53 / 60
53話 選択
しおりを挟む
ダイン達はクロスに、頭を下げ続けた。
「お、お願いします。どうか、王太子殿下を助けていただけないでしょうか?王宮魔導士達では、呪いが解けないのです」
(まあ、あの呪いは無理だろうな……)
クロスは、王太子殿下の病状を千里眼で確認していて、心の中でそう思ったのだ。
「ダインさん、この呪いをとくというのはどういうことか分かるかい?」
「どういうことですか?王太子殿下が助かって王国は安泰になるのでは?」
「いや、それはそうだが……第二王子の立場の事だよ」
「そ、それは……」
「国王様にとっては、第二王子も又、可愛いお子さんの一人だろ?」
「当たり前です!」
「だが、こういった問題が起これば、何らかの処分が下されるんだろ?」
「はい……」
「第二王子は、手を汚していなくともか?」
「だから今は、第二王子の関係者が犯人だと証拠がありません!」
「いやいや……そうじゃないよ。俺がこの事件に係わり、王太子殿下を助けて終わりじゃないと言っているんだよ」
「えっ……」
「仮に助けて終わりというのなら、俺はこの事件にかかわるつもりはないという事だよ」
「な、何を言っているのですか……王太子殿下を見捨てると言っているのですか?」
「そうじゃない!呪いをとく事は出来るかと思う。しかし、それで終わりにした場合、その後又王太子殿下はまた呪いをかけられるだけだぞ?」
「そ、それは……」
「そうなったとき、また俺は王宮に出向き、ただ治すだけなのか?そうなった場合、今度は俺やオウカがその犯人のターゲットになった場合、どう責任とるつもりだ?」
「うっ……」
「王宮魔導士が治す事の出来ない呪いを解除するとなると、王国はそのたびに、俺に治療費を払い続けるつもりなのか?」
「そ、それは!」
「俺からの要求を聞いてほしい。それを飲む事が出来るのなら俺が手を貸してやると、国王様に伝達をお願いできるか?」
「わ、分かりました……」
クロスは、この事件に手を出すとしたら、裏で暗躍した者全てを炙り出す事を約束し、その者達は王族が秘密裏に処分する条件をだしたのだった。
「国王様とよく話し合ってくれ。暗躍している人間は意外な人物が出るかもしれないからな」
「クロス様は、目星はついているのですか?」
「それは、やってみないと分からないよ。闇ギルドだけで済むとはおもえないからな。ただ、俺は自分達に厄介事がこれ以上降りかからない様にするだけだよ」
「わ、分かりました……」
「それじゃ、早く結論を出してくれよ。王太子殿下はそんな長く持たないからな」
「わ、分かりました」
「次、この家に来るときは玄関先にあるプレートに手を当ててくれよ。大声出されても困るからな」
「えっ?どういうことですか?」
「俺の家の敷地に入れなくて、大声出したんだろ?そんな事をしなくとも門の柱にプレートが設置してあっただろ?あれに魔力を流してくれたら、家の中にベルが鳴る仕組みになっているから、大声で呼ばなくともいいよ」
「そんな魔道具が……」
「まあ、俺が家の中にいればの話だけどな」
ダインは連絡方法が分かり、安心して王宮に帰っていった。そして、ダインはクロスの言った要求を伝えたのだった。
「どういう事だ?クロスは、王子の命はどうでもいいというのか?」
「そうではございません。クロス殿が言うには、王太子殿下の呪いを解いた場合、バックいる犯罪者は国王の身内になるとおっしゃっているのです。それらの身内を罰することができないようでは、この暗殺は繰り返されるというのです」
「と言う事は、クロスはすでに犯人の目星はついていると申すのか?」
「それは何とも……調べてみない事には分からないそうです。しかし、この事件は国王にとって凄く辛い選択になった時、うやむやにされてはクロス殿の方に迷惑がかかる事を危惧されているようです」
「クロスの奴……あくまでも自分主体に考えるのか……王国の事などどうでもいいと……」
「そうではないかと……」
「話を聞く限りそうではないか」
「ですが国王……よく考えてほしいのです」
「なにをだ!」
「クロス殿は、先刻の事を水に流し、王太子殿下には罪はないと言ってくれました。その条件を飲んだら、クロス殿は暗殺を企てた者を必ず炙り出し解決することを約束してくれたのです」
「それは……」
「クロス殿は、王国の事を考えていない訳ではありません。今回の事件で、もし国王の身内が犯罪に加わっていた場合、クロス殿が処分すれば王国の恥をさらす事になるおっしゃっていました」
「た、確かに……つまり、犯罪者をワシに任せる事で、王国の恥を内密にという事か……」
「そういうことです。ですが、国王は本当に辛い選択になった場合、その者を処罰できるのかが心配だと、クロス殿は言っておいででありました」
「身内じゃない場合もあるだろう……」
「もし、国王が身内をかばった場合、クロス殿は表立って動くとも言ってました」
