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第10章 Freedom国、経済の中心へ!
32話 ケンジの焦り
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ケンジは、次の日から長期休暇に入りいきなり暇になってしまった。しかし、ケンジはマイの言っていた事を実感したのだ。その日の夜は、何も気にする事がなかったせいかすぐに眠りに落ちる事が出来た。
そして、次の日にはすっきりした目覚めが出来たのである。
「ご主人様!朝ですよ!」
「ご主人様!早く起きる……」
「ティアナ、フィアナ!今日から俺は、長期休暇を貰ったんだ。もう少しだらだらさせてくれよ」
「しょうがないですね……じゃあ、はい!」
「なんだよハイって?」
「おはようのキスしてください!してくれたらあと30分寝ていてもいいですよ」
「さあって!今日は久しぶりによく寝たし顔でも洗ってくるか!」
ケンジは素早く起きて、ティアナから逃げるように部屋から出て行ってしまった。
「ご主人様のイケず……」
「ぷっ!」
「フィアナ笑ったわね!」
フィアナはその様子を見て噴出してしまった。
「姉さん!そんな事でむくれるなら、今夜奉仕でもやってみたらどう?」
「えっ?」
「姉さんはまだ、ご主人様と一緒になっていないでしょ?ご主人様ももう、私達を子供と言って断らないと思うよ」
ティアナはまだ、ケンジに奉仕をしていなかった。ずっとやってなかったので、タイミングを逃してしまって切っ掛けがなくなってしまっていた。
「でも、もう今更な感じがしてしまって……」
「まあ、決めるのは姉さんだから、わたしから言う事じゃないけど、タイミングと言うならご主人様をリフレッシュさせるには良いタイミングだと思わない?」
「そ、そっか!確かにご主人様は、仕事で疲れ切っているからそれを癒すのはいい事かもね」
「姉さん、がんばってね!」
ティアナは、フィアナの言葉を聞いて笑顔で抱きしめた。
「ったく……ティアナの奴!俺をからかいやがって……」
ブツブツ言いながらケンジは、洗面台で顔を洗っていた。水道を売り出してこの数年で朝、顔を洗う場所は井戸で顔を洗う事は無くなっていた。水道管を家の中に引き、洗面台で顔を洗えるようになり本当に便利になっていた。
「さて、今日は朝ご飯を食べたら何をしようかな?いきなり暇になるとやる事がないよな……」
「主!おはようございます。お気分はいかがですか?」
「あぁ!ギル、おはよう!昨日は久しぶりに、ゆっくり寝れたような気がするよ」
「そうですか?それは良かったです!」
「だがな……いきなり何もする事がなくて、何をしたらいいか困るな……」
「とりあえず何もしなくていいと思いますよ。主はずっと頑張ってこられたので、ゆっくりするのが一番です」
「じゃあ、今日からお言葉に甘えて遊んでくるよ」
「はい!」
ケンジは朝食を食べて、ゆっくりして読書をしていた。この世界にも物語があり、ケンジはファンタジー小説のような感じで読書を楽しんでいた。しかし、この本も何回も読み返したものであり読み飽きていた。
そこに丁度、オリヴィアがケンジの心配をして近づいてきた。
「ご主人様……今回は、ご主人様の疲労を気がつかなくて、本当に申し訳ございませんでした……」
「何を謝っているんだ。俺自身、マイに言われなかったら分からなかったのに、他の人間が分かるわけないだろ?俺も反省したよ。日頃みんなに、無理をするなと言っていたのに、俺が無理をしてたんだと思い知らされた」
「確かにそうですね」
オリヴィアは、ケンジの言葉にクスリと笑った。
「あ、そうだ!オリヴィアは今大丈夫か?」
「えっ?大丈夫ですが……何かあったのですか?」
「じゃあ、俺に付き合え!」
ケンジは、オリヴィアの手を引っ張った。オリヴィアは、ケンジにいきなり手を握られ、顔を真っ赤にしてアタフタしたのだった。
「ちょっと、ご主人様!いきなり何を?」
「今日は、オリヴィアも休みだ!」
「そんないきなり何を言って……」
「デートしよって言ってんだよ!」
「えっ⁉ええええええ~~~~~!」
オリヴィアは、ケンジに手を引っ張られ、町に出て行ってしまった。ケンジはニコニコしながら、オリヴィアの手を握りフリーの町を散歩していた。
「ご主人様、いきなりどうしたのですか?」
「何がだ?」
「だって、今までこんないきなり、デートなんか誘ってくれなかったじゃありませんか?」
「いやだったか?」
「嫌じゃないです!嬉しいです!こんな強引に誘ってくれるご主人様も素敵です!」
「ならいいじゃないか!あっ、そこでお茶でもしよう!」
「はい!」
ケンジは、オリヴィアを連れてフリーの町を散歩して、色々と連れまわしたのだ。その様子を見たイチカが、ケンジの側に駆けよってきたのだ。
「ご主人様!町に出歩いてもよろしいのですか?」
「あっ、イチカか……別に構わないだろ?仕事じゃなくリフレッシュを兼ねて、町を散歩しているだけだ」
「それならいいのですが、無理はしないでくださいよ!」
「ああ!分かっているって……」
「ところで、ヴィアは何でご主人様と一緒にいるのですか?」
「わ、わたしは……」
「まさかとは思いますが、抜け駆けじゃないですよね……」
「抜け駆けなんかじゃ!」
「おいおい!イチカ、へんな勘繰りはやめるんだ。オリヴィアには、俺が付き合えって無理に予定を変更してお願いしたんだからいいだろ?」
「そ、そうですか!それならばしょうがないですね。ヴィア申し訳ありません……」
ケンジがフォローしてくれたおかげで、イチカからのやきもちはなくなりホッとしたのはいう間でもなかった。
「それじゃ、イチカ!町の警護は頼んだぞ。じゃあ、オリヴィア行くぞ!」
「は、はい!」
ケンジは、オリヴィアの手を引きその場を離れた。それを見たイチカは、オリヴィアのてれた顔を見て眉をひそめたのだった。
「やっぱり怪しい……」
手を引いたケンジは、オリヴィアに話しかけた。
「オリヴィア、ちょっといいか?」
「ご主人様、今日は本当にどうしたのですか?いつもと本当になにか違いますよ」
「あぁ……なんでかな、こうしていると落ち着くんだよ。ちょっとそこのベンチで話そうか」
オリヴィアは、ケンジに言われベンチに座ってケンジの話を聞いた。
「なあ、この世界ってどう思う?」
「どう思うとは?」
「オリヴィアは奴隷になった時はどうだった?俺が、お前達の主人になってみんなは幸せだと言ってくれるだろ?」
「はい!私達は、ご主人様が主人になってくれたおかげで人生幸せだと思っています」
ケンジはありがとうと言って、オリヴィアの頭を優しく撫でた。
「しかし、世の中には奴隷はたくさんいる。セイラのように、貴族達に冤罪を吹っ掛けられて、犯罪奴隷になった者も少なくないよな?」
「それは……」
「まるで、貴族達は平民は自分達の言う事を聞いて、当たり前のように振る舞うだろ?」
「それは、貴族法で決まっている事だからしょうがないですよ」
「それが、俺には納得がいかないんだよ!さも、自分達は選ばれた民のように振る舞う傲慢さがな……」
「ご主人様……当分は、そんな事を考えずに身体を休ませてください!」
「まあ、ちょっと聞いてくれ……みんなは休んでくれと言ってくれるんだが、この世界って本当に娯楽というモノが無いんだよ!」
「だったら、今からわたしがご主人様のお相手をしましょうか?」
「はっ?お前は何を言ってんだ?」
「だから、娯楽が無いというのなら、今からわたしがベットの上でお相手を……」
「ったく……俺は真面目にだな……」
「わたしも、真面目に答えていますが!」
「「……」」
ケンジとオリヴィアは、お互いの目を見合わせて目が点になっていた。
「やっぱりそこが問題なんだよな……」
「ご主人様!いったい何を?わたしに問題があるのですか?」
「いや、お前に問題があるんじゃなくて、俺の感覚とこの世界のギャップがありすぎるんだよ……オリヴィアは本気で、娯楽に奉仕の事を言ったんだよな?」
「はい……」
「俺が言っている娯楽というのは、レジャーや遊びの事を言っているんだよ。この世界には、遊びというモノが少なすぎるんだよ。俺からしたらだけどな」
「遊びですか?」
「要はゲームだな!子供達がよく遊んでいるだろ?鬼ごっことかかくれんぼとか?」
「えぇ……そうですね」
「大人になったら、生活で大変になりストレスを発散といえば、飲んで騒いで女性を抱くというのが、この世界の遊びだが、俺の世界では大人が遊ぶような所や物が溢れていたんだよ」
「えっ⁉大人が、かくれんぼとかしていたのですか?」
「そうじゃない!例えば、趣味で体を動かすスポーツとか、お金を払って楽しむ場所がいっぱいあったんだよ」
「へええ!わざわざお金を払って遊ぶのですか?」
「そうなんだよ!そういう場所がまったくないんだよ」
「ですが、それはしょうがないかと思いますよ……」
「なんでだ?そういった場所があったら、国民は生活のメリハリが出て活気が出ると思うんだけどな……」
「ご主人様、この世界は一か月で大銀貨10枚あれば、一家4人が普通に暮らせるには知っていますよね?」
「ああ!大体10万ドゴンあれば生活できるな」
「しかし、そんなに稼いでいる家族はまずいません……Freedom国の平民の方々でも、ギリギリその金額に行くかと思いますが、平民の方は1家8人でも家族の人数が少ないかと思います。つまり、遊びに生活費を使う事なんて到底考える事が出来ないのです」
「……」
「ご主人様が、色んな商品を開発してくれて平民達の生活は向上しましたが、それでも子供は親の手伝いをして、お金を稼いでいる家族が殆どなのです」
「それを、何とかしないといけないのか……ホント、この世界は凄いよ……」
ケンジはオリヴィアの意見を聞き、このままでは学校のプロジェクトも危険な感じがしていた。とにかく、ケンジの言う遊ぶ所など、このガイアースの世界では夢の又夢だと思った。
そして、次の日にはすっきりした目覚めが出来たのである。
「ご主人様!朝ですよ!」
「ご主人様!早く起きる……」
「ティアナ、フィアナ!今日から俺は、長期休暇を貰ったんだ。もう少しだらだらさせてくれよ」
「しょうがないですね……じゃあ、はい!」
「なんだよハイって?」
「おはようのキスしてください!してくれたらあと30分寝ていてもいいですよ」
「さあって!今日は久しぶりによく寝たし顔でも洗ってくるか!」
ケンジは素早く起きて、ティアナから逃げるように部屋から出て行ってしまった。
「ご主人様のイケず……」
「ぷっ!」
「フィアナ笑ったわね!」
フィアナはその様子を見て噴出してしまった。
「姉さん!そんな事でむくれるなら、今夜奉仕でもやってみたらどう?」
「えっ?」
「姉さんはまだ、ご主人様と一緒になっていないでしょ?ご主人様ももう、私達を子供と言って断らないと思うよ」
ティアナはまだ、ケンジに奉仕をしていなかった。ずっとやってなかったので、タイミングを逃してしまって切っ掛けがなくなってしまっていた。
「でも、もう今更な感じがしてしまって……」
「まあ、決めるのは姉さんだから、わたしから言う事じゃないけど、タイミングと言うならご主人様をリフレッシュさせるには良いタイミングだと思わない?」
「そ、そっか!確かにご主人様は、仕事で疲れ切っているからそれを癒すのはいい事かもね」
「姉さん、がんばってね!」
ティアナは、フィアナの言葉を聞いて笑顔で抱きしめた。
「ったく……ティアナの奴!俺をからかいやがって……」
ブツブツ言いながらケンジは、洗面台で顔を洗っていた。水道を売り出してこの数年で朝、顔を洗う場所は井戸で顔を洗う事は無くなっていた。水道管を家の中に引き、洗面台で顔を洗えるようになり本当に便利になっていた。
「さて、今日は朝ご飯を食べたら何をしようかな?いきなり暇になるとやる事がないよな……」
「主!おはようございます。お気分はいかがですか?」
「あぁ!ギル、おはよう!昨日は久しぶりに、ゆっくり寝れたような気がするよ」
「そうですか?それは良かったです!」
「だがな……いきなり何もする事がなくて、何をしたらいいか困るな……」
「とりあえず何もしなくていいと思いますよ。主はずっと頑張ってこられたので、ゆっくりするのが一番です」
「じゃあ、今日からお言葉に甘えて遊んでくるよ」
「はい!」
ケンジは朝食を食べて、ゆっくりして読書をしていた。この世界にも物語があり、ケンジはファンタジー小説のような感じで読書を楽しんでいた。しかし、この本も何回も読み返したものであり読み飽きていた。
そこに丁度、オリヴィアがケンジの心配をして近づいてきた。
「ご主人様……今回は、ご主人様の疲労を気がつかなくて、本当に申し訳ございませんでした……」
「何を謝っているんだ。俺自身、マイに言われなかったら分からなかったのに、他の人間が分かるわけないだろ?俺も反省したよ。日頃みんなに、無理をするなと言っていたのに、俺が無理をしてたんだと思い知らされた」
「確かにそうですね」
オリヴィアは、ケンジの言葉にクスリと笑った。
「あ、そうだ!オリヴィアは今大丈夫か?」
「えっ?大丈夫ですが……何かあったのですか?」
「じゃあ、俺に付き合え!」
ケンジは、オリヴィアの手を引っ張った。オリヴィアは、ケンジにいきなり手を握られ、顔を真っ赤にしてアタフタしたのだった。
「ちょっと、ご主人様!いきなり何を?」
「今日は、オリヴィアも休みだ!」
「そんないきなり何を言って……」
「デートしよって言ってんだよ!」
「えっ⁉ええええええ~~~~~!」
オリヴィアは、ケンジに手を引っ張られ、町に出て行ってしまった。ケンジはニコニコしながら、オリヴィアの手を握りフリーの町を散歩していた。
「ご主人様、いきなりどうしたのですか?」
「何がだ?」
「だって、今までこんないきなり、デートなんか誘ってくれなかったじゃありませんか?」
「いやだったか?」
「嫌じゃないです!嬉しいです!こんな強引に誘ってくれるご主人様も素敵です!」
「ならいいじゃないか!あっ、そこでお茶でもしよう!」
「はい!」
ケンジは、オリヴィアを連れてフリーの町を散歩して、色々と連れまわしたのだ。その様子を見たイチカが、ケンジの側に駆けよってきたのだ。
「ご主人様!町に出歩いてもよろしいのですか?」
「あっ、イチカか……別に構わないだろ?仕事じゃなくリフレッシュを兼ねて、町を散歩しているだけだ」
「それならいいのですが、無理はしないでくださいよ!」
「ああ!分かっているって……」
「ところで、ヴィアは何でご主人様と一緒にいるのですか?」
「わ、わたしは……」
「まさかとは思いますが、抜け駆けじゃないですよね……」
「抜け駆けなんかじゃ!」
「おいおい!イチカ、へんな勘繰りはやめるんだ。オリヴィアには、俺が付き合えって無理に予定を変更してお願いしたんだからいいだろ?」
「そ、そうですか!それならばしょうがないですね。ヴィア申し訳ありません……」
ケンジがフォローしてくれたおかげで、イチカからのやきもちはなくなりホッとしたのはいう間でもなかった。
「それじゃ、イチカ!町の警護は頼んだぞ。じゃあ、オリヴィア行くぞ!」
「は、はい!」
ケンジは、オリヴィアの手を引きその場を離れた。それを見たイチカは、オリヴィアのてれた顔を見て眉をひそめたのだった。
「やっぱり怪しい……」
手を引いたケンジは、オリヴィアに話しかけた。
「オリヴィア、ちょっといいか?」
「ご主人様、今日は本当にどうしたのですか?いつもと本当になにか違いますよ」
「あぁ……なんでかな、こうしていると落ち着くんだよ。ちょっとそこのベンチで話そうか」
オリヴィアは、ケンジに言われベンチに座ってケンジの話を聞いた。
「なあ、この世界ってどう思う?」
「どう思うとは?」
「オリヴィアは奴隷になった時はどうだった?俺が、お前達の主人になってみんなは幸せだと言ってくれるだろ?」
「はい!私達は、ご主人様が主人になってくれたおかげで人生幸せだと思っています」
ケンジはありがとうと言って、オリヴィアの頭を優しく撫でた。
「しかし、世の中には奴隷はたくさんいる。セイラのように、貴族達に冤罪を吹っ掛けられて、犯罪奴隷になった者も少なくないよな?」
「それは……」
「まるで、貴族達は平民は自分達の言う事を聞いて、当たり前のように振る舞うだろ?」
「それは、貴族法で決まっている事だからしょうがないですよ」
「それが、俺には納得がいかないんだよ!さも、自分達は選ばれた民のように振る舞う傲慢さがな……」
「ご主人様……当分は、そんな事を考えずに身体を休ませてください!」
「まあ、ちょっと聞いてくれ……みんなは休んでくれと言ってくれるんだが、この世界って本当に娯楽というモノが無いんだよ!」
「だったら、今からわたしがご主人様のお相手をしましょうか?」
「はっ?お前は何を言ってんだ?」
「だから、娯楽が無いというのなら、今からわたしがベットの上でお相手を……」
「ったく……俺は真面目にだな……」
「わたしも、真面目に答えていますが!」
「「……」」
ケンジとオリヴィアは、お互いの目を見合わせて目が点になっていた。
「やっぱりそこが問題なんだよな……」
「ご主人様!いったい何を?わたしに問題があるのですか?」
「いや、お前に問題があるんじゃなくて、俺の感覚とこの世界のギャップがありすぎるんだよ……オリヴィアは本気で、娯楽に奉仕の事を言ったんだよな?」
「はい……」
「俺が言っている娯楽というのは、レジャーや遊びの事を言っているんだよ。この世界には、遊びというモノが少なすぎるんだよ。俺からしたらだけどな」
「遊びですか?」
「要はゲームだな!子供達がよく遊んでいるだろ?鬼ごっことかかくれんぼとか?」
「えぇ……そうですね」
「大人になったら、生活で大変になりストレスを発散といえば、飲んで騒いで女性を抱くというのが、この世界の遊びだが、俺の世界では大人が遊ぶような所や物が溢れていたんだよ」
「えっ⁉大人が、かくれんぼとかしていたのですか?」
「そうじゃない!例えば、趣味で体を動かすスポーツとか、お金を払って楽しむ場所がいっぱいあったんだよ」
「へええ!わざわざお金を払って遊ぶのですか?」
「そうなんだよ!そういう場所がまったくないんだよ」
「ですが、それはしょうがないかと思いますよ……」
「なんでだ?そういった場所があったら、国民は生活のメリハリが出て活気が出ると思うんだけどな……」
「ご主人様、この世界は一か月で大銀貨10枚あれば、一家4人が普通に暮らせるには知っていますよね?」
「ああ!大体10万ドゴンあれば生活できるな」
「しかし、そんなに稼いでいる家族はまずいません……Freedom国の平民の方々でも、ギリギリその金額に行くかと思いますが、平民の方は1家8人でも家族の人数が少ないかと思います。つまり、遊びに生活費を使う事なんて到底考える事が出来ないのです」
「……」
「ご主人様が、色んな商品を開発してくれて平民達の生活は向上しましたが、それでも子供は親の手伝いをして、お金を稼いでいる家族が殆どなのです」
「それを、何とかしないといけないのか……ホント、この世界は凄いよ……」
ケンジはオリヴィアの意見を聞き、このままでは学校のプロジェクトも危険な感じがしていた。とにかく、ケンジの言う遊ぶ所など、このガイアースの世界では夢の又夢だと思った。
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