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第10章 Freedom国、経済の中心へ!
50話 多目的ホール
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ギルド職員達は、Freedomのいや、ケンジの対応に驚き戸惑った。
「ちょっと待ってください!ケンジ様と話し合いを……」
「ご主人様には、私達が外交を任されています。安心してください」
「それではギルドを、Freedom国に進出させてください!」
「わかりました!」
「え⁉本当によろしいのですか?」
「条件が一つありますがよろしいですか?」
「条件とは?」
「わが国には、独自のギルドが存在しています。それは分かっていますよね?」
「は、はい……」
「なので、我が国にギルドが必要と思わせる何かを提示して頂けますか?何でも構いません。アーチェ様達ギルドがFreedomに進出したら、こんな特典やメリットがあるとプレゼンして頂けませんか?」
「そ、それは……」
「そのプレゼンをケンジ様と検討し、Freedom国にメリットがあれば進出を認めさせていただきます」
「そんなぁ!今この時世で、Freedom国が感じるメリットを提示するだなんて……」
「えーっと、無理とおっしゃるのですか?」
「はい……」
「そんな簡単にあきらめるののですか?最初からギルドは、Freedom国におんぶに抱っこするつもりで、ケンジ様に相談していたのですか?」
「そ、それは……」
「申し訳ありませんが、お引き取りをしていただいてもよろしいですか?もし、Freedom国に進出したいのであれば、そういった提案を持ってきていただけますか?話はそれからです」
「そ、そんな提案があれば、ギルドはFreedom国に頼らなくてもどうにかなると思いますし、そんなむちゃくちゃな事を!」
「どう思おうがそれは勝手です。ですが、他国での事をFreedom国が無償で助ける事はもうありません!そちらの方でもそれは同じ事だと思います」
「そ、そんな……でしたら、Freedom国は他国を見捨てるというのですか?」
「何を勘違いしているのですか?」
「勘違い⁉」
「最初にホープとホネストの町を見捨てたのは、王国と聖教国ですよ?そして、大陸最大の組織であるギルドではありませんか?その結果、人々は国や組織を信じれなくなって、過疎化が進みFreedom国に移住を決めたにすぎないのですよ?」
「そ、それは……」
「今、Freedomに移住していない国民の方々は、昔からその土地に住み離れられない方や、移住するための旅費がない方や、貴族や商人などです」
「そ、それがどうかしたのですか?」
「貴方達がしっかりしないと、その方々までギルドは裏切る形になるのですよ?」
「そんな事、あなたに心配されなくとも!」
「そうですか。なら、Freedom国が無償で助ける必要はありませんね?」
「あっ……」
アーチェとモーリスは、Freedomの外交官に一杯食わされてしまった。そして、何もできずにFreedom国を後にした。外交官はギルドに帰った後、裏で見ていたケンジに報告したのだった。
「ケンジ様、あんな感じでよろしいでしょうか?」
「ああ、そうだな。ただ……他国で災害が起きた時、国民達に被害が起きた時だけは無償で援助するから、それだけは覚えておいてくれ!」
「分かりました」
ケンジは、他国で起こった事で無償で助ける事は無いと言ったことが気にかかり、それだけは訂正したのだった。
そして、ケンジは銭湯もこの調子でやっていけば何とかなると思い、学校をどのようにして経営をするか考えていた。
ギルドが、Freedom国に援助を断られてから、半年という月日が流れた。
「ケンジ様!これはどういう事でしょうか?」
「うん?なにかおかしなことがあったのか?」
「この授業料ですよ!大人も授業を受ける事が出来る様になり、授業料を納めるとありますが年間1万2千ドゴンって……」
「月1000ドゴンだな。多分これ以上の値段をつけたら、国民達は学校が高すぎて勉強は諦めるだろうな」
「そうではありません!そんな安ければ他の町に学校なんて建設できませんよ!これでは人が増えれば増えるほど赤字になります!もっと値段設定を考えてくださいよ!」
「まあ、待てよ!そんな怒る事ないだろ?」
「そりゃ怒りもしますよ!もっとまじめに考えてください!」
「ムシュダルクさん!そんなの俺だって分かってやっているつもりだよ」
「だったらなぜこんな事をするのですか!」
「要は、学校を継続するには予算を他から引っ張ってきたらいいんだよ!」
「どういう事ですか?」
「学校は国民達、今まで生活水準がなかなか上がらなかった平民の為に作った公共施設だ!その人達から高い授業料を取ったんじゃ、受けたくとも受けれないだろ?」
「って事は、ケンジ様は金持ちをターゲットにするという事ですか?」
「そういう事だ」
「学校の授業料を、所得によって変えるという事ですか?」
「そんな事をしたら、不公平といわれて不満や苦情が押し寄せるぞ」
「ですよね……でしたら、何をするつもりなのですか?」
「国民達の教育で、この先の未来必ず所得水準は上がるから、今はこの授業料を取るがいずれこの10倍の値段を払えるようになるはずだ」
「ケンジ様は、それまで国が負担するというのですか?」
「いや違う、ここからが本題なんだが、Freedom国にも商会やムシュダルクさんのように貴族位を返上し、この国にやってきている元貴族がいるのを知っているよな?」
「まさか、その人達をターゲットにしようと考えているのですか?」
「それに、他国の金持ちもだ!」
「何をするおつもりですか?」
「この国には、闇ギルドの存在はないのはわかっているよね?」
「まさか、オークションを⁉Freedom国のギルドが行うというのですか?」
「いや、オークションはこの世界では必要悪という位置づけだろ?それに、オークションを勝手にやると闇ギルドが黙ってないはずだ」
「そりゃ当然ですよ!」
「だからな、Freedom国はファッションショーを開こうと思うんだよ」
「それってなんですか?」
「要は服や下着の新作デザインを、お披露目会にしてそのファッションショーに見に来てくれたお客様には、一足早く販売するんだよ」
「なるほど!その会場に入るのに入場料を高めに取り、新作を安く売るというのですね」
「そういう事だ!Freedomの下着はもちろん服のデザインは他になくて人気の服が多いからな!オークションのように競り落とすんじゃなく、来たお客様が満足できるような服を、その日の為に作って売り切ることが目的にするんだ!」
「その売り上げを、学校経営に回すという事ですね?」
「そういう事だ」
ケンジは、お金を持っている生活水準の高い国民達から、売り上げを出す事にしたのだ。ケンジは、会場を設置して、中央にモデルさんが歩くランウェイを作り、そのランウェイを囲む様に座席を設置した。新作デザインの服や下着は10着ほどにしたが、ガイアースでは10着は多い方である。
そして、セレブ達はFreedom店から販売される服や下着の新しいデザインをいつも心待ちにしているのだ。
「ケンジ様!こんなところで何をやってんだ?」
ケンジは、多目的ホールの広い建設予定地を見ていたら、姿を見つけた国民が話しかけてきた。
「今度ここに、多目的ホールを建てようと思ってな」
「多目的ホール?なんだそれ?」
「うーん……言い方が難しいが、色んなことが出来る会場と言ったらいいのかな?」
「ほう!何かよくわからんが、ケンジ様は色んな事を考えるんだなぁ~~~で、いったい何をするんだ?」
「今考えているのは、Freedom店で売り出している女性用の新作デザインの服や下着をこの会場で、先行販売をしようと思ってんだよ」
「ほううう!又、大それたことを思いつくもんだ!また近所の娘が騒ぐ事になるのかもなあ」
「いや、申し訳ないが、この会場には入場料を払ってもらう事になるから、その人達には半年遅れでの購入になるかと思うよ」
「どういう事だ?」
「今回のこの施設は、言ってみたらお金持ちを優遇した施設になる。入場料も金貨を支払って、入場することになるよ」
「金貨ですか⁉」
「だが、そこで販売されている服を、半年早く買う事が出来る施設と思ってくれると助かる」
「ケンジ様は、平民の事ばかり優遇してくれると思ってたのに驚きだ!」
「そんなことは無いぞ!商会の人達や貴族位を捨て、Freedomに移住した人間も俺にとって大事な国民だよ」
「俺は傲慢な貴族や権力者は嫌いだが、全員がそうじゃない事も理解しているし、普通に接してくれる人は大事にしているよ」
ケンジは、話しかけてきた男性に、今回はセレブにも満足してもらえるような施設を考えたと説明した。
そして、その会場をケンジの大工のスキルを持っている仲間達と、ギルドに依頼を出しギルドに所属している生産者達に、仕事をまわす事にしたのである。
この噂は、Freedom国に一気に広まることになり、セレブの奥様方や奴隷商人や元貴族の御令嬢が、騒めき立った。
このFreedom国は安全で清潔だが、他の国のように貴族や金持ちに対しての、優遇が少ない事が不満であった。
しかし、今回の事で見栄を張ることが出来、ストレスを発散することが出来るかもしれないのだ!それと、貴族位を捨てこの国へと移り住んでいた家族は、銭湯もあまり好評ではなかった。貴族位を捨てたとはいえ、プライドはあり平民と一緒の湯船につかる事に抵抗があったのだ。
その為、なかには自宅に風呂を設置して、家の風呂を高い維持費で賄っていた。ただ、石鹸だけは満足していたのは言うまでもなかった。
奴隷商人も又、特別奴隷を着飾らすことが出来、売り上げを上げる事が出来るはずだと期待を持っていた。
「ケンジ様!多目的ホールの前評判はすごいものですよ」
「まあ、そうじゃないと困るんだけど良かったよ!」
「でも、ケンジ様が平民達より、元貴族の人間にこんな施設を考えるとは驚きです……」
「ムシュダルクさんまでなんだよ!」
「ですが、ケンジ様は今までお金のなかった平民に重点を置いて考え行動していたじゃないですか」
「そりゃ、そうだけど……ケースバイケースというのもあるだろ?セレブ達も又この国の国民だよ。その自尊心を満たしてあげるのも必要じゃないか!」
「確かにそうですが、本当に驚きました」
そして、ムシュダルクはケンジの考え方に、この後さらに驚くのだった。
「ちょっと待ってください!ケンジ様と話し合いを……」
「ご主人様には、私達が外交を任されています。安心してください」
「それではギルドを、Freedom国に進出させてください!」
「わかりました!」
「え⁉本当によろしいのですか?」
「条件が一つありますがよろしいですか?」
「条件とは?」
「わが国には、独自のギルドが存在しています。それは分かっていますよね?」
「は、はい……」
「なので、我が国にギルドが必要と思わせる何かを提示して頂けますか?何でも構いません。アーチェ様達ギルドがFreedomに進出したら、こんな特典やメリットがあるとプレゼンして頂けませんか?」
「そ、それは……」
「そのプレゼンをケンジ様と検討し、Freedom国にメリットがあれば進出を認めさせていただきます」
「そんなぁ!今この時世で、Freedom国が感じるメリットを提示するだなんて……」
「えーっと、無理とおっしゃるのですか?」
「はい……」
「そんな簡単にあきらめるののですか?最初からギルドは、Freedom国におんぶに抱っこするつもりで、ケンジ様に相談していたのですか?」
「そ、それは……」
「申し訳ありませんが、お引き取りをしていただいてもよろしいですか?もし、Freedom国に進出したいのであれば、そういった提案を持ってきていただけますか?話はそれからです」
「そ、そんな提案があれば、ギルドはFreedom国に頼らなくてもどうにかなると思いますし、そんなむちゃくちゃな事を!」
「どう思おうがそれは勝手です。ですが、他国での事をFreedom国が無償で助ける事はもうありません!そちらの方でもそれは同じ事だと思います」
「そ、そんな……でしたら、Freedom国は他国を見捨てるというのですか?」
「何を勘違いしているのですか?」
「勘違い⁉」
「最初にホープとホネストの町を見捨てたのは、王国と聖教国ですよ?そして、大陸最大の組織であるギルドではありませんか?その結果、人々は国や組織を信じれなくなって、過疎化が進みFreedom国に移住を決めたにすぎないのですよ?」
「そ、それは……」
「今、Freedomに移住していない国民の方々は、昔からその土地に住み離れられない方や、移住するための旅費がない方や、貴族や商人などです」
「そ、それがどうかしたのですか?」
「貴方達がしっかりしないと、その方々までギルドは裏切る形になるのですよ?」
「そんな事、あなたに心配されなくとも!」
「そうですか。なら、Freedom国が無償で助ける必要はありませんね?」
「あっ……」
アーチェとモーリスは、Freedomの外交官に一杯食わされてしまった。そして、何もできずにFreedom国を後にした。外交官はギルドに帰った後、裏で見ていたケンジに報告したのだった。
「ケンジ様、あんな感じでよろしいでしょうか?」
「ああ、そうだな。ただ……他国で災害が起きた時、国民達に被害が起きた時だけは無償で援助するから、それだけは覚えておいてくれ!」
「分かりました」
ケンジは、他国で起こった事で無償で助ける事は無いと言ったことが気にかかり、それだけは訂正したのだった。
そして、ケンジは銭湯もこの調子でやっていけば何とかなると思い、学校をどのようにして経営をするか考えていた。
ギルドが、Freedom国に援助を断られてから、半年という月日が流れた。
「ケンジ様!これはどういう事でしょうか?」
「うん?なにかおかしなことがあったのか?」
「この授業料ですよ!大人も授業を受ける事が出来る様になり、授業料を納めるとありますが年間1万2千ドゴンって……」
「月1000ドゴンだな。多分これ以上の値段をつけたら、国民達は学校が高すぎて勉強は諦めるだろうな」
「そうではありません!そんな安ければ他の町に学校なんて建設できませんよ!これでは人が増えれば増えるほど赤字になります!もっと値段設定を考えてくださいよ!」
「まあ、待てよ!そんな怒る事ないだろ?」
「そりゃ怒りもしますよ!もっとまじめに考えてください!」
「ムシュダルクさん!そんなの俺だって分かってやっているつもりだよ」
「だったらなぜこんな事をするのですか!」
「要は、学校を継続するには予算を他から引っ張ってきたらいいんだよ!」
「どういう事ですか?」
「学校は国民達、今まで生活水準がなかなか上がらなかった平民の為に作った公共施設だ!その人達から高い授業料を取ったんじゃ、受けたくとも受けれないだろ?」
「って事は、ケンジ様は金持ちをターゲットにするという事ですか?」
「そういう事だ」
「学校の授業料を、所得によって変えるという事ですか?」
「そんな事をしたら、不公平といわれて不満や苦情が押し寄せるぞ」
「ですよね……でしたら、何をするつもりなのですか?」
「国民達の教育で、この先の未来必ず所得水準は上がるから、今はこの授業料を取るがいずれこの10倍の値段を払えるようになるはずだ」
「ケンジ様は、それまで国が負担するというのですか?」
「いや違う、ここからが本題なんだが、Freedom国にも商会やムシュダルクさんのように貴族位を返上し、この国にやってきている元貴族がいるのを知っているよな?」
「まさか、その人達をターゲットにしようと考えているのですか?」
「それに、他国の金持ちもだ!」
「何をするおつもりですか?」
「この国には、闇ギルドの存在はないのはわかっているよね?」
「まさか、オークションを⁉Freedom国のギルドが行うというのですか?」
「いや、オークションはこの世界では必要悪という位置づけだろ?それに、オークションを勝手にやると闇ギルドが黙ってないはずだ」
「そりゃ当然ですよ!」
「だからな、Freedom国はファッションショーを開こうと思うんだよ」
「それってなんですか?」
「要は服や下着の新作デザインを、お披露目会にしてそのファッションショーに見に来てくれたお客様には、一足早く販売するんだよ」
「なるほど!その会場に入るのに入場料を高めに取り、新作を安く売るというのですね」
「そういう事だ!Freedomの下着はもちろん服のデザインは他になくて人気の服が多いからな!オークションのように競り落とすんじゃなく、来たお客様が満足できるような服を、その日の為に作って売り切ることが目的にするんだ!」
「その売り上げを、学校経営に回すという事ですね?」
「そういう事だ」
ケンジは、お金を持っている生活水準の高い国民達から、売り上げを出す事にしたのだ。ケンジは、会場を設置して、中央にモデルさんが歩くランウェイを作り、そのランウェイを囲む様に座席を設置した。新作デザインの服や下着は10着ほどにしたが、ガイアースでは10着は多い方である。
そして、セレブ達はFreedom店から販売される服や下着の新しいデザインをいつも心待ちにしているのだ。
「ケンジ様!こんなところで何をやってんだ?」
ケンジは、多目的ホールの広い建設予定地を見ていたら、姿を見つけた国民が話しかけてきた。
「今度ここに、多目的ホールを建てようと思ってな」
「多目的ホール?なんだそれ?」
「うーん……言い方が難しいが、色んなことが出来る会場と言ったらいいのかな?」
「ほう!何かよくわからんが、ケンジ様は色んな事を考えるんだなぁ~~~で、いったい何をするんだ?」
「今考えているのは、Freedom店で売り出している女性用の新作デザインの服や下着をこの会場で、先行販売をしようと思ってんだよ」
「ほううう!又、大それたことを思いつくもんだ!また近所の娘が騒ぐ事になるのかもなあ」
「いや、申し訳ないが、この会場には入場料を払ってもらう事になるから、その人達には半年遅れでの購入になるかと思うよ」
「どういう事だ?」
「今回のこの施設は、言ってみたらお金持ちを優遇した施設になる。入場料も金貨を支払って、入場することになるよ」
「金貨ですか⁉」
「だが、そこで販売されている服を、半年早く買う事が出来る施設と思ってくれると助かる」
「ケンジ様は、平民の事ばかり優遇してくれると思ってたのに驚きだ!」
「そんなことは無いぞ!商会の人達や貴族位を捨て、Freedomに移住した人間も俺にとって大事な国民だよ」
「俺は傲慢な貴族や権力者は嫌いだが、全員がそうじゃない事も理解しているし、普通に接してくれる人は大事にしているよ」
ケンジは、話しかけてきた男性に、今回はセレブにも満足してもらえるような施設を考えたと説明した。
そして、その会場をケンジの大工のスキルを持っている仲間達と、ギルドに依頼を出しギルドに所属している生産者達に、仕事をまわす事にしたのである。
この噂は、Freedom国に一気に広まることになり、セレブの奥様方や奴隷商人や元貴族の御令嬢が、騒めき立った。
このFreedom国は安全で清潔だが、他の国のように貴族や金持ちに対しての、優遇が少ない事が不満であった。
しかし、今回の事で見栄を張ることが出来、ストレスを発散することが出来るかもしれないのだ!それと、貴族位を捨てこの国へと移り住んでいた家族は、銭湯もあまり好評ではなかった。貴族位を捨てたとはいえ、プライドはあり平民と一緒の湯船につかる事に抵抗があったのだ。
その為、なかには自宅に風呂を設置して、家の風呂を高い維持費で賄っていた。ただ、石鹸だけは満足していたのは言うまでもなかった。
奴隷商人も又、特別奴隷を着飾らすことが出来、売り上げを上げる事が出来るはずだと期待を持っていた。
「ケンジ様!多目的ホールの前評判はすごいものですよ」
「まあ、そうじゃないと困るんだけど良かったよ!」
「でも、ケンジ様が平民達より、元貴族の人間にこんな施設を考えるとは驚きです……」
「ムシュダルクさんまでなんだよ!」
「ですが、ケンジ様は今までお金のなかった平民に重点を置いて考え行動していたじゃないですか」
「そりゃ、そうだけど……ケースバイケースというのもあるだろ?セレブ達も又この国の国民だよ。その自尊心を満たしてあげるのも必要じゃないか!」
「確かにそうですが、本当に驚きました」
そして、ムシュダルクはケンジの考え方に、この後さらに驚くのだった。
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