「では、どうすればと言うんだ」
「その不安があるのであれば、クロス殿はこの件から手を引くとおっしゃっていました」
「なんだと!」
「申し訳ないのですが、王太子殿下を諦めて、親戚づきあいを大事になされた方がよいと……」
「むぐぐぐぐ……」
クロスは、国王にそういう条件を出していた。クロスからしたら当然の事で、犯人が国王の身内だった場合、温情を見せ処分しなかった場合、クロスは自衛する為その貴族を手にかけなければならなくなる。
国王が処分する分には問題はないが、クロスが王族の親戚を手にかけたとなると、他の貴族達が騒ぎ出す事になるからだ。
そうなると話は変わってくることになり、クロスは王国と本気でやり合う事になりかねないからだ。
「何故、王族が平民の言う事を飲まねばならん!」
国王は、だんだん頭に血が上ってきて怒鳴り散らした。自分の子供が苦しんでいるのだから、素直に治してくれたらいいと思っていた。
「素直に言う事聞いて、王子の治療をすればいいものを!」
「国王、落ち着いて下さい!」
「落ち着けるわけがなかろう!」
「クロス殿はこうも言っていました。王太子殿下の呪いは治せるが、肝心の犯罪者を野放しにしておけば、何回も呪いをかけられそのたびに、クロス殿が治す事になると」
「治せばいいであろう!」
「王宮魔導士が治せない呪いを何回も治すという事は、高額な治療費を何回も払う事になるとも言っていました……クロス殿は王国の事もちゃんと考えてくれています。もし、何回も治療費を払う事になれば、王国は財政難となり滅亡しかねないと……」
「そ、それは……」
「主君!ご決断を……」
ダインはそういって、膝をつき頭を下げたのだった。
「お、お願いします。どうか、王太子殿下を助けていただけないでしょうか?王宮魔導士達では、呪いが解けないのです」
(まあ、あの呪いは無理だろうな……)
クロスは、王太子殿下の病状を千里眼で確認していて、心の中でそう思ったのだ。
「ダインさん、この呪いをとくというのはどういうことか分かるかい?」
「どういうことですか?王太子殿下が助かって王国は安泰になるのでは?」
「いや、それはそうだが……第二王子の立場の事だよ」
「そ、それは……」
「国王様にとっては、第二王子も又、可愛いお子さんの一人だろ?」
「当たり前です!」
「だが、こういった問題が起これば、何らかの処分が下されるんだろ?」
「はい……」
「第二王子は、手を汚していなくともか?」
「だから今は、第二王子の関係者が犯人だと証拠がありません!」
「いやいや……そうじゃないよ。俺がこの事件に係わり、王太子殿下を助けて終わりじゃないと言っているんだよ」
「えっ……」
「仮に助けて終わりというのなら、俺はこの事件にかかわるつもりはないという事だよ」
「な、何を言っているのですか……王太子殿下を見捨てると言っているのですか?」
「そうじゃない!呪いをとく事は出来るかと思う。しかし、それで終わりにした場合、その後又王太子殿下はまた呪いをかけられるだけだぞ?」
「そ、それは……」
「そうなったとき、また俺は王宮に出向き、ただ治すだけなのか?そうなった場合、今度は俺やオウカがその犯人のターゲットになった場合、どう責任とるつもりだ?」
「うっ……」
「王宮魔導士が治す事の出来ない呪いを解除するとなると、王国はそのたびに、俺に治療費を払い続けるつもりなのか?」
「そ、それは!」
「俺からの要求を聞いてほしい。それを飲む事が出来るのなら俺が手を貸してやると、国王様に伝達をお願いできるか?」
「わ、分かりました……」
クロスは、この事件に手を出すとしたら、裏で暗躍した者全てを炙り出す事を約束し、その者達は王族が秘密裏に処分する条件をだしたのだった。
「国王様とよく話し合ってくれ。暗躍している人間は意外な人物が出るかもしれないからな」
「クロス様は、目星はついているのですか?」
「それは、やってみないと分からないよ。闇ギルドだけで済むとはおもえないからな。ただ、俺は自分達に厄介事がこれ以上降りかからない様にするだけだよ」
「わ、分かりました……」
「それじゃ、早く結論を出してくれよ。王太子殿下はそんな長く持たないからな」
「わ、分かりました」
「次、この家に来るときは玄関先にあるプレートに手を当ててくれよ。大声出されても困るからな」
「えっ?どういうことですか?」
「俺の家の敷地に入れなくて、大声出したんだろ?そんな事をしなくとも門の柱にプレートが設置してあっただろ?あれに魔力を流してくれたら、家の中にベルが鳴る仕組みになっているから、大声で呼ばなくともいいよ」
「そんな魔道具が……」
「まあ、俺が家の中にいればの話だけどな」
ダインは連絡方法が分かり、安心して王宮に帰っていった。そして、ダインはクロスの言った要求を伝えたのだった。
「どういう事だ?クロスは、王子の命はどうでもいいというのか?」
「そうではございません。クロス殿が言うには、王太子殿下の呪いを解いた場合、バックいる犯罪者は国王の身内になるとおっしゃっているのです。それらの身内を罰することができないようでは、この暗殺は繰り返されるというのです」
「と言う事は、クロスはすでに犯人の目星はついていると申すのか?」
「それは何とも……調べてみない事には分からないそうです。しかし、この事件は国王にとって凄く辛い選択になった時、うやむやにされてはクロス殿の方に迷惑がかかる事を危惧されているようです」
「クロスの奴……あくまでも自分主体に考えるのか……王国の事などどうでもいいと……」
「そうではないかと……」
「話を聞く限りそうではないか」
「ですが国王……よく考えてほしいのです」
「なにをだ!」
「クロス殿は、先刻の事を水に流し、王太子殿下には罪はないと言ってくれました。その条件を飲んだら、クロス殿は暗殺を企てた者を必ず炙り出し解決することを約束してくれたのです」
「それは……」
「クロス殿は、王国の事を考えていない訳ではありません。今回の事件で、もし国王の身内が犯罪に加わっていた場合、クロス殿が処分すれば王国の恥をさらす事になるおっしゃっていました」
「た、確かに……つまり、犯罪者をワシに任せる事で、王国の恥を内密にという事か……」
「そういうことです。ですが、国王は本当に辛い選択になった場合、その者を処罰できるのかが心配だと、クロス殿は言っておいででありました」
「身内じゃない場合もあるだろう……」
「もし、国王が身内をかばった場合、クロス殿は表立って動くとも言ってました」
「では、どうすればと言うんだ」
「その不安があるのであれば、クロス殿はこの件から手を引くとおっしゃっていました」
「なんだと!」
「申し訳ないのですが、王太子殿下を諦めて、親戚づきあいを大事になされた方がよいと……」
「むぐぐぐぐ……」
クロスは、国王にそういう条件を出していた。クロスからしたら当然の事で、犯人が国王の身内だった場合、温情を見せ処分しなかった場合、クロスは自衛する為その貴族を手にかけなければならなくなる。
国王が処分する分には問題はないが、クロスが王族の親戚を手にかけたとなると、他の貴族達が騒ぎ出す事になるからだ。
そうなると話は変わってくることになり、クロスは王国と本気でやり合う事になりかねないからだ。
「何故、王族が平民の言う事を飲まねばならん!」
国王は、だんだん頭に血が上ってきて怒鳴り散らした。自分の子供が苦しんでいるのだから、素直に治してくれたらいいと思っていた。
「素直に言う事聞いて、王子の治療をすればいいものを!」
「国王、落ち着いて下さい!」
「落ち着けるわけがなかろう!」
「クロス殿はこうも言っていました。王太子殿下の呪いは治せるが、肝心の犯罪者を野放しにしておけば、何回も呪いをかけられそのたびに、クロス殿が治す事になると」
「治せばいいであろう!」
「王宮魔導士が治せない呪いを何回も治すという事は、高額な治療費を何回も払う事になるとも言っていました……クロス殿は王国の事もちゃんと考えてくれています。もし、何回も治療費を払う事になれば、王国は財政難となり滅亡しかねないと……」
「そ、それは……」
「主君!ご決断を……」
ダインはそういって、膝をつき頭を下げたのだった。
0
お気に入りに追加
401
あなたにおすすめの小説
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
弓使いの成り上がり~「弓なんて役に立たない」と追放された弓使いは実は最強の狙撃手でした~
平山和人
ファンタジー
弓使いのカイトはSランクパーティー【黄金の獅子王】から、弓使いなんて役立たずと追放される。
しかし、彼らは気づいてなかった。カイトの狙撃がパーティーの危機をいくつも救った来たことに、カイトの狙撃が世界最強レベルだということに。
パーティーを追放されたカイトは自らも自覚していない狙撃で魔物を倒し、美少女から惚れられ、やがて最強の狙撃手として世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを失った【黄金の獅子王】は没落の道を歩むことになるのであった。
超時空スキルを貰って、幼馴染の女の子と一緒に冒険者します。
烏帽子 博
ファンタジー
クリスは、孤児院で同い年のララと、院長のシスター メリジェーンと祝福の儀に臨んだ。
その瞬間クリスは、真っ白な空間に召喚されていた。
「クリス、あなたに超時空スキルを授けます。
あなたの思うように過ごしていいのよ」
真っ白なベールを纏って後光に包まれたその人は、それだけ言って消えていった。
その日クリスに司祭から告げられたスキルは「マジックポーチ」だった。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる