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第10章 Freedom国、経済の中心へ!
34話 Freedom国の実力
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ケンジは、一言釘を刺して部屋から出て行った。後に残ったオリヴィアと、他のメンバー達は何とも言えない雰囲気が漂っていた。
そして、ケンジは部屋へと戻りこれからの事を考えて、その夜はまた眠れない夜を過ごしたのだった。
「ご主人様!朝です!」
「ご主人様……早く起きる!休みの日だからといってダラダラは良くない!」
「分かったよ……だけどあと30分……昨日は眠れなかったんだよ」
「ご主人様……また発症したのですか?」
「いや、そうじゃないんだけど昨日久しぶりに町の人達の現状を聞いて、今のままじゃ駄目だって……考え込んでたら、いつの間にか東の空が明るくなってきてたんだよ……」
「ったく……ご主人様は本当に考え込むのが好きですね……」
「そうですよ!何のために、休暇をしているのですか?」
「もっと、ご主人様は自分を大事にしないと駄目……」
「そうはいっても、考えてしまうんだからしょうがないだろ?頼むから、もうちょっとだけ寝させてくれ……」
「しょうがないですね!だったらあたしも!」
ティアナは、ケンジの横に添い寝をし始めた。それにケンジは焦って跳び起きた。
「何でティアナが、隣で寝ようとするんだよ!フィアナも反対側に潜り込むな!」
「「だって!」」
「だってじゃない!ったく、目が冴えたじゃないか!」
「だったら、ちゃんと起きてください!」
ケンジは、ブツブツ言いながら部屋から出て行き、顔を洗いに行くのだった。
「ねえ!姉さん……昨日、何で奉仕に行かなかったの?」
「だって、オリヴィアの事があって、そんな雰囲気じゃなかったじゃない……」
「姉さんの意気地なし……」
「何よ!そんな言い方しなくてもいいじゃない!」
その朝は、姉妹がケンジの部屋でちちくりあいになっていた。
そして、ケンジは朝食を取ってその後、昨日出かけた時に買った小説や、文献など記された本を大広間に広げて静かに読んでいた。するとそこに、システィナやプリム達が立ち替わり、ケンジの側にやってきた。
「ご主人様?何を読んでいるのですか?」
「ああ!昨日買った本で新しい小説だ」
「そ、そうですか……」
すると、今度はプリムがやってきた!プリムは何も言わずその場で立っていた。
「プリム何か用か?」
「いえ……ご主人様が気になって……」
「俺は大丈夫だから、黙ってそこにいられると気になってしょうがないよ」
「分かりました……」
こんな感じで、色んな女性達が代わる代わるケンジの側にやって来るのだ。そして、今度はエリスが、ケンジの側にやってきた。
「今度はエリスか……お前は何の用だ?」
「いえ……なんでもございませんわ。ただ、ご主人様が気になって……」
「だったら、そこに隠れている奴らにも言っておいてくれ!」
「な、何を言っておられるのですか?」
「今日は出かける事はしないから、昨日のオリヴィアのようなラッキーはないからな!」
ケンジはニヤリと笑い、小説を読んでゆっくりするのだった。それを見たエリスは、ガックリ肩を落としてその場から引き下がった。
その時、大広間のロビーに慌ただしくして、ムシュダルク達が会議室に入っていくのが見えた。ケンジは何事かと思い、会議室の扉を開けたのだった。
「ムシュダルクさん何かあったのか?」
「ケ、ケンジ様!なんでもないですよ。今は、ケンジ様はゆっくりしていてください!」
ムシュダルクにそう言われて、ケンジは会議室から出されてしまった。
「何があったんだ?」
ケンジは独り言を言いながら、ロビーに戻り小説を読むのだった。
そして、ケンジが追い出された会議室では騒然となっていて、色々な案が出されていた。
「いったいどういう事なんだ?」
「はい!魔の森では魔物の変異種が増大!今、現在オーガロード100匹が街道に迫っている模様!」
「オーガロードが100匹だと⁉そんな事ありえないだろ?」
「しかし、鳳凰騎士団斥侯部隊の情報では確かにそのように!」
「すぐに街道城壁に、空気砲が打てる準備を!」
「今鳳凰騎士団が、オーガロードが迫って来るであろう位置に物資の供給をしております!」
新しくFreedomの町になった、ホープとホネストの町の街道沿いには、兵舎の中間地点を設けていた。
これにより、その場所に転移マットで物資の供給を素早く補充が完了できて、その上鳳凰騎士団の派遣もすぐに整う事が可能になっていた。
街道沿いには城壁が完成していて、そこには見張りが常に魔の森を監視を続けていた。その為、今回も素早く対応が出来て、情報がフリーの町にすぐさま入ってきたのである。
ランスロット率いる鳳凰騎士団は、そのオーガロードが出現した街道付近に出兵した。しかし、100匹という多数出現に驚いていたが、鳳凰騎士団の実力に加えて、空気砲の威力は凄まじいものがあった。
ケンジの、発明した空気砲の威力は、その場所には一台だけ設置されていたが、エクスプロージョンの20発分の威力が一回で炸裂する為、オーガ達は城壁にすら到達できなかったのだ。
中にはオーガの上位種のキングなどもいたが、空気砲の威力に耐え抜け出した者もいたが、その後に巻き起こる鳳凰騎士団魔道部隊の魔法に、呆気なく燃え尽きてしまった。
仮に、その魔法に耐えたとしても、次は弓矢部隊に騎馬隊が続くため、オーガロードぐらいではビクともしない事が分かったのだ。
結局、あれだけ慌ただしくしていたが、一日でオーガのスタンピードを収めてしまった。それを聞いた、ホープとホネストの町では歓喜に震える事になった。
「オーガロードだったんだろ?」
「それも100匹以上だというじゃねえか!」
「この町はもう安泰だな!」
「俺この町に残ってて良かったよ!」
「確かに出て行った人間達は家を買い直さないと住むことが出来ないもんな!」
残っていた町の人達は、安全に暮らせるであろうFreedomに感謝した。そして、舞い戻ってきた町の人達は家を買い直さないといけないが、他の町に比べたらそんな事が気にならない程、安全だと確信が持てたのだ。
そして、フリーの町ではギルド職員の募集をかけた。しかし、勤務先はホープとホネストの町という事で人数は前よりは集まらなかった。
しかし今回の件で、ケンジのいない町でも安全が証明された事で、ギルド職員になりたい人間が殺到したのだ。その中で、ムシュダルク達は面接を行い、職員達を決めていくのだった。
ホープとホネストの町は、今回のスタンピードでドンドン町の人が舞い戻ってきて、新たに移住したい人間が殺到して大きくなってきた。
これに対して、王国と聖教国は頭を悩ます事になる。
そして、ケンジは部屋へと戻りこれからの事を考えて、その夜はまた眠れない夜を過ごしたのだった。
「ご主人様!朝です!」
「ご主人様……早く起きる!休みの日だからといってダラダラは良くない!」
「分かったよ……だけどあと30分……昨日は眠れなかったんだよ」
「ご主人様……また発症したのですか?」
「いや、そうじゃないんだけど昨日久しぶりに町の人達の現状を聞いて、今のままじゃ駄目だって……考え込んでたら、いつの間にか東の空が明るくなってきてたんだよ……」
「ったく……ご主人様は本当に考え込むのが好きですね……」
「そうですよ!何のために、休暇をしているのですか?」
「もっと、ご主人様は自分を大事にしないと駄目……」
「そうはいっても、考えてしまうんだからしょうがないだろ?頼むから、もうちょっとだけ寝させてくれ……」
「しょうがないですね!だったらあたしも!」
ティアナは、ケンジの横に添い寝をし始めた。それにケンジは焦って跳び起きた。
「何でティアナが、隣で寝ようとするんだよ!フィアナも反対側に潜り込むな!」
「「だって!」」
「だってじゃない!ったく、目が冴えたじゃないか!」
「だったら、ちゃんと起きてください!」
ケンジは、ブツブツ言いながら部屋から出て行き、顔を洗いに行くのだった。
「ねえ!姉さん……昨日、何で奉仕に行かなかったの?」
「だって、オリヴィアの事があって、そんな雰囲気じゃなかったじゃない……」
「姉さんの意気地なし……」
「何よ!そんな言い方しなくてもいいじゃない!」
その朝は、姉妹がケンジの部屋でちちくりあいになっていた。
そして、ケンジは朝食を取ってその後、昨日出かけた時に買った小説や、文献など記された本を大広間に広げて静かに読んでいた。するとそこに、システィナやプリム達が立ち替わり、ケンジの側にやってきた。
「ご主人様?何を読んでいるのですか?」
「ああ!昨日買った本で新しい小説だ」
「そ、そうですか……」
すると、今度はプリムがやってきた!プリムは何も言わずその場で立っていた。
「プリム何か用か?」
「いえ……ご主人様が気になって……」
「俺は大丈夫だから、黙ってそこにいられると気になってしょうがないよ」
「分かりました……」
こんな感じで、色んな女性達が代わる代わるケンジの側にやって来るのだ。そして、今度はエリスが、ケンジの側にやってきた。
「今度はエリスか……お前は何の用だ?」
「いえ……なんでもございませんわ。ただ、ご主人様が気になって……」
「だったら、そこに隠れている奴らにも言っておいてくれ!」
「な、何を言っておられるのですか?」
「今日は出かける事はしないから、昨日のオリヴィアのようなラッキーはないからな!」
ケンジはニヤリと笑い、小説を読んでゆっくりするのだった。それを見たエリスは、ガックリ肩を落としてその場から引き下がった。
その時、大広間のロビーに慌ただしくして、ムシュダルク達が会議室に入っていくのが見えた。ケンジは何事かと思い、会議室の扉を開けたのだった。
「ムシュダルクさん何かあったのか?」
「ケ、ケンジ様!なんでもないですよ。今は、ケンジ様はゆっくりしていてください!」
ムシュダルクにそう言われて、ケンジは会議室から出されてしまった。
「何があったんだ?」
ケンジは独り言を言いながら、ロビーに戻り小説を読むのだった。
そして、ケンジが追い出された会議室では騒然となっていて、色々な案が出されていた。
「いったいどういう事なんだ?」
「はい!魔の森では魔物の変異種が増大!今、現在オーガロード100匹が街道に迫っている模様!」
「オーガロードが100匹だと⁉そんな事ありえないだろ?」
「しかし、鳳凰騎士団斥侯部隊の情報では確かにそのように!」
「すぐに街道城壁に、空気砲が打てる準備を!」
「今鳳凰騎士団が、オーガロードが迫って来るであろう位置に物資の供給をしております!」
新しくFreedomの町になった、ホープとホネストの町の街道沿いには、兵舎の中間地点を設けていた。
これにより、その場所に転移マットで物資の供給を素早く補充が完了できて、その上鳳凰騎士団の派遣もすぐに整う事が可能になっていた。
街道沿いには城壁が完成していて、そこには見張りが常に魔の森を監視を続けていた。その為、今回も素早く対応が出来て、情報がフリーの町にすぐさま入ってきたのである。
ランスロット率いる鳳凰騎士団は、そのオーガロードが出現した街道付近に出兵した。しかし、100匹という多数出現に驚いていたが、鳳凰騎士団の実力に加えて、空気砲の威力は凄まじいものがあった。
ケンジの、発明した空気砲の威力は、その場所には一台だけ設置されていたが、エクスプロージョンの20発分の威力が一回で炸裂する為、オーガ達は城壁にすら到達できなかったのだ。
中にはオーガの上位種のキングなどもいたが、空気砲の威力に耐え抜け出した者もいたが、その後に巻き起こる鳳凰騎士団魔道部隊の魔法に、呆気なく燃え尽きてしまった。
仮に、その魔法に耐えたとしても、次は弓矢部隊に騎馬隊が続くため、オーガロードぐらいではビクともしない事が分かったのだ。
結局、あれだけ慌ただしくしていたが、一日でオーガのスタンピードを収めてしまった。それを聞いた、ホープとホネストの町では歓喜に震える事になった。
「オーガロードだったんだろ?」
「それも100匹以上だというじゃねえか!」
「この町はもう安泰だな!」
「俺この町に残ってて良かったよ!」
「確かに出て行った人間達は家を買い直さないと住むことが出来ないもんな!」
残っていた町の人達は、安全に暮らせるであろうFreedomに感謝した。そして、舞い戻ってきた町の人達は家を買い直さないといけないが、他の町に比べたらそんな事が気にならない程、安全だと確信が持てたのだ。
そして、フリーの町ではギルド職員の募集をかけた。しかし、勤務先はホープとホネストの町という事で人数は前よりは集まらなかった。
しかし今回の件で、ケンジのいない町でも安全が証明された事で、ギルド職員になりたい人間が殺到したのだ。その中で、ムシュダルク達は面接を行い、職員達を決めていくのだった。
ホープとホネストの町は、今回のスタンピードでドンドン町の人が舞い戻ってきて、新たに移住したい人間が殺到して大きくなってきた。
これに対して、王国と聖教国は頭を悩ます事になる。
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