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42話 交渉という名の命令
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騎士団の4部隊はその状況に恐怖した。11番隊が、ものの数分で女性一人になすすべもなく、この世から姿を消してしまったのだ。
そして、カグヤと名のった女は改めて丁寧な態度で話しかけてきた。その丁寧なしゃべり方が、一層恐怖を掻き立てた。
「貴方達も、この人たちの後を追う?」
カグヤにそう言われ、騎士団は剣や盾を床に置き、両手を上げて全面降伏の構えを見せた。
「それで伝言とは何だ?」
「話の分かる人達で良かったわ」
カグヤは、冒険者達が奴隷を囮にしてダンジョン攻略していることを話し、ダンジョンマスターである主が実に不愉快な思いをしている旨を説明した。
「それを我々に伝えてどうするつもりだ?奴隷とは、主人のために働くための労働力だ。どういう使い方をしようがその主人によって変わるものだ」
「それを国王に伝えてもどうにもならん!」
「「「「「そうだそうだ!」」」」」
「奴隷にも人権を持たせなさい!これが主様の意向です。無理やり楯にして、奴隷の命を粗末に扱う事が不快でなりません」
「だったら、貴様は先ほど11番隊を殺したのは、命を軽くみているとは言わないのか?」
「それは貴方達自らダンジョンにやってきて、ダンジョンの魔物を討伐していたからですわ。しかし、奴隷達は満足な装備も与えられず、主人の為だけに無理やりここに連れてこられているではありませんか」
「そ、それは……」
「わたしが言いたいのは、自分の自己責任でここにやってくる人間は殺される覚悟を持っているということですわ。しかし、奴隷達は命をかけて生き残ったとしても、報酬は無くただ主人の為に楯になっているという事実ですわ」
「それを国王に伝えても変わらない。いや、そんな事は無理という物だ」
「勘違いしないでください。わたしの主人は、お願いや提案している訳ではありません」
「何だと……それはどういう意味だ?」
「4階層で、貴方達を襲った四聖兵団の正体は、無理やり連れてこられた奴隷達なのですよ。その意味をちゃんと考えてくださいね」
カグヤは、王国騎士団に自分達が襲った冒険者は、ここに無理やり連れてこられた元奴隷達だと教えたのだった。
「あの冒険者が、元奴隷達だと⁉じゃあ、そいつらを連れてきた冒険者は?」
「説明しなくとも、そんな非情な事をした人間等、処分したに決まっているでしょ?」
「奴隷より、平民を処分したと申すのか……」
「わたしの主様はお優しい方です。そんな非人道的な事をする人間は処分するに決まっているでしょ?」
「ば、馬鹿な事を!」
「それで?」
「それでとは?」
「奴隷達の人権の保障です!何を寝ぼけているのですか?」
「それは絶対無理だ!今更、労働力に人権など……」
「何を言っているのですか?奴隷制度は王国法によって決められているはずです。王国が、自分勝手な法を作っているのだから、法改正できるはずです」
「そんなの無理に決まっているだろう!わたしが、君主にそう伝えたところで王族や貴族が動くはずなど無い!」
「よく聞きなさい!わたしはお願いしている訳ではありません。このままこれが続き、奴隷達がこのダンジョンに連れてこられたらどうなると思いますか?」
「どうなるとは?」
「貴方達は、先ほど4階層での事を忘れたのですか?たった6人に1部隊が撤退する羽目になったのですよ?言っておきますが、あの6人は四聖兵団の末端の人間です。これがどういう事かもう理解できるでしょう?」
「ぐっ……」
「奴隷達に人権をあたえなさい!冒険者達が、生活の為にダンジョンに来る事は認めます。貴方達騎士団が、訓練を兼ねてここに来る事も許します。しかし、自分達の勝手な理由で、他人を犠牲にすることは許しません」
「貴様たちは一体何者なんだ……王国に口出しをして、タダで済むと思っているのか?」
「貴方達は何を勘違いしているのですか?わたしに掛れば王国は簡単に滅びますよ?」
「なんだと⁉王国が滅びるとは無礼者が!バンパイア如きがなにをほざいて……」
「そう言えば、貴方達の前任の団長も、わたしの事をバンパイアクイーンだと誤解してましたね。貴方はわたしの事をバンパイアだと思っているのですか?」
「バンパイアクイーンだと⁉」
「わたしはクイーンなどではありません!そんな下級生物と一緒にしないでください!」
「クイーンが下級だと……」
「よくお聞きなさい!わたしは真祖。バンパイアの頂点に君臨する者。クイーンなどと一緒にしないでください!」
「「「「「し、真祖⁉」」」」」
カグヤの言葉に、騎士団全員の思考が停止した。真祖などお伽噺に出てくる伝説の魔物と言い伝えられている。
その昔、真祖によって当時大陸を収めていた大国が、三日で滅亡したと言い伝えられていた。
「馬鹿な……貴様は真祖だと……」
「これでわかったでしょう?わたしに掛ったら、王国などいつでも滅亡させる事が出来る事が!」
「しかし……いくらなんでも奴隷制度を改変させるなど……」
「そうですか。これほど言っても……残念です。これよりこのダンジョンは王国に対し宣戦布告いたします」
「ちょ、ちょっと待っ!」
12番隊隊長が、カグヤを止めようとしたがすでに遅く、カグヤは霧状に姿を変えて、その場からいなくなってしまったのだ。
12番隊隊長は、消えてしまったカグヤを見て、その場から動けなくなってしまったのだった。
カグヤは、マサルのいるダンジョンマスターの部屋に戻ってきて、交渉不成立という事を、マサルに伝えたのだった。
「主様。交渉は不成立となりました」
「少しやり方が強引だったね……」
「申し訳ありません」
「まあ、いいよ。これで王国はこのダンジョンに誰がいるか理解できただろうし、奴隷制度が変わらなければ奴隷達がここに連れてこられるだろうしね」
「それで、主様!これからどうするのですか?」
「今はまだ何もしないよ。今まで通りでいいよ」
「どういう事でしょうか?」
「たぶん、王国は今回の事を聞き、重く見て対処すると思う。それこそ連合を組んでね。そこを、利用してから本格的にカグヤ達の出番だよ」
カグヤ達は、どういう事か理解できなかった。王国が連合を組んでやって来るというのなら、先手必勝でこちらから出た方がいいのではないかと思ったからだ。
「しかし、主様……それなら、こちらから先に仕掛けた方が、一国づつ相手をした方がよろしいのでは?」
「それは駄目!」
「なんででしょうか?連合国を相手にするより……」
「それだと、民衆が犠牲になる恐れがあるから絶対に駄目!いいかい?今の世の中は、王族や貴族が好き放題しているから、平民や他種族が不憫な目に遭っているんだよ?」
「だから、貴族を滅ぼしてしまえば……」
「滅ぼしたらダメなんだよ。そうなればまた平民が困るだろ?国として成立はさせないと、平民が路頭に迷う事になる。だから、連合国を退けて貴族の勢力を弱めてやるんだよ」
「しかし、それで平民の立場が強くなるとは思いませんが?」
「それは、僕も分かっているつもりだよ」
マサルは、ダンジョンで何もしていなかったわけではない。DPでこの世界の事を記した書籍を買って、ソフィアに習っていた。今では、この世界の常識という物が分かってきていたのだ。
マサルが、ダンジョンの安全を管理しなくとも、カグヤ達がいればなんの心配もいらなくなっていたからである。
「つまりだな、先刻の時のように団長がいなくなったようにすれば、各国の騎士団の勢力が弱まり、国同士で戦争などしている場合じゃなくなるようにしたいんだよ」
「主様は、王国や他の国を、自分の国内に目を向けさせようとしているのですか?」
「そういうわけじゃないよ。あくまでも、僕の要望は奴隷達の立場を考えさせたいだけだよ」
「それでは、もっと実力行使したら早いのでは?」
「それだとこちらから戦争を吹っ掛ける事になるだろ?そうなると王都が戦場となる。そうしたら、平民に犠牲者が出るんだよ。だから、今回連合国を叩きのめして国を弱らせる。人材不足にさせるのが目的なんだ」
「それでどうするのですか?」
「そこから、君達の本番だよ。王国にいう事を聞かせるだけだ。その頃の王国は、僕達に逆らえる勢力はなくなっているからね。奴隷の立場を法改正させる」
「いう事を聞くと思いますか?」
「カグヤ達が出向いているんだよ?選択肢はそれしかないよ」
「た、確かに……」
