24 / 53
24話 ダンジョンから撤退する者達
しおりを挟む
マサルは、冒険者達が次々と罠にひっかかるのを見て、唖然としてしまっていた。ルナたちが言うには、扉の鍵を開ける時に罠が一個あるぐらいで、逃げ場がなくなるような罠の仕掛け方はなかったらしい。
「それじゃあ、罠の意味が無いんじゃないのか?」
「あたしは、今までのダンジョンの経験はそんな感じでしたよ」
マサルの思っていたダンジョンとは何か違っていた。それもそのはずで、もっと成長したダンジョンならそれもあり得たのだろう。
それはDPであり、普通は罠にDPを使わないというより使えなかったというのが正しいのだ。大抵のダンジョンは階層を増やしたり、魔物を生み出したりする方にDPを使う感じである。
マサルのダンジョンは、DPが多いうえに、まだできたばかりで階層も少ない。それ故に、DPの使い方が他のダンジョンと違うというのが正しい言い方だった。
「マスター、どちらにしてもこのままでは出来たばかりのこのダンジョンは、S級ダンジョンとして認定されるのは間違いありません」
「ま、まじか……」
そして、救いだったのは突入してきた冒険者達が、Aランク冒険者達だった事だ。いろんな経験がある人間達だった為、慎重に行動したので引き返す事ができたパーティーもたくさんいた事だった。
「指揮官!このダンジョンは無理だ!」
「どういう事だ?」
「一階層で犠牲者が出たんだ!こんなダンジョンは見たことが無い!」
「ば、馬鹿な!お前達が犠牲者を出しただと?」
「このダンジョンは、今まで経験したものと異なる!もっと準備を整えた方がいい」
「その答えは早計過ぎだろう?」
「俺達は、この目で現場を見てきたんだ。その情報を無視するというのか?」
「そうは言わない。しかし、考えてみろ。情報ではたった3ヶ月で、急激に魔物がAランクに成長したという事もあるんだぞ?」
「それがどうしたというんだ?」
「よく考えてみろ。これ以上時間を空けたらどうなる思う?」
「うっ……そ、それは……」
「そうだ、このまま放置して見ろ。本当にこのダンジョンには手が出せなくなり、この土地は人間の住めるような土地ではなくなるんだぞ?」
「だからと言って、ロクな準備もしないで突入したら無駄死になるじゃないか?俺達は現場で動くんだぞ?」
冒険者の意見は当たり前だった。一階層で罠と魔物のコラボで防御しているダンジョンでは、もっと準備が必要であり、国に報告して騎士団の参加が必要になるのである。
「むぐぐぐ!こうしている間にもダンジョンは……」
「このまま、ダンジョン調査を強行するならば俺達は協力は出来ない!」
帰ってきた冒険者は、指揮官に訴えたのだった。指揮官も又その報告に頭を悩ませた。突入をして帰ってきた冒険者は全体の7割だったからだ。7割帰って来たというのなら大丈夫だという意見もあるのだろうが、忘れてはならないのは突入した冒険者がBランク以上の冒険者であり、そのすべてが一階層での出来事だった。
これはもう、S級ダンジョンと言われてもおかしくないダンジョンだった。
マサルはこの状況を見て、ダンジョンの強化を進めることにしたのだった。
「マスター、この状況はまずいかもしれませんよ?」
「ああ……まさか、1階層どころか1階層の2割程度しか進行されないとは思いもしなかったよ……」
「まさか、マスターのダンジョン強化が、こういう事だとは私も分かりませんでした」
「まあ、今更そんな事を言いあっても、もう遅いだろうな」
「はい……今回犠牲になった冒険者達のDPは大量に入手できています。これらを使って、ダンジョンの階層を10階に増やす事を推奨します」
「いや、階層はこのままでいいよ」
「マスター?それはどういう意味でしょうか?たぶん人間達は国に報告して、人数で押し寄せてきますよ?」
「そうですよ、ご主人様!オーブの言う事は理にかなっていますよ。今回Bランクの冒険者が犠牲になりましたが、Aランクの冒険者は全員生き残っています。今回の事を証言するに違いません」
「ははっ……いいかい?階層を増やしたところで、騎士団という大群を止めらるわけじゃないよ」
「どういう事ですか?」
「いいかい?ダンジョンに突進できる人数は限られている。だからこそ、冒険者達は1パーティー6人と言う人数で活動するんだろ?」
「それはそうですが……」
「ダンジョンのエキスパートの冒険者ですら、魔物と罠に手こずった訳だろ?だったら、そちらの方面に特化するべきだと思う」
「それで大丈夫なのですか?」
「マスター、それって今回ランクが上がって出来るようになった合成に勝機があるという事ですか?」
「そうだよ。Bランク冒険者が犠牲になりダンジョンランクが上がっただろ?」
「はい!」
「この魔物合成で、高ランクの魔物が生み出せるはずだ」
「ですが、それもギャンブルのようなもので……」
「魔物ガチャで生み出された魔物はどうだった?高ランクの魔物がたくさん出たじゃないか?」
「た、確かに……」
「つまり、僕の予想では運が作用していると思うんだよ」
「運ですか?」
「要は、僕のステータスであるLUK値だな。これが高いから、高ランクの魔物がたくさん出現したと考えるのが妥当だと思う」
「な、なるほど……」
「ここで僕の案だが、この魔物がもしグレーターアースエレメンタルより、さらに強い魔物だったらどうだ?」
「それは確かに、十分耐えうるダンジョンになるかと思います」
「だろ?だから、階層を増やすより魔物強化と罠の強化を進めようと思う。階層は、もっとDPが貯まってからでも遅くはないと思うよ」
「わかりました。マスターの案に賛成です」
「ご主人様。あたしは何もしなくてよろしいのですか?」
「ルナは、最終防衛ラインの警護だろ?前線は魔物で十分だよ」
「ですが……」
「いいかい?僕達の目的は、冒険者や兵士を倒す事じゃないんだよ?」
「えっ?」
「確かに、君達が殺された時、僕は村の人間に仕返しがしたいと思った。だけど、ちゃんと無事蘇生できたことで目的が変わった」
「変わった?」
「ああ……地上の事はもうどうでもよくなったんだ。このダンジョンを、強固なものにしてみんなで生活が出来ればいいんだ」
「本当にそれでいいんですか?このダンジョンを攻めに来るんですよ?」
「わかっているよ。だからこそ、誰も踏み込めないダンジョンに成長させる必要があるんだろ?」
「こちらから攻め入らないって事ですか?」
「攻め入ってどうするんだよ?自衛で十分だろ?」
「それで本当にいいんですか?」
「構わないよ。争っても良い事なんかないよ」
マサルは、自分の生活さえ自由に楽しければいいと言い切った。しかし、その平穏な生活を害してくるものには容赦しないと、ソフィアとルナに説明したのだった。
「それじゃあ、罠の意味が無いんじゃないのか?」
「あたしは、今までのダンジョンの経験はそんな感じでしたよ」
マサルの思っていたダンジョンとは何か違っていた。それもそのはずで、もっと成長したダンジョンならそれもあり得たのだろう。
それはDPであり、普通は罠にDPを使わないというより使えなかったというのが正しいのだ。大抵のダンジョンは階層を増やしたり、魔物を生み出したりする方にDPを使う感じである。
マサルのダンジョンは、DPが多いうえに、まだできたばかりで階層も少ない。それ故に、DPの使い方が他のダンジョンと違うというのが正しい言い方だった。
「マスター、どちらにしてもこのままでは出来たばかりのこのダンジョンは、S級ダンジョンとして認定されるのは間違いありません」
「ま、まじか……」
そして、救いだったのは突入してきた冒険者達が、Aランク冒険者達だった事だ。いろんな経験がある人間達だった為、慎重に行動したので引き返す事ができたパーティーもたくさんいた事だった。
「指揮官!このダンジョンは無理だ!」
「どういう事だ?」
「一階層で犠牲者が出たんだ!こんなダンジョンは見たことが無い!」
「ば、馬鹿な!お前達が犠牲者を出しただと?」
「このダンジョンは、今まで経験したものと異なる!もっと準備を整えた方がいい」
「その答えは早計過ぎだろう?」
「俺達は、この目で現場を見てきたんだ。その情報を無視するというのか?」
「そうは言わない。しかし、考えてみろ。情報ではたった3ヶ月で、急激に魔物がAランクに成長したという事もあるんだぞ?」
「それがどうしたというんだ?」
「よく考えてみろ。これ以上時間を空けたらどうなる思う?」
「うっ……そ、それは……」
「そうだ、このまま放置して見ろ。本当にこのダンジョンには手が出せなくなり、この土地は人間の住めるような土地ではなくなるんだぞ?」
「だからと言って、ロクな準備もしないで突入したら無駄死になるじゃないか?俺達は現場で動くんだぞ?」
冒険者の意見は当たり前だった。一階層で罠と魔物のコラボで防御しているダンジョンでは、もっと準備が必要であり、国に報告して騎士団の参加が必要になるのである。
