床に臥せていて、さっきまで死んでいたのよ」
「はっ?お姉さま何をおっしゃっているのですか?僕が死んでいた?」
「ああ!ジークよ。そなたは貴族の陰謀により呪いをかけ続けられて一回死んだんだ。しかし、ここにいるクロス様により見事生き返ったんだぞ」
ジークフリードからしてみれば、今まで意識があってなかったようなものであり、いきなりそんな事実を告げられてもわからないのは当然であった。
しかし、自分の父親である国王が涙を流しているのは見たことが無かったし、母親や姉までもが涙を流し喜んでいるところを見ると、真実なんだろうと信じるしかなかったのだ。
そして、国王がクロスに対して、膝をつき頭を下げたのだった。その後景は衝撃であり全員が言葉を失った。
「クロス様、ジークを蘇生して頂き、本当にありがとうございます」
「「あなた!」」
「父上!」」
王妃と王女は、国王が膝をつくなんてあり得ないと大声を出した。
「国王様。頭を上げてください。俺はそんな事をしてもらっても……」
「いえ……貴方は死者を蘇生することが出来る。これは神の使いと認めるしかありません。それに、これは国王としてではなく一人の父親が、息子の命を救って頂いたことで頭を下げるのは当然の事です。王族とかそういうのは関係ございません」
「そういう事でしたら、受け取らせていただきます」
クロスは、国王の行動に納得してお礼を受け取った。そして、国王の言葉に王妃や王女達も納得して、頭を下げたのだった。
ジークフリードも、ベットから出ようとしたのだが長い間寝たきりだった為、体力が落ちていて一歩も動けなかったのだった。
「ジークフリード様はそのままで。体力が落ちているはずなので無理はしていけませんよ」
「ですが……僕が一番お礼を言わなければいけない立場なので……」
「大丈夫ですよ。ジークフリード様の気持ちは分かっていますので。それじゃ、後は国の方で裁判をやって解決してください」
クロスとオウカは、ジークフリードの部屋から出て行こうとした。それに国王は慌ててクロス達を止めたのだった。
「ちょっと待ってくれ!今回の謝礼が済んでおらん!」
「いやいや……謝礼なら今、頂いたじゃないですか」
「頭を下げてた事を言ったのなら、そんなのは当然であろう!息子の命を助けてくれたのだぞ?そうではなく、今回の事件でエランの陰謀を解決した褒美である。なにか褒美の要望はないのか?」
「別に要らないです。俺は条件を出したように、これから過剰に俺達に干渉してこないのならそれでいいし、今あった事は公言もして欲しくないだけですよ」
「しかし!」
「それにどういう理由で、俺に褒美を与えるのですか?今回は、王族の恥を隠すために俺が動いたのでしょ?褒美をあたえるというのなら公式で与えることになり、公爵の事も報せなくてはいかなくなるんじゃないですか?」
「それは……」
「だから、俺は褒美などいらない!これからも、オウカと一緒に自由に過ごしたいだけだ。条件に合ったように貴族達が、俺達に干渉しなければそれでいいよ」
国王は、今回の事で褒美をあたえたかったが、クロスの言う事が正解だった。褒美をあたえるというのなら、正当な理由が必要であり、そこを濁して与えた場合、他の貴族達が納得しないからだ。
それならば、国で他の貴族達がクロス達に手を出さない様にした方が、クロス達にとってもその方が有益である。
「分かった……わしが、他の貴族達がクロス様達に手を出さない様に、目を光らさせてもらう。だから、クロス様達は王都だけでなく自由に行動してください。王族や貴族達からの強制事はしません」
「分かっていただけで感謝します」
クロスは、国王に理解してもらって頭を下げたのだった。そして、これはクロスが本当に平民の立場で、自由を勝ち取った事が出来た瞬間だった。
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※小説家になろうにも投稿しています。
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