マサルの計画を聞いたカグヤは納得するしかなかった。これなら、無駄に命を奪う事は無く、女神が言った心配事はなくなると思ったからだ。マサルは、勇者出現の条件をクリアしていたとおもったのだ。
そして、カグヤと名のった女は改めて丁寧な態度で話しかけてきた。その丁寧なしゃべり方が、一層恐怖を掻き立てた。
「貴方達も、この人たちの後を追う?」
カグヤにそう言われ、騎士団は剣や盾を床に置き、両手を上げて全面降伏の構えを見せた。
「それで伝言とは何だ?」
「話の分かる人達で良かったわ」
カグヤは、冒険者達が奴隷を囮にしてダンジョン攻略していることを話し、ダンジョンマスターである主が実に不愉快な思いをしている旨を説明した。
「それを我々に伝えてどうするつもりだ?奴隷とは、主人のために働くための労働力だ。どういう使い方をしようがその主人によって変わるものだ」
「それを国王に伝えてもどうにもならん!」
「「「「「そうだそうだ!」」」」」
「奴隷にも人権を持たせなさい!これが主様の意向です。無理やり楯にして、奴隷の命を粗末に扱う事が不快でなりません」
「だったら、貴様は先ほど11番隊を殺したのは、命を軽くみているとは言わないのか?」
「それは貴方達自らダンジョンにやってきて、ダンジョンの魔物を討伐していたからですわ。しかし、奴隷達は満足な装備も与えられず、主人の為だけに無理やりここに連れてこられているではありませんか」
「そ、それは……」
「わたしが言いたいのは、自分の自己責任でここにやってくる人間は殺される覚悟を持っているということですわ。しかし、奴隷達は命をかけて生き残ったとしても、報酬は無くただ主人の為に楯になっているという事実ですわ」
「それを国王に伝えても変わらない。いや、そんな事は無理という物だ」
「勘違いしないでください。わたしの主人は、お願いや提案している訳ではありません」
「何だと……それはどういう意味だ?」
「4階層で、貴方達を襲った四聖兵団の正体は、無理やり連れてこられた奴隷達なのですよ。その意味をちゃんと考えてくださいね」
カグヤは、王国騎士団に自分達が襲った冒険者は、ここに無理やり連れてこられた元奴隷達だと教えたのだった。
「あの冒険者が、元奴隷達だと⁉じゃあ、そいつらを連れてきた冒険者は?」
「説明しなくとも、そんな非情な事をした人間等、処分したに決まっているでしょ?」
「奴隷より、平民を処分したと申すのか……」
「わたしの主様はお優しい方です。そんな非人道的な事をする人間は処分するに決まっているでしょ?」
「ば、馬鹿な事を!」
「それで?」
「それでとは?」
「奴隷達の人権の保障です!何を寝ぼけているのですか?」
「それは絶対無理だ!今更、労働力に人権など……」
「何を言っているのですか?奴隷制度は王国法によって決められているはずです。王国が、自分勝手な法を作っているのだから、法改正できるはずです」
「そんなの無理に決まっているだろう!わたしが、君主にそう伝えたところで王族や貴族が動くはずなど無い!」
「よく聞きなさい!わたしはお願いしている訳ではありません。このままこれが続き、奴隷達がこのダンジョンに連れてこられたらどうなると思いますか?」
「どうなるとは?」
「貴方達は、先ほど4階層での事を忘れたのですか?たった6人に1部隊が撤退する羽目になったのですよ?言っておきますが、あの6人は四聖兵団の末端の人間です。これがどういう事かもう理解できるでしょう?」
「ぐっ……」
「奴隷達に人権をあたえなさい!冒険者達が、生活の為にダンジョンに来る事は認めます。貴方達騎士団が、訓練を兼ねてここに来る事も許します。しかし、自分達の勝手な理由で、他人を犠牲にすることは許しません」
「貴様たちは一体何者なんだ……王国に口出しをして、タダで済むと思っているのか?」
「貴方達は何を勘違いしているのですか?わたしに掛れば王国は簡単に滅びますよ?」
「なんだと⁉王国が滅びるとは無礼者が!バンパイア如きがなにをほざいて……」
「そう言えば、貴方達の前任の団長も、わたしの事をバンパイアクイーンだと誤解してましたね。貴方はわたしの事をバンパイアだと思っているのですか?」
「バンパイアクイーンだと⁉」
「わたしはクイーンなどではありません!そんな下級生物と一緒にしないでください!」
「クイーンが下級だと……」
「よくお聞きなさい!わたしは真祖。バンパイアの頂点に君臨する者。クイーンなどと一緒にしないでください!」
「「「「「し、真祖⁉」」」」」
カグヤの言葉に、騎士団全員の思考が停止した。真祖などお伽噺に出てくる伝説の魔物と言い伝えられている。
その昔、真祖によって当時大陸を収めていた大国が、三日で滅亡したと言い伝えられていた。
「馬鹿な……貴様は真祖だと……」
「これでわかったでしょう?わたしに掛ったら、王国などいつでも滅亡させる事が出来る事が!」
「しかし……いくらなんでも奴隷制度を改変させるなど……」
「そうですか。これほど言っても……残念です。これよりこのダンジョンは王国に対し宣戦布告いたします」
「ちょ、ちょっと待っ!」
12番隊隊長が、カグヤを止めようとしたがすでに遅く、カグヤは霧状に姿を変えて、その場からいなくなってしまったのだ。
12番隊隊長は、消えてしまったカグヤを見て、その場から動けなくなってしまったのだった。
カグヤは、マサルのいるダンジョンマスターの部屋に戻ってきて、交渉不成立という事を、マサルに伝えたのだった。
「主様。交渉は不成立となりました」
「少しやり方が強引だったね……」
「申し訳ありません」
「まあ、いいよ。これで王国はこのダンジョンに誰がいるか理解できただろうし、奴隷制度が変わらなければ奴隷達がここに連れてこられるだろうしね」
「それで、主様!これからどうするのですか?」
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「どういう事でしょうか?」
「たぶん、王国は今回の事を聞き、重く見て対処すると思う。それこそ連合を組んでね。そこを、利用してから本格的にカグヤ達の出番だよ」
カグヤ達は、どういう事か理解できなかった。王国が連合を組んでやって来るというのなら、先手必勝でこちらから出た方がいいのではないかと思ったからだ。
「しかし、主様……それなら、こちらから先に仕掛けた方が、一国づつ相手をした方がよろしいのでは?」
「それは駄目!」
「なんででしょうか?連合国を相手にするより……」
「それだと、民衆が犠牲になる恐れがあるから絶対に駄目!いいかい?今の世の中は、王族や貴族が好き放題しているから、平民や他種族が不憫な目に遭っているんだよ?」
「だから、貴族を滅ぼしてしまえば……」
「滅ぼしたらダメなんだよ。そうなればまた平民が困るだろ?国として成立はさせないと、平民が路頭に迷う事になる。だから、連合国を退けて貴族の勢力を弱めてやるんだよ」
「しかし、それで平民の立場が強くなるとは思いませんが?」
「それは、僕も分かっているつもりだよ」
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マサルが、ダンジョンの安全を管理しなくとも、カグヤ達がいればなんの心配もいらなくなっていたからである。
「つまりだな、先刻の時のように団長がいなくなったようにすれば、各国の騎士団の勢力が弱まり、国同士で戦争などしている場合じゃなくなるようにしたいんだよ」
「主様は、王国や他の国を、自分の国内に目を向けさせようとしているのですか?」
「そういうわけじゃないよ。あくまでも、僕の要望は奴隷達の立場を考えさせたいだけだよ」
「それでは、もっと実力行使したら早いのでは?」
「それだとこちらから戦争を吹っ掛ける事になるだろ?そうなると王都が戦場となる。そうしたら、平民に犠牲者が出るんだよ。だから、今回連合国を叩きのめして国を弱らせる。人材不足にさせるのが目的なんだ」
「それでどうするのですか?」
「そこから、君達の本番だよ。王国にいう事を聞かせるだけだ。その頃の王国は、僕達に逆らえる勢力はなくなっているからね。奴隷の立場を法改正させる」
「いう事を聞くと思いますか?」
「カグヤ達が出向いているんだよ?選択肢はそれしかないよ」
「た、確かに……」
マサルの計画を聞いたカグヤは納得するしかなかった。これなら、無駄に命を奪う事は無く、女神が言った心配事はなくなると思ったからだ。マサルは、勇者出現の条件をクリアしていたとおもったのだ。
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