「むぐぐぐ!こうしている間にもダンジョンは……」
「このまま、ダンジョン調査を強行するならば俺達は協力は出来ない!」
帰ってきた冒険者は、指揮官に訴えたのだった。指揮官も又その報告に頭を悩ませた。突入をして帰ってきた冒険者は全体の7割だったからだ。7割帰って来たというのなら大丈夫だという意見もあるのだろうが、忘れてはならないのは突入した冒険者がBランク以上の冒険者であり、そのすべてが一階層での出来事だった。
これはもう、S級ダンジョンと言われてもおかしくないダンジョンだった。
マサルはこの状況を見て、ダンジョンの強化を進めることにしたのだった。
「マスター、この状況はまずいかもしれませんよ?」
「ああ……まさか、1階層どころか1階層の2割程度しか進行されないとは思いもしなかったよ……」
「まさか、マスターのダンジョン強化が、こういう事だとは私も分かりませんでした」
「まあ、今更そんな事を言いあっても、もう遅いだろうな」
「はい……今回犠牲になった冒険者達のDPは大量に入手できています。これらを使って、ダンジョンの階層を10階に増やす事を推奨します」
「いや、階層はこのままでいいよ」
「マスター?それはどういう意味でしょうか?たぶん人間達は国に報告して、人数で押し寄せてきますよ?」
「そうですよ、ご主人様!オーブの言う事は理にかなっていますよ。今回Bランクの冒険者が犠牲になりましたが、Aランクの冒険者は全員生き残っています。今回の事を証言するに違いません」
「ははっ……いいかい?階層を増やしたところで、騎士団という大群を止めらるわけじゃないよ」
「どういう事ですか?」
「いいかい?ダンジョンに突進できる人数は限られている。だからこそ、冒険者達は1パーティー6人と言う人数で活動するんだろ?」
「それはそうですが……」
「ダンジョンのエキスパートの冒険者ですら、魔物と罠に手こずった訳だろ?だったら、そちらの方面に特化するべきだと思う」
「それで大丈夫なのですか?」
「マスター、それって今回ランクが上がって出来るようになった合成に勝機があるという事ですか?」
「そうだよ。Bランク冒険者が犠牲になりダンジョンランクが上がっただろ?」
「はい!」
「この魔物合成で、高ランクの魔物が生み出せるはずだ」
「ですが、それもギャンブルのようなもので……」
「魔物ガチャで生み出された魔物はどうだった?高ランクの魔物がたくさん出たじゃないか?」
「た、確かに……」
「つまり、僕の予想では運が作用していると思うんだよ」
「運ですか?」
「要は、僕のステータスであるLUK値だな。これが高いから、高ランクの魔物がたくさん出現したと考えるのが妥当だと思う」
「な、なるほど……」
「ここで僕の案だが、この魔物がもしグレーターアースエレメンタルより、さらに強い魔物だったらどうだ?」
「それは確かに、十分耐えうるダンジョンになるかと思います」
「だろ?だから、階層を増やすより魔物強化と罠の強化を進めようと思う。階層は、もっとDPが貯まってからでも遅くはないと思うよ」
「わかりました。マスターの案に賛成です」
「ご主人様。あたしは何もしなくてよろしいのですか?」
「ルナは、最終防衛ラインの警護だろ?前線は魔物で十分だよ」
「ですが……」
「いいかい?僕達の目的は、冒険者や兵士を倒す事じゃないんだよ?」
「えっ?」
「確かに、君達が殺された時、僕は村の人間に仕返しがしたいと思った。だけど、ちゃんと無事蘇生できたことで目的が変わった」
「変わった?」
「ああ……地上の事はもうどうでもよくなったんだ。このダンジョンを、強固なものにしてみんなで生活が出来ればいいんだ」
「本当にそれでいいんですか?このダンジョンを攻めに来るんですよ?」
「わかっているよ。だからこそ、誰も踏み込めないダンジョンに成長させる必要があるんだろ?」
「こちらから攻め入らないって事ですか?」
「攻め入ってどうするんだよ?自衛で十分だろ?」
「それで本当にいいんですか?」
「構わないよ。争っても良い事なんかないよ」
マサルは、自分の生活さえ自由に楽しければいいと言い切った。しかし、その平穏な生活を害してくるものには容赦しないと、ソフィアとルナに説明したのだった。
2
お気に入りに追加
393
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる