479 / 619
第10章 Freedom国、経済の中心へ!
26話 自由に楽しく
しおりを挟む
次の日、昨日の事を知らなかった冒険者が、いつも変わらず行列が出来ていた素材買取の列に並んでいたが、受付嬢の顔を見て大きな声で叫んだ。
「なんだよ!この列の受付はあの女かよ!せっかく並んだのに時間の無駄になっちまったじゃねえか!」
冒険者はそんな心ない言葉を叫んだのだ。その言葉を聞いた女性はピクッと小さく反応し落ち込んでしまった。
しかし、それを聞いた冒険者達は一瞬で血の気が引き、暴言を吐いた冒険者の頭や腕を取り羽交い締めにしてしまった。
「ば、馬鹿野郎!貴様何を言うんだ!」
「そうよ!昨日の事知らないの⁉」
「早く謝罪しろ!」
「なんだよ!お前等!あの女って!」
「お前!そんな事言って分かっているのか?この町では差別とかしちゃいけないんだ!これはケンジ様が、国の方針として謳っているだろ!」
「なんだよ!お前等だってこの間まで……」
「お前、昨日あった事本当に知らないのか?悪い事は言わない、早くあの女性に謝れ!」
暴言を吐いた冒険者は、周りにいた仲間達に非難を受けた。そして、訳も分からず仲間達に頭を地面に押さえつけられる状況になった。
「何すんだよ!お前らこの俺に、こんなことしてどうなるかわかってんのかよ!」
「ば、馬鹿野郎!お前なんかケンジ様に比べれば大したことねえ!それよりお前が今やった差別が、ケンジ様の耳に入ったらどうなるかわかってんのか?」
「なんだよ!何言ってんのか全然分からねぇよ!」
「いいか?よく聞け!お前が馬鹿にした女性にすぐ謝れ!じゃないと本当に後悔する事になるぞ!」
「なんだよその後悔ってのはよ!」
「いいか?お前がその女性を意味なく馬鹿にしたら、ケンジ様はそれを虐めとして俺達冒険者に報復として、Freedom店を閉めると昨日言ったんだぞ?」
「はぁあ?これが虐めで、それが原因でFreedom店を閉める?」
ようやく事態を把握した冒険者は、血の気が引いて顔が真っ青になった。
「おい!」
その声にビクッと身体を震わせた。そして、声のした方向を見ると、そこにはケンジが腕を組み立っていた。
「「「「ケ、ケンジ様!」」」」」
「俺は昨日言ったよな?今度こういうことがあれば許さないって……」
「ケンジ様、ちょっと待ってください!こいつは昨日の事をまだ知らなかっただけなんだ?」
「知らないからと言って、虐めはやってもいい事なのか?」
「本当に申し訳ない!コイツには、俺達から厳しく言っておくから!ほら!お前も早くあの女性に謝るんだ!」
「「「「「そうだ!早く謝れ!」」」」」
暴言を吐いた冒険者は、みんなの焦りように顔を真っ青にして、女性に対して謝罪を繰り返したのだ。
「本当に申し訳ございませんでした!俺が浅はかでした。許してください‼」
「もういいです!頭を上げてください‼そのかわり、もうこのような事はしないでほしいです」
ケンジは受付嬢が、謝罪を受け入れたことで冒険者も昨日の事も知らなかったみたいだし、許す事にして奥の部屋に戻っていったのだった。
それを見た、冒険者達はホッとその場に崩れ落ちたのだ。
「「「よかった……」」」
冒険者一同、ただその言葉が漏れたように項垂れていた。
「ったく……お前は!」
「ホントそうよ!いつも話を聞かないから、こういうことになるのよ!」
「もう一回!受付嬢に謝れ!」
冒険者仲間に言われて、暴言を吐いた冒険者は、受付嬢に再度謝罪していたのだった。しかし、それを見た他の女性達はちゃんと、自分達を守ってくれたケンジに感謝していた。
「もういいですから!頭をお上げください!ケンジ様も、もうお気にしていないようすなので、私も気にしていません」
「ありがとう!ありがとう!本当に悪かった!」
冒険者達は安心した様子で、素材の買取をしてもらっていた。そして、冒険者達は次はこんな事のない様に、仲間達に連絡をまわしたのだ。
そして、ケンジはFreedom店に顔を出した。
「ご主人様?こんなところにどうしたのですか?」
「ああ!ユエティー、店舗で働いている新しく来た女性達はどうだ?」
「えぇ!昨日一悶着あったんですが、マイ様がうちの奴隷達を差別するようならば、Freedom店で買い物のはさせないと言ってくださり、その情報がお客様の間で広がっているみたいです」
「そうか!それ以降はそういった客ももういないんだな?」
「はい……」
「どうした?なんか落ち込んでいるが、他に何かあったのか?」
「いえ……私達奴隷の為に、店に損害を与えて申し訳ないと……」
「何を言ってんだ?お前達は俺にとって店よりも大事な存在なんだぞ!」
「えっ⁉」
「マイが言った通り、店を開く事でお前達が苦痛になるのなら、そんな店はやらないほうがいい。確かにお客様は大事だが、お前達が楽しく自由に働く事が出来ないのなら店を閉めた方がいいよ」
ケンジは、ユエティーに店の事より自分達奴隷の方が大事だと言い切った。その言葉に、周りで聞いていた奴隷達は感動して涙を流していた。
「ご主人様……ありがとうございます」
新しく入ってきた女奴隷達も、ケンジやマイが言っていた事は本当だったと思い感動していた。
自分達は、家族の食いぶちを減らせる為だけに奴隷商人に売られ、後の人生どうにでもなれと半ば自棄になっていた。
しかし、町の移動で魔物に襲われゴブリンの苗床になってしまった。このまま人生が終わると諦めていたさなか救出されたのだ。
だが、救出されたとしても、もう鉱山で働く男達の欲求のはけ口か娼館に売られるしかない自分達を、買い取ってくれて何かあったら絶対に守ってくれると言われた。
そんな事では、反対に迷惑をかけると思っていたが、主になってくれたケンジ様は、店の事より自分達の方が大事だと言ってくれて、約束通り本当に守ってくれたのだ。
「ご主人様……」
「えーっと、フランソワだったよな?なんだ?」
「え?私の名前を……」
「ああ!お前達の名前は昨日覚えたからな!で、なんだ?」
「私達は本来、こんな立派なお店では働く事は出来ないような存在です。本当なら魔物に犯されたような奴隷は、鉱山か娼館にしか行けないのですが本当に感謝しております。ありがとうございます……」
「ああ!気にすんな!お前達は事故に遭っただけで、その後の人生まで諦める必要はないよ」
「私達は命ある限り、ご主人様とマイ様にこのご恩を返していきたいと思います」
フランソワ達は、涙を流しケンジに頭を下げた。これらの様子を見て、店の方も窓口の方ももう大丈夫だと思い、ケンジは工房に戻っていった。
そして、それから1ヶ月後問題は片づいたと思ったが、別の所でまた起こっていた。
「なんだよ!この列の受付はあの女かよ!せっかく並んだのに時間の無駄になっちまったじゃねえか!」
冒険者はそんな心ない言葉を叫んだのだ。その言葉を聞いた女性はピクッと小さく反応し落ち込んでしまった。
しかし、それを聞いた冒険者達は一瞬で血の気が引き、暴言を吐いた冒険者の頭や腕を取り羽交い締めにしてしまった。
「ば、馬鹿野郎!貴様何を言うんだ!」
「そうよ!昨日の事知らないの⁉」
「早く謝罪しろ!」
「なんだよ!お前等!あの女って!」
「お前!そんな事言って分かっているのか?この町では差別とかしちゃいけないんだ!これはケンジ様が、国の方針として謳っているだろ!」
「なんだよ!お前等だってこの間まで……」
「お前、昨日あった事本当に知らないのか?悪い事は言わない、早くあの女性に謝れ!」
暴言を吐いた冒険者は、周りにいた仲間達に非難を受けた。そして、訳も分からず仲間達に頭を地面に押さえつけられる状況になった。
「何すんだよ!お前らこの俺に、こんなことしてどうなるかわかってんのかよ!」
「ば、馬鹿野郎!お前なんかケンジ様に比べれば大したことねえ!それよりお前が今やった差別が、ケンジ様の耳に入ったらどうなるかわかってんのか?」
「なんだよ!何言ってんのか全然分からねぇよ!」
「いいか?よく聞け!お前が馬鹿にした女性にすぐ謝れ!じゃないと本当に後悔する事になるぞ!」
「なんだよその後悔ってのはよ!」
「いいか?お前がその女性を意味なく馬鹿にしたら、ケンジ様はそれを虐めとして俺達冒険者に報復として、Freedom店を閉めると昨日言ったんだぞ?」
「はぁあ?これが虐めで、それが原因でFreedom店を閉める?」
ようやく事態を把握した冒険者は、血の気が引いて顔が真っ青になった。
「おい!」
その声にビクッと身体を震わせた。そして、声のした方向を見ると、そこにはケンジが腕を組み立っていた。
「「「「ケ、ケンジ様!」」」」」
「俺は昨日言ったよな?今度こういうことがあれば許さないって……」
「ケンジ様、ちょっと待ってください!こいつは昨日の事をまだ知らなかっただけなんだ?」
「知らないからと言って、虐めはやってもいい事なのか?」
「本当に申し訳ない!コイツには、俺達から厳しく言っておくから!ほら!お前も早くあの女性に謝るんだ!」
「「「「「そうだ!早く謝れ!」」」」」
暴言を吐いた冒険者は、みんなの焦りように顔を真っ青にして、女性に対して謝罪を繰り返したのだ。
「本当に申し訳ございませんでした!俺が浅はかでした。許してください‼」
「もういいです!頭を上げてください‼そのかわり、もうこのような事はしないでほしいです」
ケンジは受付嬢が、謝罪を受け入れたことで冒険者も昨日の事も知らなかったみたいだし、許す事にして奥の部屋に戻っていったのだった。
それを見た、冒険者達はホッとその場に崩れ落ちたのだ。
「「「よかった……」」」
冒険者一同、ただその言葉が漏れたように項垂れていた。
「ったく……お前は!」
「ホントそうよ!いつも話を聞かないから、こういうことになるのよ!」
「もう一回!受付嬢に謝れ!」
冒険者仲間に言われて、暴言を吐いた冒険者は、受付嬢に再度謝罪していたのだった。しかし、それを見た他の女性達はちゃんと、自分達を守ってくれたケンジに感謝していた。
「もういいですから!頭をお上げください!ケンジ様も、もうお気にしていないようすなので、私も気にしていません」
「ありがとう!ありがとう!本当に悪かった!」
冒険者達は安心した様子で、素材の買取をしてもらっていた。そして、冒険者達は次はこんな事のない様に、仲間達に連絡をまわしたのだ。
そして、ケンジはFreedom店に顔を出した。
「ご主人様?こんなところにどうしたのですか?」
「ああ!ユエティー、店舗で働いている新しく来た女性達はどうだ?」
「えぇ!昨日一悶着あったんですが、マイ様がうちの奴隷達を差別するようならば、Freedom店で買い物のはさせないと言ってくださり、その情報がお客様の間で広がっているみたいです」
「そうか!それ以降はそういった客ももういないんだな?」
「はい……」
「どうした?なんか落ち込んでいるが、他に何かあったのか?」
「いえ……私達奴隷の為に、店に損害を与えて申し訳ないと……」
「何を言ってんだ?お前達は俺にとって店よりも大事な存在なんだぞ!」
「えっ⁉」
「マイが言った通り、店を開く事でお前達が苦痛になるのなら、そんな店はやらないほうがいい。確かにお客様は大事だが、お前達が楽しく自由に働く事が出来ないのなら店を閉めた方がいいよ」
ケンジは、ユエティーに店の事より自分達奴隷の方が大事だと言い切った。その言葉に、周りで聞いていた奴隷達は感動して涙を流していた。
「ご主人様……ありがとうございます」
新しく入ってきた女奴隷達も、ケンジやマイが言っていた事は本当だったと思い感動していた。
自分達は、家族の食いぶちを減らせる為だけに奴隷商人に売られ、後の人生どうにでもなれと半ば自棄になっていた。
しかし、町の移動で魔物に襲われゴブリンの苗床になってしまった。このまま人生が終わると諦めていたさなか救出されたのだ。
だが、救出されたとしても、もう鉱山で働く男達の欲求のはけ口か娼館に売られるしかない自分達を、買い取ってくれて何かあったら絶対に守ってくれると言われた。
そんな事では、反対に迷惑をかけると思っていたが、主になってくれたケンジ様は、店の事より自分達の方が大事だと言ってくれて、約束通り本当に守ってくれたのだ。
「ご主人様……」
「えーっと、フランソワだったよな?なんだ?」
「え?私の名前を……」
「ああ!お前達の名前は昨日覚えたからな!で、なんだ?」
「私達は本来、こんな立派なお店では働く事は出来ないような存在です。本当なら魔物に犯されたような奴隷は、鉱山か娼館にしか行けないのですが本当に感謝しております。ありがとうございます……」
「ああ!気にすんな!お前達は事故に遭っただけで、その後の人生まで諦める必要はないよ」
「私達は命ある限り、ご主人様とマイ様にこのご恩を返していきたいと思います」
フランソワ達は、涙を流しケンジに頭を下げた。これらの様子を見て、店の方も窓口の方ももう大丈夫だと思い、ケンジは工房に戻っていった。
そして、それから1ヶ月後問題は片づいたと思ったが、別の所でまた起こっていた。
0
お気に入りに追加
2,454
あなたにおすすめの小説
おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
無能と呼ばれてパーティーを追放!最強に成り上がり人生最高!
本条蒼依
ファンタジー
主人公クロスは、マスターで聞いた事のない職業だが、Eランクという最低ランクの職業を得た。
そして、差別を受けた田舎を飛び出し、冒険者ギルドに所属しポーターとして生活をしていたが、
同じパーティーメンバーからも疎まれている状況で話は始まる。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる